ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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第111話 畑での交流会その1

「らん!まさかこんな所で再会するなんて!」

 

「らんらんもらんこちゃんに久しぶりに会えて嬉しいよ!ひかる君も久しぶり!」

 

「久しぶりメン!」

 

「ああ、久しぶりだな。らんさんメンメン」

 

おいしーなタウンで出会った以来久しぶりの再会にらんとパートナーのメンメンはらんことひかるの手を取り合ってはしゃいでいる。側では同様にゆい達もソラ達と会えて喜んでいるとハイエースの運転席と助手席から2人の人物が降りてくる。

 

「皆んな、二ヶ月ぶりね」

 

「相変わらず元気にしているな」

 

『マリちゃん!拓海君(さん)!』

 

ローズマリーと拓海も自分達に向けられたらんこ達からの喜びの顔にマリーはそれに応え、手を振ると拓海は照れくさそうな顔を浮かべる。

 

「本日はお誘いはありがとうございますヨヨさん」

 

「いいえ、こちらこそ急なお誘いをしてしまって申し訳ありません」

 

「とんでもない。こんなに美味しく育ったお野菜の収穫なんて楽しいイベントを体験出来るのはこちらとしても喜んでやらせてください」

 

最初は急に誘ったことにヨヨは申し訳ないと思ったが、ローズマリーや美味しそうに野菜畑を眺めるゆいの姿を見て誘って良かったと考えを改める。

一方で一同がお互いの再会に盛り上がっている中、ベリィベリーだけが前回の時に参加しておらず。そのため一人だけ場違いな雰囲気に困惑していた。

 

「な、なぁ、なんか感動の再会に水を刺す様で悪いが…そいつらは誰だ?」

 

ベリィベリーは見た感じ仲良く話している事かららんこ達の友達と判断出来るものの、こちらの世界じゃ見かけないコメコメ達の存在に只者ではないと感じたため恐る恐る彼女達は何者なのかについて尋ねる。

 

「ああ、そう言えばベリィベリーさんは会うのが初めてでしたよね。こちらにいるゆいさん達は二ヶ月程前私たちが遊びに行ったおいしーなタウンという所に住む方達で。私達と同じプリキュアです」

 

「ぷ、プリキュアだと!?」

 

目の前のゆい達4人がソラ達や以前出会ったうららと同じプリキュアであるという事に思わず驚いてしまったのだ。同時にベリィベリーは地面に膝をつく。

 

「ど、どうしたんですかベリィベリーさん!?」

 

「身体の具合が悪いんですか!?」

 

「いや……そうじゃ……ないんだ…」

 

突然両膝を地面についたベリィベリーにソラとゆいは心配して声をかける。対してベリィベリーは身体や気分の不調ではなくこの場にいる自分以外(エルとヨヨやその他を除く)の人間がプリキュアである事に自分は疎外感を感じていたのだ。

そんな落ち込んでいるベリィベリーに1人の人物が肩を叩いて話しかける。

 

「ベリィベリー…その気持ち痛いほど分かるわ」

 

「らんこ?わかるのか……私の気持ちが?」

 

話しかけてきたのはらんこであった。ベリィベリーは彼女が自分の悩みを察して心配してきたのではと思い込む。

 

「当然よ。だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1人だけ情報が共有出来ず場違い感が強いのはよく分かるわ

 

悲報、悩みの内容を察していなかった。

 

「い、いやそうじゃ……待てよこれはそ、そうなんだらんこぉーッ!!!

 

「ふふ、良いわよ甘えても」

 

一瞬落ち込んでいる内容が違うと発言しようとしたベリィベリー。だが、その直前に何か思いついたのか自分を心配してくれるらんこの胸に飛び込む。そんな彼女にらんこもかつてスカイランドで落ち込んでいた自分を慰めてくれた時の事を思い出しつつベリィベリーを受け入れて彼女の頭を優しく撫でる。

そんな光景にらんとメンメンは不思議そうに見ていた。

 

「へぇ、らんこちゃんってひかる君の時もそうだったけど他の人にも撫で撫でするんだ…」

 

「よくある事メン?」

 

かつておいしーなタウンでひかるが落ち込んでしまった際にもらんこは人目を気にせず彼の頭を撫でていた事を思い出し、ひょっとして頻繁に慰める目的で人の頭を撫でたりなどのスキンシップがあるのかとらん達は推測。しかし、それに対してソラが否定する。

 

「いいえ、ベリィベリーさんを撫でる事はあまり見た事はありませんが……あっ、そう言えばツバサ君の全身をよく撫でているのは見た事あります」

 

「はにゃっ!?よく全身で撫でるって!?」

 

「そ、それって如何わしい事メン!?」

 

「い、言っておきますけどこの姿じゃなくて鳥の姿ですよ撫でられるのは!」

 

結構撫でると聞いてらんとメンメンはツバサが人の姿で撫でられているのかと勘違いし、それをツバサが慌てて訂正する。

そんな中ゆいとあまねはらんこに慰めてもらっているベリィベリーが気になったのか、彼女達に視線を向ける。

 

「ところであの2人はいつまでやっているんだ?」

 

「なんか…長くない?」

 

先程からベリィベリーはらんこの胸に抱きついたまま彼女から離れようとせず。らんこも長時間ベリィベリーの頭を撫でている事に表情がやや引き攣っていた。

 

「「…まさか!」」

 

そんな様子にましろとひかるは何かに気付いたのか恐る恐るらんことベリィベリーに近づいてみると…。

 

「スリスリスリスリ、スーハースーハークンカクンカ(ああ、らんこの小さくて柔らかい胸から甘くて瑞々しい香りがしてくる)」

 

(匂いを嗅いでいる!?)

 

(しかも胸の感触も味わってやがる!?)

 

抱きついているのを良いことにベリィベリーは何とらんこの胸(CよりのBカップ)に頬擦りをしながら匂いを堪能している。一方でベリィベリーは自分に視線を向けているましろとひかるの存在に気がつくとらんこに気づかれない角度で二人へとドヤ顔を見せる。

 

(羨ましいだろ)

 

(ぐっ、羨ましい…!)

 

(いや羨ましがらないで!って、彼氏だもんね。そりゃ羨ましいよね)

 

一瞬羨ましがるひかるにましろはツッコミを入れかけるが、らんこと付き合っている事を思い出しそれなら羨ましがるのは仕方ないだろうと納得。

尚、3人とも言葉は一切発しておらず目だけで自分達の言いたい事を伝えあっていたのだ。

一方でらんこは先程から胸を長時間頬擦りされている事でくすぐったいのか若干顔が赤く染まりつつある。

 

「べ、ベリィベリー…そろそろ良いかしら?ちょっと胸がくすぐったいから」

 

「むぅ…そうか。仕方ないな」

 

ベリィベリーは名残惜しそうな顔を浮かべるが、これ以上やると己の下心がバレそうになると判断。そのため彼女はらんこから離れるとひかるに近づいてドヤ顔を浮かべる。

 

「羨ましぃ〜だろぉ〜」

 

「う、羨ましいです…!無茶苦茶羨ましいですッ!!!」

 

「ちょ、ちょっと2人ともゆいちゃん達もいるんだよ!」

 

先程とは違い今度ははっきりと発言したベリィベリー。それにひかるは思わず自身の悔しさを言葉で表し、それを見ていたましろは恥ずかしそうにする。

一方でそんなやり取りを見たここねとらんは不思議そうな顔を浮かべる。

 

「なんだかあの2人…なんだか距離が近くないかしら?」

 

「確かにね…まるでお父さんとお母さんみたい……はにゃっ!?も、もしかしてひかる君はその人と付き合っているの!?」

 

『ええええっ!?』

 

らんの発言にここねだけでなくゆいとあまね、ローズマリー達も思わず驚きの声を上げる。

一方でらんの発言を聞いたベリィベリーは彼女に鋭い眼差しを向けるとらんに詰め寄る。

 

「おい貴様ッ‼︎何馬鹿な事を考えている!誰がこんな奴と付き合うかッ!!!」

 

「はにゃ!?ご、ごめんなさい!」

 

「こ、怖いメン…!」

 

癇に障ったのかあまりにも迫力ある顔のベリィベリーが迫ってきた事にらんは慌てて謝罪し、メンメンは怯えてしまう。

 

「ちょっと何もそんなに怒らなくて良いじゃない。メンメンが怯えているし…あ、あとらんも」

 

「らんらんはオマケ扱い!?」

 

自分ではなくメンメンを心配するらんこに自分よりもメンメンを優先された事にらんは思わず変顔をしてしまう。

そんな時ローズマリーが手をパンッと叩きその場にいる全員の意識を己に集中させる。

 

「はいはい2人とも皆んなと会ってはしゃぐのも良いけどそろそろ野菜収穫をしましょう」

 

「いや、あれをはしゃいでたの一言で済ませていいのか?」

 

「いいじゃん拓海。私も皆んなや美味しそうな野菜畑を見てはしゃぎたくなる気持ちはわかるから」

 

若干ゆいの発言に違和感を覚えつつ、そんな所も彼女らしいと思った拓海は取り敢えず納得。周りも見ればローズマリーの言葉に「はーい」と返事をしていたために気を取り直した。

 

「それじゃあ早速皆さんで新鮮なお野菜を採っていきましょう!」

 

「じゃあソラちゃん一緒に行こうか」

 

ソラとましろは一緒に野菜の収穫をしようと決めているとそんなやり取りに拓海は何か思い悩んだ表情を浮かべる。

 

「"俺もあんな風にゆいを誘えたらな"と考えているんじゃないか品田?」

 

「うおっ!?き、急に後ろから現れるな!」

 

まるで彼の心の声を代弁するかの様に背後で囁くあまねに拓海は驚いた反応を見せる。

 

「それよりもだ。お前も彼女達の様に気軽にゆいを誘ったらどうなんだ」

 

「べ、別に俺はゆいとなんか…」

 

「ほう…なら、何故お前は今回ゆいに誘われた時ガッツポーズをしてたんだ?」

 

「なっ!?見てたのかよ!」

 

拓海は普段から一部を除いてキャンプや野菜の収穫などをゆいからあまり誘われない。その為、今回の件を誘われた時は物凄く嬉しかったのでガッツポーズまでした。…ただ、どうやらその姿をあまねに見られていたようだ。

 

「え、何々?拓海君ってゆいちゃんの事が好きなの?」

 

「なっ!あげはさん!?」

 

2人の会話を偶々耳にしたあげはは2人の側に寄ってきて詳しい事を聞こうとする。其処へ更にローズマリーは駆け寄ってくる。

 

「実はそうなのよ。拓海君ったら前からゆいちゃんの事が好きだから自分の正体を隠してブラックペッパーとして戦いに参加してたのよぉ」

 

「だがまぁ、早く自分の正体を明かしたり普段からも積極的になれば良いものを…品田は意気地なしみたいだからイマイチゆいと距離が縮められず未だにただの幼馴染のままなんだ」

 

「お、お前らなぁ…!」

 

ローズマリーはまだいいとしてあまねはボロクソに言ってくる事に拓海は額に青筋を立てて怒鳴り声を上げようとするが、そのタイミングであげはが声を上げる。

 

「きゃーっ!それってもう青春じゃん!しかも幼馴染でそれって甘くて瑞々しい恋の物語じゃん!だったら拓海君ゆいちゃんとの距離を縮めたかったら自分達の中で唯一彼氏持ちのらんこちゃんを参考にしなよ」

 

「だから俺は…待った。らんこを参考に?」

 

「「え?」」

 

さらっとらんこに彼氏がいると聞かされた拓海達は思わず目が点になり、恐る恐るらんこの方に視線を向けると丁度何やら向こうで会話を繰り広げていた。

 

「おい雷田ひかる!らんこは私と一緒に野菜の収穫をするんだ。お前は他を誘って野菜を採っていろ!」

 

「それはこっちの台詞だ!俺だってらんこさんの彼氏なんだ!だかららんこさんと2人っきりで野菜の収穫がしたいんだよ!」

 

「巫山戯るな。お前のようならんこを卑らしい目で見る奴を側に置けるか!どうせ2人っきりを利用して如何わしい事をすると企んでいるのだろう!私にはわかっているからな!」

 

「さっきまでらんこさんの胸を堪能していたベリィベリーさんに言われたくねえよ!」

 

「2人とも落ち着きなさいって!」

 

其処にはソラとましろの様に2人っきりで野菜の収穫を楽しもうと考えたひかるとベリィベリーが同時に誘った結果、言い争いが勃発した様で。らんこは2人を止めようとするがヒートアップして中々止められない様子だ。

 

「えっと…あれってらんこちゃんとひかる君が付き合っているのよね?」

 

「その筈…だが、ベリィベリーさんは一体なんなんだ?」

 

「なんか言っている事は兎も角彼氏のいるらんこに……好意を抱いているのか?」

 

ローズマリー達はらんこを巡って言い争う2人を見てひかるがらんこの彼氏と察したが、其処にひかるを差し置いて2人っきりになろうとするベリィベリーの存在に困惑する。

 

「ああ…ベリィベリーちゃんは見ての通りらんこちゃんに彼氏がいようが関係なくゾッコンなの。それでまぁあんな風にひかる君へのあたりが強かったりするんだよねぇ。いやぁ、いつの時代も1人の女の子を巡って争うのってなんか胸熱展開みたいで見ているこっちも楽しいよね」

 

「いや、確かにその展開は燃えるけどなんか下手な恋愛物語とは違った方向性に見えるんだけど!?」

 

すっかり見慣れた様子で話すあげはだがローズマリーは慣れてない…いや、恋バナとかは好きであるがこう言ったドロドロした光景はあまり好みではなく思わずツッコミを入れてしまう。

 

「それでどう拓海君。参考になった?」

 

「ならねえよ!」

 

拓海に彼氏持ちのらんこの行動を参考になるかとあげはは聞いてみるが、拓海は敬語を忘れて思わず否定の言葉を吐き出す。そりゃそうだ。拓海としてはできる事ならソラ達の様にお互いに気軽に誘っていきたいのに目の前の女を巡る争い事を見て参考にしろというのが無理のある話である。

尚、この後更に言い争いがヒートアップしていき暴力沙汰になるのを考えたヨヨが介入。その場は収めると全員で平等にくじ引きをして誰がペアになるか決める事になったのであった。

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