「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!俺たちはらんこさんが見つけた卵がデ◯タマかポ◯モンかで議論をしていたらその卵が割れて中から生き物が出たんだ。そいつは元々の卵の大きさに対して十数倍のデケェ鷲で。しかも何やら仮面舞踏会みたいな仮面をつけてたんだよ。な…何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…」
「おい!現実から目を背けるなちゃんと
「フシャーッ!!!」
目の前の漆黒の鷲を見て現実逃避するトールにベリィベリーは彼の身体を激しく揺らして正気に戻そうとするのに対してライは警戒心剥き出しで威嚇の声を上げる。
「い、一応確認だけど仮面を付けているからマス◯ーニャじゃないよね」
「それは猫ですよね!?あっちは鷲ですよ!?どう見たってそうでしょう!貴女も現実逃避しないでください!」
「おっきなとり!」
ワンチャンまだ見ぬポ◯モンか現実逃避するあげはにツバサは声を荒げながら彼女を正気に戻そうと声をかける。
「なんなんですかあの黒い鷲は!?」
「スカイランドから来た鳥…でもないんだよね」
「信じたくはないけどこの卵から出てきたのよね…ひょっとしてこの卵の殻って封印する役割を担っていたの?」
目の前の漆黒の鷲は大きさと見た目から一瞬ワシオーンと同じ種族なのではと考える。そしてダークツイスターの持っている卵の中から現れたため、卵はまるでモ◯ンスターボールみたいな役割であるのではと推測。しかし、どれも確信は無くあくまでも推測である。その為誰か確信めいた発言をしてないかと考えているとダークツイスターの気持ちを察してなのかは存じないがいろはが口を開く。
「みんな、あれはガルガルだよ」
「へ?」
「が、ガル…ガル?」
「いろはちゃん、あの鷲について知っているの?」
何やら目の前の鷲…ガルガルについて知っている口ぶりのいろはに詳しい事を聞こうとするとこむぎが代わりに答えようとする。
「ガルガルはガルガルゥって鳴いているからガルガルだわん」
「いや、答えになってないんだけど!?」
「というかガルガルって鳴いているからガルガルって安直すぎるでしょ‼︎」
もはや誰もこむぎが喋れる事にツッコミを入れないが代わりにドヤ顔で語るこむぎに思わずツッコミを入れるましろにダークツイスター。
「えるっ!?うっ、うう…!」
「エルちゃん!?」
だが、ガルガルの名前の由来が雑すぎる事を指摘するとエルがショックを受け涙を浮かべる。
「ああっ!?え、エルちゃん泣かないで!」
「ほ、ほらぁ、エルちゃんいないいないばあ!」
ダークツイスターの発言がエルに効いてしまいなんとか宥めようとするソラ達。一方でツバサはダークツイスターへ詰め寄る。
「ちょっとらんこさん!貴女の発言がプリンセスを傷つけたんですけど!?」
「わ、私の所為なの!?ち、違うのエル!別にあんたの事を悪く言ったつもりはないのよ!本当よ!」
己の軽率な発言によりエルを泣かせた事にダークツイスターは罪悪感を抱き、慌ててソラ達に続いてエルを宥めようとする。だが、そんな彼女達の事情を知ったものかと言わんばかりにガルガルが動き出す。
『ガルガルーッ!!!』
「っ!ソラちゃん!皆んな!」
「危ないわん!」
ガルガルはソラ達に向かって自身の翼からダーツの様な羽を数10本放ち、それを見たいろははソラ達に向かって何やら丸い桃色のパクトの様な物を片手に取り出すとこむぎと共に走り出す。
「そうはさせない!」
だがいろはよりも先にダークツイスターが己のマフラーを広げると自分とソラ達をマフラーでドーム状に覆い飛んできた羽を防ぎ切る。
「喰らえっ‼︎」
「落ちろ!」
『ガルガルゥゥゥゥゥ!』
そしてお返しと言わんばかりにトールとベリィベリーが鷲に向かって電撃を放つが鷲はその電撃を簡単に避ける。
その隙にいろは達はソラの元に駆け寄る。
「皆んな大丈夫!?」
「ええ、私たちは大丈夫です。ありがとうございますらんこさん!」
「おかげで助かったよ!」
助けてくれたダークツイスター達にソラ達はお礼を言うといろははダークツイスターとトールの先程の力を思い出しつつ3人の姿を改めて見つめる。
「やっぱりその力って…3人もプリキュアなんだね」
「3人もって、私は違うぞ」
ベリィベリーが手から電撃を放ったため、いろはは彼女もプリキュアだと勘違いしたようだった。
「というかなんでプリキュアの事を知っているの?…あ、そっかネットとかで知ったのね」
先程もそうだったがどうやらいろははプリキュアの事を存じている様だ。何故知っているのか疑問に抱くがよく考えてみたらプリキュアは自分達の他に別の街で活動していることがネットなどでも調べられることが出来るのだとダークツイスターは1人で納得する。
「あ、そうじゃなくて私もプリ「いろはいろは!ガルガルがこっちに来るわん!」へ?うわぁっ!?」
何か言おうとしたいろはだがタイミング悪く鷲がこちらに向かって突っ込んできた為、いろはは咄嗟にその場にしゃがんで避けようとする。
「そうはさせるかよぉ!」
『ガルゥゥゥゥッ!?』
「ああっ!」
だが、鷲が襲いかかってきたタイミングを狙ってトールが飛び蹴りを喰らわせて鷲を吹っ飛ばした。その光景を目の当たりにしたいろはは物凄い衝撃を受けた顔を浮かべる。
「大丈夫か?怪我はしてないか?」
「あっ、う、ううん。大丈夫…じゃなくて…その…」
「ん?」
チラチラとガルガルを見ながら何か言いたげないろはにトールは首を傾げる。一方でガルガルはトールの一撃を受けてもそれほどダメージはないのか平然としている。
「あのトールの蹴りを喰らっても動けるなんて…」
「これは僕達もただ見ているだけじゃいられませんね」
「うん、いろはちゃん達がいるけど今は緊急事態だから私達も戦おう!」
「ええ!ヒーローの出番です!」
このままダークツイスター達だけ戦わせる訳にはいかないと考えたソラ達はミラージュペンを取り出す。
「皆んなそのペンは?」
「いったいなにわん?」
その隣でいろはとこむぎは不思議そうにソラ達を見つめる。対してソラ達はミラージュペンをスカイミラージュへと変える。
「「「「スカイミラージュ!トーンコネクト!ひろがるチェンジ!」」」」
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「天高くひろがる勇気!キュアウィング!」
「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」
「「「「「「レディ……ゴー!ひろがるスカイ!プリキュア!」」」」」」
プリキュアへと姿を変えたスカイ達は先に変身していたダークツイスターとトールと合流して名乗りを決める。
そしてそんなスカイ達の姿を見ていろは達は数秒程呆然しハッと我に帰ると声を荒げる。
「ええええええええっ!?ソラちゃん達が変身したーっ!?」
「ソラ達もプリキュアだったわん!?」
「ごめんね隠して」
「すいません。ヒーローは存在が秘密なものなので」
プリキュアである事をいろは達に黙っていた事に申し訳なさそうな顔を浮かべるスカイ達。兎に角まずはガルガルを対処すべきと判断し各々はいろはとこむぎを守る様に前に立つと構えを取る。
「ま、待って、私達もいくよ」
「こむぎも一緒だわん」
「は?ちょっとなにを言っているのよ!?」
「そうだよ。力になってくれるのは嬉しいけどプリキュアじゃないいろはちゃん達は危ないよ」
ベリィベリーの様な例外もいるが見た所いろはは魔法や不思議な道具など持っていない為下手をすれば大怪我をするかもしれない。だからいろはは安全な場所にいる様にと伝えるがいろはは首を横に振ると何やら自信満々な表情を浮かべる。
「大丈夫。私達もプリキュアだから」
『……え?』
さらっととんでもない事をカミングアウトしたいろはにその場にいた一同は思わず固まる。そんな中で何やらこむぎの方も何かが起きる。
こむぎの首輪にあった首飾りが光りだすとそれがいろはの持つパクトと同じものに変化し、パクトを開けると中にあった鏡にこむぎが写り「わんっ」と鳴くとこむぎの身体が光に包まれて身体が大きく…という輪郭も変化して光が止むとそこには茶髪でポニーテールの髪型をした人間の少女へとなったこむぎがいた。
『えええええええええっ!?』
一同は揃って声を上げる。先程まで喋る犬というイメージが強かったのにそこから更に人間へなったら驚くのは当然だろう。
「い、犬が…人間になった…!?」
「ねぇ、ひょっとしてツッコミを入れて欲しいの?」
相変わらず率先してリアクションをするウィングにダークツイスターはジト目を向ける。
一方で人間の少女となったこむぎはいろはと並び立つ。
「いくよこむぎ!」
「うん!」
2人は互いに顔を見合わせるとそれぞれのパクト…ワンダフルパクトを構える。
「「ワンダフルパクト!」」
手に持ったワンダフルパクトを開くとこむぎがピンク色のリボンのボタンといろはが紫色のリボンのボタンを押す。
「「プリキュア!マイエボリューション!」」
2人は掛け声を上げるとでコンパクト中央部にある水晶部分ををくるくる回しそれぞれ鏡に向かってポーズを取る。
「スリー!」
「ツー!」
「「ワンっ!」」
最後に掛け声を合わせると変身が始まる。
先ず2人は髪を手で払う光出して髪が大きく伸び、こむぎは
いろはの場合は髪色は金髪のロングヘアーをハート型の三つ編みにしており、毛先は紫と白のリボンで結んでいる。
続いてこむぎの胸にハートの入ったリボンが付くとマゼンタやピンクを基調としたパフスリーブのワンピースに変化し、手首にはクリーム色のフリルがついたV字のカフスをつけている。更に両足首にもリボンが付くとパステル系のイエロー&パープルのボーダー柄タイツとリボンがクロスに巻かれた2カラーピンクのショートブーツに変化して装着する。
そして頭にはお姫様を思わせるカチューシャが現れるが右頭頂部にズレるとマゼンタカラーの王冠のカチューシャへと変化する。
耳には蝶の形を模したイヤリングがつけられる。
一方でいろはもこむぎと同様にリボンが胸に装着され、紫色を基調としフリルを多用したノースリーブワンピースにケープへと変化して、スカートの左右には紫と白の大きなリボン付けている。
手首には白いフリルがついたカフスを着けている。
足には先がウェーブしたデザインの白いオーバーニーソックスの下に3重のリングとパステルパープルのハートの飾りが付いたふくらはぎに3箇所ストラップが付いたパンプスを履いている。
頭部にはこむぎが付けていたカチューシャとは形の異なった物が現れるもこちらも左頭頂部へズレると形が変化して探偵を思わせる大きめのハンチング帽のカチューシャへと変化する。
耳には色味のはっきりした紫のリボン型で揺れるタイプのイヤリングが付けられる。
そして変身が完了するとパクトを閉じて2人は腰のポーチにワンダフルパクトをしまい込む。
「みんな大好き素敵な世界!キュアワンダフル!いっしょに遊ぼ♪」
「みんなの笑顔で彩る世界!キュアフレンディ!あなたの声を聞かせて」
それぞれ変身が完了すると楽しそうに名乗りを上げて最後に2人は仲良く並び立つと腕を組む。
「「せーの、わんだふるぷりきゅあ!」」
此処にアニマルタウンに暴れるガルガルを止めるために誕生した伝説の戦士が姿を現した。
「えっ、えええええっ!?い、いろはさん達もプリキュアだったのですか!?」
「しかもこむぎちゃんが人間になって、そこからキュアワンダフルに…!?」
驚くのも無理はないだろうスカイ達はこの街に来て偶然出会った少女とその飼い犬がまさかのプリキュアだなんて考えもつかなかっただろう。それ以前に犬のこむぎが人間の少女からのキュアワンダフルといったポ◯モンやデ◯モンみたいに連続で姿を変えたら尚更だ。
「えへへ、びっくりした?」
「あったりまえでしょ…と言いたい所だけど私達の方でも似た様なのがいるからそこまで驚かないかしら」
「そういえばそうだね」
そう言ってダークツイスターとバタフライはチラッとウィングの方に視線を向けるとウィングもその視線を察した様で苦笑いを浮かべる。
「兎に角だ。まさかこの街にもプリキュアがいた事に驚きだが好都合だ」
「ええ、これだけの人数がいればなんだって出来ます」
「うん、それじゃあ皆んな協力してガルガルを元に「皆んなで力を合わせてガルガルを倒しましょう!」そう、倒す…って、ええええっ!?」
人数が増えた事でテンションが上がったスカイを筆頭にガルガルへ突撃するダークツイスター達を見て思わず声を上げる。
「はあっ!」
先ず初めに一番槍としてスカイがガルガルに向かって拳を振るうがガルガルは咄嗟に飛びスカイの攻撃を回避する。
「まだまだぁっ!」
回避されたからといってスカイは止まらずガルガルに自身の攻撃が当たるまで連続で拳を振るい続ける。だが、ガルガルはスカイの攻撃が命中しそうになった時に今度は彼女の攻撃が確実に当たらない様に空を舞い上がりそこから羽をスカイに向かって飛ばす。
「そうはさせない!」
だが、それをプリズムは自身の光弾を発射しスカイに向かって飛んできた羽を全て撃ち落とす。
「はあああああっ!!!」
そこから更にプリズムが光弾をマシンガンの如く連射していくがガルガルは鷲の見た目をしている事もあって持ち前の機動力で全て回避する。そしてガルガルは光弾と光弾の隙間を掻い潜りプリズムへ襲い掛かろうとする。
だが、そこへ橙色の光がガルガルに向かって突っ込んでくる。
「ひろがる!ウィングアタークッ!!!」
『ガルッ!?』
飛んできたのはウィングだ。自身の技であるウィングアタックを発動し強力なタックルを喰らわす事に成功するが後退した事で衝撃を和らげた様だ。
『ガルガルーッ!!!』
「っ!」
「させないよ!」
今度はガルガルがお返しだと言わんばかりにウィングに向かって羽の弾丸を飛ばしてくるがバタフライがウィングの前にバリアを貼り飛んでくる羽を防ぎきる。
続いてダークツイスターとトールが動き出す。
「トールついて来なさい‼︎」
「いーや、寧ろついてくるのはダークツイスターの方かもしれねえぜ!」
「ん?今ダークツイスターって言った?」
「き、気の所為だ!ヨシ、いくぞ!」
なにやら戦いのテンションでついトールはダークツイスターの名を口走るも勢いで誤魔化しながらオーラを放つとダークツイスターと共に目にも止まらぬ速さでガルガルの周りを飛び回り翻弄していく。ガルガルは飛ぶ2人を目で追おうとするが動きは早く目を回してしまう。
それを好機と見たベリィベリーが行動に移す。
「動きを止めたな!喰らえっ!」
『ガルガルゥーッ!?』
手に電気を貯めると一気にガルガルへ放出するベリィベリー。その電撃はベリィベリーの目論見通りガルガルへ命中して全身を痺れさせて地面に落下させる。
そしてそこにスカイが勝機を見て動き出す。
「今がチャンスです!はああああああああああっ!!!」
雄叫びと共に全身から青いオーラを放つスカイは拳に力を込めるとその場を強く踏み込むと一気にガルガルへ突っ込んでいく。
「ヒーローガール!スーパースカイパ「ダメエエエエエエエッ!!!」ンッ、なっ!?」
スーパースカイパンチを放とうとしたスカイとガルガルの間にワンダフルとフレンディが割り込み、それを見たスカイは慌てて止めようとするがもう途中で止めることが出来ない所まで技が発動してしまってそのままガルガルの前に立つワンダフルとフレンディに拳が当たろうとする。
(駄目…このままじゃあの時みたいに…!)
その時スカイの脳裏にはツイスターにスカイパンチを放ってしまった時の事が過ってしまう。何とか止める方法は無いか考えているとそこにダークツイスターの声が聞こえてくる。
「スカイ!地面に叩き込んで!」
「っ!スーパー!スカイパンチッ!!!」
咄嗟にダークツイスターの口から出た言葉にスカイは拳を地面に叩きつける事で地面は大きなクレーターを形成する。そのおかげで多少地面が揺れて近くの木の枝に止まっていた鳥が慌てて飛び立っていった。
「あ、危なかった…」
地面から拳を引き抜いたスカイはワンダフル達に当たらなかった事にホッとする。一方でダークツイスターはワンダフル達に詰め寄る。
「ちょっと、一体どう言うつもりよ?ちゃんと説明してもらえるんでしょうね!」
「「ひっ、怖い…」」
目を細めて睨みつけてくるダークツイスターにワンダフル達は恐怖を感じて後退りする。そんなダークツイスターにプリズムとトールが駆け寄る。
「落ち着いてらんこちゃん!」
「そうだぜらんこさん。そんな態度だと2人は話してくれないぞ」
「うっ…わかったわよ」
ダークツイスターも少し怒りすぎたと反省すると代わりにプリズム達がワンダフル達に話しかける。
「それで2人はどうしてガルガルを庇おうとしたの?」
「あのままスカイのパンチが決まってたら倒せていた筈だぞ」
先程当たればガルガルを浄化して倒せる事が出来たと2人は確信しているがワンダフル達はそれを妨害した理由について聞く。
「倒しちゃ駄目だよ!そんな事したら可哀想だよ」
「可哀想って、ひょっとして2人って動物愛護団体の回し者なの?」
ガルガルを擁護する様な発言と行動を見せるワンダフル達に思わずバタフライはツッコミを入れる。
「そうじゃないよ!ガルガルは凶暴な見た目をしているけど本当の姿じゃないんだよ」
「本当の姿じゃない…それってどう言う事?」
それはどう言う事なのだろうとプリズム達はフレンディに問うがフレンディは「えっと」と何やら説明しづらいのか思い悩んだ顔を浮かべている。そんな彼女に対してワンダフルは特に躊躇いもなく答える。
「あのね!ガルガルはニコガーデンって所にいるニコアニマル達がガルガルゥーッな気持ちになってガルガルになったんだよ」
「ちょっとワンダフル!?」
あっさりと答えてしまったワンダフルにフレンディは思わず声を荒げる。
「えっと、ニコ…ガーデン?」
「ニコ…アニマル?」
「そんなもの聞いた事…(いや、待てよ)」
ワンダフルの説明の中にあったニコアニマルは初耳でそれは一体何なのかと問おうとしたがダークツイスターはワンダフル達のやり取りにデジャヴを覚えたのか思わずスカイを見つめる。
「あの…らんこさん何故私を見ているんですか?」
「……あー、成る程。つまりニコガーデンっていう異世界に住むニコアニマルっていう生き物がなんか闇落ちした姿になったのがガルガルって事なのね」
「えっ!?今のでわかったの!?」
フレンディはワンダフルの理解しづらい説明からスカイの顔を見た後にわかりやすく解説するダークツイスターに驚愕の声を上げる。
「要するに貴女達はガルガルになったニコアニマルを傷つけたくないって事よね」
「う、うん。無茶な事を言っているのは分かるよ。でもお願い!ガルガルをこれ以上傷つけないで!」
「そうだよガルガルをいじめちゃ駄目だよ」
「いじめって…」
2人の無茶な要求に一同は困惑する。今まで自分達はランボーグといった基本的に道具や乗り物などの無機物をベースにして来た怪物と戦って来た。だが、今回対峙しているガルガルはどうやらニコアニマルと言う生き物の闇落ちした姿だ。もし、いつものノリで戦うとなると罪悪感が強くなる。
「なら、どうやって戦う?」
「私が後で回復…なんて言うのも当然駄目だよね」
ミックスパレットの回復能力ならある程度傷付けても怪我を癒したりするのは期待できるが後で傷を治せるなら幾らでも傷付けていいなんて当然人としてやってはいけない事だろう。なら、ガルガルを傷つけずに浄化するなんて難しいだろう。
するとフレンディが口を開く。
「皆んな此処から先は私達に任せて」
「任せてって、お二人だけでやるんですか!?」
ただでさえ自分達7人で追い込む事で勝機まで持っていけたのにそれをワンダフルとフレンディだけで尚且つガルガルを傷つけずに止めるなんて無茶な事である。
「だいじょーぶだよ。だって私達何回もガルガルをニコニコにして来たから」
「うん、それにみんなは見た感じ…その…相手を傷つけずに戦うのって慣れてなさそうだし…」
「い、痛い所をついて来ますね」
言いづらそうに指摘してくるフレンディの発言はごもっともだ。何せこれまでランボーグやアンダーグウバウゾーと言った怪物相手に戦い慣れている為、いざ相手を傷つけずに戦うなんて方針転換に対応はまず難しいだろう。
「でも、流石に2人ってだけじゃ不利なんじゃ──」
不利なんじゃないのかとダークツイスターが言おうとした時、何処からともなく声が聞こえてくる。
「ワンダフル!フレンディ!」
「あっ、悟くん!」
「ごめん!遅れちゃって」
「待たせたわね」
「まゆにユキ!」
そこにやって来たのは眼鏡をかけた少年…兎山悟とその後ろからは2人の少女、まゆとユキが駆けつけてくる。
「お、おい!あの2人って!?」
「嘘でしょ…!?」
トールとダークツイスターは悟とともにやって来たのは少し前に出会って喧嘩をしてしまったまゆとユキの2人である事に驚きを隠せないでいた。
一方でフレンディはまゆの顔を見て何かに気づく。
「あれ、まゆちゃん目が若干赤いけどどうしたの?」
「え、えっと…これは…か、花粉症かな」
フレンディに目の事を指摘されたまゆは咄嗟に誤魔化す。そんなまゆにダークツイスターはそっと顔を逸らした。
そんな中ユキはダークツイスターを暫く眺めた後、ベリィベリーの姿を見つめて何か察した表情を浮かべる。
「ところでフレンディ、此処にいる人達ってもしかして」
「うん、此処にいる皆んなは私達と同じプリキュアだよ!」
「ええええええっ!?この人達もプリキュアなの!?」
悟は薄々察していたのに対してまゆはフレンディの言葉に思わず良いリアクションを見せてくれる。
そんな中ユキはとある疑問をぶつける。
「でも、こんなにプリキュアがいるのに何でガルガル1匹に時間が掛かっているのよ」
「そ、その事に関してなんだけど」
フレンディは此処までの経緯について説明をするとユキは納得いった顔になる。
「成る程、どうやらプリキュアと言っても私達とは違って今まで暴力だけで解決して来た野蛮な部分がある様ね」
「な、何ですって!?」
「ゆ、ユキ!?」
ユキの発言にダークツイスターは思わず反応を見せる。一方でまゆは何で態々相手の神経を逆撫でする様な発言をしたのか分からず困惑する。
「取り敢えず私達も変身しましょうまゆ」
「う…うん」
なんだか腑に落ちないまゆはユキの言葉に頷くとフレンディ達の持つワンダフルパクトと違ったパクトを取り出すと構えるのであった。