気候変動どうにかして。
誤字報告、感想ありがとうございます。
今回も俺の文章力が試されるお話。こいつそんなのしか書いてねぇな。
それはそれとしてサトノクラウンはみんな引いたかな!?
100連目でちょうど来たよ!
でもまだプレイできてないよ!
追記
サトノクラウンシナリオやりました。
素晴らしかった。アニメ補完できた。というよりなぜアニメでやらないんだ。
ドゥラメンテの性格とかあれでよかったでしょ。
ちゃんと君に勝ちたい!ができてました。
「メジロドーベルさんが俺に会いたい?」
チームカペラでの初バイトから数日後にダイヤから電話でそんな話を聞いた。この電話の前にLANEで以前みなみ叔父さんとますお叔父さんで一緒に行ったトレセン一般開放の日にメジロドーベルのレースを見たかと聞かれたのでその通りだと答えたあとにこの電話だ。
「はい。以前のノートの持ち主がメジロドーベルさんだったそうで。その際に渡された用務員さんが私の他に男の人がいたと話されたのを聞いて、私のところに来て、以前のマックイーンさんのパーティの時に一緒にいた方であるかと確認を取られて、それで一般開放の件を聞いてほしいと言われて、その結果が紅葉さんに会いたいとのことだそうですが……」
言葉にするとすごい長いな。わらしべ長者みたいな長さだ。
それはともかく、パーティの時に俺を見かけて、さらに一般開放の時も見かけたとしても特に俺に接触する意味が分からん。侮辱したようなことは言ってないし……。
「なにかお心当たりはありますか?」
「いいやまったく」
「嘘、ついてませんよね?」
軽く冗談なのはわかるんだがやってしまったことで冗談に聞こえない。故に死にそうな声が出てくる。
「もう許してください。本当に悪いと思ってます」
「ふふふ、冗談ですからそんな死んじゃいそうな声を出さないでください。ダイヤは紅葉さんのことが好きなままですよ」
「……好きっていうなら冗談に聞こえないのをやめてくれ。俺が悪いんだけどさ。まだダイヤと俺の仲はなんというか、それなりに深いけどそういうところには至ってないんだ。いやダイヤのことは大事だけどこう、……すまんうまく言えない」
「でしたらそこを目指します!まずは……ってお話がそれちゃいますね。それで、お会いになられますか?」
うーん。ここでメジロドーベルの誘いを断る理由もないし、というか男性恐怖症でもある彼女が会いたいって言ってるんだ。その勇気にこたえたほうがいいだろう。人として。
「会うよ。メジロドーベルさんに伝えてくれ。でもダイヤの練習の後でってことで。まずはダイヤを見ないとな」
「はいっ。わかりました。ダイヤのコーチ、お願いしますね!」
そして週末。チームカペラでのダイヤのコーチ初仕事である。前回と同じ様に学園に入ってノックして問題なかったので部室に入る。今日もなぜかサトノクラウンはいないらしい。
おはようございますと挨拶をして長谷川トレーナーさんとダイヤからも挨拶を返してもらう。
「さて、今日はお伝えした通りダイヤモンドさんのコーチをしていただきます。本日は基礎トレになります。以前サトノ家で見ていただいたのと同じではありますが、おさらいとして正しい各練習の正しいフォームを私と一緒に見て覚えていただいて、フォームが崩れたりしたら注意をしていただいて、トレーニングを進めていただくという形になります」
仕事だからな。以前やったことだとしても再び正しいやり方を見て、それを実行してもらうのは大切なことだ。面倒だと思わずきちんとやろう。
二人とともに練習場へ行く間、ダイヤがメジロドーベルとの件について特に問題なく練習後になるそうだが一応ダイヤも同席するらしい。この前の信用まだ回復してないのか……と思うと違うようだ。
単純にサトノ家のいちアルバイトにメジロ家の令嬢が用があるということでなにか問題が起きる前に対処するため、だそうだ。まぁ確かに言われてみれば納得である。そとからみればいちアルバイトにご令嬢が何用だ、だからな。メジロアルダンのほうはまぁ、両家とも把握してるし問題ないそうだが。
そんなこんなで一通り正しいフォームを見て覚えて練習が始まった。
「ふん……んっ…!」
「腰、ちゃんと落としてー。体全体意識してタイヤを引っ張ってー!ゆっくりでいいからなー!」
「………はいっ!」
いまダイヤが行ってるのはタイヤ引きだ。とはいっても根性トレーニングレベルMAXで行われる超クソデカタイヤではなくそれなりにデビュー前のウマ娘に調整されたそこそこタイヤだ。それなりに重い。こうやってトレーニングを見ていると大きくなったダイヤの必死な表情を見るのは初めてだ。かっこいいとは、女の子に失礼かもしれんがそう思う。…っとちゃんとフォーム見ておかないとな。
「がんばってー。もう少しだぞー!……はい、そこまでー!休憩してー!」
結構トレーニングってきついんだろうなというのは伝わってくる。俺も筋トレでジム通いしたときにぎりぎりの重さで10回×数セットやるのはつらかったから。でも今の俺はコーチ。怪我をしない程度にほどほどに鬼となるのだ。
ダイヤが休んでいる間にできるだけスムーズにいくよう次の瓦割トレーニングの瓦をいくつか運ぶ。この瓦も特別製でなんかよくわからんがパワーが鍛えられる。というか力の加え方を学ぶというか、ちゃんと力を加えないと割れないようになっている謎仕様なので、踏み込みとかに応用できたりする……らしい。
ピピピッと音が鳴る。休憩終了だ。ダイヤを呼んで瓦割のトレーニングをさせる。よし、ちゃんと体力は回復してる。怪我の確率は限りなく低いな。
「じゃあダイヤ、瓦割トレーニング、始めてくれ」
「はいっ!」
いくつか重ねた瓦にむけてフォームを取って割ろうとこぶしを振りかざした……が
「っ!待て!止めろ!」
「……っ。えっ?」
ダイヤの拳が瓦に触れる少し前で止まる。少し違和感があると思ったら怪我率が少しだけだが急激に上昇したからだ。
「どうしましたか?」
ダイヤをじっと見て観察する。原因は……拳か!
「ダイヤ、拳そのままで俺に見せて。……拳の握り方が少し間違っている。3,4回程度なら怪我しないかもしれないが何度かやったら怪我するぞ。親指を第一関節と第二関節の間に押しあてて」
「あっ…確かにこれだと次第に外にずれていってたかも……。ありがとうございます紅葉さん」
あぶないあぶない。本当に少しだけ出てたのに気づけたのは勉強してたおかげだ。一回もやらないうちに少しだけでも急激に怪我率が上がるなんてフォームが余程ひどいか今みたいなことがない限り無いからな。
「勉強しておいてよかったー。んじゃ、ダイヤ。怪我しないようにゆっくり一回一回確実にやっていくスタイルに切り替えよう」
「はいっ!」
こうしてパリンパリンとスピードは遅いが瓦を確実に割っていくダイヤ。長期的に見てこっちのほうが能力の伸びはよい。というかデビューまでだいぶある予定だしメイクデビューはキタサンとかが一緒に出ない限り勝てる感じのステータスに今なってるから焦らなくていい。
「少し疲れてきただろ?もう少しだけ頑張ってくれ。フォームしっかりとな」
甘すぎてもいけない。多少疲れても綺麗なフォームを維持できなければレースで後半無駄に体力を消費したりスピードが出せなかったりとするからな。怪我をさせない程度に疲れさせて、その状態でもできるようにしないと。
「よし、そこで終わり!」
「っ……。はい!」
バッグのある場所へ行って中から飲料とタオル取り出して渡す。
「調子、少し下がったな」
「い、いえっ!そんなことは!」
”サトノダイヤモンド:絶好調→好調”
「正直に言いなさいな。シンプルに疲れた?それとも火が付いたところで止められたのが嫌だった?」
「むぅ……いじわるです」
「後者か。ウマ娘ってのは火が付きやすいよなぁ……。少し疲れて怪我の確率があがってきたんだ。止めるわ」
格上相手でもめっちゃ勝ちたい!とかなるのがウマ娘。いずれ勝ちたい!ではなく今勝ちたい!とかになるのもウマ娘。ビターグラッセなんて誰かに止められないとぶっ壊れそうになるまでトレーニングするという我慢できない子だったからな。それとも俺がスポーツ知らないだけで人間もそうなんだろうか。
さて、ここからどうやって絶好調に戻そうかなぁ……適当に会話してみるか。
「ダイヤってさぁ、お洋服どんなの好きなの?」
「はいっ?えーっと……紅葉さんは何が好きですか?」
いやそこ俺に聞かれても……。女の子の服詳しかったらアパレル関係でもない限りやばいやつでは?
「女の子の服よくわかんないって……。でもまぁ……ダイヤが普段来てる服とかロングスカートとかは品を感じるからいいんじゃないの?」
「ほんとですかっ!?えへへ……。あのお洋服、いかなる場面にも合うからってお母さまが選んでくださったんです」
そういや私服ボイスでそんなこと言ってたな。某コンビニコラボの服とか3期のイラストとかも緑のロングスカートだったりワンピースっぽいのだったり……緑が好きなのかなやっぱり。
「クラシカルのとか緑の色のとか好きか?やっぱり」
「はい!緑色は好きです!……でもやっぱりとは?」
「いや、緑がすごく似合うなと思うしイメージカラーって感じする」
持っているスマホで「イメージカラー 緑」と検索すると調和、さわやかさ、平穏とか心穏やかな人などが出てくる。どれもある程度ダイヤに当てはまる。というかサトノクラウンの勝負服も緑が主体で……サトノ家自体がそうか。実際ものすごい資産家で慈善家だし。
「なるほど……。紅葉さんの好きな色は何ですか?」
「俺も緑とか青とか紫とかほかにもあるけどそのあたりだよ」
「むぅ。ダイヤは1色なのに紅葉さんはたくさん言うんですね。……ではでは!好きな宝石はなんですか?どんな色ですか?どんな形ですか?」
「エメラルド」
「ダイヤモンドじゃないんですかぁっ!?」
めちゃくちゃ残念そうに意外そうに驚いた。やっぱりアプリでのこの質問、ダイヤモンドが好きって言わせたかったのか。この子はもう卑しか女ばい。いっぱい好きばい。
「エメラルド=緑=ダイヤのイメージカラー=ダイヤが好き、になるからいいだろ」
とりあえずごまかすように三段論法じみた適当な理屈を並べ立てる。即興にしては我ながらそれなりにできてるのではないだろうか。それにエメラルドは幸運、幸福、夫婦愛とか、エメラルドを送ること自体が献身と愛を意味したりするんだぞ。いいじゃん献身と愛。
「……ふふふ。えへへ。お揃いです……」
”サトノダイヤモンド: 好調→絶好調 ”
あ、調子が上がった。今どこにお揃い要素あった?
この子お揃いにするの好きな子だったけどさ。キタサンとピンキーリングとかトレーナーとゲーセンプライズとか。
まぁいい。調子が戻ったということは効率が上がったということだ。そろそろ休憩を終えて練習に戻っていいだろう。
この後の練習も絶好調の調子のまま練習を続けられて怪我をすることもなく無事終えることができた。
「始めまして。チームカペラでバイトしています、相羽紅葉です」
「は、はじめまして……。メジロドーベルです……今日は急なのに……ありがとう」
ストレッチも終えてダイヤの着替え等も長谷川トレーナーさんへの報告も終えてダイヤにメジロドーベルを呼びだしてもらった。
のだが……やっぱり彼女は男性恐怖症であるため話し合いようのソファに座るまで、彼女が動いて俺もそれに合わせて反対側に動くという数学の問題みたいなぎこちない動きをして、俺の隣にダイヤ、その正面にメジロドーベルという位置に座っている。
「早速で申し訳ないのですが……私にどのようなご用件ですか?」
「えっと……その……」
話しづらそうだな。というより対人恐怖症と男性恐怖症を患っている彼女の場合この質問の仕方が面接みたいで威圧的に感じるのかな。話し方変えるか。
「あー、すみません。普通の感じのほうがいいですかね?最低限の敬語は使う感じのほうが」
「あっ……うん。そっちでおねがい……します」
「あー、はい。わかりました。それでは改めて。俺に用ってなんです?」
どうやら正解だったようだ。幾分か話しやすそうに話している。
「その、まずはありがと。アタシのノート拾ってくれて。それで、模擬レースの時、アタシのこと、強いウマ娘って、いってたよね?9人中8着だったのに」
となりのダイヤが困惑したような声を一瞬出してすぐに掌で口を上品に抑えた。まぁ何も知らんとそうなるよな。
「どういたしまして。それでレース結果だけど、そういったね。確かに。……これは、あなたにとって結構大事な話な感じかな?」
こくんとメジロドーベルがうなづいてこちらを片腕に片手を添える形で震えさせながらも両目は強い意志をもってこちらを見つめていた。ならこちらもきちんと話さないと失礼だな。……彼女に伝わるように正直な気持ちを丸裸にして伝えよう。
「わかりました。まずはえーっと……あの時俺いろいろと君について一緒に来てた叔父さん、叔父にあなたについていろいろと話したんだけどそれは聞こえてたりします?」
「少しだけしか、聞こえなかったけど……」
「じゃあ改めて言ったほうがいいか。えーっとたしか……」
俺は彼女のあの時叔父さんたちに話した内容を思い出しながら少々つたなくではあるが伝えた。彼女が人目をかなり気にしているであろうことも含めて。彼女はそれなりに驚いていた。
「紅葉さんの目の良さは私が保証しますよ。だってサトノ家のトレーナー公認でアルバイトをしてもらってますから!」
「一応させてもらってます。ちなみにあのレース、人目を気にしていなかったらあなたは勝てたんじゃないかな。人目を気にしたがゆえに養われた観察眼を利用したりして」
「サトノ家の、トレーナーに?それにアタシがあのレースで……」
能力については以上だ。あと一番大事なのは……
「あと俺があなたを強いウマ娘といった理由だけど、その前に確認。あなたはなんか過去なにかしらあって人の目をかなり気にするようになったけどそれに抗おうとしているでよろしい?」
こっちはアプリ知識とステータスで知ってるとはいえ何もかもしゃべると怪しくみられる。なにも確信が持ててないふりをして確認を取る。……よし、頷いてくれたので特に変わったことはなさそうだ。
「俺が一番あなたを強いと思ったのはそれかな。……自分が情けないって想いながらも必死にそれに抗おうとする姿。それがあなたの本当に強いと思った姿」
「で、でもっ!アタシ全然勝ててなくて……!勝てなかったら弱いに決まって……」
「弱いわけないだろ」
しまった。話をさえぎって思ったより低い声が出てしまった。でも嘘はつけないし……あー、っと頭をかいて一呼吸おいて少し落ち着いた声にして話を続ける。
「自分の情けないところに抗おうとする姿が弱いわけないと思うよ。そこは勝てないからだなんて関係ない」
「……っ。アンタになにがっ……!」
「受け売りになるけど、結果ばかりを追い求めるものじゃない。大切なのは抗い続ける意思だ。たとえ報われなくてもそこまでにかけた行いと想いは決して間違いなんかじゃない。負け続けても抗い続けてる、それがあなたを本当に強いウマ娘だと思った根拠」
「なにを……」
「ごめん、急なこと言うけど……俺はあなたを尊敬している」
困惑したような顔になるメジロドーベル。いきなり尊敬なんて言われても困るよな。でもこっちは物語の主人公みたいにうまく言える人間じゃないんだ。
「俺はあなたのように強い人間じゃない。いろいろと諦めてきたこともできなかったことも多いからな。でも、こんな俺でも「大切な人を大切に」っていう信条はある。その一人がダイヤだ」
「わ、わたしですか……」
驚いているけど当たり前だろ。いつから一緒にいたと思ってる。
「でももし、いざという時ダイヤが襲われそうになったら?不安や恐怖で逃げ出してしまうかもしれない。あなたはきっと立ち向かえるだろう。だけど俺はそうじゃないかもしれない。それがひどく怖い」
「……ッ!そんなことっ!紅葉さんはしません!!絶対に!!!」
「落ち着け。自分が強くないことを知っているとその弱さ故に裏切るんじゃないかって怖くなるんだ。大声出させてごめんな」
急に声を荒げたダイヤを制止する。そうさせたのは俺だから悪いのは俺なんだけど。
「それを行えるか、不安でしょうがなくなる。でも、他人を見てこういう風にできたらと思って、真似事ができたら、ってちょっと頑張ろうって気になる。そして……あなたをみてそう思った」
いうたびに正直恥ずかしくなって目をそらしがちになってしまうがきちんと目を見てとぎれとぎれでもメジロドーベルに伝えなければならない。
「アタシを……見て?あの8着のアタシを?」
「レースを終えた後のあなたのあの強くて気高い瞳と意思は俺に頑張ろうと思わせてくれた。俺の信条を守ろうと、何かをあなたのように諦めないようにできたらという思いを作り出させてくれた。それはきっとどこかで俺の力になる。その積み重ねが意味のあることだと俺は信じている」
だから
「だからもし、強い弱いだのそういった結果が欲しいなら今ここであなたに提示する。……ありがとうメジロドーベルさん。あなたは俺に諦めないという心の力の強さを教えてくれた。あなたの走りにはきっとそういう意味があって、誰かをそういう気にさせる力があるんだ。……ほんとうにありがとう。あなたは間違いなく、人一人を少しだけ助けることができた。できるんだ。勝利など関係なく、あなたのその行いで。そんなあなたは、強いウマ娘だ。そうじゃなきゃ人をこんな思いにさせられるはずないからな」
メジロドーベルは呆然としていた。……相変わらず伝えるのがへたくそなんだが届いただろうか。
すこし、長いような時間がたったと思ったら彼女の目から涙がこぼれだした。
えっ
「あ、あだしっ。そ、ぞんなごと、いわれたことなぐて……。勝てなぐで……だめで……ずっと弱いっで!」
えっ。これどっち?良いほう?悪いほう?ダイヤに即効助けを求める。が、ダイヤもあたふたしてる。
「あ、あ"りがっ、どう”……!」
あ、大丈夫なほうみたいですね。マジでよかった本当に良かった。
「ティ、ティッシュだ。ダイヤもってこいティッシュダイヤ!」
「は、はいっ!ダイヤですね!ティッシュ持ってきますね!ダイヤ!」
だめだ!俺たちも混乱している!俺はダイヤではない!ティッシュだ!……誰だ俺は!俺は誰なんだ!!答えてみろ!
「あ、ご、ごめん急に泣いちゃって……」
「あっ、はい。大丈夫っす」
「えっと……そういう時もあります!」
案外フォローへたくそだなダイヤ。俺も人のこと言えないけど。
「……」
「……」
「……」
全員黙っちまった。おい誰かしゃべれ年長者誰だ。……俺だわ。
「あー、えーっとなんだ。あなたは結構素質もあると思うし、応援させてほしい。うん。デビュー前でも結構強いほうだと思うぞ。うちのダイヤも時代の優駿が相手じゃない限りメイクデビューは一応勝てるくらいの能力はあるし」
「えっ、そうなんですか!?」
「あぁ、うん。って違うこれじゃダイヤの話だ。えーっとえーーと……そう!そのダイヤとなかなかいい勝負すると思うんだよね!前のレース見たとき加速しそうなところで失速しちゃったけどいい位置だったからー、加速とか得意そうだし!」
固有スキル的に考えて。
「そ、そう……?」
「紅葉さんが言うんです!だいたい間違いはないです!そうです!メジロドーベルさん、よろしければ同じデビュー前同士、お友達になって、並走とかしませんか?」
「あ、うん。アタシは大丈夫。メジロのつてで一応仮のチームみたいなのに在籍はしてるから許可はとらないとだめだけど」
どうやらいい感じの流れになってきた。ダイヤはメジロドーベルと連絡先を交換しはじめた。アニメやアプリではなかった光景だ。でもまぁいいほうに向くだろう。練習相手ができたって時点でお互いにプラスだろうし。どっちもお嬢様だから趣味の壁が高いとかそういうのもないだろうし。
と思っているとドーベルがこちらを見ている。
「……どうした急に」
「……あ、あんたの、連絡先も……」
「え?いる?俺の?」
「と、友達になっちゃ、だめなの?」
「あ、いえ、いいですね。はい。なりますか」
こうして俺もメジロドーベルと連絡先を交換し友人(仮)となった。ダイヤは私たち以外で人生初のお友達ですねっ、なんていってるけど友達候補ちゃんといるからな?だから悲しい目で見てくるのはやめるんだメジロドーベル。
「あ、あといらぬおせっかいかもしれないんだけど、一応いっていい?」
「……?なに?」
「ここに4年の努力が使えないものになった人間がいるんだけど、案外全部無駄になったわけじゃないしなんやかんやで生きてるから、だから……なんかあっても案外大丈夫だったりするぞ!」
「……なにそれ」
「まぁメジロドーベルさんほどの強いウマ娘なら俺みたいにならんから大丈夫だけどさきっと。今の時点で強いからね。さぼらず怪我せずダイヤやメジロの人たちとかと切磋琢磨すればもっと強くなれるって。資質はあるんだから」
「……ありがと。あと、ドーベルでいいから……」
そういうやり取りをして暗くなり遅くなってしまったのでアルバイトの身分である俺は一刻も早く学園から出て帰ることにした。申し訳ないが部室の施錠と鍵の返却はダイヤに任せることにして。ダイヤには今度かまってやるとしよう。
そして帰りの電車の中。ダイヤとドーベルから連絡が来た。ダイヤのほうは……
「(裏切ってしまうかもしれないから怖いといったこと、今度お話したいです)」
だよなぁ。正直知られたくなかったけどこれからもやっていくには必要なことか。覚悟の仕方なんてわからないけど向き合いますか。んで、ドーベルのほうは
「(今日はありがとう)」
「おきになさらず」と、打とうとしてあの会話した後だと固いかなぁと思い何回か打ち直す。あーでもないこうでもないけど時間かかるとあれだよなと思った結果……
「(別にいいよ)」
なんか微妙な感じの返事となってしまった。あっちはどう思ってるんだ……わからん。
「(ところでさ)」
どうした急に。話題転換なんかして。
「(ん?なに?)」
「(どこで知ったの)」
「(なにを?)」
「(どぼめじろう)」
あっ、ガチだったんですね。確証もってなかったけど。どう話そう。
我長文ばっかり言わせる作者。
長文ってあまり好かれないそうだけどどうすりゃええんや。
いや好きに書くけど。
あとメンタル死にガチなので来週はお休みになると思います。お許しを
追記
アニメは賛否両論みたいですね。アレなところもありますけどアニメとしてはまぁ面白いと思いますよ。
あと2話でどう決まるかがアレですけど個人的に。予告はよ。