ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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第130話 ソラのいない虹ヶ丘家

「ソラさんが帰った!?」

 

「うん、部屋に書き置きを残していて」

 

その日の夜虹ヶ丘家のリビングではましろとツバサとベリィベリーとエルにヨヨ、そして保育園の実習が終わって帰ってきたあげはが集まりましろからソラがスカイランドへ帰ってしまった事を聞いていた。

 

「ソラちゃん…そんなに思いつめていたのね」

 

「無理も無い。昨日アレだけの事があったんだ。心が折れるのも仕方ない」

 

「しょら…」

 

昨日ソラは心が傷ついていた。それがわかっていた筈なのに自分達はちゃんと彼女の心に寄り添ってあげなかった事にあげは達は後悔している。

 

「だとしても…何で誰にも相談してくれないんだ。僕たちは仲間の筈なのに!」

 

「ツバサ君…」

 

どうやらツバサは仲間の自分達に頼ってくれなかった事が一番のショックだったようだ。そしてツバサを伝ってましろ達も次第に寂しい気持ちが芽生えていきそうになると其処に1人の人物がリビングに入って来る。

 

「何だいこのお通夜みたいな空気は?まさか、晩御飯の米を炊き忘れたな訳ないよね」

 

「グランさん…」

 

「何を呑気なことを…」

 

状況を知らないグランは全く的外れな事を言った事に一同は先程まであった寂しさが薄れ、代わりにグランに向けて呆れた表情を浮かべる。

 

「何、本当に炊き忘れたのかい?なら、出前でも頼もうじゃないか。因みに私はピザを御所望するよ」

 

「いや、ご飯の話じゃないよ」

 

「実はソラちゃんがスカイランドに帰っちゃって」

 

ピザ屋のチラシを取り出すグランにソラがスカイランドに帰った事を伝えるとツバサ達とは違いキョトンとした表情を浮かべる。

 

「ソラ君が?…ああ、そう言えば昼間に何やら荷物を纏めていたけど本当に帰ったんだ」

 

「えっ、見てたの!?」

 

「何で止めなかったんですか!?」

 

見ていたのならグランがソラを説得すれば状況は変わったかもしれないとツバサはソラを見逃したグランに思わず詰め寄る。

 

「私が?いやいや無理に決まっているだろう。彼女は未だに私の事を恨んでいるんだから私がどんな言葉を投げても止まる気は無いと思うよ」

 

「そんな筈は…!」

 

無いと言おうとしたが昨日グランからハイメットについて説明する度に噛み付く様に声を荒げるソラの姿がましろ達の脳裏を過ぎり言い切る事ができなかった。

 

「まぁ、はっきり言って今の彼女は足手纏い、お荷物だからね。正直これから戦う時に後ろから撃たれたら溜まったものじゃないから帰ってくれたのはラッキーと言えるね」

 

「…どう言う事ですか?」

 

「昨日の戦いの事を言っているの…!?」

 

昨日の工事現場の戦いにてソラはグラン(キメラング)に唆されてツイスターに攻撃をした。その話をグランに持ち出された事にましろ達は表情を歪める。それを見てグランはニヤニヤと表情を浮かべる。

 

「おやおや、怒らせちゃったかい?まぁ、元は私が原因とはいえ敵の言葉をまんまと信じてツイスターを攻撃したソラ君の判断能力にも問題があると思うんだよねぇ」

 

「お前…良い加減にしろっ‼︎ソラさんを侮辱するなーっ‼︎」

 

「「ツバサ君!」」

 

もう我慢の限界だと言わんばかりにツバサはグランに殴り掛かろうとするが其処へベリィベリーがグランの前に入りツバサの拳を受け止める。

 

「っ!ベリィベリーさんなんで!?」

 

「頭を冷やせツバサ、プリンセスの前だぞ」

 

そう言われてハッとなり振り返ると其処には今にも泣き出しそうなエルがツバサを見つめている。

 

「プリンセス…ごめんなさい」

 

「ちゅばさ…」

 

もう少しでエルを泣かせる所であったとツバサは反省しているとグランは笑いながらベリィベリーに近寄る。

 

「いやぁ、どうやら痛い思いをせずに済んだよ。ベリィベリー君ありがt「お前も言い過ぎだ。それ以上ソラを侮辱する言葉を吐くのならそれ相応の報いを受ける事になるぞ」…はいはい、私もちょっと言い過ぎだね♪」

 

ベリィベリーはグランをひとにらみするとグランも「ごめんごめん」と謝罪の言葉を口にするがその態度からは全く反省している様子はなかった。

 

「それでどうする?ソラちゃんが帰っちゃった訳だけど」

 

「…僕はスカイランドに行ってソラさんの様子を見に行きます」

 

「私も行くよ。大人としてソラちゃんの事をちゃんと見てあげられなかったから今度こそね」

 

取り敢えずソラの今の状態を確認しようとツバサとあげはは今すぐにスカイランドに向かおうとするつもりだ。そんな2人にグランは呆れた眼差しを向ける。

 

(無駄な事を…君達が行ったところで今のソラ君は直ぐに立ち直れないよ)

 

口に出しても良いが今のツバサは自分の言葉は聞き入れてくれないと判断してグランは黙っている事にした。

 

「ましろんとベリィベリーちゃんはどうする?」

 

「私は辞めておく。ソラも心配だが此処を離れている間にアンダーグ帝国が暴れたら止められるやつがいないとな」

 

「私も辞めておくよ。それに今のソラちゃんにどんな声をかければ良いかわからないから…」

 

どうやら2人とも虹ヶ丘家に残る様だ。あげはは「そっか」と呟いて納得すると一瞬だけグランの方に視線を向ける。対してグランは呑気に口笛を吹きながらピザ屋の広告を見ている。

 

「わかった。じゃあ、私達だけで行ってみるね」

 

「必ずソラさんに会って話をしてみますからその間にプリンセスをお願いします」

 

「ああ、任せろ」

 

こうしてツバサとあげははヨヨにゲートを開いて貰いスカイランドへ向かうのであった。

 

「…若いって言うのは熱くて良いね。まぁ、私も肉体年齢的に若いけどね♪」

 

「何を言っているんだお前は?」

 

ツバサ達が居なくなって1人でボケをするグランにベリィベリーはツッコミを入れる。

 

「さて、口煩い鳥君がスカイランドに行っている間にピザの出前でも頼もうかね。個人的にはこのテリヤキピザなんて物が気になるけど」

 

そう言ってグランはスマホを取り出して出前を取ろうとするがベリィベリーがスマホを取り上げる。

 

「その前に洗脳されたツイスターを元に戻す方法を考えろ。食事はその後だ」

 

「まぁまぁ慌てない。そんな急かさなくてもちゃんとツイスターを元に戻す方法については色々と考えているよ。何せ今回の事…いや、全部責任を感じているからさ」

 

"責任を感じている"その発言を聞いてベリィベリーは一瞬驚く顔をになる。対してましろは話しかけづらい雰囲気ではあるものの2人に声をかける。

 

「グランさん…グランさんはらんこちゃんを元に戻す方法について色々と考えているって言ってたけど、その内容を教えてくれないかな?」

 

「いいとも」

 

するとグランはピザの広告を白衣に仕舞い代わりにダークパットを取り出して少し弄ると其処には昨日の戦いが写し出される。

 

「これって昨日の工事現場!」

 

「そうさ、ダークパットには録画機能が備わっていてドローンに仕込まれたカメラが見た光景を自動的に受信される仕組みになっているんだ」

 

そう言ってダークパットに写し出される映像を少し早送りするとハイメットに洗脳されたツイスターの姿が映る。

 

「らんこちゃん…」

 

「らんこ…」

 

「これがツイスター…」

 

「にゃんこ…」

 

敵として自分達に攻撃してくるツイスターの姿を改めて見てましろとベリィベリーは心を痛める。更にヨヨとエルも現場を見てなかった為ダークパット越しで見た狂気に満ちたツイスターの姿に心を痛める。

一方でグランは顎に手を当ててツイスターを見つめる。

 

「ふむ、しかし改めて見ると元々設計していたハイメットの性能より明らかに上回っている。幾らリミッターを外したとはいえ此処まで身体機能が向上…いや、どちらかといえば進化か?武器を作り出すだけでなく肉体を霧に変化させるとは…普通の人間とプリキュアとの違いの差って奴かな?」

 

「おい、なにぶつぶつ言っている?それよりも先程言っていた考えとやらを教えろ」

 

「ん?ああ、悪いね」

 

ツイスターの変化に興味深く考察していたグランだがベリィベリーに催促をされて映像をトールとツイスターの戦いまで早送りすると其処で止める。

 

「此処だ。先程までツイスターは君達の攻撃を無効化し、トールの攻撃も無効化していた。しかしここでトールの放つオーラの色が変化した事で攻撃が命中しツイスターにダメージを与えられる様になったんだ」

 

「トールのオーラが変化した事で?」

 

確かにグランの指摘通りトールの放つオーラの色が青白から紫へと変化して攻撃したらそれまで身体を霧に変えて攻撃を無効化していたツイスターの身体に命中させる事が出来たのだ。

 

「いいや、これはただ見かけだけが変化しただけではないよ。オーラの色が変化する事でトールの発電量は増大していく様になっているんだ。君達もかつて彼が初変身した時の戦いで見ただろう?」

 

「初変身した時……あっ!」

 

グランの言葉にましろの脳裏にはひかるが初変身した時の戦いが過ぎる。当時、新しく入ったトールと共にキメラングと戦いその最中にトールが浄化技を放った時途中でオーラが紫へと変わりそのままキメラングの技を押し返した事があったのだ。

 

「あの時は驚いたよ。まさか戦いの中でオーラの色が変化して発電量も増幅するとはね。ほんと大したものだよ」

 

「お前…やられた割には嬉しそうだな」

 

普通負けたら悔しい気持ちで溢れるのにグランは全くそんな気持ちはなく寧ろ嬉しそうにしている事にベリィベリーは呆れた表情を浮かべつつある疑問をぶつける。

 

「ところで気になっていたんだがなんで電気の量が増えただけでツイスターにダメージを与えられたんだ?」

 

今までツイスターは身体を霧にして自分達の攻撃を無効化しトールの攻撃も無効化していた。にも関わらずトールが電気の量を増やした事でダメージが入った事がベリィベリーは気になっていた。

 

「いい質問だ。まず説明する前に君達は絶縁体というのは知っているかな?」

 

「絶縁体って…ゴムの事?」

 

ましろが絶縁体と聞いて思い浮かべたのはゴムであり、それを口に出すとグランは「イグザクトリー」と笑顔を浮かべて肯定する。

 

「そうさ。君の言う通りゴムは絶縁体物質さ。ゴムの原子の原子核と電子の結合は強い。それ故に電気を伝えるように働く自由電子が存在しないからね」

 

「あの…ちょっと何を言っているのかわからないんだけど」

 

知ってて当然の様に知識を曝け出すグランにましろは理解出来ずにいた。

 

「成る程、だから自由電子が存在する物質は電気を通すと言う事か」

 

「えっ、ベリィベリーさん今のわかったの!?」

 

「私は電気を扱っているんだ。こいつ程では無いがある程度の知識はある」

 

どうやらベリィベリーは電気の扱いに長けている事からグランの説明が理解出来た様だ。

 

「そうさ、自由電子が少ない事で電気は流れない。そしてツイスターの霧も恐らく不純物が無い。それ故に自由電子が発生しない為身体に電気を通常なら通さない」

 

「通常ならって、何か引っ掛かる言い方だね」

 

まるで例外がある様な発言にましろは気になって声を出すとグランがすかさずましろに向けて指を突きつける。

 

「そうさ。不純物が無い絶縁体でも電気を通す例外が存在する。それこそが先程言った発電量が馬鹿みたいに増加する事で引き起こる絶縁破壊と言う現象さ*1

 

絶縁破壊、それを聞いてましろ達は納得する。だから最初はトールの電気をツイスターの霧は絶縁体である事から効果が無かったけど発電量、電圧を上げた事で絶縁破壊を引き起こしダメージを与えられたのだ。

 

「つまり強力な電撃であればツイスターに攻撃が当たると言う事か?なら、私も電撃を操れるがそれで対抗できると言う事か?」

 

ベリィベリーもトールと同じ電撃を使える事から彼女もツイスターに攻撃する事が出来るかと考えるがグランは首を横に振る。

 

「悪いけど、君の発電量じゃトールと比べてそれなりの差があるからね。せめてターボマンの腕を吹き飛ばすくらいの発電量を連続で出せるなら話は違うけどさ」

 

「ぐっ」

 

"差がある"そう告げられてベリィベリーは悔しそうな表情を浮かべる。ベリィベリーは常人と比べれば強いがプリキュアとかの戦士と比べるとやはり差が生まれるのは必然だ。彼女もそれをわかっている様でグランに対して反論はしなかった。

 

「じゃあ、結局ひかる君が居ないと攻撃出来ないってこと?」

 

「だが奴はあの戦い以来こちらにやって来ない…いや、来れないのか?彼奴がツイスターの事を大事にしているのなら昨日の晩にも我々の前に来てもいい筈なのだが」

 

対ツイスターに活躍しそうなひかるだがいまだにこちらにやって来れない事にベリィベリーは不審に思いひかるの方でも何かあったのかと考えているとグランはある疑問が浮かぶ。

 

「所で前々から気になっていたけど彼はどうやってこちらの世界にやってきているんだ?見た感じ彼は私の様に並行世界を飛ぶ装置を作れる学なんてあるとは思えないし装置らしき物も持っていなそうだよ」

 

「それに関しては…」

 

さらっとひかるをdisるグランにましろは彼がどうやってこちらの世界にやって来られる様になった経緯について説明をする。説明を聞いたグランは顎に手を当てて「ふむ」と呟く。

 

「ツイスターのスカイトーンから生み出されたスカイトーンによる共鳴現象で並行世界のゲートを作り出したのか。成る程、通りでツイスターとトールの持つ波長が似ていた事に納得したよ。そして彼が未だに姿を現さない事にもね」

 

「それはどういう事なんだ?」

 

ひかるが自分達の前に姿を見せない訳に気づいたグランにベリィベリーはその事について問うとグランは答える。

 

「一部推測を交えるけど、さっき君達は彼の持つスカイトーンはツイスターのスカイトーンから生み出されたと言っていただろう。それはツイスターの持つスカイトーンを親機に対してトールの物が子機となる。そして彼は親機から発する波長をキャッチ、こちらの世界の人間でわかりやすく説明するとWi-Fiのルーターの電波を受信するスマホの関係性の様にね。でも、彼の場合は其処にいるプリンセスから生み出された純正ではなくツイスターのスカイトーンから生み出された事で一部機能が欠落しているのだと考えられる。先程のスマホの様に例えると君達の持つスカイトーンはsimカード入りスマホに対して彼のはsimカードが入ってない仕様になっている。そうなるt「た、タイムーッ!!!」なんだい急に?」

 

グランが説明している最中に突然ましろが大声を上げて遮った事にグランは不満な顔を浮かべる。

 

「ご、ごめん。でも、話が長過ぎてイマイチ内容が頭に入ってこなくて…」

 

「私もだ。一部スマホの話が出てきたが私は其処までこちらの世界に詳しく無いからわいふぁい?しむ何とかもピンと来ないぞ」

 

どうやらましろ達は話が長過ぎる上にあまり聞き慣れない言葉を聞いて内容が理解出来ていない様だ。側で聞いていたエルに至っては赤子である事から当然理解出来ず頭から煙を出す始末だ。

それを見たグランは思わず呆れた表情を浮かべてため息を吐いてしまいそうになりかけるが。

 

「要するにひかるさんはらんこさんが洗脳されている今、彼女との繋がりが断たれてこちらの世界に来れる術が無いと言う事ね」

 

「「え?」」

 

「える?」

 

何やらヨヨがグランの説明を理解し更には簡潔に尚且つわかりやすく解説した事にましろ達は目が点になる。そんな中リビングにパンパンッと音が聞こえそちらに視線を向けるとグランが拍手を行っていた。

 

「素晴らしい…素晴らしいよヨヨ!私の話を理解するとは流石親友だ!」

 

「ふふっ、昔から貴女の話は長いですが文章問題みたいで楽しいわ」

 

どうやらヨヨは若い頃からグランの長くて複雑な説明を聞いていた様ですっかり慣れている様で久々に聞いた事で懐かしく思ったのか感傷に浸っていた。

 

「えっと…つまり何か?ひかるの奴は今こちらに来れないのか?」

 

「それじゃあどうやってらんこちゃんの対策をすれば…?」

 

ヨヨの話を聞いて現状ひかるが来れない事を理解したましろ達はどうやってツイスター対策をすれば良いかと悩んでいるとグランが答える。

 

「その件に関しては問題ない。この前使った私のハイスペックアーマーにはツイスターとトール、2人のデータを元に作ってあるからね。それを使えばツイスターに攻撃を与えられる事が出来る筈だ。そうすれば洗脳の原因となっているハイメットの破壊は可能という事だよ。そういう訳で私にツイントーンを返したまえ」

 

そう言ってグランはましろ達に手を差し出しツイントーンの返却を求める。対してましろ達は躊躇ってしまう。幾ら敵では無くなったとはいえこの前の一方的な戦いが過ぎる。もしグランが力を取り戻して再び自分達に襲いかかったらなんて嫌な想像をしてしまう。そうなるとツバサ達が帰ってきた時に渡すか渡さないか相談をするべきなのではと考えていると。

 

「グランさんこれを返すわね」

 

「ありがとねヨヨ」

 

「お婆ちゃん!?」

 

「ヨヨ殿!?」

 

其処にヨヨがあっさりとグランにツイントーンを返却してしまう。それを見たましろ達は思わず身を乗り上げてヨヨに詰め寄っていく。

 

「言いたい事は分かります。ですが私はグランさんを信頼しています。彼女はその言い回しでよく周りから誤解されますが昔から責任感は強いの。信じられないのも無理はありません。でも少しだけで良いから彼女を信じてください」

 

「お婆ちゃん…」

 

ヨヨは自分達とは違いグランは昔からの親友である事から彼女を信頼している。対してましろ達はやはり前日まで敵対していた為そう簡単に信じられずにいた。

だが、いつにも増して真剣な表情を浮かべるヨヨに孫娘であるましろは暫く見つめた後、グランに視線を向ける。

 

「正直言ってグランさんは直ぐに信用出来ない…でも、私はグランさんを信用するお婆ちゃんを信じるよ!」

 

「ましろ…良いのか?」

 

直接は信用出来ないがヨヨを通す事によってましろは信じる様だ。そんな選択をするましろにベリィベリーは不安な顔を浮かべる。

 

「大丈夫だよ。お婆ちゃんは信用出来るし今までだってお婆ちゃんの言っている事は正しかったから今回だってそうだよ」

 

「そうか…わかった。確かに賢者と呼ばれるヨヨ殿の言葉なら十分信用にあたるな。それなら私も信用しよう」

 

どうやらベリィベリーもヨヨを通して信用する事にした様だ。そんなやり取りにグランはやれやれと言わんばかりの表情を浮かべる。

 

「全く、ヨヨは信用出来て私の事は信用出来ない…見事に対比になっているね。でもまぁ、私の事を信用してくれるヨヨの為にもちゃんと役目は果たすつもりだから安心して良いよ」

 

「グランさん…」

 

自信満々に笑みを浮かべるグランに対してヨヨは彼女を心配する表情で見つめる。グランは洗脳されていたとはいえ凡ゆる悪事をやってきた。それ故に彼女は罪悪感を感じていない…否、感じさせない様にしているのだろう。先日のソラとの話し合いにてグランは一瞬とはいえ本心を曝け出したのだ。今も尚内心では苦しんでいるとヨヨは悟った。

 

「よし、なら話し合いはこれにて終了しピザを頼んでも良いよね?」

 

「そうだな。そろそろ腹が減ってきたし恐らくツバサとあげはも帰ってくる頃だから注文しておくか」

 

取り敢えず作戦会議はひと段落し一同はピザの出前を頼むのであった。尚、出前を頼んで数分してからツバサ達は帰ってきたのだが結局ソラに会う事は叶わなかったようだ。

*1
絶縁破壊…それは絶縁体にかかる電圧がある限度以上になった時に絶縁体が電気的に破壊し絶縁性を失って電流を流すようになる現象の事を言う。

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