ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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初めましての方は初めまして、そして久しぶりの方は久しぶりです。獅子河馬ブウです。ドラえもんの小説をほっぽり出して3年間すいませんでした。最近ひろプリのアニメに嵌ってまた他の方達が書くひろプリの小説を見て自分も書いてみたいと思って書きました。小説は久しぶりにやるので下手な所もあるかもしれませんがご容赦ください。それでは、どうぞ


第1話 ヒーローガールとの邂逅

 

 

此処はソラシド市、何処にでもある普通の街である。そんな街の十字路にあるベンチにフード付きのパーカーを被った女の子が座っていた。

 

「………」

 

顔はフードで隠れてよく見えず髪は薄らと緑色の髪が飛び出している。時折腕時計を見たり周囲を見渡して誰かが来るのを待っている様子が見られるが一向にその待ち合わせの人物はやってこず、彼女はパーカーのポケットに手を入れると小型の音楽プレーヤーを取り出してイヤホンを耳に付けて音楽を聞こうとする。

 

「あ、いたいた。らんこちゃーん!」

 

聞こうとしたタイミングで自身の名を呼ぶ声が聞こえ、振り向くと遠くからをピンクがかった薄い小豆色のロングヘアーに髪の一部を結い上げ白いリボンを付けた女の子が手を振って近づいてくる。

 

「少し遅かったわね…ましろ」

 

「ごめんね。ちょっと信号が赤で遅くなっちゃった」

 

「……そう」

 

ましろと呼ばれる少女の謝罪にらんこは一言返事をするのみである。そんな様子を見てましろは恐る恐る話しかける。

 

「もしかしてらんこちゃん怒っている?」

 

「別に…怒っていない」

 

そっけない態度を見せるらんこにましろと呼ばれた少女は苦笑いを浮かべる。彼女の緑色の目をしたツリ目もありその態度から人からは不機嫌と勘違いされる事がある。

 

「ひょっとして今日何か用事があったの?」

 

「別に…どうせやる事ないから」

 

聞こうとした音楽プレーヤーをポケットにしまうとベンチから立ち上がり、ましろに顔を向ける。

 

「それでヨヨさんのお使いは何を頼まれたの?」

 

「えっとね…」

 

ましろは頼まれたの物が書かれたメモ用紙を取り出すと読み上げ始める。

 

「買うものはローズオイルにシナモンスティックと干したカエルだよ」

 

「そう……干したカエル?」

 

買う内容について特に普通と思ったが最後の干しカエルと聞いて思わず耳を疑った。彼女は以前にもましろと共にお使いを行く事がありその度に普通の買い物では買わない物をよく買っていた事を思い出す。

 

「ねぇ、前から思っていたんだけどヨヨさんって何しているの?」

 

「えっと、たしか乗馬クラブに通っていたり他にも色々しているって言っていたんだよね」

 

らんこは恐る恐る彼女の祖母のヨヨについて問うがましろから話を聞く限りあまり詳しい事は彼女も知らなそうだ。

 

「乗馬クラブはいいとして、後半フワフワしているじゃない。ひょっとして怪しい宗教に入ってたりしているんじゃない?干したカエルとかお使いで頼むんだし」

 

「そ、そんな事ないよ!こ、これは…そう漢方薬を作っているんだよ」

 

らんこから自身の祖母から変な疑いをかけられましろは疑いを晴らそうと咄嗟に薬を作っていると話すが、余計訝しむ表情になってしまう。

 

「漢方薬ね……まぁ、人様の家庭事情に深く肩入れするつもりはないから今の話は聞かなかった事にする」

 

「ぜ、絶対漢方薬だってば!」

 

明らかに信用していないらんこにましろは祖母の名誉の為に必死で説得を試みるがそれを軽く流れてしまう。だが、そんな時ましろの目の前に何かが降って地面にぶつかる。

 

「あれ?」

 

「どうしたの?」

 

らんこは振り返るとましろの手には長く使っているのか少し年季の入った手帳らしき物を握っていた。

 

「なにそれ?」

 

「私もよくわからないけど目の前に落ちてきた」

 

「落ちてきた?」

 

手帳が落ちてきたと聞いて2人は空を見上げると、

 

───ぁぁぁぁぁあああああああああっ!!!」

 

「……は?」

 

「……え?」

 

天空からパラシュート無しに落ちてくる青い髪の少女とその腕の中にいる紫色の赤ちゃんの姿に呆気に取られる。

 

「そ、そこどいてくださぁぁぁぁぁぁい!!!」

 

「ちょ、ちょちょちょちょぉーッ!?」

 

「はっ⁉︎…な、なにか!」

 

突然のスカイダイビングをしてくる少女にましろは声をあげる。対してらんこも一瞬驚くがすぐ冷静になり周りを見ると近くにある大きめなブルーシートが落ちている事に気づくとそれを拾う。

 

「ましろブルーシートのコッチを持って!」

 

「え、えええっ⁉︎無茶だよ!」

 

ブルーシートをクッション代わりにしてら落下してくる少女を助けようとする友達の姿に無謀であると言うが、

 

「無茶でも何もしないよりはいいわ!いいから早く持って!」

 

「わ、わかった!」

 

気迫のある顔で迫るとましろはそれに押されて言われた通りブルーシートの反対側を持ち、2人は少女が落下する場所へブルーシートを広げる。一方で落下してくる少女も地上で2人が自分を助けようと行動している事に気付く。

 

「あ、危ないですよ!退いてください!」

 

自分が今最も危険な状況にも関わらず落下する少女は2人に怪我をしない様に離れる様に言うが、2人はその場を動かず落下してくる少女を受け止めようとブルーシートを広げる。そして、間も無く少女がブルーシートへ落下しようとした瞬間だ。

 

「えるぅ!」

 

赤ちゃんの声と共に謎の光が少女と赤ちゃんの体を覆うと空中に静止し、それからゆっくりとブルーシートに少女は着地すると後から落ちてきた赤ん坊を怪我しない様に優しく受け止める。

そんな光景を見た2人は暫く固まっていた。

 

「…は!ご、ごめんなさい!ビックリしちゃいましたよね⁉︎実は私も相当ビックリしててぇ⁉︎偶然誘拐現場に出くわしてこの子を追いかけて不思議な穴にえいやと飛び込んだら空の上にポコって‼︎それでピュ~~って!!」

 

「ち、近い…!」

 

「た、たい…む…」

 

落ちてきた少女はキスするんじゃないかと言う距離まで2人へ近づき食い気味で話を始めるが、途中2人の背後にある建物のガラスに映る己の姿を見てさらに混乱する。

 

「はっ⁉︎え?うぇええっ⁉︎なんですかこの変な街⁉︎あれっなんですか⁉︎あれは⁉︎もっもしかしてここって魔法の世界~~~!?」

 

混乱する少女にとって自動車やビルにある巨大な液晶モニターは勿論それ以外の全ての物が見た事無い物から魔法の世界と思い込んでしまう(尚、この世界はどちらかと言うとナシマホウ界である)。

 

「お、落ち着きn「ターイムッ!!!」うわっ⁉︎」

 

慌てる少女を落ち着かせようとするがその前に隣にいたましろが大声上げ、思わず変な声を出してしまう。同時に混乱する少女も口を閉じる。それから少しの間が開くと少女とましろは狙っていたのか同時に口を開く。

 

「「……そっか、これは夢か」」

 

「現実逃避するんじゃないわよ」

 

「える」

 

現実離れした状況に対して夢と決めつける2人に対してツッコミを入れるのだった。

 

「初めまして夢の中の皆さん。私ソラ・ハレワタールです」

 

「あんたも夢で通すのね」

 

「私はましろ、虹ヶ丘ましろだよ。こっちは私の友達のらんこちゃん、風波らんこちゃんだよ」

 

「ましろも勝手に私の名前を言うんじゃないわよ。いきなりパラシュート無しのスカイダイビングの上にどうやったか知らないけど空中に止まったりするのよ?怪し過ぎるわよ」

 

「別に良いと思うけど、どうせ夢なんだから」

 

「夢って…普通複数の人間が同じ夢を見るなんて非現実的すぎる」

 

未だに夢だと思っている2人に何言っても信じないと思いそれ以上何も言わなかったが、改めてソラの容姿と身につけている服を確認する。

 

(……見た感じ日本人じゃなさそうね)

 

目の前にいるソラという少女の格好と名前からして日本人ではないと思う。先程のスカイダイビングはもしかしたら誤って飛行機から落っこちた外国の人間と考えれば辻褄が合うかもしれないが先程見た空中で静止した時にただの人間じゃないと考え警戒していた。

 

「鉄の箱が道を走っているなんて凄いですね。この夢の街なんて言うんですか?」

 

「ソラシド市だよ」

 

「車の事を鉄の箱って、あんた何処からやって来たのよ?」

 

先程もそうであるが今の時代に自動車などを知らない少女にらんこは何処からやってきたのか聞く。

 

「はい、スカイランドです」

 

「「スカイランド?」」

 

聞いたことの無い国の名前に2人は首を傾げる。そんな国聞いた事無いが、世界の何処かにある小さい国かと思っているとましろがある事を思い出す。

 

「あ、そう言えばさっき空から落ちてきたけどもしかしてこれはソラちゃんの物だったりする」

 

「え、あっ!そうです!それは私の大事な手帳です。拾ってくれてありがとうございます」

 

先程拾った手帳を見せるとソラはそれが自分の物だと伝えるとましろは手帳をソラに返した。

 

「その手帳の表紙見たことない字で書かれているけどあんたの国の字?」

 

「はい、これはスカイランドの文字で"私の────」

 

手帳に書かれた字について教えようとした時、道路の真ん中に大きな衝撃音と共に何かが落ちてきた。

 

「今度は何よ⁉︎」

 

「夢の中は本当何でもありだよ⁉︎」

 

既にパラシュートなしのスカイダイビングを間近で見てしまったらんこのキャパティシーはオーバーしかけているらんことましろは声を荒げながら落下した物を目を凝らしながら覗く。すると、あたりに舞っていた砂煙が晴れると其処には2人が見慣れないものが存在していた。

 

「「豚の着ぐるみ?」」

 

そう目の前にはこれまた現実ではお目にかかれないモヒカンを生やした豚の顔をした男が立っていた。但し落下した所為で所々が汚れていた。

 

「えう〜!」

 

「怖くないですよ大丈夫」

 

目の前に立っている豚の男を見て赤ちゃんは泣きそうになるがソラが優しくあやす。一方でらんこは警戒しつつも豚の男に話しかける。

 

「あんたなに?ひょっとしてキュアチューバーか何か?生憎今日私は疲れているからあまり関わりたくないんだけど」

 

「きゅあちゅーばー?何言っているのかわからないのねん!それよりもソラ!さっきは油断したが今度はそうはいかないのねん!痛い目に遭いたくなければそのガキを渡すのねん!」

 

「なに、あんたの知り合い?」

 

何やら目の前の豚男はソラに因縁がある様でらんこはソラに聞いてみると頷いて答える。

 

「はい、この子を誘拐しようとした悪い人です!」

 

「人……ひと?」

 

ソラが目の前の豚男(仮の名称)を人呼ばわりした事に一瞬思考が止まるが考えるのを諦めて、悪党であると理解した。それに恐らく話を聞く限り目の前の豚男がソラ達がスカイダイビングする原因であると推測する。

 

「さあ、早くガキを渡すのねん!」

 

「お断りします!あなたの様な悪い人にこの子は渡しません!」

 

そう言って一歩も引かない姿勢を見せるソラ、対して豚男は不敵な笑みを崩そうとはしなかった。

 

「ほぉう、それはこいつを見ても言えるかぁ〜?」

 

「え?」

 

「何をするつもりなの?」

 

「なんか嫌な予感がするわ……」

 

豚男は拳を天高く伸ばすその行動に3人は胸騒ぎを覚える。

 

「カモン!アンダーグエナジー!」

 

『ランボォーグゥ!』

 

すると豚男は地面に手を置くと其処から黒いエネルギーが放出され近くの工事現場にあるショベルカーに纏うと両手にショベルを携えた化け物へと変貌する。

 

「ええええっ!?な、何アレ!」

 

「か、怪物⁉︎」

 

ソラとましろは豚男が作り出したと思われる化け物の存在に驚きを隠せない。 

そして、その様子を見ていた野次馬が集まって騒がしくなっている一方でらんこは騒ぐ事なく何故か静かであった。

 

「はぁ、今度はショベルカーね。本当に今日は色々あるわね」

 

1日に何度目か分からなくなるくらいのため息を吐きながらショベルカーの化け物に歩み寄る。

 

「危ないですよ!離れてください!」

 

「そ、そうだよらんこちゃん!何かヤバそうだよ!」

 

2人はショベルカーの化け物に近づくらんこに静止を呼びかける。

 

「何言ってるの?普通に考えてこんなものハリボテか何かでしょう」

 

現実にこんな化け物なんて存在する筈ないそう思いつつ2人の忠告を無視すると豚男とショベルカーの化け物の前に立つ。

 

「ちょっとあんた。こんな街のど真ん中に騒ぎを起こしているんじゃないの。全く訳のわからない豚のコスプレをして昼間から酒でも飲んで酔っているの?この化け物みたいな物も手品で出したんでしょ」

 

騒ぎを起こす豚男にらんこは冷静に注意をするが、豚男はらんこの話が煩わしく思ったのかショベルカーの化け物に目配らせをすると、ショベルカーの化け物はその巨大なショベルの手ををらんこへ向ける。

 

「危ない!」

 

「…は?」

 

ソラの声に何事かとらんこは視線を上へ向くとショベルが真上にありそして、数秒もしないで振り下ろす。その瞬間ソラが素早くらんこへ駆けると服を引っ張り後ろへ下げたと同時に至近距離で衝撃音と共に目の前に砕けたアスファルトが飛び散る。

 

「ひっ…!」

 

目の前の光景を見て理解した。このショベルカーの化け物はハリボテでは無く本当にヤバい物であり、命を容易く潰すことが出来るのだと身をもって実感できた。そして、それを見ていた野次馬達もやばいと思い悲鳴を上げながら逃げていく。

 

「普通に痛いよ!これ夢じゃないの⁉︎」

 

ましろも己の頬を抓って痛みを感じた事により目の前の状況が夢でなく現実だと理解出来た。

 

「逃げてください!」

 

ソラは驚いて腰が抜けているらんこを起き上がせると赤ちゃんをましろへ託して2人の前に立つ。

 

「ソラちゃん何するつもり!」

 

ましろは手を掴むがソラの手が震えている事に気がつく。彼女自身も恐怖を感じている。それもその筈たあんな怪力を持つ化け物を相手をするのに恐れを感じない訳がない。

 

「……相手がどんなに強くても、最後まで正しいことをやり抜く…それが、ヒーロー!」

 

自分に言い聞かせる様に己を奮い立たせるとましろの手を振り払い豚男とショベルカーの化け物の元へ走り出す。

 

「待って、ソラちゃん!」

 

「私が時間を稼ぎます!だから2人はその子を連れて逃げてください」

 

「でも…」

 

自身を犠牲にして自分達を逃がそうとするソラにましろは止めようとするが、

 

「ましろ逃げるわよ!」

 

そばにいたらんこがましろに話しかけてこの場は逃げる様に言う。

 

「でも、ソラちゃんが…!」

 

「碌に武術を習っていない私たちがいたら戦い邪魔になるし、それにこの子を託されたから今は安全な所に逃げるのよ!」

 

ましろの手を無理やり掴むとその場から走りだす。言っていて情け無いのは自分でもわかっている。

 

「とにかく交番に駆け込むわ!警察ならなんとかしてくれるわよ!」

 

「う、うん」

 

口ではそう言っているが内心は対抗できないと思うが、ここでこうも言っておかないとましろが引き返す恐れがある為、らんこはましろと共に警察に助けを求めようと交番へ向かい数分走ると、

 

(確かあそこを曲がればすぐ交番があった筈)

 

少し離れたビルの前を曲がった先に交番がある事を思い出しながらもうすぐで到着するとわかると少し走る速さを上げようとするが、

 

「待つのねん!」

 

「「⁉︎」」

 

そこへ2人の前に先程までソラと戦っていた筈の豚男とショベルカーの化け物が現れる。

 

「豚男にショベルカーの化け物!」

 

「豚男じゃ無い!俺様はカバトン様だ!」

 

らんこから豚男呼ばわりされた事に豚男は怒りながらカバトンと名乗り出す。

 

「ソラちゃんは…?ソラちゃんはどうしたの⁉︎」

 

一方でましろは自分達を逃す為に己を犠牲にして戦っていたソラはどうなったのかカバトンに聞く。

 

「ん?……ああ、ソラの奴ならYOEEEE割には奮闘してたが俺の作り出したランボーグの前には手も足もでなかったのねん」

 

「そ、そんな…!」

 

「くっ…」

 

2人はソラがやられてしまった事に絶望感を味わう。そして、カバトンはましろの腕の中にいる赤ちゃんの姿を見ると、2人に対して手を差し出す。

 

「さぁ、早くその子を渡せばソラの様に痛い目に合わずに済むのねん!」

 

「誰がそんな事……」

 

ましろはせめてソラが託したこの赤ちゃんを守ろうと手で覆って背を向けて隠そうとする。

 

 

 

「………本当にその子を…渡せば見逃してくれるの?」

 

「え……らんこちゃん何言っているの⁉︎」

 

だが、隣にいたらんこはましろとは逆にカバトンの要求を呑もうとしている事に信じられなかった。

 

「ああ、俺様はTUEEEEからな。約束は守ってやるのねん」

 

「……そう」

 

「ら、らんこちゃん……じょ、冗談だよね……?」

 

これは相手を騙す為、態と一芝居を打っているとましろは思ったがこちらを見る彼女の目はいっぺんの曇りがなく見られて思わず後退りする。 

一方でらんこは今の現状を焦り本気で赤ちゃんをカバトンに渡そうと考えていた。何故なら自分達は関係ないただ巻き込まれた一般人だ。建物や地面を壊す怪力を持っている化け物相手に何が出来る。此処は相手がまだ穏便に済ましてくれるならそれを聞くのが得策だ。我ながら最低な事だと重々承知している。でも優先すべきは自分たちの命だ。そう思ったらんこはましろに赤ちゃんを渡せと言おうとする。

 

「ましろその子を「え、えう〜!」っ!」

 

渡せと言いかけた瞬間、泣き出してしまった赤ちゃんの顔を見てらんこは我に帰る。こんな幼い子を悪党に渡したらどんな目に遭わされるかそんな物予想するのは容易い事だ。先程落下するソラを空中に止めたのはおそらくこの子の力だ。だとしてもまだ言葉すら話せない赤子だ。超能力が使えたとしても自分の半分も年が行っていないこの子を差し出すのは間違っている。そう思った彼女気づくとましろ達を背にカバトンとランボーグの前に立っていた。

 

「らんこちゃん?」

 

「あん?」

 

先程と様子が違う彼女にましろとカバトンは不思議に思う。対してらんこは目を閉じて深く息を吸うと、

 

「……馬鹿を言うんじゃないよ‼︎誰があんた達みたいな豚ヅラとショベルカーの化け物の言う事を聞く義理があるの⁉︎ふざけんじゃないわよ!」

 

「お、お前口悪過ぎるのねん⁉︎」

 

『ラ、ランボ…⁉︎』

 

啖呵を切るらんこにカバトンとランボーグはたじろぐ。そして、ましろは先程までやっていた行動と異なる事をしているらんこに恐る恐る話しかける。

 

「ら、らんこちゃん急にどうして「ましろ………ごめん…私どうかしていた」……え?」

 

ゆっくりと振り返ると彼女は申し訳そうな顔をしてましろに謝ると、視線を赤ちゃんへと移す。

 

「さっきまでその子を渡して見逃そうと本気で思っていた。けど、その子の顔を見たら自分のやろうとした事が恥ずかしく思えた」

 

「え、えっ…えう?」

 

そう言うと彼女はましろの腕の中で泣いている赤ちゃんの頭を優しく撫でると、泣いていた赤ちゃんは段々と泣き止みらんこの顔を眺める。

 

「この子を渡そうとした私が言うのも何だけど、この子を守らせて」

 

「らんこちゃん……」

 

「えるるぅ!」

 

先程と同じ真剣な眼差しであるものの先程と違って焦って、おらず寧ろ赤ちゃんを守りたいと言う感情が伝わって来たのだ。証拠にさっきまで泣いていた筈の赤ちゃんは泣き止んでらんこに手を伸ばして笑っていた。

 

「え、ええい!渡さないと言うなら力づくで奪うのねん!行けランボーグ!」

 

『ランボーグ!』

 

結局赤ちゃんを渡さないとわかったカバトンは2人に向かってランボーグをけしかける。

 

「ましろこっち!」

 

「う、うん!」

 

ましろの手を掴んでランボーグから逃げようとしたが、ランボーグは一瞬で2人の前を回り込む。

 

(はやっ⁉︎)

 

先程もそうだがこのランボーグと呼ばれる化け物はそのデカさとは裏腹に動きが早かった。

そして、ランボーグは巨大なショベルの手を2人に向かって振り下ろそうとしていた。それを見たらんこはこのままでは後ろにいるましろと赤ちゃんも唯では済まない。そう判断した彼女は直様行動を起こす。

 

「ましろ…ごめん!」

 

「え、きゃっ⁉︎」

 

急に謝罪の言葉を聞いてましろはらんこの方へ顔を向けようとすると突然突き飛ばされ地面に尻餅をつく幸いにも自身と赤ちゃんは怪我をする事はなかった。

 

「いたたっ、突然何するのらんこちゃ…あれ、らんこちゃん?」

 

が突き飛ばした先程まで彼女が立っていた場所には姿は見当たらず周りを見渡すが視線に移るのはランボーグだけだった。彼女は1人で逃げたのか、いやそんな事する筈はないとましろは先程赤ちゃんの頭を撫でていた時の顔からはその様な事をするとは思えなかった。だとしたら何処へと考えようとした瞬間、

 

「える!」

 

「どうしたの?あれ、これって」

 

赤ちゃんが何かを見つけ地面に向かって指を刺すと其処にあったのは音楽プレーヤーだった。しかもそれはただの音楽プレーヤーではなくらんこが肌身離さず愛用している物だった。

何故これが此処に落ちているのかそう疑問に思った瞬間にデジャブを感じた。少し前にも似た様な体験をした事があった。それは道端にソラの落とした手帳を拾った時の事だった。ましろはそれを思い出しながら自然と視線を上へ向けると、

 

「うっ…ぐぅ…!」

 

「そ、そんな……らんこちゃん!」

 

巨大なショベルの中…ランボーグの手の中にいた。どうやら彼女は自身を犠牲にしてましろ達をランボーグから庇ったようだ。

 

「さぁ、脇役!その子を渡すのねん。でないとこいつの命がどうなってもしらないのねん」

 

「ら、らんこちゃん……!」

 

ましろは自分と赤ちゃんを助ける為、人質になってしまった友の姿を見て涙が出そうになった。彼女は今建物も容易く壊す事ができる手の中にいて締め付けられる痛みを味わっている表情は辛そうだ。どうにかして彼女を助けようと模索しようとするが、

 

「ぐぅっ……その子を連れて逃げてましろ!」

 

「えっ?」

 

そんな時捕まっているらんこはショベルの手で締め付けられているにも関わらずましろ達に逃げろと言ったのだ。

 

「こんな化け物を操る豚男の事よどうせその子に酷い事にするに決まっている!」

 

「お前は少し黙っているのねん!カバトントン!」

 

「む、むぐぅっ⁉︎」

 

「らんこちゃん!」

 

らんこの行動が嫌になったのかカバトンは呪文の様な物を唱えると額の黒い石が光り、らんこの口には×と書かれたテープが貼られ喋る事が出来なくなってしまった。それを見たましろは彼女の名を叫ぶ。このままでは捕まっている彼女は大変な目に遭う。だからと言って腕の中にいる赤ちゃんを渡す事は出来ない。どうすれば良いか頭を悩ませていると、そこに声が聞こえた。

 

「ま…待ちな…さい…!」

 

「そ、ソラちゃん!」

 

其処には先程のランボーグと戦ってやられたかと思っていたソラがやって来た。しかし見た目はボロボロで立っているがやっとだった。

 

「だ、大丈夫ソラちゃん⁉︎」

 

「ええ、大丈夫です。それよりも私の実力不足で危険に晒してしまってすいません」

 

「ううん、私とこの子は大丈夫。だけどらんこちゃんが…!」

 

「らんこさんが⁉︎」

 

ましろの言葉を聞いてソラはランボーグの方を見るとランボーグの手に捕まっているらんこを見つける。

彼女は己の非力さに悔しさを抱きつつもカバトンを睨む。

 

「今すぐらんこさんを放しなさい!」

 

「放せと言われて放す馬鹿が何処にいるのねん!」

 

捕まっているらんこを解放する様に言うが、勿論カバトンはそんな事をする筈なく彼女を煽る。

 

「なら、私が……うっ」

 

「ソラちゃん!」

 

倒れそうになった際にましろが支えるがその時ソラが持っていた手帳はカバトンの目の前に落ちる。

 

「ん?私のヒーロー手帳。何だこりゃ?」

 

カバトンはソラの持っていた手帳を拾うと開いて中身を読み始める。

 

「空の上を怖がっていたらヒーローは務まらない、ヒーローは泣いている子供を絶対に見捨てない……ぶふうっ……絶対ヒーローになるぞ!ヒーロー……ぎゃはははは!くだらねえ!」

 

「ああっ!」

 

笑いながらカバトンは手帳のページを破り捨てる。それをましろは声を上げるものの見ているしかなかった。

 

「力の無い奴は……ガタガタ震えて、メソメソ泣いていれば良いのねん!」

 

「酷いよ……もうやめて!」

 

「五月蝿え!脇役は黙っているのねん!」

 

ページを破り続けるカバトンにましろが止めるように言うが、カバトンはましろを睨みつけるとましろは恐怖で後ずさる。その隣でソラが立ち上がろうと踏ん張っていた。

 

「くっ……うぅ……」

 

「ふっ……ヒーロー気取りが」

 

全てのページを破り捨てたカバトンはソラへ残った手帳の表紙と背表紙の部分をソラに投げつける。

 

「え…えぅ…」

 

それを見てましろの腕の中にいる赤ちゃんは泣き出しそうになり、ましろは目を背けた。しかしソラは赤ちゃんを安心させるよう頭を撫でる。

 

「大丈夫…パパとママの所に…お家に帰ろう」

 

「え…る…」

 

まるで聖母を思わせるソラの優しい顔を見て赤ちゃんは泣き止む。そして、ソラもましろに肩を貸して貰い立ち上がるとゆっくりであるが一歩ずつ歩き始める。

そして、偶然にもその光景はカバトンに破り捨てられた一枚のページの絵と状況が重なっていた。

 

「相手がどんなに強くても、正しいことを最後までやり抜き、困っている人を救う。それが…ヒーロー‼︎」

 

瞬間、ソラの胸から青い光が発せられた。その輝きから不思議な羽ペンのようなものが生み出される。

 

「ぷいきゅあー!」

 

赤ちゃんが叫ぶとソラに向かって閃光か放たれる。それは決して攻撃ではなく赤ちゃんがソラに対しての贈り物だ。ペンを握っていないもう片方の手でその閃光を受け止めるとその手の中にはアクセサリーが握られていた。

それぞれの手に収まるペンとアクセサリーを見てどう使うかソラ自身自然と分かり、ランボーグへ向かい合う。

 

「…ヒーローの出番です!」

 

その台詞と共にペンが光り、ソラを中心に辺りを照らす。

 

「スカイミラージュ!」

 

先程手にしたペン…ミラージュペンはマイク形態…スカイミラージュへと変わりソラが手に取る。

 

「トーンコネクト!」

 

そしてもう片方の手には赤ちゃんから貰ったアクセサリー…スカイトーンをミラージュペンの空いているスロットに嵌め込むとマイク部分が回転する。

 

「広がるチェンジ!スカイ!」

 

マイク部分にSKYという文字が浮かび上がると辺りが光り、光りが晴れると、ソラを中心に大きなステージと幻想的な宇宙空間が広がる。

サイドテールだったソラの髪が解かれ水色に発光すると髪は伸び、青だった髪は空をイメージした水色へ変わり毛先がピンク色の大きなツインテールに結ばれる。更に其処から飛び上がると両足に水色の靴が装着される。

 

「煌めきホップ!」

 

その言葉と共に舞台にHOPの文字が浮かび、ソラのツインテールの根本に髪飾り、両耳にアクセサリーが装着される。

 

「爽やかステップ!」

 

続いてSTEPと文字が舞台に浮かぶと今度は青と白を強調したワンピースドレスを身にまとい、足に白いハイソックスが履かれる。

 

「晴れ晴れジャンプ!」

 

最後に言葉の通り飛び上がるとJAMPと字がテカテカと現れ、両手を合わせるとハートマークの付いたフィンガーグローブが嵌められ左肩に青いマントが装着される。

 

「無限に広がる青い空、キュアスカイ!」

 

此処に新たな伝説の戦士キュアスカイが堂々見参する。

 

「キュア…」

 

「むがい…?」

 

「エルー!」

 

「な、なんなのねん⁉︎」

 

先程までボロボロだったソラの姿が変わりまるでヒーローを思わせる姿へと変わった事にその場にいた全員は驚きを隠さなかった。

 

「これは……私……どうしちゃったんですか!?」

 

一方で変身したソラも自身に何が起きたのか状況を呑み込めずにいた。

 

「ぐぅ、たかが姿が変わったくらいで強くなる訳ないのねん!やれランボーグ!」

 

『ランボォォォグウウウウッ!』

 

ランボーグは一気にキュアスカイへと変身したソラへ距離を詰めると空いているショベルを彼女目掛けて振り下ろす。だが、それをスカイはジャンプして避けるがそのままランボーグよりも高いの屋上まで飛んで行ってしまった。

 

「あんなに高く飛んだ…」

 

「あいあい〜!」

 

スカイの跳躍力にましろは驚き、赤ちゃんは楽しそうな顔を浮かべ飛んでいくスカイに手を振った。

一方で変身したソラ基スカイは変身した事により得た超人的身体能力にまだ慣れていないがビルの屋上を超えた後、ビルの屋上に向かって宙を蹴る様に急降下しそのままバク転しながら着地する。

 

「この力は……いける!」

 

己から溢れる出る力を実感したスカイは拳を握る。

 

『ランボォウグゥ!』

 

「むぐぅ……」

 

其処へスカイの後を追ってランボーグもまたビルの屋上まで飛んできた。片方の手に捕まっているらんこは激しく揺れている所為か辛い表情を浮かべていた。

 

「らんこさんを返してもらいます!」

 

ランボーグに向気合ってファイティングポーズを取る。対してランボーグはスカイに向かってショベルを振り下ろす。だが、それに対してスカイも拳を突き出して相殺する。

 

『ラン…ボォッ!』

 

「はあっ!」

 

ランボーグは再びショベルを振ろうとするがその前に素早くランボーグの胴体に向かって掌底を放つと、衝撃がランボーグを貫く。

 

『ボォッ⁉︎』

 

「もぐぅっ⁉︎」

 

スカイの攻撃によりランボーグはよろけて捕まえていたらんこを放り投げてしまう。

 

「むがああああああああああっ!!!」

 

「らんこちゃぁぁぁぁん‼︎」

 

ビルの屋上から放り投げられたらんこはそのまま地面へと落下していっていく。その様子を見ていたましろは思わず叫んでしまう。

スカイは怯んでいるランボーグを無視し、落下する彼女を追いかけてビルの壁を足場に見立てて走り、ある程度距離を詰めるとらんこ目掛けて飛び上がる。彼女の体を受け止めるとビルの壁と壁を蹴り地面へと着地する。

 

「大丈夫ですか?」

 

「もご!…ぷはっ、ええ、お陰様で」

 

口に付いていたテープを剥がすとらんこは自分を助けてくれたソラことスカイに御礼を言う。お礼を言われたスカイは笑みを浮かべ、ましろの方へ向かうと、らんこを優しく下す。

 

「ましろさん、らんこさんをお願いします!」

 

「うん!ソラちゃんは?」

 

「私は戦います!」

 

その直後にビルから地面へと着地したランボーグを睨みつけるスカイ。対してランボーグはらんこがいなくなった事により両手を使ってスカイに攻撃をしかけるが、スカイも両手を握り拳にして相殺する。

 

「何をしているのねん⁉︎ランボーグお前の本気を見せてみろ!」

 

『ランボオオオオグッ!!!』

 

ランボーグの目が発光する先程まで動いていなかった足のキャタピラが激しく音を立て両手でスカイの手を掴むとそのまま押し出していく。そして、スカイの背後にはビルが建っておりこのままでは潰されてしまう。

 

「いけ!そのままペシャンコにするのねん!」

 

「ソラちゃん!」

 

「ソラッ!」

 

「エルゥッ!」

 

「っ!…はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

スカイは足腰に更に力を入れると段々とスピードが遅くなっていき、彼女の背中にビルがぶつかるギリギリの所まで止まり、ランボーグのキャタピラは空回りを起こす。そして、今度は両腕に力を込めてランボーグの腕を弾き懐へ潜り込み、

 

「うおおおおおっ!!!」

 

ランボーグの胸部に目掛けてアッパーカットを決め、ランボーグのその巨体は宙へ吹き飛んでいく。

 

「嘘おおおんっ!?」

 

その光景にカバトンは顎が外れるくらいに衝撃を受ける。

 

「とう!」

 

そして、スカイはビルの壁へジャンプすると其処からランボーグに向かって飛びパンチを繰り出し、反対側のビルへ着地するとすかさずまたランボーグへ向かって飛んでパンチを繰り出す。それを何度も何度も繰り返していきランボーグの身体には至る所に凹みが出来、最後はランボーグの真上へと飛ぶ。

 

「これで決めます!」

 

拳に力を入れると、そのままランボーグへと迫る。

 

「ヒーローガール…スカイパァァァァァァァンチッ!!!」

 

ジェットの如く周りに広がる雲を吹き飛ばし、青空をバックに、拳にあるハートが青く光り、更に其処から青いオーラを身に纏ったスカイが流星の如くスピードでランボーグ目掛けて勢いよく飛び、そのまま強烈なパンチを繰り出すと、ランボーグの胴体を貫いた。

 

「スミキッター」

 

貫かれたランボーグは全身白く染まり元のショベルカーへと戻り。戦闘によって破壊された街は元に戻っていく。

 

「つ、TUEEEE……」

 

自身のランボーグを完膚なきまで倒したスカイの強さに唖然としているカバトンにキュアスカイが振り向いた。

 

「こ、今回はカロリーを摂取してなかったから調子が悪かっただけなねのん!だが、次回はこうは行かないのねん!カバトントン!」

 

せめてものの強がりを言うとカバトンは呪文を唱えるとその場に黒い煙を出して何処かへ消えていってしまった。

そして、スカイもカバトンが消えて戦いが終わった事が分かると変身が解かれ手にはミラージュペンが収まる。

 

「ソラちゃーん!」

 

「えるるー!」

 

そんな時赤ちゃんを連れたましろとその後ろには先程捕まっていた時に怪我をしたのか脇腹を押さえながらゆっくりと歩くらんこの姿があった。

 

「凄かったよソラちゃん!ビルにびゅーんって飛んで!其処からビルの壁をダダダダッて走って飛んでらんこちゃんを助けたかと思ったらガシィィィィンッてモンスターとパワー比べして、その後バッカァァァンってモンスターを上へ飛ばしてそれからそれから…!」

 

「ましろ興奮し過ぎよ。言っている事がわからなっ⁉︎い、痛ぅ……!」

 

ソラの戦いっぷりに興奮するましろを落ち着かせようとしたが、怪我したところが痛みその場でうずまき、それが皮肉にもましろを冷静にしてソラと共に彼女に駆け寄る。

 

「だ、大丈夫らんこちゃん!」

 

「先程捕まっていた時に出来た怪我が痛みますか⁉︎」

 

「あ、あんたに比べればまだマシな方よって……あれ、そう言えばあんた怪我はどうしたの⁉︎」

 

「そ、そうだよ!ソラちゃんもボロボロだったのに怪我が見当たらないよ!」

 

「え、あっ、本当です⁉︎気が付きませんでした」

 

変身する前にランボーグと戦いの際に受けた傷は身体の何処にも無かった。ソラはもしかして変身した時に傷が癒えたのかと思い、ミラージュペンを見つめる。そんな様子をましろとらんこはじっと見つめる。

 

「あんた…何者?」

 

「そうだよ、もしかしてソラちゃんはヒーローなの?」

 

先程のカバトン呼ばれる豚男が出した地面や建物を粉砕する化け物を倒したソラを怪しむ目で見ているらんこと逆に興味深そうな目で見るましろの2人からの問いに対してソラはしばし悩んだ後、こう答えた。

 

「うーん…私にもわかりません」

 

「あ〜い!」

 

その答えにましろは苦笑いを浮かべ、らんこは呆れた様な顔を浮かべる。そして、その様子を見ていた赤ちゃんは機嫌がいい笑みを浮かべて先程まで戦場になっていた場を和ませるのだった。




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