当然のことながら6話放送前に書いたのでアプリ要素が強いです。
まぁこの小説アプリとアニメ混合的な感じで書いてるから当然なんですけどね。
あと前話からの多数の評価ありがとうございます。
卒業式が終わった。
といっても親から卒業おめでとー、と言われたくらいで特別なことはない。人生二度目なので校長先生とかの話が実はものすごく深いことを言ってるんじゃないかとか思って聞いてみたけど別にそこまでではなかった。ドラ〇もんの話を大人になって見たらものすごくいい話だったような感動を期待していたがそんなことはなかった。
小学生から正直精神構造とか合わず、初動が悪かったというか、とにかく友人作りに失敗しそのまま中学へ。中学はほとんどが小学生と変わりないので友達無しは続行。どこぞの宝石系な名前の男子が言っていたように男子の友人関係は年月という期間がものを言うので新しく友人は作れなかった。ダイヤたちと叔父さんたちがいたことも大きい。それで満足してしまったからな。
高校生では友達出来るように頑張ろうと自分の小中学生間を振り返りながら一日を終えた次の日、インターホンが鳴ったので出てみると……
「紅葉さん!ダイヤです!」
急成長期が終わったと思われるダイヤがいた。いやびっくり。すっごいびっくり。でっっっっか!まんまアプリダイヤじゃん!いや本人だから当たり前なんだけどさ。
「お、おおう……サトノダイヤモンドだ……」
「……?はい!サトノダイヤモンドです!どうですか!?どうですか!?大きくなりましたよ!!これでダイヤも大人です!!」
見た目こそめちゃくちゃ変わってるが中身はダイヤだ。早生まれだから、12歳だ。……12歳?これが?うそでしょ……ウマ娘バグってない?
「いやお前12歳……だから、大人、では、ないよ、な???」
「いいえ大人です!さあ卒業式も終わりましたよね?ね?遊びましょう!約束してましたからね!世の中の男性は制服で遊ぶことを夢としているもの知っていますから!」
すっごい食い気味で遊ぶことを要求してくる。いや遊ぶのはいいんだよ約束してたし。急なのも、まぁいいだろう暇だったし、それなりに会いたかったし。この世界で制服で誰かとどっかいったりするのも初めてだし。だけど……
「卒業式は昨日だぞ?終わったぞ?」
「今日は卒業式2日目です!」
無敵か?だれだこやつにボーボボ概念教えたやつ。俺だ。なんか急成長期が終わってこう、アプリ版ダイヤに近づいたというか、ハジけたな。自分がかわいいとでも思っているのか貴様。正解。とってもかわいい。
わかったわかった、とダイヤの要求を了承して制服に着替えることを伝えてとりあえず家に上がらせる。リビングで適当に麦茶でも飲んで待っててもらおう。……あぁ、いうことがあったな。
「ダイヤ」
「はい?」
「あー、綺麗になったな。素敵だよ。すごく驚いた」
綺麗になったなら褒めないとな。綺麗がセクハラにならない関係で助かった。素直に褒められるんだから。
一瞬きょとんとしたダイヤは顔をえへへ、とほころばせた。いっぱいちゅき。マジ美少女。
「それで?卒業式2日目だけど校長先生のお話第二弾は嫌だぞ。どこ行く?」
適当に着替えをして鍵を閉めてダイヤの隣に立って適当に歩きながら話す。……大きくなったなぁ。
「そうですね……」
なんて言いながらこちらをみてふふふっとダイヤが笑って機嫌よく尻尾を揺らした。どうした急に。素敵な顔が素晴らしいぞ。超絶美少女ダイヤちゃん。顔のパーツが段違い。輪廻転生を経験して再推し美少女メジロマックイーンを直で見ていなければ即死だった。
「あ、すみません。紅葉さんのお顔がこんなに近くに見えるようになったんだなぁ……って」
「それは俺も同じだよ。大きくなったんだなぁって……子供の成長は早い、っていうか急すぎるなウマ娘は」
俺の身長が180ちょいでダイヤの公式の身長がえーっと160弱だったか。キタサンのほうがちょっと上だったな。目線を少し下げればそこにはダイヤの綺麗な顔がある。これが12歳で1か月後中学1年生ってマジ?この世界の男子中学生このレベルの女子と一緒にいるの?コパノリッキーが初恋ハンターになるわけだわ。人間も負けてないくらい綺麗な子、かわいい子多いけどね。
「急成長期ですからっ!これでダイヤも大人ですよ!」
「だから子供だっていったろ?大人だったらもっと綺麗になるって」
「まぁ!お上手っ。でもダイヤは大人です!」
「大人は自分を本当の意味で大人とは言わないもんさ」
どういう意味ですかって聞いてくるダイヤに対して、時間がたてばわかると返す。つらつらと難しい話題に持っていきそうになる自分の脳みそに制限をかけてとりとめのない、それこそ卒業式2日目みたいな会話を心がける。案外卒業式といってもとりとめのない会話が多くを占めたりするもんだ。別れこそ少し特別になるけど。
「キタサンもこんな感じになってるのかなぁ。会いたいなぁ……」
「むっ。今は私と一緒にいるんです!キタちゃんに会いたいのもわかりますけどっ!会いたいですけどっ!ほかの女の子のお話はだめです!お母様が言ってました!」
さすがにこれは俺が悪いのでごめんなさいをする。ごめんなさい。何がとは言わないが視界に入る。視線を外す。危ない危ない。そういう目で見てはいないが目がひきつけられる。見つめるキャッ〇アイ。目線外したから許して。あ、言わなきゃいけないことがもう一つあったのを思い出した。これもきちんと言わないと。
「ああ、そうだダイヤ。お洋服だけど、綺麗な色で品があって似合ってるよ。センスいいね」
「あっ、そうですか!?うれしいです!私もこのお洋服お気に入りなんです!えへへ……」
かわいいの権化。墾田永年私財法。さっきから脳内会話がちょいちょい狂っている。酒でも飲んだかな?
それはともかくいい加減行く場所を決めなければ。卒業式2日目なわけだから卒業式なのに寄りたくなるような場所……
「話は戻るけどゲーセンにでも行こうか。クレーンゲームで有り金を溶かしたい」
「むぅ……せっかくダイヤが大人になりましたのに。でも主役は紅葉さんですから仕方ありません。あと相変わらず変わった趣味ですよねそれ」
「だって学生服で帰り行くとしたらリーズナブルなファミレスとかゲーセンとかお手軽なところだし……。あとクレーンゲームとかで無駄遣いをするっていうのが楽しくてたまらないんだ」
紅葉という節制の意味を持つ俺の名前だがアルカナにおける節制の逆位置は浪費の意味もあるのでおかしいところなんてどこにもない。なので問題なし。でもダイヤが大人大人いうならそれっぽいところ行くか……ちょうどいい場所を思いついた。
「じゃあ、ダイヤ。大人になったダイヤにお願いがあるんだ」
「……!なんですか?なんですか?大人になったダイヤですよ?お願い聞いちゃいます!」
「俺の服選んでよ。それなりにかっこよく見せたいからさ。ダイヤのセンスならそれなりにいい感じに見せられるでしょ」
大人を自称するダイヤの顔も立たせられて俺がよく映える服も買えてwin-winの関係である。いいお洋服をたくさん見て目が肥えているダイヤだから意味不明なものとかカラーバランス崩壊な組み合わせとかしないだろうからな。信用できる。クラシカルなお嬢様服が嫌いな男子いる?いねぇよなぁ!そういうことだ。
「はいっ!ではダイヤが紅葉さんのお洋服、選ばせていただきますね!あとゲームセンターはいきましょう!新しいプライズがあるかもしれません!」
やっぱゲームセンター行きたいんじゃないかお前。
そんなこんなでやってきました服屋。最初ダイヤはいつもお世話になってるお洋服屋さんにいきましょう!なんて言っていたがどう考えても一着8万とかしそうな店なので普通に断った。卒業式の帰りに数万のお店寄る学生って何よ。普通にユニ〇ロとかG〇みたいな感じのお手軽でそこそこよさげなお洋服店である。
「大人っぽい感じにしたいんだよね。身長あるしそういうの似合うって前に言われたから」
中身の年もそんな感じだからな。どうもワンパターンになりがちで……そこでダイヤの出番だ。頼むぞ。
「わかりました!それでは、カジュアルパーティーとかでも問題なさそうな気品のあるものをお選びしますね!」
シュタタタとちょっと早歩きで歩いていくダイヤ。一直線に向かっているけど君この店初めてでしょ。どこいくねーん。さては好奇心に負けて探検しに行ったか?
「見てください。こんなTシャツがありました!天上天下唯我独尊って書かれてます!すごく個性的で面白いです!」
一目見て目を輝かせてそれを俺の目の前に持ってきて見せびらかす。負けちゃったかー。まぁ知ってた。でもそういうの俺好きよ。外に来ていきたくはないけどこういうネタTシャツは部屋で来て楽しむのがベストよね。
「主張めっちゃ強くない?まぁこういうの好きだけどさ。……ところで気品のあるお洋服探しどこ行った?」
「あっ……ごめんなさい。見たことがないのがあるとどうしても……特に急成長したあとは気になってしまって」
「まぁ大体わかってたし。そういうダイヤのところは会話していて飽きにくいから俺はいいと思うよ。一緒に回ろうか」
「……っ。はいっ」
せっかくなのでダイヤに世の中には「注射怖いよー」とかわいらしいキャラクターで書かれたデザインのTシャツを献血に着ていく人がいるという無駄知識を与えておいた。とっても興味深そうにしてやってみたいです!といった。キタサンに生贄になってもらおう。え?一緒に行こう?そっかぁ……。キタサンも一緒ならいいよ。美少女の無駄遣い。
「こちらのチェックシャツはいかがですか?落ち着いた色でお似合いだと思いますよ?」
「悪いがチェック系は今回は除外かな。色一色の品のあるやつがいい。ベージュのズボン……パンツもってるからそれに合いそうなのがいいな」
大体いろんな服、カラーに合うベージュ系のパンツは非常に便利。春夏秋冬で全部一着ずつ持つレベル。
俺の要望を聞いてよさそうな色のシャツを探すダイヤ。上のほうにたたまれているものを見て取ろうとしているが彼女の身長だと取りづらそうだ。代わりに俺がすっととる。少女漫画みたいな展開だ。
「これか?」
「あ、はい。ありがとうございます。その青色がお似合いだと思いまして。……それにしても少女漫画みたいでした。手の届かない場所にあるものを紅葉さんがとる、なんて」
ダイヤが両手を口に当てて上品に笑う。俺と考えてることが同じという中学生だったら惚れてたような経験だ。漫画みたいなことが現実に起きると感動するよね。
「わかる。俺も思った。にしてもこの色いいな……さすがダイヤ。じゃあ家にあるパンツと似たようなのを選んでっと……試着してくるわ」
「はい、お待ちしてますね」
試着室に入って試着する。着替えている間どっか行ってないだろうかと思うがさすがにないだろう。試着し終えてみるとダイヤの目は確かであったことがわかる。青とベージュのコントラストと長袖の青色が品よく見える。これにスーツのジャケットみたいなのを着ればいい感じになるかもしれない。カーテンを開けてダイヤに評価をもらう。
「わぁ。お似合いです!」
「ダイヤの目がいいからな。間違いはなかったというわけだ」
と、いうことで俺の考えていたスーツのジャケットの件を提案してみたところ彼女も賛成してくれたので再び選びに戻り、試着してまたダイヤのお墨付きをもらえたのでそれらを購入して店を後にした。
「ところでズボンって言い方あまりしませんけどパンツとどう違うんですか?」
「同じ意味だよ。昔はズボンって言ってたけどみんななぜかパンツっていうようになった」
そうなんですねー、と地味な知識をダイヤと共有した。
次に来たのはクソデカとまではいかないがそこそこ大きいゲームセンター。ビル型でプライズいっぱい。ゲームの筐体もいっぱいある。とはいっても今日はクレーンゲームだ。この世界はやはりぱかプチが大人気であるため6フロアクレーンゲームがあるならその半分はぱかプチで占められていたりする。残りは人気ゲームとかアニメとかそういうのになっている。
「あ!見てください紅葉さん!マックイーンさん復帰記念リニューアルぱかプチ・初期勝負服仕様がありますよ!」
何!?!?!?!?!?メジロマックイーン復帰記念リニューアルぱかプチ・初期勝負服仕様!?!?エレガンス・ラインの!?!?
マックイーンのぱかプチには初期勝負衣装版と新規勝負服版、エレガンス・ラインとエンド・オブ・スカイというアプリで呼ばれるバージョンが存在する!マックイーンファンならどちらも持っておきたいものでありもちろん俺もダイヤも持っている!
だがしかし!メジロマックイーンが繋靭帯炎を完治させてからリニューアル版のぱかプチのプライズが公表されたのだ!違いなんてぶっちゃけよくわかってないがそんなことはどうでもいい!!とにかく手に入れる!メジロマックイーンの勝負服はエレガンス・ラインが至高!!!
「取る。絶対取る。何が何でも取る」
お洋服でお金はあまりないが俺の腕前は伊達ではない!クレーンゲームほぼ初心者領域から脱出しておらず1つとるのにいまだに5000円以上かかっている俺の腕前を見せてくれる!
……行くぞォ!
「有り金溶かした。つらい」
正確にはまだ電子マネーにお金あるけど帰りの運賃なので使えない。とってもかなしい。
「あはは……。さすがにマックイーンさんのだと有り金溶かしちゃっても楽しくないみたいですね……」
「俺がやられたとしてもまだ第2、第3のサトノダイヤモンドがいる……」
「じゃあダイヤが紅葉さんの敵を取りますねっ」
数千円かけてもとれなかったものを500円ほどで取れてしまうダイヤを悲しみの視線で見守る私……。そしてダイヤは満面の笑みで手に入れた新規マックイーンぱかプチを俺に差し出してきた。あら素敵。でもそれはさすがに……
「はいっ。ご卒業祝いです!」
「いやさすがに悪いって。マックイーン大好きなのはダイヤも一緒だろ?そんなダイヤから大好きなものは受け取れないよ」
「むっ。せっかくご卒業されたのにダイヤからの贈り物はもらってくださらないんですか?」
「贈り物なら服を選んでくれたじゃないか。それに卒業っていうならダイヤもだろ?こういうのは年長者が贈るものなの」
「卒業式はもうちょっと後です。それでもというならピンクのワニのお話をしてください。そしたらいただきます」
うっ、ここでそれを出してくるか。さすがに卒業式2日目の日に自分が生まれた意味は死んだ後にわかるなんて言う話をするわけにはいかない。というか根に持っていたのかダイヤ。
この頑固者め。と言うとあなたに似たんですよなんて返してきやがる。どこがさ。
「随分とさかしくなったな、ダイヤ。……わかったよ受け取るよ」
「大人になりましたから!ダイヤもちゃんと成長するんですよ?」
どや顔でふんぞり返るダイヤに大人じゃないでしょ、と言いながらもこんな手を使ってきたことからどこか成長しちゃったなぁ……なんて思いつつ卒業祝いのマックイーンぱかプチをもらう。
それにしても片手に洋服、片手にぱかプチの入った袋。
ふと気が付く。今日はもらってばっかりだなぁ……。ダイヤと遊んで喜んでもらってお互いにwin-winになるはずだったのに。
そういえば今までの卒業式でここまでもらったことなかったな……。前の卒業式が寂しいものってわけでもないけどさ。
今日のことを振り返ってみるとダイヤも与えられる側から与える側へと変わっていくのかな……なんて考えてしまう。ターフで走ることになるだろうし。感慨深くなって、少し寂しさを感じる。成長するのはいいことのはずなんだけどね。
「両手がふさがっちゃいましたね。持ちましょうか?」
ほら、こんなこと言っちゃって。逆なんだよ。
「嫌なこった。俺、一応男の子よ?子供と遊びに行って荷物を持たせるなんて事させないの」
「むぅ……」
大人扱いされないダイヤはふてくされて頬を膨らませた。そんなダイヤを見ながらもかっこつけられるのはいつまでになるかな、なんて思いつつ、とりとめのないことを話しながら互いに帰路についた。
デートっぽいやり取りと、その中にあるどこか日常のどうでもよくて馬鹿馬鹿しいやりとりみたいな感じは出せてるかな?
あと卒業式2日目にならってダイヤが決心したこともあってのどこかおおきくなっちゃった感。
感想にて批評お願いします。
一応一般常識に反しちゃうような致命的な見落としは(今回は)ないはず。
~アニメ6話視聴後~
あとよく考えたら矛盾とか運営そこまで考えてないだろと思ったので気楽にやりますわ。
アプリ自体2期放送中にリリースされましたし、ツイッターでアニメにかかわっている方の発言からすると
すでに出たキャラクターの性格は変えてはならない、だそうなのでリリース前に出たダイヤはボーボボしてなかったので
尺の都合もあってアプリ要素を取り込んだ結果6話Aパートのようになったのだと思われます。
というわけでベースの公式性格はアプリだと思われます。
という形で自分を納得させないと永遠と考えちゃうのでこれでやります。
考え続けるのも書けなくなるのもつらいからね。許して