ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

34 / 138
コロナが落ち着いてきて身体が大分楽になりました。
病み上がりで誤字や文章が一部変かもしれませんがよろしくお願いします。


第34話 復活、デリシャスパーティ♡プリキュア

6機のドローンを使って変身したキメラングにその場にいた全員は驚きを隠せなかった。

 

「何ですかあの姿は!?」

 

「まさか…キメラングがあんな物を用意しているなんて…!」

 

地面に叩きつけられて気を失っていたスカイとウィングは丁度キメラングがハイスペックアーマーを纏った所で目を覚ました。

 

「変身が出来るのは何も君たちだけじゃ無いよ。と言っても君たちのと比べて神秘性の欠片もない科学オンリーだけどね」

 

「き、キメラングいつの間にそんなのを作っていたのねん!?」

 

自身の知らない間に専用の装備を作っていた事にカバトンは驚いていた。

 

「私が何もせず火傷の療養をすると思うかい?療養している間にも私は新たな発明品を作っていたんだよ」

 

紫のバイザー越しからカバトンに視線を向け、露出した口元に笑みを浮かべながら返事をすると、フィナーレの方に向き直る。

 

「さて、待たせたね。早速だがこのアーマーの試運転兼データ収集の続きといこうか」

 

「随分舐めた態度を見せているが、気を抜いていると痛い目を見る事になるぞ」

 

「おや、どうやら君の癇に障ってしまった様だね。謝罪するよ」

 

キメラングはフィナーレに謝罪の言葉を送るが明らかに舐めている事にフィナーレは睨みつつもクリーミーフルーレを構える。

 

「じゃあ、早速小手調べと行こう…かっ‼︎」

 

「な、がはっ!?」

 

『フィナーレ!?』

 

一瞬の出来事だ。キメラングがその場から消えたと思ったらいつの間にかフィナーレの懐に入り、鳩尾に膝蹴りを入れていた。対してフィナーレは突然の腹部の痛みに思わずフルーレを地面に落とし、己の腹を抱える。

 

(馬鹿な…見えなかった…だと!?)

 

フィナーレはキメラングの姿が自身の目で追えなかった事に驚く。

 

「おやおや、どうやら見えなかった様だね。それなら次からはサービスとして宣言して攻撃するよ……右からの攻撃!」

 

「っ!ぐ、ああああっ!!!」

 

『フィナーレ!!!』

 

更にフィナーレはキメラングの宣言通り、右横からの蹴りを受ける。彼女は慌てて腕で防ぐも衝撃は強く、彼女は耐えきれずに身体は宙を飛んで近くの建物の壁を突き破っていく。それを見ていた一同は思わず彼女の名を叫んだ。

 

「今度は反応してくれたけど、流石にちょっと強過ぎたかな?こんな一方的だと面白味がないな」

 

吹っ飛ばされたフィナーレの方向に視線を向け、彼女に対して落胆した声を漏らす。

 

「フィナーレ、今助けるぞ!」

 

「ツイスター私達も!」

 

「ええ、このまま放っておく訳にはいかないわね!」

 

やられているフィナーレを見ていても立っても居られずブラペを筆頭にプリズムとツイスターは彼女の加勢をしに行こうとする。

 

「おっと、お前達の相手は俺様なのねん!」

 

『ウバウゾー!』

 

「「「くっ!」」」

 

3人の行手にカバトンとアンダーグウバウゾーが立ち塞がり攻撃をすると3人はそれを跳んで避ける。

 

「不味いです。皆さんを助けないと!」

 

「でも、フィナーレもピンチに…!」

 

フィナーレが一方的にやられている姿を見てこのままでは彼女が危険と思った2人は助けに行こうと思ったが、ツイスター達が戦っているウバウゾーも先程まで5人がかりで戦っていてもやられてしまうくらいには強敵だ。

 

「…スカイはフィナーレを助けに行ってください!ツイスター達の加勢は僕がやります!」

 

「ウィング…わかりました!」

 

スカイはウィングの指示に従いフィナーレの方に向かい、ウィングはツイスター達の方へ向かった。

一方でフィナーレは先程のダメージで負傷したのか右腕を庇いながら建物から出てくると其処にはキメラングが待ち構えていた。

 

「さて、人は窮地に立たされると火事場の馬鹿力という物が出ると聞いたけど君はどうなのかなぁ〜♪」

 

「くっ…!」

 

そう言うとフィナーレに向けた左手にエネルギーを溜め、トドメを刺そうとしたその時。

 

「はあっ!」

 

すると真横からスカイがキメラングの頭部目掛けて拳を放つ。これは寸前の所でキメラングが右手を使って彼女の拳を受け止める。

 

「キメラング、私が相手です!」

 

「スカイか…いいよ。御希望通り相手をしてあげるよ」

 

そう言うとキメラングはスカイの拳を掴んだ右手に力を入れ、更にはフィナーレに向けていた左手を彼女の顔に向ける。

 

「しまっ!?」

 

スカイは手を振り払って抜け出そうとするがキメラングがスカイを逃げ出さない様にしっかりと手を掴んでいるのだ。

 

「しばらく君のデータは取っていなかったから、先ずは今の耐久力を見せてもらおうか」

 

そう言ってキメラングはスカイの顔に向かって至近距離で光線を放とうする。

 

「はあっ!」

 

「うおっ!?」

 

光線を放とうとした瞬間、フィナーレがキメラングの左手を蹴り上げ光線は空に向かって放たれる。そして、フィナーレの妨害によりスカイを捕まえていた手の力が緩むとスカイはそれを見逃さず振り払い後方に向かって大きく跳ぶ。その後フィナーレもスカイと合流する。

 

「無事か?」

 

「はい、お陰様で助かりました」

 

助けに来たところを逆に助けられてしまった事にスカイはやや複雑な表情を浮かべる。

 

「いや、礼を言いたいのはこちらの方だ。私だけで戦うなんて言った割にはこのざまだからな」

 

自分でけじめをつけるなんて言っておいてやられている事にフィナーレは自虐的発言をする。

 

「そんなことを言わないで下さい!私も前に友達を傷付きたくないから1人で戦おうとして逆にやられてしまった事があるんです」

 

以前スカイは己の見た悪夢が正夢にならない様にと単身で戦った事があり、その時の自分をフィナーレに重ねているのだ。

 

「私達はプリキュア同士…それなら仲間です。仲間なら互いに支えて戦いましょう!」

 

「スカイ…!」

 

すると、フィナーレの目にはスカイの姿がピンクの衣装を纏ったゆいと姿に重なっている様に見えた。

 

「そうか…ふふっ!」

 

「あ、あれ…?ひょっとして私何か変なことを言いましたか?」

 

何故かフィナーレが笑った事にスカイは自身が変な発言でもしたのかと思い込む。

 

「いや、気を悪くしないで欲しい……スカイ、今更言うのもなんだが力を貸してくれ。悔しい事に今のコイツは私1人では勝てない」

 

「フィナーレ…わかりました!」

 

フィナーレの言葉にスカイは手を差し出すとフィナーレがその手を取って強く握り返す。一方でそのやり取りを見ていたキメラングが話しかけて来る。

 

「よく分からないけど、そっちは2人掛かりで来る感じでいいわけかい?」

 

2人が互いに握手している様子を見てキメラングは彼女達が単独で戦うのではなく2人で協力して戦うのだと察する。

 

「申し訳ありませんが此処から先は私達がお相手します」

 

「そう言う事だ。同時に相手をしたくないのなら降参を勧める」

 

今ならまだ降参する事を許すとフィナーレが提案をする。

 

「まさか。寧ろこっちは2人同時に相手をしても構わないからさ!」

 

そう言ってキメラングは一気に2人に向かって距離を詰めるも彼女達は左右に別れ、其処からキメラングに迫って猛攻を仕掛ける。

 

「「だだだだだっ!!!」」

 

「ほらほらもっと激しく攻撃してきなよ!」

 

スカイとフィナーレによる左右からの連続攻撃に対してキメラングは涼しい顔をしながらそれぞれの攻撃を避けたり手を使っていなしている。

 

「じゃないと!」

 

「「があっ!」」

 

スカイの突き出してきた拳を掴むとそのまま彼女の身体を振り回しフィナーレに向かって叩き出し、2人揃って近くの建物へと吹っ飛び壁に叩きつけられる。

 

「連続攻撃をするのは良かったけどもう少し互いの距離を取らないと今みたいになっちゃうよ!ほら、残念賞をあげるよ!」

 

倒れる2人に対して軽口を言いいながら両肩のドローンを展開させると小型のミサイルの群を発射する。対して2人は飛んでくるミサイルをバク転して避ける。

 

「そらそらまだまだミサイルはあるよ!」

 

引き続きミサイルを発射し続けるキメラング、対してスカイとフィナーレはこのまま避け続けるのはキリがないと判断し行動を起こす。

 

「はあああっ!」

 

「自棄になって襲うのは賢い戦いじゃないよ!」

 

ミサイルが飛び交う中フィナーレは危険を顧みずキメラングへと迫っていく。一見フィナーレが自棄になったのかと思い込んだキメラングは自身までの距離が1mまで来た時に彼女に向かってカウンターをしようと拳を振るうが、フィナーレは拳が接触する直前にしゃがみ込みそのままスライディングをしてキメラングの攻撃を避けるとそのまま背後に回り彼女の腋に両腕を通して拘束する羽交い締めをする。

 

「なにっ!?」

 

「今だスカイやれ!」

 

「はい!」

 

フィナーレがスカイは強く返事をするとキメラングに向かって距離を詰め拳を強く握る。

 

「ヒーローガール…スカイパァァァァァンチ!!!」

 

そのまま動けないキメラングに必殺技であるスカイパンチが決まる瞬間だった。

 

「し、しまったやられる!?……なんてね。フィナーレ、警告するけど直ぐに私から離れた方がいいよ」

 

「そう言って逃げるつもりなんだろ?生憎私はお前を離すつもりはさらさらない!」

 

先程まで焦っていた声を上げていたがそれが一変して口元をニヤつかせる。その様子を見たフィナーレはキメラングが何かしようとするのかと思い羽交い締めする己の腕に更に力を入れようとした。

 

「あっそ、なら…自分の選択肢に後悔するといいさっ!」

 

「なん、があっ!?」

 

「フ、フィナーレ!」

 

キメラングは背部に装着してあるドローンから光線を放ち、それによって背中にいたフィナーレはモロにその光線を浴びて吹き飛んでしまう。それを見たスカイは思わず動きが鈍くなる。

 

「そら、カウンターキック!!!」

 

「ぐあっ!?」

 

「スカイ!」

 

そして、迫り来るスカイパンチを避けるとそのまま彼女の背後に向かって回し蹴りを叩き込み、スカイは地面に倒れ伏す。フィナーレもダメージはあるもののスカイを心配して駆け寄る。

 

「スカイ立てるか?」

 

「ええ、何とか」

 

スカイはフィナーレから手を借りて立ち上がるも背後からの蹴りのダメージがまだ残っているようで立つのも辛そうだ。

 

「さて、今のは中々良いコンビネーションだがそれくらいでは私は倒せないよ。でも良いところまで行ったから奥の手を一つ披露するよ」

 

2人に向かってキメラングは胸部にあるドローンをビーム砲へ変形させ、エネルギーを溜める。それを見たフィナーレは焦った表情を見せ、後退りすると何かが足にぶつかる。

 

「これは…⁉︎」

 

それは先程フィナーレがキメラングの攻撃を受けた事で落としてしまったクリーミーフルーレだった。

一方でキメラングはエネルギーを溜め終えると2人に照準を合わせる。

 

「デスメットキャノン!!!」

 

胸部のドローンから強力な光線が2人に向かって放たれる。

 

「っ!スカイ伏せてろ!」

 

「は、はい!」

 

フィナーレの突然の指示にスカイは驚きつつも彼女は言われた通りに地面に身を屈める。対してフィナーレは落ちていたクリーミーフルーレを拾い上げると一回絞る。

 

「プリキュア・フィナーレ・ブーケ!」

 

迫り来る光線に向かって自身も全力の一撃を放つ。そして互いの光線がぶつかるとその場で大きな爆発が起きた。

 

───────────

 

一方でスカイとフィナーレが戦っている間、ツイスター達はアンダーグウバウゾーとの戦いを繰り広げていた。

 

「やっちまえアンダーグウバウゾー!」

 

『アンダーグ、ウバウゾー!!!』

 

アンダーグウバウゾーは戦闘によって出来た瓦礫を拾うとそれをツイスター達に向かって投げる。

 

「うわっ!」

 

「くっ!」

 

「ちぃっ!」

 

迫り来る瓦礫に3人はそれぞれ跳んで避けるもそれを隙と見てアンダーグウバウゾーは腕をムチの様に振るい3人に襲い掛かる。

それに気づいたブラペがツイスターとプリズムを突き飛ばす。

 

「危ない!…があっ!」

 

「「ブラックペッパー(ブラペ)!」」

 

ツイスターとプリズムの代わりに攻撃を受けたブラペはそのまま吹っ飛び、あげはやゆい達の隠れている建物の近くの地面に落ちて行く。

 

「た、拓海!」

 

『ゆ、ゆい(ちゃん)(さん)!』

 

「ゆいぴょん今は危ないよ!」

 

ゆいがブラペの姿を見て飛び出していき、あげは達は彼女を呼び止めるもゆいはブラペの方へ駆け寄る。

 

「拓海大丈夫!?」

 

「ゆ、ゆい…危ないから隠れていろ…!」

 

傷ついた身体を起こしつつ自身を心配するゆいに対してブラペは隠れるように言う。

 

「見つけたのねん!」

 

「「っ!」」

 

するとゆいとブラペは声が聞こえた方向に視線を移すと其処にはアンダーグウバウゾーとその上に乗るカバトンの姿があった。

 

「最初はプリキュアを倒したいが、先ずはYOEEEオマケから倒してやるのねん!」

 

『ウバウゾー!』

 

アンダーグウバウゾーは腕を伸ばしそのまま拳をブラペに向けて振おうとする。だが、その直前ゆいがブラペの前に両手を広げて彼を守る様に立ち尽くす。

 

「やめて!拓海をこれ以上傷つけないで!」

 

「ば、馬鹿!ゆい逃げろ!」

 

ブラペはゆいに逃げるよう言うが彼女は逃げずにいた。それを見たあげは達も思わず身を乗り出して2人を助けようと動き出すが、間に合わずゆいとブラペはアンダーグウバウゾーの強烈な一撃を受けてしまう。

 

「「んぎぎぎぎぃ!」」

 

と思いきや、2人が攻撃を受ける直前にツイスターとプリズムがやってきてアンダーグウバウゾーの拳を受け止めていた。

 

「ふ、2人とも…!」

 

「い、今の内に…!」

 

「早く逃げて…!」

 

2人は辛そうな表情を浮かべながらもブラペにゆいを連れて逃げる様に言うとブラペは「…すまない」と彼女達に謝罪するとゆいを抱えてその場から離れようとする。

 

「逃すんじゃないのねん!もう片方の手で捕まえるのねん!」

 

『アンダーg「させるかああああっ!!!」ウバッ!?』

 

ブラペを捕まえようともう片方の腕を伸ばすが其処へウィングが駆けつけ、その腕に強烈な蹴りを叩き込み動きを止める。更にウィングはツイスターとプリズムが受け止めるウバウゾーの拳を蹴り上げる。

 

「遅くなりました2人とも!」

 

「ウィング無事だったんだね!」

 

「全く心配掛けさせて!」

 

現れたウィングにプリズムとツイスターは彼が無事な姿である事に安心と同時にブラペを助けた事に嬉しさの気持ちを露わにする。

 

「はん!今更そいつがやってきたってこのアンダーグウバウゾーには勝てないのねん!」

 

『アンダーグ、ウバウゾォォォォォ!!!』

 

アンダーグウバウゾーの胴体の扉が開くと大量のエネルギー弾が3人に向かって放たれる。それを見たツイスターはプリズムとウィングの前に立ち、テンペストバトンを構える。

 

「ツイスタートルネード!」

 

テンペストバトンから放たれる竜巻を自分達を守る様に出現させて、エネルギー弾を防ぐとウィングが竜巻の風を利用して加速してアンダーグウバウゾーに攻撃を仕掛ける。

 

「今度こそ、ひろがる!ウィングアターック!!!」

 

ツイスタートルネードによる加速力の上乗せしたウィングアタックがアンダーグウバウゾーの側面に命中し動きを止める。

 

「こざかしいのねん!ハエみたいに叩き落としてやれ!」

 

『ウバーッ!』

 

「しまっ!?」

 

だが、アンダーグウバウゾーはカバトンの指示により直ぐ再起動してウィングに攻撃をしようとする。対してウィングアタックを放った事により動きを止めてしまったウィングはアンダーグウバウゾーにより地面に叩き落とされそうになる。

 

「「そうはさせない!」」

 

『ウバッ!?』

 

ツイスターはツイスタートルネードを解除し、素早くマフラーを振るいアンダーグウバウゾーの足に巻き付けるとプリズムも加わり全力で引っ張りだす。

対してアンダーグウバウゾーは耐えようと地面を踏み締めようとしたその時。

 

「ペッパーミルスピンキック!」

 

『ウバァー!?』

 

「うおおおおっ!?」

 

其処へブラペが戻ってくると同時にエネルギーを込めた回転キックをアンダーグウバウゾーに喰らわせるとそのまま地面に倒れ、乗っていたカバトンも転げ落ちる。

 

「ブラペ!ゆいは?」

 

「ちゃんと離れた場所に連れて行ったから大丈夫だ」

 

ゆいを安全な場所まで報告し、それを聞いたツイスターが一同に視線を向ける。

 

「よし、ならこのままこいつを倒してスカイ達の助けに行くわよ!」

 

「「「うん(はい)(ああ)!」」」

 

ツイスターの意見に3人は同意をすると倒れているアンダーグウバウゾーを浄化しようとそれぞれ構える。だが、そんな時4人の直ぐ側にある建物の壁が崩れて、其処から何かが飛び出して来る。

 

「一体何が起きたのよ!?」

 

「あ、皆さん見て下さい!」

 

ツイスターが困惑する一方でウィングが何かに気づき其処に向かって指を刺すと其処にはスカイとフィナーレが地面に倒れていた。

 

『スカイ!フィナーレ!』

 

「おい、大丈夫か!?」

 

突然目の前に2人が傷ついた状態で現れた事に4人は慌てて駆け寄り彼女達を起こした。

 

「くっ…すいません」

 

「一体何があったのよ!?」

 

2人の身体の至る所が火傷を負っている事から只ならぬ事があると理解するがどうしてそうなってしまったのかと聞こうとすると、その元凶が自らやってきた。

 

「おっ、見つけた」

 

『っ!?』

 

声が聞こえた方向に4人は視線を向けるとスカイとフィナーレが出てきた建物の穴からゆっくりとキメラングが出て来る。

 

「キメラング!スカイとフィナーレをこんな姿にしたのは貴女の所為なの!?」

 

「あー、そうとも言えるしそうでも無いとも言えるね」

 

「ふざけた事言っているんじゃ無いわよ!」

 

プリズムの質問に対してふざけているとしか思えない発言にツイスターは思わずキメラングに対して怒鳴り声を上げる。

 

「おいおい、落ち着きたまえよ。別にふざけていったつもりはないさ」

 

それからキメラングは説明する。どうやらキメラングの攻撃を防ごうとフィナーレがフルーレを使って技を放ったがその際爆発起きて、その爆発をモロに受けたフィナーレとスカイは幾つかの建物の壁を突き破るくらいに吹っ飛ばされて此処まで来たようだ。

 

「…以上だけど、何か質問はあるかな」

 

「特にないわ…だけど、2人をこんな目に合わせておいてタダで済むと思っていないでしょうね」

 

そう言うとツイスターは自身の首に巻いていたマフラーを外すと自身の腕に巻きつけていつでも攻撃ができるように構える。

 

「おお、怖いね…だけど今の君の実力ではこのハイスペックアーマーを纏った私の相手に務まるとは思えないけどね」

 

「あら、ドクターを自称するあんたがやってもいないのに決めつけるなんてらしくない事を言うじゃない」

 

キメラングに対してツイスターは皮肉とも言える煽り言葉を送る。

 

「いやいや、分かるさ。だってね!」

 

「っ!?ツイスターストライクパンチ!」

 

キメラングは一瞬でツイスターの側まで距離を詰め、ツイスターは驚きつつもキメラングに向かってマフラーを巻いて強化したパンチをするが、彼女はそれを紙一重で避け其処からツイスターに対してボディーブローを決める。

 

「カハッ!「そら、ダメ押しにもう1発!」ああっ!?」

 

肺に溜まった空気が強制的に放出されるツイスターにキメラングは更に回し蹴りをお見舞いして近くの建物の壁に叩き込まれる。

 

「「「ツイスター!!!」」」

 

「人の心配よりも先ずは自分達の身を心配したらどうだい?」

 

やられるツイスターを見てプリズムとウィングとブラペは彼女の名を叫ぶが、いつの間にか3人の側にはキメラングが立っていた。

 

「っ、はああああっ!」

 

プリズムは驚くも直様キメラングに向かって光弾を連射しキメラングは特に防御をする事なく光弾を浴びてそれによって起きた煙により姿が見えなくなる。

 

「…キメランラン」

 

「え、があっ!?」

 

すると、キメラングはプリズムの背後に転移して現れると彼女の腰に手を回すとプリズムの身体を持ち上げそのまま頭から地面に叩きつける…所謂ジャーマン・スープレックスを行った。

 

「っ、くっ!」

 

それを見たウィングは一先ず距離を空けて攻撃を仕掛けようと飛ぼうとするが、

 

「おやおや、逃すつもりは無いよ!」

 

「な、ぐあっ!」

 

飛ぼうとしたウィングの足を掴むとそのまま勢いよく地面に叩きつけ、更には倒れたウィングに手から光線を放つ。

 

「ぐ、くそおおおっ!!!」

 

「今度は君か…」

 

次々と倒れる彼女達の姿を見てブラペはキメラングに襲い掛かろうとする。それを見てキメラングは恐らく自棄になって怒りに任せた攻撃だろうと判断し、つまらなそうな表情を浮かべつつブラペにカウンターを決めようとした。

 

「今だ!」

 

「なにっ!?」

 

その時、ブラペは一瞬でキメラングの背後を取る。キメラングは知る由もないがこれがブラペの能力の一つである高速移動である。ブラペは背後を取りそのまま強烈な一撃を叩き込もうとした。

 

「キメランラン」

 

「なに!?ぐあっ!」

 

キメラングは呪文を唱えるとブラペの目の前から消え、ブラペの攻撃は空振り、キメラングはブラペの背後に現れると逆に彼に対して強烈な一撃を叩き込み地面に倒れる。

 

「み、皆さん…!」

 

「ぐ、なんて事だ…!」

 

その様子を見ていたスカイとフィナーレは悔しそうな表情を浮かべる。自分達とキメラングの戦いにツイスター達を巻き込んでしまった事により、後悔の気持ちが溢れる。

 

「つ、TUEEE…」

 

そしてカバトンも目の前でツイスターを含む4人をあっという間に倒したキメラングの実力に唖然となっていた。

 

「さて、前回破壊されたドローンとデスメットロボの分はこれでチャラだ。後は君たちを連れて帰っ、うおっと」

 

『?』

 

その時、キメラングがよろけて倒れそうになったが慌てて近くの建物の壁に寄りかかる。それを見ていた一同は疑問符を浮かべる。

 

「お、おい、キメラングどうしたのねん?」

 

「いや、失礼…激しく動き過ぎたからドローンがオーバーヒートを起こして機能が停止しかけたみたいだね」

 

カバトンの質問にキメラングは答える。どうやら先程までの戦闘によって彼女のハイスペックアーマーを構成するドローンが幾つか機能を停止した様だ。それにより一瞬ではあるもののドローンの重さが直接彼女の身体に伝わってバランスを崩しかけた様子だ。

 

「おい、それって壊れたって事か!?」

 

「いや、ドローンに備わっている安全装置が働いたようだから一時的に機能を停止したみたいだけさ。今の内に排熱処理をして機能を復旧させるよ」

 

そう言うとキメラングは身体に身につけた6機のドローンから勢いよく煙が噴き出し始める。

 

「と言う訳だカバトン君。私は動けないから後始末は君に任せるよ」

 

「え…つまり俺がこいつらにトドメを刺して良いのねん?……にーひひっ、そう言う事なら喜んでやるのねん!」

 

カバトンはキメラングに後を任せると、カバトンは笑みを浮かべながら持っていた捕獲箱を構える。

 

「よし、アンダーグウバウゾー!プリキュア達にトドメを刺すのねん!」

 

『アンダーグ、ウバウゾー!』

 

カバトンは倒れていたアンダーグウバウゾーを起こし、逆に倒れている彼女達にトドメを刺そうと腕を振り上げる。対してスカイ達は満足に動けずもはやこれまでかと思い、迫り来る攻撃に対して目を瞑る。

 

『やめてええええっ!!!』

 

「んなっ!?」

 

「おやぁ?」

 

その時、アンダーグウバウゾーの攻撃が直前で止まった。何故攻撃を止めたのか。それは倒れるスカイ達を守るようにあげは達とゆい達が立っていたのだ。

 

「ゆ、ゆいさん!?」

 

「それにあげはちゃん達も!」

 

「何をして、いるんですか…!」

 

「ば、馬鹿…!危ないから下がっていなさい…!」

 

スカイを筆頭にツイスター達は彼女達に無謀な真似はせずこの場から逃げる様に言う。

 

「その通りだ…!ゆい達は俺たちの様に戦う力は無い…!」

 

「このままだと本当に危険だ…!」

 

ブラペとフィナーレもツイスター達と同様に逃げる様に言う。

 

「その通りだ脇役集団!怪我をしたく無いなら其処を退くのねん!」

 

「ううん、退かないよ!」

 

「なにっ!?」

 

カバトンも忠告をするがゆいを筆頭にその場から動く意思を見せない。

 

「なんでそいつらを守ろうとするのねん!」

 

「カバトン君の言う通りだね。其処のフィナーレとブラックペッパーは見た所君たちの知り合いみたいだが、会ったばかりのスカイ達を守ろうとするなんて些か理解に苦しむよ」

 

「そんな事ない。何故ならソラちゃんとましろちゃんは同じ釜の飯を食った仲だから」

 

「「釜の飯?」」

 

ゆいの口から出た言葉にキメラングとカバトンは首を傾げる。

 

「おい、キメラングあいつらって仲良く釜飯でも食ったのか?」

 

「いや、そう言う意味では無いよ……どうやらスカイ達とは一緒に食事をした仲でそれで彼女たちを助けようとするみたいだね」

 

「はあああっ?それだけの理由で助けるのか?…意味が分からん」

 

キメラングからの説明を聞いてカバトンは共に食事をした程度でスカイ達を助けようとするゆい達の動機を聞いて余計に頭を悩ます。

 

「そんな事ないよ!おばあちゃんが言ってた、同じ釜のご飯を食べた人とはずっと友達だって!」

 

「ずっと…」

 

「友達…!」

 

ゆいの言葉を聞いてスカイとプリズムは唖然なるも嬉しい気持ちが湧き上がる。

 

「らんらんだってひかる君とらんこちゃんと一緒に中華まんを食べた仲だよ!」

 

「その通りだ!」

 

「らん…ひかる…」

 

らんとひかるの発言を聞いてツイスターも彼女達と同様に嬉しい気持ちが溢れて来る。

 

「私達だって同じサンドイッチを……た、食べられなかった…」

 

「まぁ、あの時は仕方ないよ」

 

「え〜るぅ…」

 

「いや、其処はビシッと言ってくださいよ!」

 

唯一サンドイッチを食べられなかったここねは落ち込んでしまう。それを見たあげはとエルが励まし、そんなやり取りにウィングは呆れた表情を浮かべつつツッコミを入れる。

 

「兎に角私達は友達だよ!だからみんなを見捨てるなんてしない!」

 

『うん!』

 

「えるっ!」

 

「皆んな…!」

 

自分達を友達と言って守ろうとするゆい達の姿に一同は心から嬉しい気持ちが溢れて見つめている。

 

「はん!だからなんなのねん!?YOEEE癖して粋がってんじゃねえ!それならお前たちもプリキュアと同様に痛い目に合わせてやるのねん!」

 

『ウバウゾー!!!』

 

『や、やめろぉぉぉぉ!!!』

 

カバトンの指示を聞いてゆい達に襲い掛かろうとウバウゾーの手が伸びる。それを見てツイスター達は彼女達を助けようと身体を無理矢理地面から起こして守ろうとするが間に合わない。

 

『ウバッ!?』

 

その時、何処からとも無く飛んできた鞭状のエネルギーがウバウゾーの足に巻き付くとひっくり返る。

 

「今度はなんなのねん⁉︎」

 

「まだ彼女達に戦える戦力が隠れているのか?」

 

突然の攻撃にカバトンとキメラングは辺りを見渡して警戒する。

 

(今のは…もしかして…!)

 

一方で先程自分達をウバウゾーから助けた謎の攻撃にゆいはそれが何なのか察する。

 

「デリシャスフィ〜ルドッ!」

 

「な、なんだ!?」

 

「これは…!」

 

更に何処からとも無く聞こえてくる声と共にその場にいた全員が虹色のカーテンの様な物に覆われ気がつくと見覚えのない荒野に来ていた。

 

「ど、何処ですか此処は⁉︎」

 

「私達グランドキャニオンでも来たの!?」

 

スカイ達はこの状況が呑み込めなかった。先程までおいしーなタウンにいた筈なのに今いる場所は全く知らない荒野である事に困惑する。

対してゆい達には目の前に広がる光景には見覚えがある。

 

「此処って…!」

 

「デリシャスフィールドの中だよ!」

 

「と言う事は!」

 

ここねが何かを察すると同時に自分達に近づく足音が聞こえ、一同は一斉に音の発生する方へ振り向くと。

 

「ゆいー!みんなー!」

 

「「「マリちゃん!」」」

 

「マリッペ!」

 

「ローズマリー!」

 

『ど、どちら様!?』

 

其処に現れたのは大きめのバックを持った紫色の髪の男性でツイスター達は勿論初対面で思わず声に出すが、ゆい達と親しげに話す様子を見て知り合いの様だ。

 

「マリちゃんが来た…と言う事は!」

 

「ええ、私だけじゃ無いわよ」

 

そう言うとローズマリーはゆい達に自身の鞄を見せると其処から3つの何かが出てくる。

 

「ゆいー!」

 

「コメコメ!」

 

「ここねー!」

 

「パムパム!あなたなのね!」

 

「らんちゃーん!」

 

「メンメン久しぶり!」

 

其処から出てきたのはピンクの狐と茶色い子犬と黄色い龍がそれぞれゆい達の名を呼び、彼女達も自分の胸に向かって飛んでくる3匹を受け止める。

 

「狐と犬と龍が喋った!?」

 

「ウィング…あんたそれギャグのつもり?」

 

目の前で人の言葉を話す動物を見てウィングは驚きを見せるもツイスターはそんな彼に対して"おまいう"と言わんばかりの視線を向ける。

一方でフィナーレがローズマリーに話しかける。

 

「マリちゃん達はどうして此処に?」

 

「実はクッキングダムにレシピッピ達が助けを求めてきたのよ」

 

「レシピッピが?」

 

話を聞く限りローズマリー達はクッキングダムと呼ばれる場所からやってきて其処にレシピッピ達が捕まったレシピッピ達の事について知らせてくれた様だ。

 

「おにぎりとサンドイッチにラーメンのレシピッピが捕まったって聞いたコメ」

 

「それでパムパム達は急いで駆けつけてきたパム」

 

「そうだったのね。ありがとうパムパム」

 

ここねはお礼を言いつつパムパムの頭を撫でるとパムパムも嬉しそうな表情を浮かべる。

 

「所で其処にいる子達は…って、もしかしてプリキュア!?」

 

スカイやツイスター達の姿を見て大きな反応を見せるローズマリー。そんなローズマリーにスカイが近づいて手を差し出す。

 

「初めまして。私はキュアスカイと言います」

 

「あ、これはご丁寧に…クッキングダムのクックファイター、ローズマリーよ。気軽に"マリちゃん"って呼んで」

 

「わかりましたマリちゃんさん」

 

「"さん"は要らないわよ」

 

スカイの天然っぷりにローズマリーは苦笑いを浮かべる。

 

「スカイ!こんな時に自己紹介をしている場合じゃないよ!」

 

「そうよ、それは後回しにしなさい!」

 

「ああっ!そうでした!」

 

プリズムとツイスターのツッコミにスカイはハッとなる。

 

「彼女達って中々のユニークなようね…それで今回の騒ぎの犯人は…」

 

ローズマリーは彼女達のやり取りを見つつもアンダーグウバウゾーを操るカバトンとキメラングに視線を移す。

 

「おい!また俺達を無視しやがって!」

 

「特殊なエネルギーを使ってエリアを限定した特殊な結界…実に興味深いね」

 

自分達の存在を忘れて会話する一同にカバトンは怒りの表情を見せるのに対して、キメラングはダークパットを片手に今いるローズマリーが作り出したデリシャスフィールドについて調べていた。

 

「ええっ!?豚が喋った!まさか、スピリットルーみたいなアンドロイド!?」

 

(スピリットルーって誰?)

 

一同が戦っている敵を確認しようとしたローズマリーは普通に喋るカバトンを見て思わずアンドロイドと疑う。

 

「誰がアンドロイドだ!俺様は歴とした生き物なのねん!」

 

「そうだよ。カバトン君は人工物じゃなくて豚畜生だから其処らへん間違っても勘違いしない様に」

 

「お前は一々煽んないといけない癖でもあるのか!?」

 

わざとなのか自然なのかわからないキメラングの言葉にカバトンは彼女に対して怒鳴り声を上げる。

一方でローズマリーはカバトンが持つ捕獲箱に気づく。

 

「成る程、あの2人が今回の犯人ってわけね」

 

カバトンの存在に驚きつつも捕獲箱を見て状況を理解する。

 

「マリちゃん…あの捕獲箱は」

 

「恐らくクリスマスの時に街に出現したブンドル団のアジトが崩壊した際に瓦礫に紛れて街の中に落ちたのを拾ったのね」

 

捕獲箱が何処から現れたのかローズマリーはクリスマスの日に起きた決戦を思い出し、同時にフィナーレの辛い気持ちを察する。

 

「フィナーレ…貴女にとってあの捕獲箱がどれだけ辛い物か知っているわ。私もこれ以上あの捕獲箱を使った悪事を見過ごすつもりは無いわ」

 

「マリちゃん…」

 

ローズマリーの励ましの言葉にフィナーレは気持ちが少し楽になる。そんな中、スカイ達がフィナーレに話しかける。

 

「ごめんなさい…詳しい事情はあげはさん達から聞きました」

 

「フィナーレが前に操られてあの捕獲箱で悪い事をしちゃったって」

 

「私達の敵が貴女の過去のトラウマを蘇らせる事をしてしまったみたいね」

 

「フィナーレ…申し訳ありません」

 

4人がフィナーレに対して頭を下げて謝罪する。

 

「あ、頭を上げてくれ!今回の事は君たちに責任は無い。寧ろ私が知らなかったとはいえキメラングに協力してしまった事で起きた事なんだから君たちは謝罪しなくて良い!」

 

「し、しかし…」

 

フィナーレが頭を上げる様に言うもスカイ達も引かず申し訳ない気持ちが一杯の様子だ。それを見てローズマリーが話しかける。

 

「皆んな悪く無いわ。今回悪いのは全部あいつら…と言いたい事だけど私達クッキングダムも全ての捕獲箱を回収できなかった事が原因の一端ではあるわ」

 

『マリちゃん(さん)』

 

ローズマリーは自分達にも責任があると言い一同に謝罪をする。そんなローズマリーの姿を見てツイスターは「ううん」と否定する。

 

「いえ、今回は不幸と不幸が重なった事によって起こった事よ。だからみんな悪く無い。勿論フィナーレもローズマリーさんも悪く無いわ」

 

「ツイスター……」

 

「あ、あなた……なんて優しいのぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ツイスターの励ましとも言えるフィナーレは少し嬉しくなり、対してローズマリーは号泣する。そんな姿を見てスカイ達は思わず引いてしまう。

一方でゆい達は彼女達のやり取りを見て決心する。

 

「コメコメもう一度戦って!」

 

「勿論コメ!」

 

「パムパムもお願い!」

 

「ここねの頼みなら応えるパム!」

 

「メンメンも良い?」

 

「らんちゃんの為なら火の中水の中でも力を貸すメン!」

 

互いに自分達のパートナーから協力する事を承諾して貰うとウバウゾーを操るカバトンとキメラングに視線を向ける。

 

「みんな行くよ!」

 

「「うん(ええ)!」」

 

コメコメ、パムパム、メンメンの3匹は顔を残してそれぞれおにぎり、サンドイッチのパン、ラーメン丼の様な形に変わる。

 

「「「プリキュア!デリシャススタンバイ!パーティーゴー!」」」

 

それぞれのパートナーと手に取り元気良く跳び上がると変身が始まる。

 

「にぎにぎ!」

 

「コメコメ!」

 

「ハートを!」

 

「コメコメ!」

 

先ずはゆいがおにぎりになったコメコメを握り、コメコメもゆいの掛け声に合わせて声を出し、エネルギーを溜める。

 

「オープン!」

 

「パムパム!」

 

続いてパムパムの体のパンの部分を展開すると、パムパムの髪飾りからエネルギーが飛び出す。 

 

「サンド!」

 

「パムパム!」

 

そして、エネルギーがパムパムのパンの部分に入ると具材のようになり、それからここねがパンの部分を折り畳む。

 

「くるくる」

 

「メンメン!」

 

「ミラクル」

 

「メンメン!」

 

らんとメンメンは互いに見つめ合いながら回っていき、丼部分から麺が飛び出していき、エネルギーを溜める。

 

「「「シェアリングエナジー!」」」

 

「コメー!」

 

「ティスティ!」

 

「ワンターン!」

 

コメコメ達はそれぞれエネルギー状のおにぎりとパンとラーメン丼を出すと3人はそれぞれ美味しそうに食べる。すると髪と着ている服が変化する。

ゆいの髪がピンクに変化して伸びると米粒を模したツインテールが生成されていく。そして、コメコメが頭にピンクのリボンに花が付いたカチューシャを付けさせた。更に髪の毛には小さなハートの模様が入り、耳には金のスプーンとフォークのイヤリングが装着。

服も何処と無く和の雰囲気を彷彿とさせる白と桃色を基調にした衣装へと変わり、両手には白いグローブが装着される。腰にコメコメが触れると帯が巻かれて下半身はピンクのエプロンを模したスカートが装着され、更にその上にミニエプロンが出現する。ゆいがコメコメを手にすると胸の辺りに持っていくと同時に胸にピンクのハートと赤い紐が巻かれていき、両脚に足袋をイメージするピンクのロングブーツが履かれる。

 

続いてここねの髪がピンクのメッシュが入った水色の髪をドーナツの如く輪っかに巻いた部分があるサイドテールへと変化。そしてパムパムが頭に乗っかると同時にカチューシャ及び青いボンネットの様なものがついたリボンが装着。その後髪にハート模様が入り、耳に銀のスプーンとフォークのイヤリングが付く。

服は白と青を基調とするパフスリーブがあしらわれたプリンセスドレス風のデザインの服へと変化し、両腕には白いオペラグローブが装着される。腰にパムパムが触れると大きな青いリボンと更にはミニエプロンも出現する。ここねがパムパムを抱き締めると胸に青いハートの宝石とリボンが出現する。そして両脚を地面に踏み締めると藍色のタイツとヒール付きの靴が装着される。

 

らんの場合は黄色の髪に2つの大きなシニヨンに変化して赤いシニヨンカバーが付けられる。更に其処からバネの様に細い毛のカールが出てくる。メンメンが頭に乗るとシニヨンキャップが装着される。その後、先の2人と同様に髪にハート模様が入り、耳にブロンズのスプーンとフォークよイヤリングが装着される。

続いて服は右足に大きなスリットが入った黄色を基調としたチャイナドレスへ変化し赤いスパッツが履かれる。両手にはプレシャスと似た白いグローブが装着される。更にメンメンが腰と腹部に当たると黄緑色の大きなリボンとエプロンが装着され、らんはメンメンを抱き締めると胸に赤いハート形の宝石が付いたリボンが装着され、足には黄色のチャイナシューズが装着される。

 

そして3人の服装の変化が終わると互いに彼女達は相棒のエナジー妖精達と笑顔を浮かべる。

 

「コメコメ!」

 

「パムパム!」

 

「メンメン!」

 

コメコメ達はそれぞれエプロンの左側にくっ付くとゆい達は自分達のパートナーを二回タッチする。

 

「あつあつごはんでみなぎるパワー! キュアプレシャス!おいしい笑顔で満たしてあげる!」

 

「ふわふわサンドde心にスパイス! キュアスパイシー!分け合うおいしさ、焼き付けるわ!」

 

「きらめくヌードル・エモーション! キュアヤムヤム!おいしいの独り占め、ゆるさないよ!」

 

それぞれの変身が完了すると名乗りをあげ、最後にフィナーレが3人の隣に並び立ちポーズを取る。

 

「「「「デリシャスパーティ♡プリキュア!」」」」

 

此処に怪盗ブンドル団から世界中の料理を守った伝説の戦士達が再び姿を現した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。