ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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今回で100カノ編を終わらせるつもりでしたが、また書いている内に文書が長くなってしまったのとキリがいいので話を分ける事にしました。
それではどうぞ。


第102話 対決ターボマン

恋「く、車がロボットに変形した!?」

 

唐「いや、あり得ないでしょ!?なんで現実に人型ロボットに変形する車が存在すんのよ!?」

 

羽「こ、これは…ハッ!まさかまたお母様!?」

 

羽々「違うわよ。前に恋太郎ちゃんロボは作ったけどこんな可愛く無いロボットは作らせた覚えはないわよ」

 

ナ「オー!リアルトランス◯ォーマー!?」

 

ヤ「とらん…くす?」

 

楠「トランス◯ォーマーなのだおばあちゃん」

 

百「あれぇ〜、酔いが強すぎたかなぁ?車がロボットになった様に見える…」

 

妹「百八さん、妹の目にもはっきりと見えてます…」

 

芽「…私の目には見えませんが」

 

胡「目閉じてるんだから見えるわけねえだろ」

 

夢「車からロボットに変形する…エキサイティングなメルヘンな存在が目の前に…」

 

山「く、車も…生きているん…だど…?」

 

恋太郎と恋太郎ファミリーの面々は驚きや困惑のコメントを口にする。先程まで自動車に轢かれそうになったらんこをエイラが強烈な蹴りで大破させたのにも関わらず、その自動車は1人でに直ってしまった。更にはその車は人型のロボットへ変形するなどアニメや映画でしか見たこと無いフィクションな存在であり、それが一同の前に現れた事に面食らっていた。

 

「ハーハハッ、良いね良いね。俺としてもこんな別嬪さんや可愛子ちゃん達にそう言うリアクションを取って貰えるなんて嬉しい限りだ」

 

一方でターボマンは複数人の女性達から注目をされている事に嬉しい様子だ。

 

「ああ、そうなんだ。俺の彼女達は皆んなそれぞれ自分にしか無いオンリーワンな可愛さと美しさ持っていて俺には勿体無いくらいの輝きを持っているんだ」

 

『キュン‼︎♡』

 

「わお、複数人同時交際している上に全員が愛し合っているのか…(最近の若い奴等って進んでいるな…)」

 

恋太郎達の様子にターボマンはこの場にいる女性全員(らんこを除く)が恋太郎と付き合っているかつ仲が良いことに驚きの反応を見せ、世間では複数同時交際は当たり前なのかと勘違いする。

 

「あの、ごめんなさい。らんこちゃんを守るとはいえ蹴ってしまって」

 

「ん?ああ、気にしなくて良いぜ姉ちゃん。姉ちゃんも中々の蹴りで大した物だったぜ」

 

「ホッ、良かった…」

 

知らなかったとはいえターボマンの装甲に蹴りを入れた事についてターボマンは全く怒ってない事にエイラは胸を撫で下ろした。そんな中、らんこはターボマンに対して警戒心の強い眼差しを向けていた。

 

「あんた…何でここにいるのよ」

 

「らんこさん?」

 

「どうされたんですか?」

 

「まさか轢かれかけた事に対してまだ怒って…」

 

馴染んでいる自分達と違い、らんこが敵意を向けている事に恋太郎と羽香里と唐音は先程轢かれそうになった件で怒っているのではと推測する。しかし、らんこにはどうも様子がおかしく何か別の因縁がある様に見えた。

 

「俺がここに居る訳だって?それはお前が前にバッタモンダーの野郎を吹き飛ばした際に奴の持っていたアレが色んな所にばら撒かれたからドクターの命令で回収しにここにいるんだよ。まぁ、最初はバッタモンダーの奴がやる予定だったんだが、あの野郎はバイトがあるとか言って俺に押し付けてきて。ったく、嫌になるぜぇ」

 

ターボマンの話にらんこは以前敵であるバッタモンダーが殺されそうになった際に彼を助ける為、地の果てまで吹き飛ばした事を思い出す。その際に彼が持っていたアレ…つまりランボーグを強化するアイテム、ドーピングカプセルがいろんな場所へ飛ばされたのだろう。

 

(まさかあの時の行動がこんな事になるなんて…)

 

過去の自分の行動が因果となって巡り目の前に現れた事に思わず表情を歪めつつ、ターボマンの姿を改めて確認すると前よりやや身体の形状が変わっている事に気がつく。

 

「て言うかあんたその姿は前と違うし、さっきも普通の自動車に変形してたけどどう言うことよ?」

 

「ああ、これか?ほら、一般道にフォーミュラカーって目立つだろ?面倒だけど普通の車に偽装する為にわざわざ身動きの取りづらい装甲を被る羽目になったんだよ。全く、こんなダサいの着せられた俺の気分はダダ下がり…でもまぁこの街のカプセルを回収していざ帰ろうとしたらお前がいたんでな、ちょっとちょっかいを掛けようと思ってな」

 

「ちょっかい?…まさか、らんこさんを轢こうとしたのは事故じゃなくわざとなのか!?」

 

ターボマンの発言に会話を聞いていた恋太郎は思わず口を出してしまう。恋太郎は先程車に変形していたターボマンがらんこを轢こうとしていたのはてっきり偶然らんこが飛び出してきてしまった事による事故と思っていた。しかし、ターボマンの口振りを見るともしやわざとらんこに向かって突撃したのかと考えてしまう。

 

「まぁ、それもあるけど他には偶々そいつが公園に出た所を水溜りの水を引っ掛けてやったのも含めてな」

 

「なっ!?って事はあの時の車はあんただったの!?」

 

「なんて酷い事を…らんこさんはあの時泣いちゃったんですよ!」

 

恋太郎の意見を認め更にはらんこをずぶ濡れにした犯人だと自白したターボマンに唐音と羽香里は批難の声を浴びせる。話を聞いていた他の彼女達もターボマンに向かって批難の眼差しを向ける。

 

羽々「女の子を泣かせたとは聞き捨てならないわね」

 

凪「院田唐音と花園羽香里の話が本当なら電子頭脳に致命的なエラーが生じていると考えるのが論理的」

 

静「『てめえ』"の"『血』"は"『なに色だーっ!!』」

 

騎「貴様の先程からの言動はどうも素行が悪く見えるな」

 

ヤ「こんな子供に手を出すとは…あまり関心せんのう」

 

あ「あーしもマジブチギレてんよー」

 

季「先程のらんこさんの行動にも問題はありましたが、あなたはそれ以上に問題が大有りのようですね」

 

ナ「ジャスティストランス◯ォマーなららんこガールにソーリーとスピークするデース!」

 

恋太郎ファミリーは先程までの興味ある視線から一変しターボマンに対して悪い感情を抱いた。対してターボマンは彼女達の視線や批難の言葉の数に動じる様子はない。

 

「悪いな、嬢ちゃんアンド姉ちゃん達…俺は反省する気も無ければ後悔する気はない…何故ならよっ!」

 

「きゃっ!」

 

『なっ!?』

 

「俺は悪いロボットだからな」

 

ターボマンは突然恋太郎達の視界から消える。恋太郎達は次の瞬間、背後から聞こえてきたらんこの悲鳴に咄嗟に反応して慌てて振り返った。そこにはターボマンによって腕を掴まれて宙に浮き身動きの取れないらんこの姿があった。

 

「何をしているんだ!?彼女から手を離せ!」

 

「良いよ。要望通り離してやるぜっと!」

 

「ああああああっ!!!」

 

『らんこ(ちゃん)(さん)(ガール)(っち)!』

 

ターボマンはらんこを投げ飛ばし、その影響で道端に止めてある車に身体を叩きつけられる。

 

「いっ…つうぅ…!」

 

「良かったな、投げた先に丁度良いクッションがあって…まぁ、そのクッションは結構硬そうだけどな」

 

車に叩きつけられた事で全身に痛みが走り苦しそうな呻き声をあげるらんこにターボマンは愉快そうな声を上げ、もっと彼女を痛ぶろうかと近づこうとする。

 

「おい待てターボマン!」

 

「んん?…なんだ眉太郎?」

 

らんこの元へ歩み寄ろうとしたターボマンの進行方向を立ち塞がるように恋太郎が回り込み、更には恋太郎ファミリー達も恋太郎と同様に立ち塞がった。

 

「なんだ揃いも揃って?俺は今ツイスターに用があるんだ。別にあんたらと争うつもりはないぜ」

 

「そうはいかない。これ以上目の前でらんこさんを傷つけさせるわけにいかない」

 

恋太郎の言葉に同意するかの様に恋太郎ファミリーも各々ターボマンを止めようとする姿勢を見せる。

 

「はぁ、正義の心って奴か?そいつは大したもんだ。だけどそいつは無謀な行動って奴だぜ!」

 

するとターボマンは自身の身体に付いてあるマフラーを恋太郎達に向けるとそこから火炎を噴き出した。

 

「火だどーッ‼︎」

 

『うわあっ!?』

 

山女を筆頭に飛んでくる火炎に一同は咄嗟に避けてしまう。その隙にターボマンは足に付いているタイヤを高速回転し一気にらんこの元まで距離を詰めてしまう。

 

「しまったらんこさん!」

 

恋太郎も慌ててターボマンを追う様に走り出すがもう手遅れだ。ターボマンは動けないらんこに向かって巨大な腕を振り上げる。それを見た恋太郎ファミリーたちはこれから起こる最悪の事態を想定して一部を除いて目を背けてしまう。

だが、ターボマンの腕がらんこを叩こうとした瞬間、らんこの身体から緑色の光と暴風が巻き起こりターボマンの腕を弾いてしまう。

 

恋「な、なんだこの風は!?」

 

季「み、皆さん!飛ばされない様に近くの物若しくは周りの人達と抱き合って身を屈めて下さい!」

 

愛「ま、前髪がーッ!?」

 

美「愛々さん前髪を隠すあまり下が丸見えになっていますわ!」

 

椎「ギチギチにしてーッ!吹き飛ばされちゃうーッ!」

 

静「『お助けあれ』『お助けあれ』」

 

凪「好本静手を離さないで…!」

 

山「皆んなおでの後ろに隠れるんだど!」

 

突然の暴風に恋太郎ファミリー達は思わず吹き飛ばされるのではと錯覚しその場でしゃがみ込む。尚、一部は暴風により色んな意味でのピンチを迎えていた。

 

「いったい…何が起こって…!?」

 

恋太郎も何とか持ち前の身体能力で吹き飛ばされない様にその場で全身の筋肉に力を入れ、踏みとどまりながららんこがいる所に視界を向ける。その先は光と暴風で彼女の姿が見えなかったものの、暫くして光と暴風は収まる。その後、改めてらんこの方に視線を向けると其処にはらんこはおらず。代わりにセーラー服の様な衣装とマフラーを身に纏った緑色のサイドテールの少女の姿を確認する。

 

「あの人は…誰だ?」

 

初めて見る人物にもその少女の顔はらんこに似ている事に恋太郎は彼女の姉妹かと思い掛けたが、彼女の前に立つターボマンの台詞が耳に入る。

 

「そう簡単にやらねえよなツイスター」

 

「ツイスター…まさからんこさんか!?」

 

先程からターボマンはらんこの事をツイスターと呼んでいた事を思い出し、ターボマンの前にいる少女にもその名で呼んでいる事に恋太郎は彼女がらんこであると理解する。そして恋太郎の言葉を聞いて恋太郎ファミリー達も驚きの反応を示す中で夢留は何かに気づく。

 

「…思い出しました」

 

「え、どうしたの夢留ちゃん?」

 

「何を思い出したのよ」

 

ツイスターの姿を見て何かに気づく夢留に椎奈と姫歌が話しかける。

 

「前に横浜と東京に怪物が現れてそれを拳、または魔法の様な力で倒したという魔法少女の集団が存在するというメルヘンな話を聞きました。最初は誰かの作ったメルヘンかと思ってましたがあそこにいるターボマンというロボットに加えて姿が変わったらんこさんの姿を見てあの話は実話と確信しました」

 

「え、そんなアニメや漫画の様な話が存在するの!?」

 

怪物やらそれを倒す魔法少女の様な存在が実在すると聞いてそんな馬鹿なと思ったが、目の前にいるターボマンとツイスターの存在を見て夢留の話は現実である信憑性が高まる。

更には詩人も珍しく目を輝かせながら口を開いた。

 

「僕も聞いた事がある。世界が闇に染まると現れる伝説の戦士──プリキュアをね」

 

「プリキュア…それがあの子なの!?」

 

「って事はあの子の様な可愛い服を着た子達がたーくさんいるって事!?やだやだ想像しただけで…あびゃびゃべべぶぶぶぶ!」

 

「下心様が!」

 

一同は改めてツイスターへ視線を集中させる。尚、その内の1人は下心が隠しきれずにいた。

彼女の身体からは先程までのらんことは同一人物とは思えない程のとてつも無いプレッシャーを放っており、更には台風を思わせる程の暴風を身体から発している。詩人の言う伝説の戦士と言われて納得できる。

 

「クククッ、どうやらオーディエンス達はお前に夢中の様だな。でも流石に人前での変身はやばいんじゃないのか?」

 

「黙りなさい。それよりもあの人達に手を出すっていうなら許さないわよ」

 

「安心しなよ。俺はもとよりお前が目当てだ!」

 

ターボマンは再びツイスターへ距離を詰めるとそのまま彼女に向かって拳を振るうが、ツイスターは跳んで避けたために代わりに彼女が立っていた車に拳が命中して車は鉄の塊へと化した。

 

「はあっ!」

 

「おっと」

 

そして跳んだツイスターはターボマンの背後を取ると今度はこちらの番だと言わんばかりに背後から跳び蹴りを喰らわそうとする。しかし、ターボマンは咄嗟に背後を振り返ると左腕で防御。そこから高速で拳を何度も振るう。

 

「そらそらそらそらッ!!!」

 

「ふっ、はっ、ぜっ、やっ!」

 

飛んでくる目のも止まらないラッシュ攻撃にツイスターは避けたり受け流すと左腕を引き右足を強く踏み込む。

 

「はあああっ!!!」

 

「グボッ!?ぐっ、んにゃろ!」

 

ツイスターがターボマンの胴体に強力な一撃を叩き込み、ターボマンは呻き声を上げる。彼はすかさず反撃しようと右腕をツイスターに向かって伸ばすがツイスターはそれを両手で受け止める。

 

「捕まえた!」

 

「あっ、ちょっ!グガッ!?」

 

更にそこからツイスターは一本背負いを決め、ターボマンを道路に叩きつける。ツイスターはマフラーを振って追い打ちを掛けるがターボマンは咄嗟に避け、高速移動をするとツイスターもターボマンと同等のスピードを出してぶつかり合った。

 

「すごい…なんて速さだ。それにあの巨体を軽々と…」

 

「何よあの力は…まるでゴリラじゃない」

 

「唐音さんそれはギャグのつもりですか?」

 

常人では出せない動きに加えてターボマンを軽々と投げ飛ばす怪力に恋太郎は驚きを隠せずにおり、激しい戦いを手汗を握りながら見守っていた。因みに恋太郎の後ろでは唐音が羽香里にアイアンクローを決めていた。

一方でツイスターは次第にターボマンを追い詰めつつあった。ターボマンの高速攻撃に対してツイスターは捌きつつ確実にカウンターで強力な一撃を与えてダメージを蓄積させていった。

 

「チィッ、このままじゃやられる…なら!」

 

「タイヤのホイールですって!?」

 

これではやられると判断したのか足についてあるタイヤからホイールを外して手に取ったのだ。

 

「ドクターに作ってもらった新武装ホイールカッターの威力をとくと味わいな!」

 

そう言うとターボマンは手裏剣の様にホイールを投げるとホイール丸鋸の様に歯形が生え、そのままツイスターへと襲いかかる。ツイスターはそれを避けるが、その際ホイールが道路を抉り出したのだ。

 

「なっ!?」

 

「青ざめたなツイスター、そいつに当たればお前の身体に当たればどうなるかわかっただろう」

 

ターボマンの言う通りもし避けずにその身で受けようとでもしたらとんでもない目にあっていただろう。

 

「でも、そんな物当たらなければ怖くn「危ないらんこさん後ろだ!」なっ!?」

 

その時、恋太郎の声が聞こえ背後から迫り来るくるホイールに気付いたツイスターは咄嗟に避けるも頬を擦り血を流してしまう。

 

「チッ、眉太郎め…だがまぁ今のでわかっただろう、ツイスター。俺のホイールカッターはターゲットとして補足した相手を当たるまで逃さないんだぜ。そら、もう一枚追加だ!」

 

「冗談じゃないわよ!」

 

ターボマンはもう一枚のホイールを取り出すと先程と同様にツイスターへと投げる。ツイスターは迫り来る2枚のホイールに背を向けてその場から全力で走り出すがホイールは道端にある電柱や自販機を切り倒しながら追いかけ続ける。

 

「くっ、全くしつこいわね」

 

「諦めろよツイスター、大人しくこの恐怖の鬼ごっこに負けを認めて切り刻まれる運命を受け入れな」

 

ビルの壁に飛び移り走るがそれでもしつこく後を追うホイールにツイスターは悪態を吐き、ターボマンはそんな彼女に諦めることを勧める。

 

「諦めるですって?それこそありえないわ!これくらいのピンチは今までだって何度も乗り越えてきたんだから!」

 

「はっ、強がりはやめときな。後でだんだんと惨めに「強がりなんかじゃないわよ!」なにっ?」

 

するとツイスターは何かを思いついたのかビルの壁を走るのをやめると地面に飛び降りてターボマンに向かって走り出した。

 

「ホイールを止められないから持ち主である俺を倒そうってか?面白い考えだが、俺を倒せる訳ねえだろうが!」

 

ターボマンは自分に向かって走ってくるツイスターに向かって拳を振るうがそれに対してツイスターは地面をスライディングしてターボマンの拳を避け、そのままターボマンの真下を通り抜けていった。

 

「自分の技にやられなさいこのポンコツ!」

 

「なっ、しまっ、ガアアアアアッ!?」

 

ターボマンはツイスター彼女を狙う筈のホイールの間に立ってしまった事でホイールがボディに命中。そのままターボマンは大きくボディを切り裂かれてしまい、あまりのダメージの大きさに地面に膝をついてしまう。

 

「手負いの相手に攻撃するのは心苦しいけど、このまま決めるわ!」

 

ツイスターは今のターボマンが動けないと見てこの状態を好機と判断して全身に風を纏って跳び上がった。

 

「ヒーローガール!ツイスター…ストライク!!!」

 

自身の必殺技である回転蹴りがターボマンの背中に向かって決まろうとする。それを見た恋太郎達は勝利を確信し、その場には金属が貫く音が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

『え?』

 

しかし、そこにはターボマンはおらず代わりに彼が変装する為に纏っていたボディ…つまり抜け殻がツイスターの蹴りによって粉砕されたのだ。技を決めたツイスターも突然ターボマンが視界から消えた事に困惑の表情を浮かべていた。

 

「消えた…一体一体何処n「此処だよ」え、きゃああああっ!!!」

 

『らんこ(ちゃん)(さん)(ガール)(ちっ)‼︎』

 

辺りを見渡すツイスターの死角からターボマンが拳を振るい彼女を吹き飛ばした事に恋太郎達は思わず彼女の名を叫ぶ。しかし、ツイスターは吹き飛ばされる中で宙返りをして地面に着地。反撃しようと拳に風を纏わせてターボマンの姿を捉えようとする。しかし、先程いた所にはターボマンの姿はなかった。

 

「また消え「こっちだっての!」あああああああっ!!!」

 

再び死角からターボマンが現れるとツイスターを蹴り飛ばしビルの壁に叩きつけられる。

 

「くっ、プリズム牽制を…!?」

 

自分1人ではターボマンの相手は不利と悟ったツイスターは仲間に援護を求めようとするが今プリズムもといましろやソラ達はこの場にいない事を思い出した。

 

「今仲間の名を呼んだが何処にも姿が見当たらないな…ひょっとしてお前を置いて逃げたのかなぁ。なんて薄情な奴等なんだ!」

 

「私の友達を馬鹿にするなッ!!!」

 

ソラ達の事を愚弄された事にツイスターは頭に血が上り四肢に風を纏わせると一気にターボマンの懐に潜りそのままアッパーを決めようとする。しかし、ターボマンが再び目の前から消えるとツイスターの背後に現れてツイスターの頭を掴み持ち上げる。

 

「こ、この手を離しなさい!」

 

「良いぜ離してやるぜッ!!!」

 

「ガハッ!?」

 

ターボマンはツイスターを放り投げるとそこから彼女の腹に向かって拳を叩き込み、ツイスターは吹き飛ばされ地面を何回かバウンドすると漸く止まる。

 

「俺の電子頭脳にはお前らのデータがインプットされてある。技のキュアスカイ、遠距離攻撃を得意とするキュアプリズム、速さを得意とするお前ことキュアツイスター、飛翔能力に特化したキュアウィング、バリアやバフ持ちのキュアバタフライ、そして戦闘能力はお前達の中では一番と過言じゃ無いキュアトールだ」

 

「それが…何だって言う…のよ…!」

 

身体に大きなダメージがありながらも無理して立ち上がるツイスターはターボマンに対して睨みつけながら問う。

 

「いや、ただどいつも個性があって実に良いと思ったんだよ。でもその中でもお前は仲間との協力…いや、仲間が側にいる事でする事で身体能力が大きく向上する。だが、今のお前の周りに仲間の存在がいない。仲間の援護の無いお前は雑魚に等しいんだよ!」

 

「ああっ!!!」

 

再びターボマンはツイスターの前に現れると彼女を蹴り上げ、そこから地面に叩きつけ逃げられない様に身体を踏み潰した。

 

「そして、お前の武器であるスピードはこの俺のスピードより下回っている。よって、お前が俺様に勝つ可能性は低い!!!」

 

「ぐっ…こんのっ!」

 

ツイスターは何とか右腕をターボマンの巨大な足から抜け出すと風の塊を作り出してターボマンの頭部に向かって放つが全く効いている様子はなかった。

 

「何だ…今のは攻撃のつもりか?」

 

「ぐっ…くそぉ…!」

 

どうやら仲間が誰1人もおらず一方的ににやられるこの状況にツイスターの精神に大きなダメージが入り、彼女の力が弱くなってしまった様だ。

 

(こうなったらひかるに助けを…!)

 

この危機的状況にツイスターは並行世界にいるひかるに助けを求めようと彼の事を呼ぼうとするが、その時ターボマンは笑い声を上げる。

 

「ハッハハハー!今のお前の姿を見て仲間はどう思うだろうな。お前のその姿を見て落胆するんじゃないのか?」

 

「そ、そんな…そんな訳…!」

 

ターボマンの言う事は戯言であると否定しようとしたが、一瞬でもツイスターはソラ達から自分を落胆する姿を想像してしまい思わず涙を浮かべる。

 

「何だよ泣いちまったのかよ。冗談で言ったつもりだったがお前結構センチメンタルだな」

 

ターボマンはまさか泣くとは思っても見なかった事にツイスターに呆れつつこのまま彼女にトドメを刺そうと足に力を入れようとした瞬間だ。

 

「やめろーッ!!!」

 

「あん?」

 

突然背後から何かを叩きつけられる感覚に気づいたターボマンは振り向くと其処には鉄パイプを持ち怒りの表情を浮かべている恋太郎が立っていた。

 

「何だ眉太郎?」

 

「良い加減にしろ!散々らんこさんを傷つけるだけじゃなく涙まで流させやがって…!」

 

恋太郎としては最初人間じゃないターボマン相手に立ち向かうのに臆していたが、ツイスターが何度も傷つけられて涙を流す姿を見て恋太郎は己を奮い立たせると近くにあった鉄パイプでターボマンの身体に叩きつけたのだ。

 

「お前とツイスターは今日あったばかりだろ。それとも33股野郎はこいつにも惚れちまったのか?」

 

「そうじゃない!確かにらんこさんとは今日会ったばかりでまだ少ししか知らない。でも、だからって泣いている女の子を放っておくなんてそんな事できる訳無いだろ!!!」

 

「はぁ、だからと言ってそんな無謀な行動に出るとはな…お前は女を口説き落とせても相手の力量を見極められない馬鹿みt「そうよ恋太郎!」いだ…あん?」

 

すると今度はツイスターを踏み潰している足に誰かが掴んでいる事に気が付き視線を向けるとそこには唐音がいた。

 

「あんたは例え相手が恋愛対象じゃなくても困っているのであれば誰でも助ける…そんなとんでもないお人好しなんだから!だ、だからって別に惚れ直したりしてないんだからね!」

 

「何言ってんだお前?まぁ、よくわかんねえけどそんな細い腕で俺の足をひっくり返し…あ、あれ?」

 

唐音の力では自身の足を退かすことは出来ないと思ったターボマンだがゆっくりと自身の足が持ち上げられている事に気がついた。

 

「ちょ、何なんだその力は!?お前人間だろ!?何でプリキュアでもねえのにそんな力出せんだよ!?まさか人間の皮被った化けm 「おい今なんつった!?俺の彼女の事を化け物って言っただろ!訂正しろッ!!!」うわっ!?こっちにも化け物みてえに怖え彼氏が!!?」

 

唐音の事を化け物と呼んだターボマンに恋太郎は豹変しターボマンは思わず驚きの反応見せる。しかし、それをチャンスと見た唐音が一気に全身に力を込める。

 

「今、ダアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

「うおおおおっ!?な、なんのこれs「ワックス様をどうぞ」へ?あだっ!?」

 

唐音に片足を持ち上げられたがなんと踏みとどまり地面に足を付けようとした時、足を置く場所に芽衣がワックス掛けをして其処に足を置いた瞬間つるりんと足を滑らせてターボマンは転倒してしまう。

 

「ナイスだ芽衣さん!よし、らんこさん…は気を失っているのか、取り敢えず此処から離れよう!」

 

「待ちやがれ眉毛野郎ッ!逃すわけがねえだろうが…!」

 

ツイスターを救出した恋太郎達はその場から離れようとするがターボマンはそんな恋太郎達を追いかけるべく立ち上がって彼等の後を追いかけようとした瞬間だ。ターボマンの前に4人の人物が立ち塞がった。

 

「此処を通りたかったら我々を倒す事だ」

 

「ロボットなら物理で倒せるしね!」

 

「君と僕たちどっちが粘れるか根性勝負だ!」

 

「私も微力ながらお手伝いいたします」

 

其処に立つのは竹刀を構える騎士華に片足を上げるエイラにボールとバットを構える育にモップを手に持つ芽衣の4人であった。

 

「騎士華先輩!エイラさん!育!芽衣さん!」

 

「恋太郎!らんこの事は任せたぞ!」

 

恋太郎はターボマンを止めようとする姿に躊躇を覚えるも気を失っているツイスターを優先と判断して唐音と共にこの場を去った。

 

「呆れた奴等だな。ただの人間が俺の様なスーパーロボットに勝てる訳無いだろう」

 

無謀な行動と言わんばかりにやれやれとした態度を見せるターボマン。対して騎士華達は各々の得物を握り直した。

 

「無論、貴様に勝てるなど楽観的な事は持ち合わせて無い」

 

「それでも此処でを足止めするのが優先だよ」

 

「そして是非とも君が先程まで放ってたパンチとキックの威力。この身体で確かめてあげるよ!」

 

「全ては恋太郎様の計画ですので我々はそれまで貴方様を此処で全力でお止めします」

 

そう言うと4人はターボマンへと迫っていく。対してターボマンは拳を鳴らして4人を迎え撃とうとするのであった。




次回こそ本当に100カノ編ラストです(予定)。お楽しみに。
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