沙花叉クロヱと管理人   作:主義

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アプローチをかける沙花叉クロヱ

 

Holoxのメンバーに提示された条件は…簡単に飲めるものじゃないものも含まれていた。でも、ここで飲まなかったら、管理人さんに沙花叉がやったことがバレちゃう。それだけは何としても避けないといけない。

 

 

沙花叉は全ての条件を飲むことにした。

 

 

 

 

――――――――――

 

前に管理人さんとお出掛けしたお陰でお洋服の好きな傾向とかも分かった、これのお陰で沙花叉はあの日から、クロ―ゼットが管理人さんが好みそうな服で溢れている。

 

もちろん、管理人さんが褒めてくれている服は5着ぐらい買っておいた。いつでもキレイな服を着れるように…。

 

 

「あぁ…管理人さんに会いたいなぁ…」

 

ふいにそんなことを感じて電話お掛けて見ることにした。コールをして5コールぐらいで出てくれた。

 

「ねぇ、さかまたにかまってよ~」

 

 

「今はちょうど忙しいので後でもいいですか?」

 

 

「だめ、沙花叉の部屋まできてよ~」

 

 

「じゃあ、1時間後でどうでしょうか?」

 

 

「もっとはやく~」

 

 

「…なるべく早く行くので少し待っていてくださいね」

 

 

「わ、わかった。早く来てね」

 

さすがにこれ以上、催促すると管理人さんから嫌われそうなので止めることにした。

 

人に好きになってもらうのってとても難しい。あんまりグイグイ行き過ぎれば相手に嫌われるかもしれないし、逆にアタックをしなくなったら相手に自分のことをアピールできない。

 

 

本当に初めてこの感情を抱いてから…ずっと思っていること。管理人さんにはどっちがいいんだろうと…。

たくさんアピールをした方がいいのか、それともお淑やかな感じでいった方がいいのかな。

 

 

 

 

電話をしてから30分後に管理人さんは沙花叉のところに来てくれた。

 

「も~おそいよ~」

 

 

「ごめんなさい。ちょうどやらなくちゃいけないことがありまして…」

 

 

「こんな可愛い沙花叉のことを待たせるなんて管理人さんはちょっとおかしいっすよ」

 

 

「そんなことないと思いますけど…」

 

 

「でも、沙花叉はとても優しいので管理人さんがすぐに着てくれなかったことを許してあげます」

 

 

「…ありがとうございます」

 

沙花叉の部屋は前よりもキレイになっている。管理人さんが手伝ってくれた日からこの部屋はなるべく保つようにしているんだよね。前まで沙花叉じゃ考えられなかったこと。

 

 

沙花叉がお片付けを頑張っている理由は二つあって、一つ目は苦情で退去してって言われないようにするため。退去になったら管理人さんと一緒にいれる時間が絶対に減っちゃうもん。二つ目は管理人さんに褒めて欲しい。こんな風にキレイに保っているんだし、少しは褒めてもらえたって罰は当たらない。

 

 

「その代わりに管理人さんは沙花叉のことを褒めなくちゃいけません!」

 

 

「褒める?」

 

 

「そう。管理人さんは初めてこの部屋に来た日のことを覚えてますか?」

 

 

「覚えてはいますね。あの異臭と散らかりようはさすがに忘れようがありませんよ」

 

 

「ま、まぁ…そうだけど、そんな風に言わなくたって…」

 

 

「あ、ごめんなさい。悪気があって言ったわけじゃないんです」

 

 

「それは分かってますよ。でも、沙花叉はか弱い女の子なのでどんなことでも傷ついちゃうので、言葉選びもしてくださいね」

 

 

「わかりました。それで褒めるというのは?」

 

 

「そうだった!!管理人さんが掃除をしたあの日からこの部屋はそんなに散らかってないですよね?」

 

 

「そうですね。あんまり変わっていないように見えますね」

 

 

「それです、それを褒めてください。沙花叉はお片付けという言葉がこの世で嫌いな言葉としてTOP10に入るような人間なんです。そんな沙花叉がこの部屋をこんな綺麗な状態で保っていること自体がすごいことなの!」

 

まじでこれは奇跡と言ってもいい。管理人さんと出会わなかったら今でもあのおべ…ちょっと汚い部屋で暮らしていたと思う。こんなに誰かの影響を受けたのは生まれて初めてだと思う。

 

 

誰かに良く思われたいとか、誰かに好みを知りたいとか思うのは…。

 

 

「キレイに保っていることを褒めて欲しいってことですか?」

 

 

「うん!!ほめて!!」

 

 

「…そうですね。沙花叉さんがあんまり片付けが得意じゃないのは本当ですし、ここまで状態を保っているのはすごいことです。管理人の僕としても部屋から異臭がするという苦情を受けずに済みますし」

 

すると管理人さんは少し沙花叉に近付いて優しく頭を撫でてくれた。

 

 

「えらいですね。やっぱり沙花叉さんはやれば出来る子です。なのでこれからもこの状態を保ってくださいね」

 

 

 

数秒で撫でるのを止めようとしているので沙花叉は管理人さんに「もっと続けて!」とお願いをする。管理人さんは少し困惑しているようだったけど…受け入れてくれる。

 

 

 

 

 

 

時間がどれだけ経ったか分からないけど、さすがに管理人さんが撫でるのに疲れて来そうだったので止めるのを許してあげることにした。

 

 

「沙花叉、元気でた~~」

 

 

「…それは良かったです」

 

 

「これからの活動も管理人さんが近くに居てくれれば頑張れそう!!」

 

まじでこれをずっとしてもらえたら…沙花叉はモチベーションが下がることは永遠に来ないと思う。

 

 

「頑張ってください」

 

そしてここで沙花叉は少し踏み込んでしまうことにした。

 

 

「じゃあ、これからも側にいてくださいね!」

 

 

「沙花叉さんがどこかに引っ越さなければ僕は側にいると思いますよ」

 

 

「……も、もちろん!沙花叉はずっと側にいるよ!」

 

ちょっと…踏み込み過ぎかな。

 

でも、これでも管理人さんは沙花叉の気持ちとか全く分かっていない感じだし。

 

 

 

沙花叉の『これからも』は一生って意味なんだけど。管理人さんの隣で生きたいという気持ちの表れ。

 

 

 

 

 

 

でも、やっぱり管理人さんに対して攻めるんであればもっと踏み込まなくちゃだめだと改めて沙花叉は知った。

 

 

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