オッス!オラ紀流!
…あー恥ずかしい。
今現在、俺は朝ご飯を食べている。
白米に味噌汁、漬物。日本の典型的な朝食だ。ちょっと感動した。
味わいながら食べていると、霊夢が立ち上がった。食べ終わったのだろう。
だが、俺は衝撃的な言葉を聞くことになる。
「お腹空いたわねー。」
「!?」
えええええええ!?朝ご飯食べたばかりじゃねーか!
何だ?あれか?俺にあげた分足りないのか?
「………………………。」
霊夢が恨めしそうに俺の手元を見てくる。止めて怖い。
「………………………」
食べたいんですね。分かります。
「………………………」
…あーもう!分かったよ!やるよ!
俺はまだ食べていないご飯(食いたい…)を霊夢に差し出した。
「え?いいの?」
「(良く言うよ…)いいですよ。そもそも私が押し掛けたのが悪いんですから。」
「…悪いわね。」
そう言いつつも、霊夢は凄まじいスピードでご飯を食べていく。
「(そんだけ幸せそうに食べてもらえれば、ご飯も本望だろうな…)」
嬉しそうに食べる霊夢を見て、俺はそう思った。
少女食事中…
「…ふう。ごちそうさまでした。」
俺が霊夢にご飯を渡してから僅かに3分。
皿の上の食べ物は、すっかり霊夢のお腹に収まった。凄いな…。
「さてと…祠弥?」
「はい?」
「そろそろ、何処から来たか話してくれない?」
「…え?」
「あなた、この世界の住人じゃ無いんでしょ?」
何てこった。恐るべき、博麗霊夢。
全てお見通しってわけか。怖っ!
「…よく分かりましたね。巫女の勘ですか?」
「ま、それもあるけど…何よりも服装ね。」
「…服装ですか?」
自分の服を見てみる。そういえば、この世界に来てから一度もまともに見ていなかった。
…絶句した。
まず、上半身に着ているのはいたって普通の白い長袖シャツ。ここまではいい。
だが、俺はその上にやたら肩の盛り上がっているベスト?を着ている。
どこかで見たような…あ、そうだ。スーパーベビー2が着てるやつだ。
そして下半身。どう見てもブロリーです…はい…
「……………………」
「どうしたの?自分の服見たまま凍りついちゃって。」
「…中二臭い…」
神様のやつ…誰がこんな服装にしろといった…
まあ、いいか。気に入ったし。
「…祠弥?」
「はい?あ、分かりました。何故この世界に来たかですね。」
俺が話始めようとすると、霊夢に制された。
「待って、祠弥。堅苦しい言葉遣いは止めて、普通に話していいわよ。
私も緊張するし、何よりあなたが疲れるでしょう?」
「…分かった。じゃあ話すぞ。」
「ええ、お願い。(結構違和感あるわね…)」
「…その日は何てことも無い普通の日だった…。」
紀流回想中…
「…ふわあ~あ…もう朝かよ…。」
俺は高校一年生だ。
月曜日の朝がダルいと感じる、いたって普通の高校生。
「早く起きなさーい!」
「…はいはい…」
ベッドから出る、と言うより這い出る。
着替えて、朝食の席に着く。
「早く食べちゃいなさい!遅れるわよ!」
「…言われずとも。」
食べ終わり、歯を磨き、鞄を引っ付かんで駅に直行。
電車に飛び乗る。
今日は運が良いのか、席が一つ空いていたので座ることが出来た。
「…さて、寝足りない分を取り戻すか。」
電車の振動音を聞いてる内に、俺は寝てしまった。
突然、バキバキバキバキッとしか表現出来ない音が響いた。
「!?」
俺はビックリして跳ね起きた。そしてすぐに周りの変化に気付く。
「…俺は電車の席で寝てたはずだが…。」
そう、確かにその筈だ。
だが、目の前にはただただ真っ白い空間が広がっている。当然、何もない。
「…何だ、ここは?夢か?」
「ところがどっこい、夢じゃ無いんだな~♪」
「なっ!?」
咄嗟に後ろをむく。
そこには俺よりも四、五歳年下くらいの子供(男)が笑いながら立っていた。
その子供は話を続ける。
「一応言っておくけど、君死んだよ♪」
「…え、何だって?」
「おきのどくですがあなたのいのちはなくなってしまいました。」
「…!?」