ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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第145話 パラサイアの決着 後編

体力が回復したプリキュア達は一斉にパラサイアへと突撃を掛ける。それに対してパラサイアは焦るどころか余裕の笑みを浮かべていた。

 

『考え無しに一斉に飛び出してくるとは愚かな!吹き飛べ!』

 

周りから襲いかかってくるプリキュア達に向かってパラサイアは蜘蛛形態の時と同様に全身からレーザーを放つ。そのレーザーはまたしてもプリキュア達に命中しようとする。

 

「「そうはさせない!」」

 

だが2度も同じ技を喰らう程彼女達は愚かではない。レーザーによる攻撃を予想していたスパイシーとバタフライのコンビが全員の前にバリアを展開する事でレーザーを全て防いだ。そして、レーザーを避けて真っ先に飛び出したのはスカイとプリズムのコンビだ。

 

「パラサイア覚悟しなさい!」

 

「私達が相手だよ!」

 

スカイとプリズムがそれぞれ攻撃を仕掛けるがそれら全てをパラサイアは防御せず避けていく。それを見てスカイは焦りの表情を浮かべる。

 

「くっ、当たれ!」

 

2人は何度も拳を振るうが全て避けられてしまう。そして当たらない事にスカイは思わず拳を大振りするとパラサイアはしゃがんで避け、さらには片手を地面に置いて身体を回転させる。

 

『遅いわっ!!!』

 

「ぐあっ‼︎」

 

勢いよく回転する事で威力を増したパラサイアは回し蹴りを放ち、スカイはその身で受けて吹き飛ばされてしまう。

 

「スカイ手を伸ばして!」

 

「ぷ、プリズム!」

 

其処へプリズムがスカイに向かって手を伸ばし、スカイも彼女の手を掴み取る事で遠くへ吹き飛ばされずに済む。そのままプリズムは両手でスカイの手を握ると自身の体を軸にハンマー投げの様にスカイの体を振り回した。

 

「うおおおおおおおおおおっ!!!」

 

「今ですプリズム!」

 

スカイのタイミングでプリズムは彼女の手を離す。するとスカイの身体はまるでロケットの如くパラサイアに向かって再び飛んでいきスカイは拳を振り上げる。

 

「ロケットスカイパアアアアアアアンチッ!!!」

 

『遠心力で威力を増したか、だがそれでも弱い!』

 

勢いよく投げられたスカイはパラサイアに向かって拳を振るうもパラサイアは腕で防御しようとする。其処にプリズムは掌に円盤を形成するとパラサイアに向かって投げつけた。

 

「ヒーローガール!プリズムスライサァァァァァッ!!!」

 

『なにっ!?』

 

飛んできた円盤にパラサイアの腕はザシュッと言う生々しい音と共にスカイの攻撃を防御する筈の腕がダランと地面に向かって垂れる。

 

「はあああああっ!!!」

 

『ぐおおおっ!?』

 

すると防御する腕が無くなった事でスカイの強烈な一撃がパラサイアの胴体に突き刺さり数m後方へ吹き飛ばす。だが、パラサイアはなんとか地面に足を突き刺してそれ以上後退しないよう踏ん張っていた。

 

「「まだまだッ‼︎」」

 

『ぐっ!』

 

そして追撃する様にスカイとプリズムはパラサイアとの距離を詰めて連続で拳を振る、ラッシュ攻撃を決める。

 

「「だだだだだだだだっ!!!」」

 

『鬱陶しい‼︎』

 

それに対してパラサイアは2人の連撃を片腕だけで捌き、胸部からエネルギーを放ってスカイ達を吹き飛ばす。だが直ぐに追撃をしようと更にエネルギーを放った所でバタフライがバリアを生成してスカイ達をエネルギーから守る。

 

「おっと、そうは行かないよ」

 

「お二人を傷つけさせません!ひろがる!ウィングアタークッ!!!」

 

今度はウィングが復活して早々に自身のウィングアタックをお見舞いするもパラサイアに避けられてしまう。だがウィングは諦めずにUターンをして何度もパラサイアに向かってウィングアタックを繰り返す。

 

『いい加減にしろ!』

 

「いい加減にするのはお前だパラサイア!」

 

鬱陶しく感じたパラサイアはウィングを叩き落とそうと再び迫り来る彼に対して手刀を構えつつ振り下ろす。だが、そうはさせまいと今度はベリィベリーが強力な電撃を浴びせてパラサイアの動きを鈍らせる。

 

『ぐっ、き、貴さ「はああああああっ!!!」グオアッ!?』

 

動きが鈍った事によりウィングの突進がモロにパラサイアの胴体に叩き込まれて数m程吹き飛ばされる。

 

「喰らえ!ひろがる!トールハンマー!!!」

 

「ワシオーンの仇だ‼︎受けてみろ‼︎」

 

『グアアアアアッ!?』

 

更に追い討ちをかける様にトールが雷のハンマーを振り下ろすと、シャララはパラサイアの胴体を横一線に斬りつけた。間を入れず連続してくる攻撃にパラサイアの身体に漸くダメージが入る。

 

『調子に乗るな!』

 

身体に叩き込まれたダメージにパラサイアは耐え切るとトール達に向かって飛び出して殴りかかろうとする。対してトールはシャララとベリィベリーを守ろうと彼女達の前に立ち迫り来るパラサイアを迎え撃とうと構えを取るが其処にとある人物が間に入る。

 

「おっと、そうはさせないよ」

 

『ムッ!?貴様はグラン!』

 

パラサイアの動きを止めに入ったのはグラン。彼女はツインミラージュの剣を盾代わりに使ってさらには吹き飛ばされない様に背中のウィングを地面に突き刺して固定。これでパラサイアの拳を受け止めていた。

 

「ククッ、この私をじっくり見ていると痛い目を見るよ。と言う訳でツイスターよろしく」

 

「言われなくてもッ‼︎」

 

『グガッ!?』

 

グランから促される様にツイスターはグランの身体の後ろに隠れていた様だそこから現れるとパラサイアの顎に向かって飛び蹴りを構して仰け反らせる。

更にツイスターは両足でパラサイアの首を挟み、マフラーを大きく羽ばたかせて少し浮かす。

 

「うおりゃああああっ!!!」

 

『うおおおおっ!?』

 

そのまま前転する様勢いでパラサイアの巨体を投げ飛ばす。しかし、パラサイアは咄嗟に身を翻して地面に着地。ツイスターを睨みつけつつ先程までのお返しをしようと全身からレーザーを放とうとする。

 

「ピリッtoヘビーサンドプレス!」

 

『ぐっ!?』

 

だが、そうはさせまいと今度はスパイシーが両手にそれぞれ二枚重ねの食パン型のエネルギーを出現させるとパラサイアの身体をサンドイッチの如く挟み込み拘束する。

 

「そのまま止めててスパイシー!バリバリカッターブレイズ!」

 

『ぬおっ!?こんな物が効くか!』

 

その隙にヤムヤムが斬撃を放ちパラサイアの全身を切り刻もうとするがこれはプリズムの様にいかず。パラサイアの身体に軽い痕を付けるだけであまり効果は無く、彼は自身の身体を挟み込むエネルギーを吹き飛ばしてすぐさまヤムヤムに向かってレーザーを放つ。

 

「はにゃ!?こっちに飛んできた!」

 

「伏せろヤムヤム!」

 

飛んでくるエネルギーにヤムヤムは思わず固まってしまうも彼女の前にブラペが降り立つと自身のマントでエネルギーを跳ね返し更には連続で光弾を放つ。

 

『なんだと!?』

 

まさか自分の攻撃が跳ね返ってくるとは思わなかったパラサイアは思わず面食らってしまうが咄嗟に跳ね返ってくるレーザーと光弾を弾き飛ばす。

 

「はああああああっ!!!」

 

『ぐっ、次から次へと!』

 

そして今度はフィナーレがパラサイアに攻撃を仕掛けるもパラサイアは彼女の攻撃を捌いていく。その最中でフィナーレはクリーミーフルーレを取り出し絞り出す。

 

「プリキュア・フィナーレ・ブーケ!」

 

フルーレの先端から放たれようとするエネルギーにパラサイアは咄嗟に防御の構えを取るが、フィナーレはエネルギーをパラサイアでは無く自身の足元に向かって放つと地面が抉れて土煙が舞う。

 

『目眩しか!』

 

視界を遮る土煙にパラサイアは拳に力を込め地面に叩き込む事で衝撃波を発生させる。それによって自身の周りを飛ぶ土埃を全て吹き飛ばし視界は晴れたがすぐ目の前にはプレシャスが拳を振り上げていた。

 

「2000キロカロリーパーンチッ!!!」

 

『腕のリーチはこちらが上だ!』

 

迫り来るプレシャスの一撃にパラサイアは慌てず自身も腕を振るう。リーチの差からしてプレシャスより大きな腕を持つパラサイアはクロスカウンターの要領でプレシャスよりも先に彼女の顔に拳を叩きつけようとする。

 

「そうはさせないわ!」

 

『なっ!?』

 

だが、そこへ何処からとも無く飛んできた光の鞭によりパラサイアの拳は引っ張られてプレシャスの顔から大きくずれる。そしてその光の鞭を操っているのはローズマリーその人だ。

 

『き、きさ「ええええええいっ!!!」グボッ!!!』

 

ローズマリーによるアシストでプレシャスの一撃はパラサイアの顔面を捉えて地面に叩きつける。

その様子を見ていたツイスターはスカイ達に声をかける。

 

「スカイ、プリズム。カバトンの電車ランボーグで使った戦法で決めるわよ!」

 

「電車ランボーグって…アレの事!?」

 

「わかりました!タイミングは任せてください!」

 

(3人でやる戦法…◯ェットストリーム◯タックか?)

 

側で聞いていたトールは3人でやる戦法と聞いて某機動戦士に出てくる黒い三連星が得意とする戦法を思い浮かべるがそれは無いだろうと直ぐに否定する。

だが次の瞬間、先頭からプリズムとスカイとツイスターが直列で立つとツイスターが高らかに宣言する。

 

「行くわよ!必殺戦法(タクティクス)◯ェットストリーム◯タック!!!

 

「って、やっぱり◯ェットストリーム◯タックじゃねえか!?」

 

まさかの予想が当たった事に動揺を見せるトールを他所にツイスター達はパラサイアに向かって突撃をかます。

一方でパラサイアは立ち上がるもプレシャスの一撃が効いた様で未だに視界が揺れていてバランスを崩しそうになる。

 

『3人による同時攻撃か…良いだろう。受けて立つ!』

 

身体は不調を起こすもパラサイアは受けて立つと言わんばかりに迫り来るツイスター達を待ち構える。

 

「なら受けてみて!ヒーローガール!プリズムショット!!!」

 

『こんな物、今更どうって事は無い!』

 

迫り来るプリズムショットを叩き落とそうとパラサイアが腕を振り上げた瞬間、プリズムは指を構える。

 

『なにっ!?』

 

するとプリズムが指を鳴らした瞬間、パラサイアの目の前まで飛んできたプリズムショットが花火の様に弾け飛び周辺が光で覆われパラサイアの目が眩む。

 

「グッドよプリズム!」

 

続いてツイスターがマントを羽ばたかせて飛び立つと一気に急降下してマントを身体に纏わせてドリル状に変化する。

 

「ヒーローガールダークツイスターストライクッ!!!」

 

『ぐあっ!!!』

 

ドリルと化したツイスターの一撃にパラサイアは脇腹を抉り出されて苦悶の表情を浮かべる。そして最後にスカイが地面に強く足を踏み出してパラサイアへ突撃する。

 

「ヒーローガールスカイパアアアアアアアンチッ!!!」

 

スカイの渾身の一撃をパラサイアに向かって振るった瞬間、衝撃音と共に土煙が舞う。

トール達は土煙でどうなったか見えずパラサイアとスカイがいる所に目を細めて見る。そして次第にシルエットが現れる。

 

『今のは効いた……とでも言うと思ったか?』

 

『なっ!?』

 

煙が晴れると其処にはスカイの腕を掴んでいるパラサイアがおりスカイは己の一撃が不発に終わった事に驚きを隠せないでいた。更に先程までプリズムスライサーで千切れかかっていた腕は元通りになってしまう。

 

『どうした?貴様らの攻撃は終わりか?なら、次はこちらの番だ‼︎』

 

「うわあああああっ!?」

 

「「スカイ‼︎」」

 

「待ちたまえ!今近づくんじゃない!」

 

腕を掴まれたスカイはそのままパラサイアによって身体を鞭のように振り回されてしまう。それを見たプリズムとツイスターがグランの静止を聞かずに助けようと近づく。

 

『飛んで火に入る夏の虫とはこの事ダァッ!!!』

 

「「「ああああああああっ!!!」」」

 

『スカイ!プリズム!ツイスター!』

 

近づいてきたプリズム達をパラサイアはスカイの身体をバットのように叩きつけて3人を吹き飛ばす。それを見た一同はやられた3人の敵討だと言わんばかりに突撃する。

 

『またまとめて来るか!』

 

迫り来るプリキュア達にパラサイアは再び全身からレーザーを放とうとエネルギーを貯める。それを見越したバタフライとスパイシーは再びバリアを貼ろうとした。だが、それを見てパラサイアは口角を上げる。それを見たシャララが声を上げた。

 

「待て!それは罠だ!」

 

「「えっ?」」

 

『もう遅い‼︎』

 

全身からレーザーを放つ筈だったパラサイアは両手を地面に突くと蜘蛛形態の時に見せたアンダーエナジーで作られた漆黒の柱を生やしていく。

 

『うわあああああっ!!!』

 

プリキュア達は全員地面からの攻撃が来るとは思っておらず。防御出来ず生えてきた柱によって吹き飛ばされてしまう。

 

「まだだ!」

 

だが、そんな中グランが立ち上がりパラサイアへと接近してツインミラージュの剣を振るがあっさりと受け止められてしまう。

 

『なんだ?この弱さは?」

 

「まさか、出力が落ちているのか!?こんな時に故障か!?」

 

「ガハッ‼︎」

 

剣ごと身体を持ち上げられたグランはガラ空きとなった腹部に蹴りを入れられて宙を飛ぶ。

 

「グラン!」

 

吹き飛ばされるグランにトールは慌てて彼女を受け止める。だが、其処にパラサイアが至近距離まで近づく。

 

『纏めて吹き飛べ‼︎』

 

「「ぐあああああっ!!!」」

 

2人まとめてアッパーカットをして吹き飛ばし再び地面に倒されるトールとグラン。そしてパラサイアは続いて互いに肩を借りて立ち上がるツイスターとプリズムに彼女達の前に立つスカイに視線を向ける。

 

『さて、先ずはお前達を始末しよう』

 

「くっ!スカイとプリズムは下がって」

 

迫り来るパラサイアにツイスターはスカイ達を守ろうと2人の前に立つ。それを見たパラサイアは口角を上げる。

 

『仲間の為に己を盾にするか。素晴らしい精神だ。だが、その精神はこの私の手で肉体諸共砕け散るがな!」

 

「くっ!」

 

迫り来る巨大な拳にツイスターはスカイ達だけでも守り抜こうとマントを彼女達に覆おうとする。だが、その時スカイはツイスターのマントを避け彼女の前に立つとパラサイアの拳を受け止める。

 

「ぐぅっ、うう…さ、させません!」

 

「「スカイ!?」」

 

『ほう、まだ私の拳を受け止められる程の力が残っていたのか。だが、残りは僅かだろう』

 

そう言うと更に力を入れてスカイを押し出していく。対してスカイは地面に足を強く踏み込むもあまり効果が無かった。そしてスカイの背後にはビルがありこのままでは押し潰されてしまうだろう。

 

(ぐっ、このままじゃ!)

 

スカイは何とか踏ん張ったりパラサイアの拳を殴る形で勢いを少しでも減らそうとするが、思った程の効果は出ず。後数mでビルの壁にぶつかりそうになる。スカイは打つ手が無いと悟り諦めかけたその時だ。

 

『スカイ‼︎頑張れっ!!!』

 

「っ!皆さん…」

 

周りから自分を応援してくれる一同の声を聞いてスカイは諦めかけていた己を恥じた。仲間達は自分の事を信じてくれているのに自分が先に諦めるなどヒーローを目指す者としては失格に値する。

スカイは仲間達の声援を受け、自身の底から再び燃料が追加された火のように燃える感覚を感じ始める。

 

「応援してくれる皆さんの為、私は諦めない!はああああああああっ!!!」

 

するとスカイは雄叫びを上げると共に全身から青いオーラが炎の様に噴き出す。そしてオーラが噴き出すと段々と押される速さが遅くなっていき、彼女の背中にビルがぶつかるギリギリの所まで止まる。

 

『何だと!?』

 

「今度はこちらの番です‼︎うおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

 

すると次はスカイがパラサイアの身体を逆に少しずつ押し始めていく。パラサイアも負け時と力を込めるが全く止まらず、それならばとスカイを殴ったりエルボーを喰らわせるが全くビクともしない。

 

『ど、どうなっているんだ!?』

 

「私は…ぜったいに負けませんっ!!!」

 

驚愕するパラサイアにスカイは一気に力を込めるとパラサイアを大きく後方へ投げ飛ばすと追いかける様に彼女も飛び出した。

 

「ヒーローガール!スーパー!スカイパアアアアアアアンチッ!!!」

 

『グオオアアアアアアアアッ!!!』

 

青色のオーラがスカイの拳に纏うとそのまま一気にパラサイアの胸部へと殴り抜ける。パラサイアは地面に何度もバウンドして倒れる。だが、何とかパラサイアは立ち上がるが次の瞬間、胸部に大きなヒビが入る。

 

『ば、馬鹿な!?』

 

自身の身体にここまでのダメージが入って更にはヒビからは黒い血では無くアンダーグエナジーが漏れ出している事にパラサイアは動揺を隠せずにいた。それを見たグランがチャンスだと言わんばかりに声を上げる。

 

「いまが好機だ!諸君、スカイミラージュを掲たまえ!」

 

「スカイミラージュを?」

 

「なんで?」

 

何故こんな時にスカイミラージュを掲げるのかツイスター達はグランの考えが理解出来ず互いに顔を合わせて相談するがグランは催促をする。

 

「良いから早くしたまえ!」

 

「よく分かんないけどわかった」

 

何をしたいのかまだ分からないが取り敢えずツイスター達は言われた通りスカイミラージュを取り出し空に向かって掲だす。

 

「よし、ハイスペックアーマー・ウィングソード展開!」

 

するとグランは背中にあるウィングパーツを6枚の剣に分割すると6人のスカイミラージュの先端に合体させた。それに合わせて刀身がそれぞれの色、青、白、緑、橙、桃、黄色に光り出す。

 

「こ、これって?」

 

「スカイミラージュがグランさんのアーマーのパーツと合体して剣になった!?」

 

「グランさんこれは一体!?」

 

自分達の変身アイテムが剣と化した事に驚きの表情を浮かべるツイスター達。そんなツイスター達にグランは得意気に話す。

 

「私の持つツインミラージュは元々は本物のミラージュペンを解析して作った物だ。それ故に隠し要素として君達の持つスカイミラージュの強化ユニットとしての機能を入れてたんだ。そして剣と化したスカイミラージュには君達のエネルギーを増幅する役割を担っているんだよ」

 

「増幅って…え、マジで凄いじゃんっ!」

 

「こんな物も作れるなんて…!」

 

「やべぇ、俺こう言う強化イベントってマジで憧れてたんだ!本当に冗談抜きでかっけえええっ!ありがとうグランっ!!!お前天才なんだな!」

 

トール達は興奮気味でグランにお礼の言葉を言うとグランは指を突き出して「チッチッ」と舌を鳴らしながら振る。

 

「感謝の言葉は嬉しいがそれはパラサイアを倒してから聞くとするよ。さぁ、諸君。剣にエネルギーを込めたまえ」

 

「ったく、あんたに命令されるのはあれだけど、ここは敢えて乗ってあげる」

 

「ええ、ここで決めなければヒーローが廃りますからね!」

 

正直グランの指示を聞くのは気がすすまないがパラサイアを倒せるなら割り切る事にしたツイスターだが、スカイの台詞を聞いて頭に誰かの声が聞こえてくる。

 

『ここで決めなきゃ女がすたる!』

 

誰だこいつ?

 

何やら音の力を使う戦士の決め台詞が聞こえてきた気がするツイスターだが、それは置いておいてスカイミラージュの刀身にエネルギーを溜めると先程よりも激しく光る。

だが、それを黙って見過ごす程パラサイアは慈悲深くはなかった。

 

『何をするかは知らないが私がそうチャンスをやるとでも思ったか!』

 

パラサイアは全身のエネルギーを掌に集中させると巨大なエネルギーの玉を作り出す。

 

「なっ!あれ不味い!」

 

「あれほど巨大なエネルギーを受けたらスカイ達はひとたまりもない!」

 

「なんとかして止めなきゃ!」

 

「なら行くぞ!じゃないと彼奴が撃っちまう!」

 

ツイスター達を守る為パラサイアの攻撃をやめさせようとシャララ達は動き出す。

 

『お前達が今動いた所で遅い!纏めて吹き飛ぶが良い!』

 

「「「「しまった!?」」」」

 

だが、シャララ達が止めようとする前にパラサイアがエネルギー玉が放たれてしまう。このままではツイスター達に当たってしまう。そう思った時だ。

 

「「「「プリキュア!ライト・マイ・デリシャス!」」」」

 

エネルギー玉に向かって光を纏ったプレシャス達が突撃して受け止める。

 

「プレシャス!皆んな!」

 

「お前ら…やるぞローズマリー!」

 

エネルギー玉を捨て身で食い止めようとするプレシャス達を見てローズマリーとブラペはこちらもやるべき事をすべきであると判断してパラサイアに向かって光弾を放つ。

 

「ベリィベリー力を貸してくれ!」

 

「喜んで!」

 

シャララも2人に続いてパラサイアに向かって斬撃を放ち、ベリィベリーも強力な電撃を放っていく。

 

『ぐうっ!き、貴様らぁーっ!!!』

 

自身を妨害するプレシャス達にパラサイアは怒声を響かせる。そんな中、その怒声を上書きする様にスカイが声を上げる。

 

「皆さん!お待たせしました!」

 

すると其処にはスカイ達6人に加えてグランが一列に並び立ち剣を激しく光らせている。

 

「「「「「「「7つの光を一つに!」」」」」」」

 

スカイ達は剣それぞれを振り上げると目標をエネルギー玉越しにいるパラサイアに向かって定める。

 

『プリキュア・セブンストライクッ!!!』

 

7人同時に剣が振り下ろされると同時に刀身から斬撃が放たれて一つへと合体する。合体した斬撃はプレシャス達を避けてエネルギー玉を切り、そのまま奥にいるパラサイアへ向かって飛んでいく。

 

『喰らうかーっ!!!』

 

飛んでくる斬撃を防ごうとパラサイアは両手を地面に突くとアンダーグエナジーの柱が地面に何十本も生えていく。

だが、その柱は全て切断されてパラサイアへと届いた。

 

『ば、馬鹿なあああああああああああっ!!!』

 

斬撃はパラサイアの身体を縦半分に切り分けると断面から白い光、キラキラエナジーが溢れ出てパラサイアの身体が消滅していく。

 

『この私が…倒されるなんて……まぁいいさ、暫くの平和を楽しむが良い。プリキュアアアアアアアアーッ!!!』

 

その断末魔と共にパラサイアは完全に消滅する。そしてその場にはキラキラエナジーが残される。

 

「ミラーパッド、オッケー!」

 

スカイはミラーパッドを取り出すとキラキラエナジーを回収する。そして戦いは終わり街は元通りに戻る。

 

「ふぅー…ふぅー…お、終わった…ので良いよね」

 

「危ない!大丈夫かツイスター!?」

 

緊張が解けると共にダークツイスターから元に戻ったツイスターは足に力が抜けて倒れそうになるもトールが彼女の身体を支えた事で地面に倒れずに済む。

 

「うん、大丈夫よ。ありがとうトール」

 

「なに、これくらいお安い御用だ」

 

ツイスターからお礼を言われたトールは照れ隠しをするかの様に謙遜な態度を見せる。

一方でスカイの方にはシャララが駆け寄っていく。

 

「スカイ、良くやったな」

 

「シャララ隊長…い、いえ。私だけの力ではなく皆さんのお力があったからこそ勝てました」

 

「フフッ、そうだな」

 

スカイの言う通り此処にいる誰か1人でも欠けていたら恐らく勝てなかっただろう。だが戦いの最中で1人…いや、一羽が欠ける事が発生していた。

 

「ワシオーン…」

 

「シャララ隊長…」

 

空を寂しそうに見上げるシャララにスカイは悲しそうな顔を浮かべる。パラサイアの攻撃からシャララを守り一羽何処か遠くへ吹き飛ばされてしまった相棒のワシオーンについてシャララは無事かどうか心配している様子だ。

 

「シャララ隊長。此処は私に任せてください。必ず行方不明のワシオーンを必ず見つけてみせます!」

 

「私もですシャララ隊長!その間暫く身体を療養してください」

 

ワシオーンを見つける事を誓うスカイの元にベリィベリーも加わりシャララに誓いを建てる。そんな2人にシャララは先程の不安な顔から安心した顔へと変化する。

 

「頼もしいな2人とも。ならワシオーンの捜索を任せるぞ」

 

「「はい!」」

 

スカイとベリィベリーはシャララに捜索を任されると強く返事をする。

 

「はあああ〜、戦いが終わったらはらペコったー」

 

「そうね。確かに戦いの後はお腹が空くわよね」

 

「じゃあ、この後イチゴパーティーをしようか」

 

「イチゴに関しては私の店の仕入れ先から手配しよう」

 

「あらあらそれじゃあ、ツイスターの奢りだから楽しみましょう!」

 

「お前ら…少しは遠慮しろよ」

 

デリパ組みはこの後やるイチゴパーティーを楽しみにするのに対してブラペはツイスターの財布事情が心配になる。

一方でグランは先程までパラサイアがいた所を眺めていた。

 

「本当に…終わったのか…私の因縁は?」

 

50年間自分を支配していた元凶であるパラサイアを倒せた事が今でも信じられないのか己の頬を抓っている。そんなグランにプリズム達が話しかける。

 

「どうしたのグランさん?」

 

「頬をなんか抓ってますけど、何かありましたか?」

 

1人皆んなから離れて自身の頬を抓る奇行をするグランにプリズムとウィングは何をしているのか尋ねる。

 

「いいや、なんでもないよ。ただの思い過ごしだから」

 

「そっか、それよりもそろそろ此処から離れよう。街のみんなもそろそろ戻ってくると思うから」

 

バタフライの提案にグランは応じる。戦いが終わった事で街は修復され平和が戻ると共に街の住民が戻ってくれば自分達に注目をして大騒ぎをするかもしれない。グラン達はツイスターやスカイにプレシャス達にも呼びかけをして虹ヶ丘家に戻ることとなったのだ。

 

(そう言えばターボマンの残骸が一つもないが…やはりパラサイアと共に消滅したか)

 

最初はパラサイアに取り込まれたターボマンはパーツの一つや二つが何処かに落ちていると思ったが何処にも見当たらない事からパラサイアと共に消滅をしたのだと判断しその場を去っていく。

だが、グランは気付かなかった。パラサイアがいた所には比較的新しいタイヤ痕が存在していたことに。

 

─────────

 

一方此処はキメラングのラボ、其処は現在無人であった筈がフードを着た男が訪れていた。

 

「パラサイア…お前の活躍は知識の宮殿に記憶しておいた」

 

そう呟いたフードの男、スキアヘッドはプリキュア達とパラサイアの戦いの終始見ていたのだ。そして戦いが終わりキメラングラボへ訪れていた。そして近くのテーブルに置かれていたダークパッドを見つけると手を翳してアンダーグエナジーを放ちダークパッドはより漆黒に染まっていく。

 

「お前は新たな身体が調達するまでその鏡の中で休んでいろ。その間に契約を果たすとしよう」

 

そう言うとダークパッドの鏡面はスキアヘッドの声に反応するかの様に紫色に点滅する。

一方でスキアヘッドは近くにあった巨大なカプセルが付いた大型の装置を見つけるとレバーを引いた。

すると、カプセルの中から煙が噴き出して展開していき其処に鎮座していた大きな漆黒のボディで身を包む人型の機械、ロボットが露わになる。

 

「パラサイアに代わりスキアヘッドが命ずる。貴様の任務は未知のエネルギーの採取だ。それを邪魔する奴がいるのなら容赦無く排除しろ」

 

そう言うとそのロボットに向かって掌を向ける。

 

再起動(リブート)しろ、ハイマックス。アンダーグエナジー、召喚」

 

掌から放たれるアンダーグエナジーはロボット、ハイマックスの身体の中に注がれていき光がない目に紫色の光が放たれるのであった。

 

─おまけ─

 

戦いが終わり街が元に戻った為、避難していた住民達が戻ってくるのを考えた一同は早急にその場から離れようとするが其処にグランが何かを思い出す。

 

「あ、そうだ。トールちょっと良いかい?」

 

「ん?なんだ?」

 

グランに呼び止められたトールは一体自分に何の用があるのか問うとグランは笑みを浮かべて答える。

 

「トール君には世話になったね。約束通りお礼は身体で払ってあげるよ」

 

そういうとアーマーを解除して白衣を脱ぎ捨て身体のラインがハッキリとしている黒のアンダーアーマーを晒し出し強調された豊満な胸を見せつける。

 

『…は?』

 

「ちょっ!?おまっ!?」

 

戦いを終えて全員の気が緩んだタイミングでグランがとんでもない爆弾をその場に放り投げた事に辺りの空気は一変する。

そんな中ツイスターが口を開く。

 

「ちょっとトール、一体全体どういう事?身体で支払うって何?説明して。私は冷静さを欠こうとしているんだけど…!」

 

「ご、誤解だ!俺はあんな約束はしてないって!」

 

ジリジリと詰め寄ってくるツイスターの怒気を察したトールは慌てて自分とグランは如何わしい約束事をしてないと説明するがそこにグランが口を挟む。

 

「またまたぁ、私のお胸にあれだけ興味津々だったのに惚けるなんてね。まぁ、私とは対極に位置するツイスターのスレンダーなお胸じゃトールは満足出来なかった訳だよ」

 

「はあっ!?トール…あんたって奴はぁ…!」

 

「うおおおおおっ!!!?違う!断じて違う!だから落ち着いてくれ!」

 

ジリジリと詰め寄ってくるツイスターにトールは自分は無罪だと訴えるがツイスターは聞く耳を持たずトールに仕置きをしようとダークツイスターへ変身しようと首輪に手を添える。

 

「「異議ありです(だ)‼︎」」

 

だが、そこへスカイとフィナーレがまるではったりを武器にする弁護士の如く割って入る。

 

「ツイスター考えてください。彼は貴女の彼氏です。そしてその彼氏であるトールは我々と同じヒーローであるプリキュアです!そんなトールが彼女であるツイスターを差し置いて他の女性に目移りする人ではありません!」

 

「私も同意見だ。君達のやり取りを側から見させてもらったが初々しくあるが実に甘い雰囲気が漂うカップルだ。幼馴染の少女を異性として見ているのにいつまでも経っても進展しない何処ぞの奴とは違って実に素晴らしい関係性を築けているぞ。何処ぞの奴とは違ってな!」

 

「おい!さっきから俺を見ながら何処ぞの奴の部分を強調させるな!」

 

騒ぐブラペは置いておいてスカイとフィナーレの説得にツイスターは黙り込む。今改めて思えばトールはいつだって自分の事優先に考えているだろう。現に自分の世界でも似た様な事件が起こってたりしているがそれよりもこっちの世界にやってきて自分や皆んなを助けてくれる。それに気づいたツイスターは己を恥じる。

 

「トール…ごめん、そうよね。貴方はそんな男じゃ……ん?」

 

トールを疑った事に恥じたツイスターは彼に謝罪しようとするもその途中で何かに気づく。それはトールの後ろに立っていたグランがダークパッドを弄ると鏡面から何か映像を流し出す。

 

『謝罪の品?言っとくけど俺は金は興味ないぞ』

 

『いや、悪いけど今私は一文なしでね。だから代わりの物を渡すよ』

 

『代わりの物?』

 

それはトールがグランの力によりこちらの世界に来た際にグランを疑っていたのだが、その際にグランが今までの分の罪滅ぼしを含め何やらお詫びの品について相談していた所だ。

 

『ああ、金の代わりに身体で支払うつもりだよ

 

『え?』

 

『ふーん、身体ねぇ……なんだって?』

 

「は?」

 

「え?ツイスター何処を見て…って、ああっ!?グランお前なにやってんだ!?」

 

「なにって、証拠映像の提出だけど」

 

当然だと言わんばかりの態度でグランは映像を再び流そうとする。それをトールが慌てて止めようとするが無慈悲にもグランの方が行動が早かった。

そして再生された映像の中にいるグランはトールに自身の豊満な胸をこれでもかと言うぐらいに目の前に揺らしてそれをトールは釘付けになって揺れる胸を目で追っていた。

 

『それでどうする?』

 

『……はっ!と、兎に角俺はツイスターを助ける為にスカイと共に戦ってくる!い、言っておくがお前の謝罪の品なんてこれぽっちも興味ないからな!良いか?これぽっちもだぞっ!!!』

 

そう言うとトールは去っていき映像はそこで終わる。そしてグランはいつのまにか弁護士バッジ(偽物)が付いたスーツを着込み裁判長が持っていそうな木槌(ガベル)を取り出す。

 

「さて、以上が証拠映像となります。これを見て裁判長、御判決を」

 

「ツイスター裁判長!俺は無罪だ!信じてくれ‼︎」

 

カンカンッとガベルを鳴らして催促するグランとは対照的にトールはツイスターに無罪を主張する。そしてツイスターは2人をそれぞれ眺めるとゆっくりと瞳を閉じて今までの情報を整理し有罪か無罪どちらにするか考える。そして10秒経つとツイスターの瞳が開き、トールに判決を言い渡す。

 

有罪(ギルティ)没収(コンフィスケイション)死刑(デスペナルティ)!」

 

「あれぇーっ!?」

 

無慈悲にもツイスターは死刑宣告をすると同時に再びダークツイスターへと姿を変える。それを見たトールは「あっ、こりゃ弁明聞いて貰えない」と察して全速力でその場から逃げ、ダークツイスターも全速力で追いかけるのであった。

そして、その場に残されたスカイ達は思わず唖然となり元凶のグランだけが腹を抱えて笑うのであった。

尚、この追いかけっこの最中にトールの目の前に元の世界に繋がるトンネルが開きツイスターが話を聞いてくれなさそうな為やむ得ず説得するのを一旦断念。ツイスターが冷静さを取り戻すまで自分の世界へ逃げ込むのであった。

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