トレーナー試験難しすぎワロタwwwww   作:ごまだれ醤油

16 / 27
新シナリオにはまりまくってます。
でもUD届かない……どうして……どうして……
誤字報告ありがとうございます。


こんにちはクラウン。

 出勤日。

 学校を終えて電車に乗ってアルバイトのトレセン学園にまで俺は来ていた。

 トレセン学園の関係者入り口前について携帯のLANEを起動させダイヤにメッセージを送る。

 

「(ついた)」

 

 まぁこの学園に着いたというメッセージはダイヤからねだられたものだ。着いたことを確認したいと本人が言ったので送るようにした。

 まぁ近くの駅についたら長谷川トレーナーには到着した旨を伝えるようにしている。コンビニとかのアルバイトとは違うから一応ね。

 

「(お疲れ様です。今日はクラちゃんいますよ!)」

 

 

 お、サトノクラウンがいるのか。初対面。初めて対面するって思うとちょっと緊張するよね。

 向こうから見ればどのように俺は思われているのだろうか。ダイヤを通して話を聞いているだろうし、変に誇張して伝えてなければいいけど。と思いながら今日の服を見る。

 無難なチョイスだ。オフィスカジュアルな襟付きのトップスにボトムスはチノパン。色合いも悪くない。念のため店員に聞いたからな。

 

 今日は学校があったが面接日と違って制服ではない。あの後制服だと特定される可能性もあるしオフィスカジュアルな服装で良いと言われたのだ。

 この学園で男子生徒は目立つ。そりゃ目立つ。女子学園なんだから同年代の男子なんてスターを手にしたマリオのごとく目立つ。

 前回ダイヤのコーチをしていた時も、ちらちらとこちらを見てひそひそと話をしているウマ娘達を見かけたし。

 サトノ家に雇われているということもあるわけで文句は言われないような服装にはしているけど……彼女の前ではどうなることやら。

 服装を整えなおしていざ出勤。

 部室の前に立ってノックしてダイヤの了承の声を聴いてから入る。

 

「こんにちはー。お疲れ様です」

 

「お疲れ様です紅葉さんっ」

 

 こちらを見てぱぁっとした顔をしてから挨拶を返してくれるダイヤ。とてとてとこちらに向かってきてくれた上に今ので調子が絶好調となった。マジで毎回絶好調になるな。そのおかげかもうある程度ステータスを見なくても好調かどうかわかるようになってきた。

 もちろん長谷川トレーナーさんにも挨拶はしている。

 

「あらダイヤ、その人が?」

 

 ソファに座っていたウマ娘が立ち上がってこちらに歩いてくる。

 黒鹿毛の髪の毛をサイドテールにまとめて理知的でダイヤと同い年ながらお姉さんの雰囲気を出している。

 アプリで見た姿と同じ、サトノクラウンだ。

 

「うん。この人が相羽紅葉さん。サトノ家トレーナーお墨付きの私のコーチだよ」

 

「サトノクラウンさん、ですよね?相羽紅葉です。ダイヤからある程度ですが聞いています。よろしくお願いします」

 

「サトノクラウンよ。よろしくね。あなたのことはダイヤから聞いているわ。レースを見抜く慧眼の持ち主だって」

 

 なんというか見定められている気がする。当人からとったら確か大事な妹分だからな。交友関係しかも珍しく歳の近い年上の男となれば気になるだろう。

 

「大したことはできませんよ。必ず当てられるというわけではありませんし、基礎が人並みにできるだけですから」

 

「高校生なり立てさんがトレーナー試験の基礎を理解できるのを人並みと呼ぶのかしら?」

 

「アルバイトの範囲ですよ。そしてダイヤのモチベーションアップの外付け装置です。揶揄うのはどうかご勘弁を。口下手なものでなんと返せばよいかわからない」

 

「ふふふ。ごめんなさい。ダイヤがあなたの事を色々と言っていたからつい。……私も見てもらおうかしら?」

 

「よしてください。こっちは大事な人一人見るので精一杯ですよ」

 

 実際人の人生ってめっちゃくちゃ重いからね。

 教師とかすごいものだよ。自分のクラスだけで約30人の人間の面倒をある程度みて進路について考えるんだもの。そして個人的にトレーナーはその上を行くと思ってる。

 ウマ娘は走るために生まれてくる。走った後も人生は続くが主に走ることが彼女たちの本能。

 その部分を背負うのは一生を背負うと同義。東大以上の学力と知識量をもってしても生き残るのが難しい世界でそれを背負うんだ。俺には大事な人にしかできんな。ダイヤ以外を上げるならキタサンくらいだ。

 

「あらダイヤ、あなた大事な人ですって。愛されてるわね」

 

「うん!紅葉さんは私のこと、ものすごく大切にしてくれてるの!」

 

 サトノクラウンが目を見開き、丸くした。

 恥ずかしながら肯定する、という反応を期待したわけではないのだと思う。ダイヤの反応が多分今までの彼女の中で予測できる範囲を超えてきたんだろう。

 まぁ原因はこの前の話し合いだろうなぁと思う。

 

「なるほど。実際のところダイヤとはどんな感じなのかと思ったけどいい関係を築けているようね」

 

「ダイヤが素直ですから。それにあやかってます」

 

「またですか紅葉さん。謙遜のしすぎはダイヤも怒りますよ」

 

「いや、こういう時くらい許してくれ。……?」

 

 ダイヤのほうを見て今日の調子はどうかな、とそこまで集中せずに見ただけなんだがどこか違和感を覚えた。

 ちょっと失礼、と二人に言ってダイヤを見る。ステータス開示すればすぐわかるんだが今後のためにもこの状態でわかるようにしたい。

 ダイヤを中心に回りながら観察する。んー、やはり何かが違う。

 アルバイトに数回来ているがその時、いつもの開始時のダイヤと違う気がする。調子は絶好調なのはわかるけど……。

 

「紅葉さん?」

 

 怪我じゃない、とは思う。

 体重はまぁ鍛えてるし成長期だし増えてても筋肉とかだと思うけど……さすがにサトノクラウンに怪しまれてきた気がする。

 しかたないのでステータス開示。

 

”サトノダイヤモンド:体力 82 ”

 

「あー、なるほど。ダイヤ」

 

「はい」

 

「なんかちょっと自主トレみたいなことやった?」

 

 ダイヤはちょっとばつが悪そうな顔をした。

 聞いてみると休み時間にちょっと激しくキタサンやクラスメイトとボール遊びをやったとのこと。

 ウマ娘パワーによるボール遊びだ。トレーニングに影響は出ないようにはしたんだろうけど多分熱が入ったんだろうな。

 

「その件ならダイヤさんから聞いていましたが……そこまで体力が減ってるように見えますか?」

 

 お、ちゃんと報告はしてたのね。ダイヤちゃんいい子。と思ったら聞かれてから答えたらしい。ダイヤちゃんちょっと悪い子。

 ステータス見てからの体力把握はある程度昔からやっていて、長谷川トレーナーさんやそのお師匠さんとはダイヤやほかの子をちらっと見て「あの子疲れてるみたいですから休憩させましょう」といったやり取りをしたことがあるため別に驚く様子はない。

 

「自分来たばかりなので今日のメニューまだ知りませんけど、多少減ってるくらいなので安全第一ならいくつか座学に回しますかね」

 

 さすがにステータスが見えるとはいえ努力型による成長タイプな能力なので、各トレーニングを行った後の体力計算など個人によるし、そもそも変数が多すぎて事前に計算できない。まぁ見れば大体わかるけど。

 

「メニューはこちらです。途中に休憩を追加してみて、体力の減り具合でメニューを変更もしくは中断した方がよいと思ったらLANEで私に連絡をください」

 

「わかりました」

 

「……驚いたわ。何かと思えばダイヤが今日運動したことまでわかるなんて」

 

「まぁここに来たときは毎回、体力全快いつでもいけます絶好調!って感じだったのがちょっとなかったというか、そんな感じだったので」

 

 サトノクラウンが驚いているが俺も少し驚いている。

 結構な体力低下ならステータス開示しなくてもわかるように昔からなっていたけど、微妙な体力低下までステータス開示するまでもなくわかるようになるとは……。

 勉強のおかげか。伊達に週2、3回バイトして年単位でサトノの経営塾いってトレーナー試験勉強してるわけじゃないぜ。偏差値60なんてとうに超えてるんだよ。はっはっは。

 ……改めて考えるとこれだけ勉強して受からない俺って一体。いやダイヤの面倒見るから文句はないけど。

 

「やっぱりたまには私も見てもらいたいわね」

 

「契約書にはダイヤ限定でサインしたので無理です」

 

 あらら、というサトノクラウン。契約書と言えばビジネスをやってる彼女は黙らざるを得ないからな。許されよ。

 まぁ怪我するしない程度くらいには口出しするから安心してください。

 

「それでは今日もよろしくお願いします。今日ダイヤはどこのターフですか?」

 

「いつもの場所です」

 

「それでは先に行ってきまーす」

 

 着替えるであろうダイヤたちのため先にターフに行くこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 トレーニングをこなし、途中の休憩で回復して全部終えられるかと思ったが見事なまでに練習予定メニューを少し残した状態で体力が微妙な感じに残って怪我率が微妙な数値になっていた。

 具体的には怪我率11%。

 

「うーん微妙」

 

「あと少しですよね?お願いします紅葉さん!」

 

 左手を首の手の後ろに当てながら考える。今これをやるべきかどうかを。……うん、ないな。

 

「今日のトレーニングはこれで終わり。ダイヤが着替えて座学の準備をするとなると俺の勤務時間が厳しいだろうから長谷川さんと座学やっとけ」

 

「ううう……」

 

 ”サトノダイヤモンド 絶好調 → 好調”

 

 おいこらおバカ。調子を下げるな。おむすびころりんのごとく転げ落ちるな。

 

「今のお前の能力は普通の子相手ならメイクデビューで勝てるくらいなんだ。本格化したらもっと練習できるようになるし、一日の少しのメニューを多少座学に回したところでどうなるわけじゃない。新商品のグミ上げるから機嫌直しなさい」

 

 ということでLANEで長谷川トレーナーさんに電話をかける。

 隣でダイヤが、キタちゃんが相手ならどうですかーなんて苦し紛れの言い訳みたいなのをしているが、知りませーんと答える。

 お前はメイクデビューでみるなら平均200は普通にあるよ。なんで育成前から平均ステ200を普通に超えてるのか。これがわからない。

 キタサンも同じくらいあるけどアプリならデビュー前にキタサン差し切るんだよな……やべーやつじゃん。なのに皐月とダービー勝った史実のお馬さんたち強すぎません?

 それはそれとして連絡をしたところ、今日この後の練習を後の日に回していたレース研究に変えるためダイヤにそれを伝えてその日の練習は終わりとなった。

 ちなみに調子はグミを上げたところ食べたことがなかったらしく「もらっていいんですか!?」なんていってめっちゃ喜んで直った。食べたことなかったのかお前。まぁメロンソーダもメロンパンも知らずにメロンの配合量聞いてくるレベルだしな。

 

 

 

「クラちゃん!クラちゃん!紅葉さんからグミもらっちゃった!」

 

「ぐみ?なんなの?それ」

 

 あれ?君も知らんの???ダイヤと比べるとしっかりものじゃなかったっけ?お嬢様故に知らないのかな。それとも香港にないのだろうかグミ。

 

「不思議な触感だよこれ!もにょもにょしてるの!ほら!食べてみて!」

 

 もにょもにょ。独特な表現だ。

 

「ぁむ。……!おいしいわねこれ!」

 

「ね!?ね!?美味しいよね!?紅葉さんこれほかにも種類あるんですよね!?教えてください!」

 

 なんかグミですっごい喜んですっごい盛り上がってる。

 

「ダイヤモンドさんもクラウンさんも盛り上がっているところ悪いですが、ダイヤモンドさんは今日の反省をしてくださいねー」

 

 グミで盛り上がっているところをダイヤは長谷川トレーナーに連れられていった。モミジサングミー!と声が聞こえた。

 

 

 

 

 ダイヤと別れ、退勤の手続きを終えて帰り際に3女神像の場所へ向かう。

 向かっている間奇異の目で見られてはいるが無視して進む。無視ったら無視。

 めっちゃひそひそ言われてる……。なんか悪口言われてたりしない?怖くなってきた。

 

 ようやくついた3女神像前。アプリではなんかこう、因子継承して力を授かっていたけどアレはスポーツ的にアリなのだろうかといつも疑問に思っていたりした。

 とりあえず3女神がこの世界にいることを信じて二礼二拍手一礼でお祈りをする。

 

「(次の休みにキタサンとダイヤの悪縁を断ち切りに行きます。基本は努力でどうにかしますのでどうかお力をお貸しください。でもキタサンの史実にはないピークアウトには本当に力を貸してください)」

 

 念に念を入れて祈る。アニメの流れに逆らうにはダイヤは実力で覆せばワンチャンあるがキタサンはさすがに神頼みくらいしか思いつかない。

 ピークアウトを操作するなんて真似できやしないからな。アプリでは一応本格化の終了という形があってそれでも戦えるようにしていくというのはあったが史実からしてキタサンブラックはそうではない。

 そのことを知っている人間がここにいて女神は別世界とそこから流れ着いた魂を認識しているのだから、その人間が願えばある程度力を貸してくれるかもしれない。

 

 トウカイテイオーが3回目の骨折を機に引退を表明しようとした時。

 キタサンブラックはあの時トウカイテイオーにもう一度走ってほしい、ずっと待っている、と願ったのだ。

 元のようには走れない、そんなことなんてどうでもいい。あなたがもう一度走る姿を見たいと懇願したのだ。なのに自分はピークが終わって全力が出せないからやめます?なんだそれは。キタサンをなんだと思っている。

 謎の力という名の運命で支配されているというのならばこの世界でいう想いで多少覆せるはずだ。史実っていうもんがあってもな。

 

 ウマ娘は想いを背負って走る。

 

 トウカイテイオーが有馬記念を結果的に史実通り勝利したが、この世界ではメジロマックイーンとの約束と様々な想いがあったからこそ諦めなかった。だから成しえた。あの有馬記念を見てそう思った。

 俺がサトノダイヤモンドのアルバイトをやってるからと言ってキタサンブラックが不憫に終わるなんてそんなこと認められるか。キタサンだってダイヤよりは時間は短いが子供のころから見てきたんだ。

 キタサンにキタサンブラックを裏切らせたくはない。

 

 ……

 

 だいぶお願いに集中してたな。毎年こんな風によくお祈りしたものだ。まぁ思い出したの最近なんだけど。

 ふぅ、と口から空気を出して、首を回して腕を伸ばす。

 凝り固まった部分をほぐしながら帰路についた。

 

 

 その帰路の電車の中で携帯を見ていたらLANEの通知が来た。

 メジロドーベルからだ。

 彼女のウマッターアカウントに上げられるイラストや漫画についての感想は主にLANEでのやり取りだ。

 彼女からアカウントにアップしたときてそれについて感想を返す。そんなやりとり。

 アンタのアカウントも教えなさいよ、と言われたが断固として拒否した。

 アカウント特定されてウマいね欄を見られてみろ。普通にR指定な画像とか漫画とかウマいねしてるからめちゃくちゃ気まずくなるわ。

 女友達に自分の性癖知られてたらやばいってレベルじゃねーぞ。

 そういうわけだから今回もアップした等の話だと思ったのだが……

 

「(アンタ今日三女神の前にいたでしょ?すごく見られてたけど何熱心に祈ってたの)」

 

 なんと普通の話題を振ってきた。付き合いはこの前からだが今までにあっただろうか。

 

「(キタサンとダイヤが怪我無くたくさんレースに出て走れますようにって)」

 

「(それにしては随分長くなかった?)」

 

 まぁそうくるよな。ということで軽くドーベルにキタサンが短すぎるピークを迎えることとダイヤがアクシデントによってGⅠを逃す夢を毎年見ていたことを伝えた。

 

「(えっ……何それ怖い)」

 

 まぁ同じ夢を毎年見てたってだいぶホラーだよな。毎年悪夢。繰り返し見る悪夢。正体見たりとはこのこと?

 

「(それを最近思い出した)」

「(なんで最近思い出すのよ。毎年思い出しなさいよ)」

 

「(今まで忘れてた。10年近く信じていたことが間違っていたことだと思い出されるのは生まれてからよくあることだから気にしてない)」

「(どういうことよそれ……怖いわよどうなってるのよアンタ)」

 

 仕方ないだろ。急に思い出すんだから。

 

「(いやちょっとまって、それ漫画のネタに使っていい?)」

 

 恋愛漫画を描く彼女だ。このホラーじみたシチュエーションをうまく料理してくれるのだろう。恋愛料理。恋の味。ドーベルクッキング。

 

「(いいけど。それで今日はどうしたの急に。いつもの漫画書いたよっていう通知じゃなくて普通の話題なんて珍しい。てか初めてでは?)」

 

 さっきも思ったことの疑問をここでなんとなく聞いてみる。

 

「(こち)」

「(こっちから連絡しちゃ駄目なの?)」

 

 ああ、これはちょっと意地悪な言い方をしてしまったかなと思う。彼女はいまだ男性恐怖症なのだ。俺は一応友人のカテゴリに入れて数少ない話せる男の友人なのだからその彼女のことを気遣っておいた方がよかっただろう。大人もどきとして。

 だがその気遣いをする前に彼女にそれをさせてしまったらしい。

 

「(ちがう)」

「(ちがうの)」

「(その、話したかったけどまだ苦手で。みんな注目してたから話しかけられなくてごめん)」

 

 慌ててメッセージが送られてくる様を見てドーベルが申し訳なさそうにして文字を打っている姿が目に浮かぶ。

 彼女としてはあの時俺を見かけて話しかけたかったが、ほかの生徒から注目されている中、いまだに友人とはいえ男性に話しかけるのは酷だったのだろう。

 あとから「あの男の人と知り合いなの!?」とか言われると彼女としては困るだろうから。

 だからLANEでの対話という手段を選んだ。

 

「(いいよ。そういうのって根が深かったりするらしいしゆっくりすべきだろ)」

「(俺もごめんよ。ドーベルの男性恐怖症のこと考えないで無遠慮に言ってしまって。気を付けるよ)」

 

 ゆっくりと、小さかったころダイヤが少し思慮深くなって遠慮しがちになってしまった時に、そんな必要はないのだと言い聞かせたようにドーベルが抱えてしまった申し訳なさを少しでもなくせるように返信をする。

 

「(ありがと)」

「(あと、サトノと何かあったみたいだけど大丈夫?)」

 

 こうして会話を交わしてみると彼女も優しい人なのだと思う。

 ダイヤは俺のことを自分を大切にしてくれる人と言い切ってくれたが、俺も彼女たちのように何か誇れるものが欲しかったりしてくる。まぁ、考えすぎだと言われたばかりだからそこまで深刻には考えない。そんな履歴書に書かないといけないようなことを常に考えないといけないとか精神病むわ。いいとこなんて自分で見つけられなくても誰かを大切にしていればその誰かが見つけてくれるもんでしょ。多分。

 それはそれとしてすれ違いのようなものが起きたからそれをなんとかするために思いの丈を伝えたから大丈夫だと返信する。

 

「(思い!?)」

 

 めっちゃ反応したなお前。告白とでも受け取ったか。脳内ピンク。卑しかベルちゃん。

 

「(愛の告白とかじゃないぞ)」

「(おもいのたけってそういういみなのよ!)」

「(慌てて全部ひらがなになってるぞ)」

「(アンタのせいよ!)」

 

 動揺が文字から出ていて少しにやける。

 ほんと絵にかいた美少女のごとく無意識に可愛さアピールしてくるな。原作キャラは伊達じゃない。無意識ベルちゃん。メジロピンク。

 やっぱり女子学園在学だと身近な人の恋愛話とかないしそういうのに飢えているんだろう。走ることが本能のウマ娘であっても女の子であるわけだからそういう話をしたらみんな飛びつきそうだ。

 本人も自作少女漫画書いているってこともあるんだろうけれど。

 

「(とりあえず大丈夫。ダイヤからも一緒にいましょうねって言われたし)」

 

「(大丈夫ならいいの。あんまり心配かけないでよね)」

「(サトノも、アンタも)」

「(ともだちなんだから)」

 

 ええこや~。その調子でダイヤとのお付き合いをよろしくお願いします、と返したところ何目線よといわれた。

 

 

 

 

 

「(ところでアンタ友達はまだいないの?)」

 

「(怒りを隠さないスタンプ)」

「(怒るぞ)」

 

「(怒ってるじゃん)」

 

 このあとちゃんと友人候補がいることを話してそろそろ友人判定できそうと返したら憐みに満ちた「(´・ω・`)」みたいなスタンプを返された。屈辱。




書き溜めが消えてやってるものもあるのでしばらく更新はないかなぁ。

書くって回答した人、君は書いた?

  • 書いた
  • こ、これから書くから(震え声
  • 今すぐ書きますっ!
  • 書いてない
  • あーはいはい書きます(ポテチぽりぽり
  • 許。私読専用。書方法不明
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。