トレーナー試験難しすぎワロタwwwww   作:ごまだれ醤油

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最近某ランキング入りウマ娘小説の感想欄にて、では我も、と二次創作を書こうとする雰囲気が広まっている模様。
ウマ娘二次創作増加祈願作品を書いたものとしては……
感想1話につき最低20件、高評価、再びランキング入りという欲望を捨てさり
……こちらも書き溜めを放出しなければ、無作法というもの
というわけで今日明日と書き溜めを放出することにしました
今回美術用語等がでてきますが本編には深くかかわらないのでそこまで考えなくて大丈夫です。


ペルソナ3の劇場版をやると聞いて太陽コミュを期待したがやらなかったことに唯一不満を感じた。でもリロード発売するから全部許した。

「あー、疲れた」

 

 塾から帰ってきて風呂に入って遅めの食事をとってしばらくしてからベッドに寝っ転がる。そんで適当に無料再配信のバラエティを付ける。具体的にいうとT〇er。この脳死で見れる感覚がたまらんのじゃ~。

 なんか最近塾講師の先生がやけにトレセン学園の入試問題についていろいろと教えてくれている気がする。いやわかることが多くなって助かるんだけどさ。でも楽しいのは筋肉の可動域やらレース場の特徴やら戦術やらであって、普通の受験で出る現代文とかの分野はガチでむずいから結局クソ問題やらされてるんだよな……。比較的普段の受験勉強に応用できそうなのが現代文と英語と歴史関係。現代文と英語は理系でも大学入試には必要だし、歴史については普通に授業で間違えまくってるからいる。数理系は難しすぎると逆にいらない。

 

 そしてこの世界、センター試験がまだ続いているのである。全国大学入試共通テストなるものになってセンター試験は廃止されてしまったが俺はセンター試験時代の人間であったため、違いが判らなかったので非常にありがたい。センター試験なら基本対策できるし。動く点Pとか前世に比べたらかなりわかるようになった。

 これも転生したおかげで幼少からぼっちだったが故に勉強へとやる時間を割いて塾に行けるように親にお願いしたおかげで勉強する癖がついたからだ。友達がいないガリ勉野郎と揶揄されたがまぁウマ娘レースのおかげで充実して生きてきた。

 

 それはそれとして明日は学校の創立記念日だから休みだ。なにしよっかな。なにもしない、をするか。時間をただ無作為につぶしていくという至高の贅沢。良い時代になったものよ……。

 

 

 

 

 んでもって次の日。

 

 朝ごはん食べてベッドに寝っ転がってテレビつけてソシャゲマラソンをしているとふと思い出す。……美術館行ってないな。これでも芸術関係は大好きなんだ。意味わからないけど。………無性に行きたくなってきた。よし美術館に行こう。あるよね、こう急に何かしたくなって行動したくなるのって。

 そうと決まれば美術館博物館があつまる地、上野へレッツゴーである。何を展示しているかなんて行き当たりばったり!楽しいんだなこれが!面白いものはたとえわからなくても、全く知らないアニメを途中から見始めて面白いと感じるように本当に面白いものはとにかく面白いのだ!コードギアスのアニメ1話と最終話だけ見て号泣したようにな。

 

 やってきました上野のうんちゃら美術館やら博物館!さーて今やってる展示物、特別展は何かなー?キュビズム(雑にいうとピカソっぽい感じの絵のこと)とかローマの歴史とかそんなのかなー?

 

 

 「遺作」

 

 えっ、タイトル重っ。何やってるからわからねぇけど行くぜ!できていい内容じゃなくない?まぁ見るんですけど。てかこれメジロアルダンのアプリストーリーであったな。デビューはメジロドーベルと同様になぜかしていなかったから、もしいたらトレーナー見つかったってことになるのか。もし見かけたらちらっとステータスを見させてもらおう。それでは展示物を見に入場である。

 

 さて、実際に入ってみると人だかりができていた。案外平日の美術館といえども人間、ウマ娘がうじゃうじゃといるので展示物が見えないなんてザラなのである。今日のような特別展ではなおさら。というわけで目の前が空くまでじっくりと待ちながら遠目で鑑賞する。

 絵画は絵のタッチが好みのものとそうでないものが結構分かれていた。意味を理解しようとして説明文をじっくりと読んで、絵画のほうをもう一度じっくりと見てみるがなかなかそれを表現しているようで表現していない気がする。こう見るたび自分にはこれらに対する教養が足りないのだと感じる。キュビズムなんてその代表だと思う。ある絵の上半分は開放を意味するとか言われても全く分からなかった。

 そのあとの彫刻は自ら立っている彫刻(二本足で立っている像のこと)で有名なドナテルロやヴェロッキオ、人体研究のために死体を初めて解剖した芸術家であるポライウォーロなどの彫刻があった。このあたりの人間の名前は変わっていないから助かる。ウマ娘の彫刻はなんというか……すごくシュールだった。主に見た目が。こればっかりは慣れない。

 写真は風景写真から人物写真までいろいろとあったが遺作としてとらえるとどう感じればよいのかわからなかった。

 映像は映画とかそのようにとらえるとある程度メッセージ性が現れてくるのでなんとなくだが理解できた気がする。

 工芸品についてはどうだろう。絵のようになにかをモチーフとしたり自然主義的(見たままの形を写そうとすること)とか表現主義的(感情を伝えるためにありのままではなく作り手の表現力で誇張したり変形させたりすること)だったりするわけではないから気に入った形かどうかくらいしか判断基準がなかった。

 

 

 最後はなんだっただろうか。たしか絵画だったはずだがどこにあっただろうか、と思っていると道案内に書いてあった。外に展示されているそうだ。そしてそれに対して二人があーだーこーだ言っていた……気がすることも。実際どんなものなのか楽しみにして見に行ってみたのだが……。

 

 

 

 

 そこには絵画があった。

 

 

 ただの絵画であった。日に焼け、雨ざらしになり、見る影もなく色あせた一枚の絵画。誰からも存在を忘れ去られた、誰も知ることなくそこにあったような絵画があった。

 

「美しい……」

 

 ふと口から言葉がこぼれた。本当に心の底から思った言葉だ。美しいといったものではない。だがその言葉しか見つからない。その言葉でしか表すことができない。そういった作品だった。ほかの言葉など必要ない、そういったものが、なにかがあった。

 

「ピンクのワニの話を思い出すな……」

 

 再び口から言葉が零れ落ちた。ふと後ろからザッっと落ち葉を踏んだような音が響き、少しびっくりして、わっとびくっとして声が出て振り返ってしまった。見ている間はあまりにも静かだったから。

 

「あっ、すみません……あら、あなたは…………ドーベルの言っていた……それに……

 

 目の前には大変品のある洋服を着た一目でどこぞのご令嬢であることがわかるウマ娘がいた。メジロアルダン、と声に出そうとしてさすがに失礼と口をつぐんだ。知識と月間トゥインクルで一方的に知っているがそんなことを言う時ではないからだ。だがそれに反して彼女は俺に続けて話しかけてきた。

 

「先日、トレセン学園では介抱してくださってありがとうございました」

 

「介抱……ってトイレ……お手洗いの前でうずくまっていらっしゃった方……。あの、体調は大丈夫で?」

 

「はい、おかげさまで」

 

「そうですか。よかったっす。それでは失礼します」

 

 ほとんどスタッフがやってくれたものだし、長く話し込むような場所でもないためぱっぱと切り上げてそこを後にしようとした。だがメジロアルダンは話を続けてきた。

 

「あの……!ピンクのワニの話、というのは……?」

 

 先ほどの独り言を聞かれていたのだろう、ピンクのワニについて話を聞いてきた。たしかにピンクのワニというのはこの世に存在しないためなんだそれ?と疑問を持つのはわかるがほぼ初対面の相手にそこまで聞きたがるものなのだろうか。

 

「はい?……えーっと、ただのお話の一つですけど」

 

「……すみません、不躾であるのは承知の上でお聞かせ願えませんか?」

 

「え、あ、はい……。いい、です、けど……一応暗い話になりますが、それでも?」

 

「はい。構いません」

 

 なんかドラマみたいな展開になったな。ダイヤとの話のネタにしよ。

 さすがに絵画の前で話をするのはこれから見に来るほかのお客さんに迷惑なので場所を移してから話をしよう。

 

 

 ほかのお客さんの迷惑にならないような場所に移動してからピンクのワニの話をする。

 ピンクのワニ、という話はゲーム、ペルソナ3において余命いくばくもない青年との太陽のアルカナをつかさどるコミュ……まぁイベントで出る話である。

 青年は生まれた時から体が弱く重い病気に侵されており長生きできないとされていた。故に同情されるのをひどく嫌う彼は残りの人生を自分の人生と向き合うことである一つの物語を残した。それがピンクのワニだ。内容は次のようになる。

 

 

 

 

 ある時、ジャングルにピンクのワニが住んでいた。

 彼はその体色ゆえに仲間外れにされ、違う生き物とみなされ、餌にありつけずいつも空腹の状態であった。

 しかしある日ピンクのワニに小鳥の友達ができる。

 ワニは喜んだ。毎日水浴びをしたり歌を歌ったりしてともに遊んだ。

 だがある日あまりの空腹のあまり目を回して口の中で休んでいた小鳥をパクっと食べてしまった。

 急いで吐き出したが小鳥は息をしておらず死んでしまっていた。

 ワニは悲しみの涙を流した。泣いて泣いて、泣きつかれて涙でできた湖におぼれて死んでしまった。

 やがてその湖の周りには美しい花が咲き、木や植物が育ちほかの動物たちの憩いの場となった。

 だがだれもその湖がワニのものであるとは知らないし知ることもない。ワニがいたことさえも。

 

 

 

 

 以上のことを俺はメジロアルダンに話した。彼女はとてもつらそうな顔をして顔を少し伏せていた。脆すぎる足と体を持っている自分とピンクの体を持ったワニを重ねているのだろうか。

 

「ワニは……自分の生きた意味を見つけることができなかったん……ですね」

 

 自分も生きた意味を知ることなく果てていき、ウマ娘として生きた意味がなかったと思われるようになるかもしれないと、そう思っているのかもしれない。

 

「私も、そのワニのように誰にも知られずに……何もなしえずに消えてしまうのでしょうか……っ。ご、ごめんなさいこんなことを……」

 

 ガラスの脚よりも脆い足と呼ばれる足を持っている彼女にとってはこの話は救いのない話に聞こえるかもしれない。彼女は生きた証をこの世に刻みたいと強く願っているから。

 

 

 

 だが俺にとっては違う。

 

「一応、救いは、あると、思いますけどね」

 

 ドラマのようにかっこよくびしっということはできなくて、首の後ろに手を回して目を少しメジロアルダンからそらしながら言った。

 

「えっ……?」

 

「だってそうでしょう」

 

「ワニには生きた意味が、あったんですから」

 

「誰もが生きた意味なんていうもの、人生で見つけられるわけないんですよ」

 

 そんなことを四六時中考えて生きている人間なんているわけない。見つけられる人間なんてそんなにいるわけない。

 

「ファンタジーの特別な生まれの登場人物とかじゃないんですから。もっとその他大勢の普通の人間のほうが多いんです。それにとっちゃ、たとえ死んだ後だとしても、自分には、生きた意味があったっていうのがわかるっていうのは、とても幸せなことなんですよ。それが誰も知らないからって、関係ないです。自分自体に生きた意味はなくても誰かにとって生きた意味がある。極端な話、生まれただけで意味は成立する。生まれて、生きて、助けて、助けられて、そういうことを繰り返して変わって、何かが変わって。生きてるんだから何かに影響を与えたり、するんです。それが人間で、それでいいんです。今日幸せなことが一つ増えた、とか、増やしてあげた、とか、それでいいんです。本当はGⅠ勝利とかそんなものはいらないんですよ。もっと簡単なんです。大切な人を大切にすれば……。それで幸せが生まれる。十分でしょ。人間はだから、一生懸命、生きるんでしょうから。それで人は、生きていけます」

 

 ………………………………

 

 静寂がその場を包んだ。俺も彼女も何も言わない。そもそも俺は何が言いたかったのさえぐちゃぐちゃになってしまった。俺の悪い癖。……気まずい。

 

「で、ではこれでっ。失礼っ」

 

 ドラマのような展開、ドラマのような雰囲気、ドラマのような場所、思い出したピンクのワニの話、いろいろと要因はあるが長々としゃべりすぎた。説教おじさんじゃないかこれじゃあ。話しかけられたという点では考慮すべき点はあるが、さすがにない。初対面にこれはない。脱兎のごとく逃げ出した。

 

 

 

 展示館をでて早歩きで駅に向かう。途中にあったコーヒーショップで飲みなれたお気に入りのフラペチーノを買って席に座ってとりあえず、飲む。冷たくて甘い感じが口の中を包んで、急いで飲んだ影響がすぐに頭に響いてきた。痛い。でもそうでもしないと落ち着けそうにない。この痛みで一瞬冷静になれたのか、ここにいたらまたエンカウントするんじゃないかという考えに至った。一刻も早くここを離れなければ。

 頭に響く痛みと引き換えに時間を得て、でもゴミはちゃんと選別して店を出て早歩きで駅に向かった。駅という箱に入ってからは安心した。メジロアルダンと会うことはない。お嬢様は大体車だろうからこの大きな鉄の箱には入ってこない。

 LANEをひらいてダイヤを選択。記憶改ざん処理を行う。

 今日美術館に行ってドラマみたいなことが起きた。人気のない場所で展示されている展示物を見ていると先日トレセン学園に模擬レースを見に行った際に介抱した綺麗なウマ娘が現れて、ピンクのワニという童話の話を聞かせることになって、それで分かれたと。不思議な出会いだった……。とあたかもドラマもとい漫画のようなことがあったぜ、ということに都合の悪いことをすべて改ざんしてダイヤに送る。ダイヤ、俺の記憶を変えてこの苦しみから解放してくれ。

 ……返信が返ってきた。

 

『(怒りのスタンプ)』

 

 ……?なんで?

 どうやら自分が急成長中なのに遊びに行ってドラマみたいな体験をしたのがお気に召さなかったらしい。その旨の内容が送られてきた。とりあえず急成長が終わったら遊ぶ約束をしてなだめた。

 

『(ところでピンクのワニってなんですか?)』

 

『(ダイヤにはまだ難しいからもうちょい大きくなったらね)』

 

『(怒りのスタンプ)』

 

 記憶は無事書き換えられた。

 

 

 

 

 




アルダンにピンクのワニの話を聞いてほしかっただけの話ともいう。
だってそうしたかっただもの。二次創作なんだから。だって気にならない?俺は気になる。
許して。
それはともかく読者♡きみも書いて♡みんなのモチベ上がるよ♡
特に私の場合は感想欄ドバドバ書いてくれるとかなりあがる。わちゃわちゃするのすきだからね。

後本当の連続投稿の理由は1万3千円する高級ゲーミングヘッドフォンが1か月でぶっ壊れた怒りの予定でした。
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