オッス!オラ紀流!
…あれ?抵抗ない。何故だ?
さて、今現在、俺は何をしているかというと。
「…調理場はそこの左手、トイレはさっき言った通りよ。」
「…とりあえず理解した。」
「よろしい。」
霊夢による神社内部ツアーに参加中。
案内されて分かったのは、結構造りがややこしい事と、
中が案外広い事だ。ここによく一人で住めるなあ…
「…中は思ったよりも広いなってか…」
「思ったよりもで悪かったわね。」
とまあ、こんな会話をしつつ案内は終わった。
「さて、祠弥。早速仕事よ。
神社の周りを箒で掃いて来なさい。」
「承知した。」
「特に賽銭箱の周りを重点的にね。」
「はいはい。」
霊夢の持って来た箒を持つまでは(←ここ重要)、俺は
掃除くらいなら…と思っていた。持つまでは。
渡されて霊夢が手を離したその瞬間。
「重っ!?」
思わず箒を落とす。箒はズシャッ…と言う普通の箒が絶対に出さないような音を出して倒れた。
驚愕している俺に対して、霊夢は気のせいかドヤ顔?になっている。
「もしかして…祠弥ってあんまり力無いの?」
「いや霊夢が強すぎるんだよ。もっと軽いのは無いのか?」
「あるわよ。はいどうぞ。」
「…こっち最初に出してくれよ…」
「ごめんごめん。そんなに落ち込まないでよ。」
「全く…掃除してくる。」
「頼むわよ。」
俺は箒を持って、神社周辺を掃除し始めた。黙々と作業(掃除)する事、約十分。
賽銭箱の周りは五回ぐらい掃いたと思う。
「…よーし。とりあえずこんなところかn「霊夢~!!」…何だぁ?」
声のした方を向く。
「何か」が空を突っ切って突進してきた。俺に一直線のルートで。
しかも、全くスピードを緩めない。何で?と思ったが、顔を見て一瞬でその原因が分かった。
目を開けていないのだ。
「ヘアッ!?」
俺は親父に寝込みを襲われた某伝説の超サイヤ人みたいな声を出してしまった。
さあ、どうする!相手はどんどん近づいてくるぞ!
Q,どうしますか?
1.避ける。2.受け止める。3.なにもしない。
まず3は除外。死ぬ。
1も却下。神社が壊れる。後に残るは…
…よし!受け止めよう!(←馬鹿の世界チャンピオン)
腰を落とし、身構える。イメージは気円斬に対するナッパの体勢だ。
…あれ?気円斬?ナッパ?確か原作だと…
「祠弥!避けなさい!!」
横を向くと、霊夢が慌てた表情で叫んでいる。
再び前を向いた時には、例の「何か」はもう目と鼻の先にまで迫っていた。
…あ、俺終わったな。首動かしたぐらいで避けられる物じゃあ無いわあれ。
うん、念仏でも唱えてよう。………念仏ってどんなのがあったっけ。
そんな事を考えていると。
「避けなさいよ馬鹿っ!!」
霊夢の飛び蹴りが俺に炸裂し、俺は大きく横に吹っ飛ばされた。
吹っ飛んだ瞬間に、俺の横を「何か」が通り抜けていき。
…そのまま神社に突っ込んだ。
もうもうと埃が舞う中、瓦礫の中からその「何か」いや、「誰か」が起き上がる。
「…げほっごほっ…やっと止まった…。」
喋り口調は男っぽいが、声からしておそらく女性だろう。
俺は隣に立っている霊夢を見る。
…相当お怒りのようだ。顔がひきつっている。
「…魔理沙…」
「お、よう霊夢!遊びに来たぞ~。
…ってあれ?」
その霊夢に「魔理沙」と呼ばれた女の子が、俺に気づく。
「お前、誰だ?見かけない顔だが…」
…こっちも似た様なもんだよ…誰だお前は…
俺は内心でため息を吐きつつ、自分の名前を名乗る。
「あ、俺の名前は紀流 祠弥だ。」
「ご丁寧にどうも。
私の名前は『
…ん?今変なワードが出なかったか?
「…えーっと、普通の何だって?」
「魔法使いさ。」
「マジシャン?」
「失礼な、れっきとしたウィッチだぜ。」
oh…巫女の次は魔法使いかよ…。