ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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第147話 楽しいパーティーが崩れる音

折角の祝勝パーティーにグランが加わり一時は彼女が台無しにするかと不安を抱いていたのだがそれは杞憂に終わる。何故なら──。

 

「さぁプリンセス。よく食べてすくすく育つといいよ」

 

「たべりゅ♪」

 

パーティーをぶち壊す事なく寧ろエルの事を率先して世話を焼いてくれてた。対してエルも特に嫌がる事なくグランが用意してくれた料理を美味しそうに食べている。

そんなやり取りにソラは複雑な表情を浮かべる。

 

「な、なんか物凄く不思議ですね」

 

「幾らもう敵じゃないからって中々慣れないよね」

 

かつて敵であったキメラングことグランがエルの世話をしている光景がシュールに見えていた。もしエルが泣いたら直ぐにでも変わろうと考えるも一向にエルは泣く様子はなく寧ろ懐いている。

それを見てあげははぽつりと呟く。

 

「これはアレだね。"いいハンターは動物に好かれる"って奴だね」

 

「それカ◯トの名言パクっているでしょ」

 

「いや誰ですか?最近テレビで見かける響カイトの事ですか?」

 

絶対◯UNTER×◯UNTERを読んでいるであろうあげはにらんこはツッコミをいれ、ピンと来なかったツバサは今を生きるレジェンドアイドルの方だと勘違いをする。

 

「ああ、それにしてもまさか普段からヒーローと自称しているソラ君達が赤ん坊であるプリンセスを部屋に1人で放置するとはねぇ…何とも嘆かわしい事だ」

 

「ぐっ!?そ、それは…!」

 

「うぅ…言い返せないよ」

 

「腹立たしい事にね」

 

痛いところを突かれた一同は顔を歪ませる。確かにグランの言う事は正しい。一同はエルを放置したつもりではないがいつアンダーグ帝国が此処に乗り込んで直接エルを攫っていくなんて事が起こるかもしれない。そう考えると誰か1人エルの所に付き添うかはたまたエルを起こして最初からパーティーに参加させれば良かったと後悔をする。

 

「まぁでも説教は此処までにしておくよ。何故なら今は楽しい楽しいパーティーの時間だからね。長々と説教なんてしたらパーティーの雰囲気がぶち壊しになるしね」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「やめときなさいソラ。こいつの性格からして調子に乗らせるとつけ上がるから」

 

碌でもない性格をしているグランにお礼を言ったらネチネチと引き摺ってくると見抜いたらんこはソラを止める。一方でそんならんこにグランは肩をすくめる。

 

「おやおやひどい事を言うね。君だって私に感謝の言葉を送る義務があるはずだよ」

 

「はあ?何の話よ」

 

感謝の言葉を送る義務があると聞かされるもらんこには心当たりがなくグランが嘘をついているのではないかと考える。

 

「忘れたのかい?誰のお陰でダークツイスターが暴走をせずに済んだのかな?」

 

「あっ」

 

グランの指摘にらんこは思い出して思わず首に手を当てる。其処にはグランから貰った首輪型の制御装置が着けられていた。それに気付いたらんこの顔色は変わっていく。

 

「全く、折角この私が君の為にプレゼントしてあげたのにその態度とは…恩人に対して少しはお礼の言葉はないのかなぁ〜?」

 

「ぐっ……がと」

 

「んん?何だってぇ?」

 

耳に手を当てて再度らんこにもう一度発言する様に促すグラン。対してらんこはグランのうざい態度に怒りの感情が込み上げそうになるがそこはグッと堪えて変わりにグランが求める言葉を捻り出した。

 

「あり…がと……う゛っ!」

 

「おお〜、まさかあのらんこ君がこの私にお礼を言うとは…いやはや、嬉しいねぇ♪こっちも徹夜して作った甲斐があったって物だよ。ささっ、もっと私に感謝をしたまえ〜」

 

ペチペチと頭を叩くグランにらんこは絶え難い屈辱感を味わうと同時に拳に力を込める。

 

(こいつが敵のままだったら…容赦なくぶん殴られたのに…!)

 

敵のままだったら今すぐにでもハイメットが無くなり無防備を晒したその頭にタンコブのタワーを作りたかったらんこだが、今はパラサイアから解放されて悪ではなくなった(?)グランを無闇に殴る事が出来ない…そんな現実を酷く恨んだ。

 

「ぱいぱい!」

 

「んん?なんだいプリンセス?」

 

「エルちゃん?(というかぱいぱいって…)」

 

リズムゲーの如くらんこの頭を叩くグランにエルが話しかけてグランは思わず手を止めて返事をする。するとエルはムスッと頬を膨らませて怒った顔を浮かべる。

 

「しょらとにゃんこ、いじめちゃめっ!」

 

「へ?」

 

「エルちゃん!?」

 

まさかのエルがグランに注意した事に一同は面食らった顔をする。先程まですっかりグランのデカパイに魅了され甘やかされていたエルであったが自分を今まで大切にしてくれた彼女達を虐めているのが我慢ならなかったのだろう。

対してグランはそんなエルにどんな事をするのか分からない。ひょっとしたら今度はエルを虐めるかもしれない。そんな不安を抱きながら一同は息を呑んで見つめる。

 

「…はぁ、わかった。確かにちょっと調子に乗って大人気なかったね。悪かったねソラ君、らんこ君」

 

『え?』

 

軽く息を吐いた後、グランは申し訳なさそうにソラとらんこに謝罪した姿を見て一同は思わず声を漏らす。あれだけ悪戯を楽しんでいたグランがエルから注意を受け罰悪そうにしながら謝ったなんて信じられなかったのだ。

 

「どうなっているの?なんでグランさんはエルちゃんの事を素直に聞いているの?」

 

「ひょっとして…グランちゃんって小さい子供が好きなんじゃない?」

 

「いやいやそんな筈は…」

 

あげはの推理にツバサは否定しようとしたがその先は言えなかった。思い返せばグランはキメラングの時は一般人にも危害を加える事が多々あったが、積極的にエルや小さい子供に危害を加える事は記憶に無かったのだ。

 

「それにさ、グランちゃんって見た目は中学生くらいだけど実年齢ってヨヨさんに近いからエルちゃんの事を孫の様な感覚で接しているのかもよ」

 

「成る程、確かに一理ありますね」

 

もしあげはの言っている事が正しければ納得する。プリンセスと呼んで自分達の変わりに率先してエルの世話をしているのは媚を売っているのではなく純粋に可愛がりたいと言う気持ちなのかもしれない。

 

「分かるわよ。その気持ち」

 

「うん、私達にも経験があるからね」

 

「マリちゃんにゆいちゃん」

 

するとそこへ話が聞こえたのかローズマリーとゆいが料理が盛ってある皿を持ってやって来る。

 

「経験があるって、皆さんも赤ちゃんのお世話を?」

 

「ええそうよ。コメコメをね」

 

「えっ、コメコメちゃんが?」

 

赤ちゃんの世話でコメコメの名が出た事に一同はチラッとコメコメの方に向くが少し幼さが見られるがそれでも小学生くらい、ツバサとほぼ同年代の容姿をしている為赤ん坊とは言い難かった。

 

「2人とも言葉が足りないわよ」

 

「そーだよ。コメコメは一年くらい前はベビー服を着た赤ちゃんだったんだよ」

 

「一年前!?冗談でしょ!」

 

らんの発言が信じられないらんこは思わず驚きの声を上げる。

 

「いやいやこれが本当なんだよらんこちゃん。らんらん達はまだプリキュアに成り立ての頃はコメコメも人の姿に成った時はまだ赤ちゃんだったんだよね」

 

「ええ、それで私たちがお世話してすくすく成長して今に至る訳ね」

 

懐かしむ様に語るらんとここねの2人はプリキュアに成り立てだった頃、共に赤ん坊であったコメコメの世話をして世話の方針が違って意見が対立したりと言った事があるが今となってはそれも思い出の一つだと感慨深いものを感じていた。

 

「いや、子供の成長速度は速いって言うけど明らかにおかしいでしょ!」

 

「コメコメは特別なエナジー妖精なの。今はパムパムとメンメンも人の姿に成れているけど当時はコメコメしか成れなかったのよ」

 

「ひょっとしたらエルちゃんも半年もしない内にすくすく成長するんじゃないの?」

 

「いやぁ、流石にそれは──」

 

否定しようとしたがらんこは思わず言葉が詰まる。今思えばエルはそんじょそこらの赤ん坊と違って念力や自分達にプリキュアに成れる力をくれた。そんなエルが普通の赤ちゃんかと言われたら全員が首を横に振るだろう。そう考えるとエルもコメコメと同様にそう遠くない内に自分達と同じくらいに成長する…。

 

(いやいや流石に考え過ぎですよね…)

 

幾らただの赤ん坊と比べて幾らか変わっているとはいえ、エルはスカイランドの国王と王妃の間から生まれた女の子に決まっている。

 

(あの不思議な力もきっと異世界系アニメや漫画でよくある先祖代々から伝わってきている特殊な力に違いない。うん、きっとそうに決まっている。

 

そう決めつけるらんこはそれ以上はエルの出生について考える事はせず皆んなと一緒に食事を楽しむ事にした。

尚、数日後にらんこ達はエルの出生を知る事となりとんでもない衝撃を受ける事になるのであった。

 

「ぱいぱ〜い」モミモミ

 

「ねぇプリンセス、ちょっと擽ったいんだけどそろそろ辞めてくれるかい」

 

「やっ」モミモミ

 

「…そんなに私の胸が好きになったのかエルトラマン」

 

それからエルはすっかりグランの胸に嵌った様子でひたすらに揉んでいた。対してグランは無理矢理止めようとはせず先程までソラとらんこを虐めていた罰として甘んじていて受けていた。そんな光景にツバサは悔しそうな顔を浮かべる。

 

「ううっ…僕はプリンセスのナイトなのに」

 

「ま、まぁ、そう落ち込まないで」

 

普段からエルの子守り役ナイトとして彼女をお世話する役目を担っていたツバサは己のポジションを奪われた様に思えて落ち込むもましろから励ましの言葉を貰う。

 

「安心したまえツバサ君。私は君のポジションを奪おうなんて考えてないよ…それに私はもうこれ以上時間は無さそうだしね」

 

「えっ?それって」

 

どう言う意味なのかと聞こうとしたその瞬間、リビングに新たに何名か入って来る。

 

「あっ、シャララ隊長」

 

「ベリィベリー、遅いわよ何処にいってたのよ?」

 

「お婆ちゃんも。もうパーティーは始まっているよ…って、あれ?」

 

自分達の前に現れたのはシャララ達であるがその後ろには見慣れない人間…否、シャララとベリィベリーと同じ青い隊服を身につけた者達が立っていた。

 

「あ、貴方はアリリ副隊長!?それに青の護衛隊の皆さんまで!」

 

そこに居たのはスカイランドにいる筈の青の護衛隊とその副隊長であるアリリの姿があった。

 

「らんこちゃんこの人達は?」

 

「彼等はソラの世界、スカイランドに活動している警察組織の青の護衛隊よ」

 

「スカイランドにいる筈の青の護衛隊の皆さんが何故ここに?」

 

「ひょっとして貴方達もパーティに参加しにきたの?」

 

らんに説明を求められたらんこが青の護衛隊を説明する中でソラとましろはましろ達はてっきりシャララが見つかった事で他の護衛隊達がシャララの無事を確認兼パーティーに参加しに来たのかと推測するも何やら側にいるヨヨ達の表情が浮かない事に気がつく。

 

「ヨヨさん?皆さんも…どうしたんですか?」

 

「…どうやらパーティーをしに来た雰囲気じゃなさそうね」

 

その場は先程まで和やかな雰囲気が漂っていたが一変して緊張感が走り出す。いつも食事に夢中になるゆい達だって今回は手を止めて青の護衛隊達に視線を向ける。果たして何しに来たのか全員がそんな疑問を抱いているとベリィベリーは何やら言いづらそうな表情を浮かべつつも重い口を開く。

 

「実は…迎えに来たんだ」

 

「迎えって…もしかしてシャララ隊長を?」

 

「いや、そうでは無いんだ」

 

てっきりソラはシャララをスカイランドへ連れて帰ろうと隊員達がやってきたのだと思ったがどうやら違ったらしい。それなら何しに来たのかと聞こうとするとその前に隊員達がグランの周りを取り囲む様に立つ。

 

「グランさん!?」

 

「えっ?なに、なんなの!?」

 

「えるっ!?」

 

「皆さん一体何を!?」

 

突然グランと彼女に抱えられたエルを包囲する青の護衛隊に一同は驚きを隠せないでいた。

 

「迎えに来たって…まさか!?」

 

そんな中らんこは隊員達の目的を察するとグランを取り囲む隊員の内1人、アリリ副隊長が口を開く。

 

「元アンダーグ帝国の幹部のキメラング…いや、グラン。貴様を逮捕する」

 

『なっ!?』

 

「うん、どうぞ。でもその前にプリンセスを彼女達に引き渡すよ」

 

先程までパーティーを楽しんでいた一同は思わず声を上げる。それに対してグランはエルを近くにいたあげはに渡すとアリリの前に両手を突き出した。

 

─おまけ─

 

時間はグランの胸を揉んだソラとらんこが落ち込む所まで遡る。

 

「大きさそして形に感触。どれも高品質な物なのです」モミモミ(⩌ 、⩌ )

 

「素晴らしいレビューありがとうプリンセス」

 

未だにグランの胸を揉み続け、何故か揉んでいる間は知能示唆が上がっているのか顔が変化して流暢に喋るエル他所にあげはは興味深そうにグランの胸を見つめていた。

 

「ソラちゃんとらんこちゃんがここまで落ち込むなんて…一体どれ程良い感触なの?」

 

「ちょっとあげはちゃん興味を持たないでよ」

 

「大人なんですから変な事しないでくださいよ」

 

ソラとらんこが落ち込み、更にはエルが夢中になるくらいのグランのデカい胸にあげはも好奇心で揉みたくなったのか彼女の胸に興味を湧かし、そんなあげはにましろとツバサが注意をする。

 

「え〜、だって気になるじゃん」

 

「何だい?私の胸を揉みたいなら揉んでも良いよ」

 

するとグランがエルに揉まれてない自身のもう片方の胸に指をさして「ここ空いてますよ」と言わんばかりにアピールをする。

 

「えっ、良いの?じゃあお言葉に甘えて〜」

 

「あげはちゃん!?」

 

「あっ!らんらんも揉みたい!」

 

「ちょっとらん!?」

 

本人から許可を得たあげはとどさくさに紛れて一緒に揉もうとするらんにましろ達は呆れた顔を浮かべる。

 

「良いよ。好きなだけ揉むと良いさ」

 

「やったー!じゃあ、お言葉に甘えて好きなだけ揉んじゃうねって、めっちゃ柔らかっ!?」モミモミ

 

「うっひょー!これは物凄いたわわ〜ん。まるで高級中華まんの生地を揉んでいるみたい」モミモミ

 

「マシュマロみたいな柔らかさ…良い、実に素晴らしいです」モミモミ(⩌ 、⩌ )

 

握った時に感じる弾力にあげはとらんはエルと同様に夢中になりグランの胸を揉み続ける。だが一度に3人に胸を揉まれるグランの負担はある意味大きかった。

 

「んんっ。き、君達…ち、ちょっと加げっ、ああんっ!////」

 

「ちょっとこれ大丈夫なの!?」

 

「なんか色々とアウトですよ!」

 

「幾ら無礼講だからといって限度があるわよらん!」

 

次第に顔を赤くして内股になり必死に耐えるグラン。先程のらんことソラに揉まれた時の様に身体が敏感のようでその光景は如何わしくいけない事をしている様であった。

そんな中、先程からいちごのアイスを食べながらグラン達のやり取りを見ていたゆいは隣にいた拓海を見る。彼は自分は興味ないと言わんばかりにグラン達とは別方向に視線を向けているが時々グランの胸をチラ見している事に気がつく。

 

「ねぇ拓海って、胸が大きい子が好きなの?」

 

「きゅ、急に何を言い出すんだ!?」

 

突然ゆいから普段言わさそうな話題を出された事に拓海大きく動揺を見せる。対してゆいはジト目を向けて早く答えろと言わんばかりに無言に催促をする。

対して拓海はゆいの視線に耐えられなくなったのか観念して口を開く。

 

「べ、別に俺は大きいとか小さいとか興味ねえよ」

 

「……」

 

そう言って自分は胸に其処まで興味ないと告げる拓海だが幼馴染であるゆいはそれが嘘である事が直ぐにわかった。本当に興味が無いのなら先程までバレない様にグランの胸をチラ見する筈がなかったのだから。

ゆいは拓海から今も尚あげは達に胸を揉まれているグランの胸を注視し、己の胸を見るがやはり月とスッポンの差くらいに違いがあったのだ。

 

「…ふーん」

 

「ゆい?」

 

むすっと頬を膨らませ再びアイスを食べ始めるゆいに拓海は今まで見た事無いゆいの反応にキョトンとなる。

そしてそんなやり取りを後ろからあまねとローズマリーの2人が覗いていた。

 

「あらやだゆいったら、いつも3度のご飯が大好きなのにヤキモチを焼く様になるなんてね〜」

 

「品田の奴…折角ゆいがフラグを立てたというのに気づかないってお前なぁ…!」

 

花より団子というかご飯が好きなゆいが珍しく恋愛的感情を見せた事にローズマリーはゆいの成長を感じられて嬉しく思う一方であまねはそんなゆいの貴重なフラグが立ったと言うのにそれを全く理解出来てない拓海の鈍さに呆れてしまうのであった。

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