「…どうやら、懲らしめないといけないみたいだな…」
「何だとー!あたいに説教しようって言うのかー?」
オッス!オラ紀流!
何か女の子三人(の内の一人)が神社破壊宣言して来たんだが…
冗談じゃねえ、昨日直したばかりなのにまたブッ壊されてたまるか。俺が霊夢にブッ殺されるよ…
俺は三人を睨み付ける。すると、いきなり地面が揺れ始めた。
「わっ!?何だ何だー?」
「ゆ、揺れてるのかー!?」
え、地震?発生したタイミング良いな…
…何か気を溜めているみたいで楽しくなってきた。…よし!
俺は腰を落とし、力を入れてみる事にした。
「…はああああああああああああ…!」
それっぽい声を出しながら気を溜める真似をしていると、何処からか風が吹いてきた。
地震もどんどん激しさを増していき、振動が音として聞こえるまでになる。
突然バキバキッと音がしたかと思うと、足元にヒビが入った。ドラゴンボールみたいだな…
…あれ?これ、気溜まってね?じゃあもしかしたら…
試しに溜めていた気を一気に解き放ってみる(イメージ)。
すると、「溜めていた気を一気に解放したらこうなるんじゃないか?」
と俺が考えていた事がそのまま起こった。
いきなり俺を中心に直径数メートルのクレーターが出来たと思った瞬間。
「ぎゃあっ!?」
「わわわわっ!?」
「きゃあっ!?」
目の前に立っていた三人が吹き飛んだ。
…こいつは良いや!まさか「気」を使えるようになっているとは!
そう思うと、無性にこの力を試したくなってきた。
俺はニヤリと笑い、吹き飛んだ後何とか体勢を立て直した三人を見る。
「…くっそー!よくもあたい達を吹っ飛ばしたな!
許さないぞ!お前もぶっ飛ばしてやる!」
「ほう、じゃあさっさとかかってこいよ。遠慮はいらんぞ。」
「…お~ま~え~!!」
…俺の安っぽい挑発に見事なまでに引っ掛かったな…
「チルノちゃんやめて!あの人、絶対強いよ!」
大人しい子が引き留めようとしたが、既に遅し。
「チルノ」と呼ばれていた子が俺に向かって突っ込んできた。
「二人は下がってろー!」
「えっ!?」
「こいつはあたい一人で倒す!邪魔するなよー!」
…それはドラゴンボールの定番フラグだぞ、チルノよ。
俺がしっかり回収してやろう!
「喰らえ!氷符『アイシクルフォール』!」
「…成る程、スペルカードか。」
チルノがスペルカード発動を宣言すると共に、
無数の氷柱が俺に向かって飛んできた。
だが、俺は避けない。別に足がすくんだわけでは無いぞ。
ちょっと試したい事があるだけだ。
再び気を溜め、解放する。
「はあっ!!」
すると俺の思った通り、弾幕は俺に当たる前に跡形も無く消滅した。
目論み大成功!
「何ー!?あたいのスペカが消されたっ!?」
チルノは驚いている。当然だ、俺自身も驚いたからな。
…さて、そろそろ終わらせよう。
手を腕と直角に立て、手のひらに気を集中させる。
すると、普通に弾幕で撃つ弾よりも大きな気弾が形成される。俺はその手をチルノに向けた。
そう、これぞまさしくあの「サイヤ人の王子」お得意の技の一つ。その名も…
「喰らえ!宇撃『ビッグバンアタック』!!!」
青い気弾は瞬く間にチルノに到達し、そのまま大爆発を起こした。
今、俺はずっと座り込んで立とうとしないチルノに大弱りしている。
あの後当然俺の勝ちになったのだが、それにチルノが猛抗議。
俺に勝つまで帰らないと、座った後に自分の体を凍らせて固定してしまい、今に至るわけだ。
ちなみにお互いに軽く自己紹介をした後、大妖精とチルノが妖精だと知った。
また、ルーミア(何々なのかーの子)は妖怪らしい。マジか…もう何でもアリだな…。
「…む~…」
「チルノちゃん、もう帰ろうよ。
祠弥さんの迷惑だよ…。」
「帰って遊ぶのだー。」
「やだ!祠弥に勝つまで帰らない!」
こんな調子である。困ったもんだ。
…俺に勝ちたいんだよな。なら…
俺はチルノに近づく。そして、俺の知っている「最も簡単に戦える」勝負をチルノに提案した。
その勝負とは…
「…じゃんけん?」
「そうだ、じゃんけんだ。それで俺に勝てばいいだろ?
ただし、負けたら諦めて帰れよ。」
「うーん…。」
チルノは考えこんでいる。
…流石に駄目か?
「…それでいいよ。」
え"え"!?良いのかよ…まあ、いいや。さっさと終わらせよう。
「「最初はグー、じゃんけん…
ポンッ!」」
結果 祠弥・パー
チルノ・グー
「…俺の勝ちだ。」
「…………」
チルノはorz状態になってしまった。可哀想だな…。
…俺のせいだけど。
「さあ、帰るよチルノちゃん。」
「帰るのだー。」
大妖精とルーミアがチルノを引っ張り上げる。
彼女の氷の強度には本人の気持ちが影響するのか、さっき二人同時に引っ張ってもびくともしなかった氷は簡単にはがれ、チルノは普通に立たされた。
「お邪魔しました、祠弥さん。」
「次は遊びに来るのだー。」
「じゃあな。」
俺が三人を見送っていると、チルノが振り向いて俺に話し掛けてきた。
「…次はお前に絶対勝つ!」
「いつでも受けてたつぞ。」
俺がそう答えると、チルノは満足したように振り向き、大妖精とルーミアを追い始める。
…と思ったらまた話しかけてきた。
「あ、祠弥。あたいに勝った代わりに、面白い事教えてあげる。」
「…何だぁ?」
「湖にでっかいお屋敷があるんだけどね…
今日そのお屋敷から、赤い煙がいっぱい出てきたんだよ。」
…赤い煙…だと!?
「…なあ。もしかして今空を覆っているのが…」
「そうだよ。お屋敷の赤い煙。」
「…案内してくれないか?」
「え?別にいいよ。」
「直ぐに頼む。」
「…分かった。いくぞー!」
俺はチルノが飛ぶ後からついていく。
…面白くなって来たな。