ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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コラボ第11話をどうぞ。


第61話 現れる巨大ロボ

「ああああああっ!!!」

 

「さて、そろそろ良いかな」

 

キメラングはドローンから放つ電撃を止めるとオーロラはぐったりと地面に倒れ伏す。電撃を長く浴びた事により彼女の体力は大幅に削られ、身体も痺れて自由に動かす事が出来なかった。

 

「さーて、君の力も興味があるからツイスターと共に私のラボで研究させてくれよ」

 

そう言ってゆっくりと近づきオーロラに手を伸ばそうとすると、キメラングとオーロラの間を光弾が飛び激しく光る。

 

「うおっ、これはプリズムn「はああああああっ!!!」む!?」

 

突然の目眩しからウィングがキメラングに向かって回し蹴りを放つ。ただ、直前でキメラングはドローンによるバリアで防ぎ、反撃でレーザーが飛んだ。そのためウィングはレーザーを避けていく。

 

「大丈夫オーロラ!?」

 

「ぷ、プリズム…!」

 

プリズムは肩を貸すとオーロラは立ち上がる。

 

「ごめん、情けない所を見せちゃって…」

 

「ううん、気にしないで…それよりもまだ戦える?」

 

「まだ痺れは残ってるけど、何とかいけそう」

 

オーロラはまだ痺れはあるものの戦いへの意欲はまだ失っていなかった。

 

「そう言えばツイスターは?」

 

先程ハイマックスに襲われていたツイスターをオーロラは心配そうにするが、プリズム達は彼女を安心させる様に笑みを浮かべる。

 

「それなら大丈夫だよ。ほら!」

 

そう言ってプリズムはオーロラにとある方向を指すと其処にはハイマックスと対決するツイスターの姿があった。

 

「ツイスター!良かった無事で…!」

 

オーロラは彼女が無事な姿を見て胸を撫で下ろす。更に確認してみるとだが、先程まであった獣のような荒々しさは無く瞳の色も明るい緑になっている事から彼女は正気であると察した。

 

「ほほう、どうやらアンダーグエナジーの暴走を克服出来たか…」

 

一方でキメラングもツイスターが正気に戻ってハイマックスと戦っている様子を見ており笑みを浮かべる。

 

(カバトン君ですら浄化されるまで暴れていたのに自力で戻る事が出来るなんて……ククッ、やはり君は私の期待に応えてくれるね)

 

正気に戻った事を特に焦る事は無く逆に嬉しそうにすると、新たにドローンを自分の側に出すと手からエネルギーを放つとドローンと接続してメイス状にして肩に担ぐとドローンのレーザーに逃げるウィングを視界に捉える。

 

「さて、キメランラン」

 

「なっ!?」

 

キメラングは得意のワープでその場から消えるとウィングの目の前に現れ、ウィングは驚いて動きを止める。それを見てキメラングはウィングに向かってメイスを振り下ろす。

 

「おや、敵が目の前にいるのに動かないなんて油断し過ぎだよっ‼︎」

 

「ッ!ぐ、うわああああああっ!!!」

 

唖然となっていたウィングだったが直前に腕を交差させてキメラングの一撃を防ぐがパワーが強く地面に向かって吹き飛ばされてしまうも、衝撃を受け流してギリギリ体勢を治して地面へ着地する。

 

「へぇ、結構力を入れたつもりだったけど…やるねぇ」

 

一方でキメラングはウィングが地面に着地したのを見て笑みを浮かべて地面に降り立つ。それと同時にウィングの元へプリズムとオーロラが近づく。

 

「ウィング大丈夫?」

 

「ええ、大丈夫です。オーロラも身体は大丈夫ですか?」

 

「私は大丈夫。少し痺れるけど戦えるよ」

 

自分は大丈夫と答えるオーロラだがウィングは彼女を心配する。

 

「先程まで電撃を長く浴びていたので貴女は休んでいた方が…」

 

「ありがとね。でも、これくらいで休んでいる訳には行かないよ。だって…」

 

そう言ってチラッとハイマックスに攻撃を受けつつも立ち向かうツイスターやスカイと合流してヒューストムと戦うムーンライズが視界に入る。

 

「皆んなが戦っているんだもん。それを私1人休むなんて出来ないよ」

 

「オーロラ…はい!なら共に戦いましょう!」

 

「うん、私達は万全とは言えないけど一緒に戦えば何とかなるよ!」

 

オーロラの決意の強い眼差しを見てウィングは彼女の意思に尊重し戦う事にする。そのやり取りを見ていたキメラングは額に手を当てるとオーバーリアクションを取り出す。

 

「カァーッ!!!良いねぇその心意気!自分が怪我をしているにも関わらず仲間と共に戦う…正に麗しい友情じゃ無いか!」

 

「ば、馬鹿にしているのか?」

 

キメラングの言動を見て自分達を煽っているつもりなのかとウィングは思い込む。

 

「おっと、気を悪くしたつもりなら謝罪しよう。決して君達を悪く言ったつもりは無いさ。寧ろリスペクトしたいくらいだ」

 

「えっと、ありがとう…ございます?」

 

「お、オーロラ。お礼は言わなくて良いんじゃないかな?」

 

なんともまあ緊張感が無い場面だろうか。先程まで戦いを繰り広げていた相手が賞賛してくれる事にオーロラはついお礼を言いプリズムは彼女にツッコミを入れ、ウィングは苦笑いを浮かべる。

 

「さて、そんな君達には敬意を表してハイスペックアーマーでは無く新しいドローンの機能で相手をしてあげるよ」

 

そう言ってキメラングは指を鳴らすと2機のドローンが現れる。それがキメラングの左右に浮かぶとレンズの様な物が光り、そこから2人のキメラングが現れる。

 

「え、ええええっ!?増えたぁっ!?」

 

「どうなっているの!?」

 

突然キメラングが増えた事にプリズムとオーロラは驚くもウィングは暫く眺めた後何かに気づく。

 

「まさか、ホログラム!?」

 

「「ホログラム?」」

 

ウィングの言葉から聞きなれない言葉が出た事に2人は思わず聞き返す。一方でキメラングは「ふふっ」と笑い声を漏らす。

 

「流石はキュアウィング、直ぐにこれがホログラムを見破ったね。このホログラム映像による分身は私が少し前に別世界の戦士と戦ってその際彼が使った能力を再現した物さ」

 

「まあ、私としてはまだまだ映像が荒く完璧では無い」

 

「所謂これは試作品と言うわけだ」

 

「え、映像なのにそれぞれ喋っている…!」

 

ホログラム映像による分身であるにも関わらず某忍者漫画に出るように分身にも関わらず独立して喋って喋り出した事にプリズムは驚きを見せる。

 

「なに、原理は簡単さ。私のこのヘルメットを通じて考えている内容を電波に飛ばしてそれぞれホログラムを作らせたドローンに受信させて喋らせているだけさ」

 

「さて、君たちとの会話は悪く無いがそろそろ実験を始めよう」

 

「ホログラムの分身と本物の私によるコンビネーション攻撃を君達は捌ききれるかなっ!?」

 

キメラングが話を切り上げると同時にそれぞれオーロラ達に襲い掛かりだす。対してキメラング達を迎え撃とうとオーロラとプリズムが光弾を放つが3人はそれぞれ左右と上に別れてオーロラ達にメイスを振り翳す。

 

「「「くっ!」」」

 

「ハハハッ、そうだよね!本物が誰かわからないとそう行動するよね!」

 

3人の内どちらが本物かわからない今、下手に攻撃を防ぐのは得策では無い。今はオーロラとプリズムが光弾を放って遠距離から攻撃しようとした。

 

「「「キメランラン!」」」

 

「「「なっ!?」」」

 

突然転移したキメラングはオーロラ達のすぐ側に現れると1人がプリズムに向かってメイスを振り、反射的にプリズムは防御の構えを取った。しかし、メイスはプリズムの身体をすり抜ける。

 

「っ!これは偽も、あああっ!?」

 

「「プリズム‼︎」」

 

分身の攻撃に油断して防御の構えを解き、其処を今度は本物のキメラングがメイスをプリズムに叩きつけ彼女を吹き飛ばした。

 

「くっ、よくも!」

 

「おっと、まあ私が本物って分かると攻撃してくるよね」

 

ウィングはすかさずプリズムに攻撃を命中させたキメラングに拳を振るうもメイスで防がれてしまう。だが、それをオーロラは好機と見てキメラングに向かって光弾を放つ。

 

「読めてるよ。キメランラン」

 

「「なっ!」」

 

だが、キメラングは再び転移してオーロラの光弾を避けるとオーロラの背後に現れる。

 

「オーロラ、後ろです!」

 

「っ!はああああっ!」

 

ウィングの声に反応してオーロラは背後に立つキメラングに向かって回し蹴りを放つがその攻撃はキメラングの身体をすり抜ける。

 

「なっ!?これも偽m「残念でした!」きゃああああっ!」

 

「オーロラ!」

 

オーロラの死角から本物のキメラングが現れると彼女の身体を吹き飛ばしウィングは彼女を受け止めた。

 

「「「おっと、自分の事も大事にね」」」

 

「な、うわあああああっ!!!」

 

其処に3方向からキメラングが襲い掛かりウィングは対応出来ずオーロラ諸共吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。

 

「ふぅ、なんだいもう終わりかい?まだまだデータを取りたいからもう少し君達と戦いたいんだけどなぁ」

 

キメラングは地面に倒れ伏すオーロラ達を見てガッカリした表情を浮かべた。

 

「ま、まだだよ…!」

 

「おっ」

 

地面に倒れ伏していたオーロラがゆっくりと立ち上がるとそれに釣られてウィングとプリズムも立ち上がる。

 

「ムーンライズ達が戦っているのに此処で私達が倒れる訳には行かない…!」

 

「その通りだよ!」

 

「ええ、まだ僕達は戦えます!」

 

既に疲労が溜まっていていつ倒れても可笑しくないにも関わらず3人の目から闘志が消えておらずそれを見たキメラングは笑みを浮かべる。

 

「そうこなくちゃ面白く無い!ならもっとやり合おうじゃないか!」

 

そう言ってキメラングは再びメイスは担ぐと3人に襲い掛かり対してオーロラ達は拳を構えるのであった。

 

───────

 

「がっ!?クソッ!」

 

「どうした?キュアスカイが助太刀に来たのに押されているぞ!」

 

「ムーンライズしっかり!」

 

オーロラ達が戦っている同時刻ではムーンライズは途中で参戦してきたスカイと共にヒューストムの相手をしていたが、数はムーンライズ達が勝っているにも関わらず実力はヒューストムの方が上である。そして先程ヒューストムのカウンターを喰らってムーンライズは地面に倒れ伏し、スカイは彼に駆け寄って心配する。

 

「ま、まだだ。俺は…まだ、戦える!」

 

「ムーンライズは少し休んでいて下さい。此処は私にお任せを!」

 

「いや、気持ちは嬉しいが彼奴はスカイ1人で相手するのは難しい…だから俺1人休む訳にはいかない…!」

 

ヒューストムの戦闘で傷ついた身体を庇いながら立ち上がるムーンライズにスカイは少し休む様に言うが、彼は休まず戦い続けようとする。

一方でヒューストムはムーンライズの姿を見て溜め息を吐く。

 

「あーあ、二人掛かりでも実力に差があるってわかっていても戦おうとするなんて無駄な事をするな…」

 

「はっ!無駄かどうかはやってみねえと分かんねえぞ!」

 

ヒューストムはムーンライズ達に呆れた眼差しを向けて煽り発言をするがムーンライズは効果が無く逆に啖呵を切る。

 

「いや、無駄さ。現実をよく見ろお前は俺に一方的にやられているだろ。更ににその怒りによる強化があるにも関わらず俺には勝ててない」

 

「ぐっ…!」

 

ヒューストムの言葉を聞いて反論ができず苦虫を噛み潰した様な顔を浮かべる。それを見たヒューストムは愉快そうな笑みを浮かべると更に口を開く。

 

「お前は不思議に思わなかったのか?何故強化出来るにも関わらず俺との戦いの戦績が悪いのかって」

 

「どういう意味だ?」

 

ヒューストムの言葉にムーンライズはヒューストムに勝てない理由について気になり問い詰める。

 

「それはお前の女、キュアオーロラがお前の枷になって行動を妨げているからだ」

 

「なん…だと…!?」

 

「それはどう言う意味ですか!?」

 

ムーンライズとスカイはオーロラがムーンライズの枷…つまり足手纏いになっていると聞かされて頭に血が昇る。

 

「分からないのか?思い出してみろよ。お前はあの女が傷ついた姿を見て頭に血が上って俺との戦いは冷静さを保てない。そのせいで本来の力を発揮できずにやられていただろ。他にもスカイランドであんなクズを庇わなけりゃお前はアンダーグエナジーに身体を蝕まれずに済んだのによ」

 

スカイランドにてヒューストムは作戦が失敗した時に逆上してオーロラにアンダーグエナジーを喰らわせようとしたが、ムーンライズが彼女を庇った事で死にかけた事を指摘すると、ムーンライズはヒューストムを鋭く睨む。

 

「オーロラを…ユキを馬鹿にするんじゃねぇッ!!!」

 

「待ってくださいムーンライズ!」

 

オーロラを馬鹿にされた事で再びムーンライズは激昂し再びオーラを纏いヒューストムへ突っ込んで行こうとする。スカイはそんな彼に止まるように言うが、ムーンライズにスカイの言葉は耳に届かず、そのまま突撃する。

 

「ほんと、単純な奴だよお前はな!」

 

「ぐあっ!?」

 

ヒューストムはムーンライズの攻撃を避けるとムーンライズの顔に向かって拳が炸裂。そのまま彼は後方に吹き飛ばされる───。

 

「なにっ!?」

 

かと思われたが、その直前ムーンライズの手がヒューストムの胸ぐらを掴んで吹っ飛ばされずに済んだ。

 

「う、うおおおおっ!!!」

 

「が、ああああっ!?」

 

しかも、ムーンライズは仰け反った身体を利用して今度はヒューストムの顔面に頭突きをお見舞いし、ヒューストムは予想しなかったダメージに顔を手で抑え鼻血を流す。

 

「へっ、色男になったな…」

 

「ッ!こ、このクズが!」

 

ヒューストムは先程の頭突きにより自身の鼻から血を流している事に気付くとワナワナと身体を震わせる。

 

「よ、よくも…この俺に……許さねえっ!!!」

 

両腕と両足に竜巻を発生させムーンライズに襲い掛かる。

 

「はあああっ!!!」

 

「な、なにっ!?」

 

ただ、その瞬間にムーンライズの前にスカイが割り込んで地面に向かって大きく踏み込む。すると地面が砕け、土煙による壁でヒューストムの視界を遮り動きを止めさせた。

 

「はあああああっ!!!」

 

「グボォッ!?」

 

そこからスカイが飛び出しヒューストムの鳩尾に向かって拳を撃ち抜き、彼は2、3歩後退し腹を抱えて蹲る。

 

「やったなスカイ」

 

「ええ!」

 

スカイとムーンライズはしてやったりの顔を浮かべてハイタッチをする。それを見てヒューストムは目を見開く。

 

「ま、まさか、お前ら…さっきまでのは演技だったのか!?」

 

先程ムーンライズ達がオーロラの事を馬鹿にされて激昂したのは自分を油断させる為の演技であると理解する。

 

「残念だったな。正直お前がオーロラの事を馬鹿にしたのは腹が立つが…」

 

「私達はあなたが思っている程単純ではありませんよ」

 

「ぐっ……俺をコケにしやがって……絶対許さん!!!」

 

2人の言葉がヒューストムの癪に触ると彼はオーラを纏ってムーンライズ達に突っ込んでいく。

 

「来ますよムーンライズ!」

 

「ああ、後方は任せろ!」

 

対してスカイとムーンライズは迫り来るヒューストムを迎え撃とうと背中を合わせ拳を構えるのだった。

 

 

───────

 

その頃、ツイスターはハイマックスと戦っており連続で放つデスボールを避けると一気に懐に潜り攻撃をしようとする。対してハイマックスはツイスターを蚊を潰すかの様に左右からその巨大な手で叩き潰そうとした。

 

「そうは行かないわ!」

 

「なにっ!?」

 

その場から高く跳びツイスターはハイマックスの両手から避けると足を高く振り上げてそのままハイマックスの頭部に向かって踵落としを喰らわせる。

 

「グオッ!?」

 

「どうしたの?さっきあんな啖呵切っていたのに随分とやられているじゃ無い」

 

「ぐっ、黙れェッ‼︎」

 

煽られたハイマックスはツイスターに向かって連続で腕を振るうも彼女は全て避ける。

 

「何故だ!何故当たらん‼︎貴様は私が一度倒したと言うの何故攻撃が当たらないのだ!?」

 

一度完膚なきまでにツイスターに勝った事のあるハイマックスは何故今一向に攻撃が当たらず逆に自分がやられているのか理解出来なかった。対してツイスターは焦るハイマックスを見て鼻で笑った。

 

「分からない?今の私は昨日あんたに負けた私とは一味違うのよッ!」

 

「ぐオッ!?」

 

今度は顎に膝蹴りを喰らったハイマックスは大きく仰け反り、すかさずツイスターの追撃が刺さる。

 

「追加でもう1発ッ‼︎」

 

「ガァッ‼︎」

 

ツイスターによるハイマックスの膝に向かって回し蹴りが決まるとハイマックスはバランスを崩して地面に倒れる。それから彼は重い身体を起こしながらツイスターを見つめる。

 

「グゥ…一味…だと、何だそれは…?貴様がアンダーグエナジーによる暴走を起こした時は私の計算では十分対処対処出来る筈だったと言うのに…何故勝てないのだ!?」

 

「簡単よ…私はひかるの前では負けないって約束しちゃったからよ」

 

「約束…だと…!?そんな物で私が勝てないなど……ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

ハイマックスはツイスターの言葉が癪に触れたのか大きな声で叫びながら全身からデスボールを放つ。対してツイスターは焦る表情を浮かべずマフラーを羽ばたかせて高く空へと舞い上がる。

 

「ロボットの癖に感情は無いかと思っていたけど、人間臭いじゃない。でも、あんたは此処でお終いよ!」

 

そう言うとマフラーを大きく広げてツイスターの身体に纏わせ更に漆黒のオーラ…アンダーグエナジーを出しながら高速回転する。

 

「ヒーローガール!ダークツイスターストライクッ!!!」

 

マフラーを全身に覆って螺旋状に回転してハイマックスへ向かって一気に急降下して突撃する姿はまさしくドリルの様でありそのままハイマックスを貫こうと迫っていく。

 

「させん!!!」

 

直前でハイマックスはバリアを形成するとそれを二重、三重と重ねていきツイスターの必殺の一撃を防いだ。

 

「言った筈だ。貴様の攻撃は通用──」

 

しないと言おうとしたがツイスターは更に回転を続けバリアにヒビが入っていく。

 

「なっ、馬鹿なっ!?」

 

「はあああああああっ!!!」

 

バリアにヒビが入った事に驚きを隠せないハイマックスにツイスターは更に回転を増していき、とうとうバリアを突き破る。だがハイマックスは咄嗟に両腕を胸の前で交差させて防ごうとしていた。

 

「ぐ、ぐおおおおおおおおおおっ!!!」

 

ただ、その行動も虚しくツイスターの一撃により両腕は吹き飛びそのままハイマックスの胴体を貫いた。

 

「そ、そんな馬鹿なアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

胴体を貫かれた事によりそこから中心にハイマックスは大爆発を起こし、跡形もなく吹き飛んだ。そして、ハイマックスを倒したツイスターはハイマックスがいた場所を暫く見つめている。

 

「ふぅ……何とか、勝て──」

 

その時、突然ツイスターの身体が光り、光が収まると元の緑の衣装の姿へと戻った。

 

「急にどうして…?」

 

何故元の姿へと戻れたのかツイスター自身不思議に思っていると先程ハイマックスを倒す際に使った技が頭の中を過ぎる。

 

「そっか、さっきの技でアンダーグエナジーが抜けたのね」

 

先程自身が出したダークツイスターストライクの技の過程で全身からアンダーグエナジーを排出された事で元に戻れたのだと理解する。

 

「取り敢えず戻れた事だから他の皆んな助け…あれ…?」

 

その時、戦いの疲労によってツイスターは足に力が入らず地面に倒れそうになってしまう。

 

「危ない!」

 

咄嗟の所隠れていたひかるが飛び出して彼女の身体を支える。

 

「大丈夫かツイスター!?」

 

「え、ええ…大丈夫よ。ありがとうひかる…」

 

自分の身体を心配してくれるひかるにツイスターは少し立ちくらみがあるものの彼にお礼の言葉を言うのだった。

 

───────

 

「おやおやなんてこった…まさかハイマックスに勝つなんてね」

 

一方で場面はオーロラ達に戻り、先程まで互いに一歩も譲らない戦いを繰り広げていたが視界の端でハイマックスが破壊されたのを見てキメラングは思わず動きを止めてしまう。

 

「隙あり‼︎」

 

動きを止めたのを好機と見てウィングはキメラングへと突っ込んで行った。

 

「残念。それは偽物さ!」

 

「なっ、ガハッ!?」

 

ウィングが攻撃したのはホログラムによる偽物でそのまま身体を擦り抜けるとその先にいた本物のキメラングのメイスによって高く打ち上げられ、地面へと叩きつけられてしまう。

 

「「ウィング‼︎」」

 

「おっと、君達にはこれをあげるよ!」

 

地面に叩きつけられたウィングをオーロラ達は心配し、その隙に今度はキメラングがメイスを彼女達に向けるとメイスが展開して其処からミサイルが発射。2人が気づいた時に防御する暇も無くそのままミサイルの爆発に巻き込まれる。

 

「「あああああああっ!!!」」

 

「ハーハハハッ!!!仲間を心配するのはヒーローとして良い事だが目の前に敵がいるという重大な事実を忘れちゃいけないよ♪」

 

ミサイルの爆発に吹き飛ばされ地面に倒れ伏すオーロラ達を見てキメラングは笑い声を上げる。

 

「お、オーロラ…プリズム…!」

 

倒れ伏す仲間達を見てウィングはやはり勝つ事は出来ないのかと思い始める。だがそんな時、ウィングの視界にある物が入る。それは爆炎の近くにいた3人の内1人のキメラングの足元には彼女の影が見られるが其処にあるのは人型の影ではなく球体状の物だった。

 

(あれは、本物では無くドローンが出している分身か?…いや、待てよ)

 

ここでウィングはとある事を思いつきプリズムに話しかける。

 

「プリズム!貴女の力を貸して下さい!」

 

「ち、力…何をすれば良いの?」

 

突然話しかけてくるウィングに驚きつつもウィングが爆炎の近くにいるキメラングの足元に向かって指をさし、プリズムはそれを見てウィングの考えている事を察した。

 

「そっか…そういう事だね…!」

 

プリズムはゆっくりと立ち上がると残り2人のキメラングに向かって光弾を放った。

 

「無駄さ。そんなちっこい玉で私を倒せるなんt「煌めけ!」な、なにっ!?」

 

プリズムの放った光弾が激しく光出すとキメラング達は咄嗟に目を腕で隠して眩しさを避けるが、それぞれの足元に人型、球体状の影がはっきりと影が映しだされる。

 

「今だっ!」

 

ウィングは影を確認すると一気に飛びキメラング達へ迫る。

 

「(影の位置からしてドローンは…)そこだあああああっ‼︎」

 

ウィングは3人の内2人のキメラングの頭部に向かって拳や蹴りを繰り出すとそれぞれ機械が潰れるような音がすると共にキメラングの姿が消え、代わりに大破したドローンが地面に落ちる。

 

「な、しまった!?」

 

「次はお前だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

まさか、偽物を見破るとは思っても見なかったキメラングは驚愕の表情を浮かべ、その隙にウィングは残った本物のキメラングに突っ込んで行く。

 

「私を偽物と同じよう簡単に倒せるとは思わないでくれよ!」

 

そう言ってキメラングは迫り来るウィングに向かってメイスを向けるとそこから幾つものミサイルを発射する。だが、ウィングは持ち前の機動力で避けてミサイル同士で相殺させる。

 

「今度は当てる!ひろがる!ウィングアターック!!!」

 

そして橙色のオーラを纏って加速しキメラングに突撃する。

 

「甘いね!キメランラン!」

 

「なっ!?」

 

だが。自身の技であるウィングアタックがキメラングに命中しそうな時。キメラングは転移して避けるとウィングアタックは不発に終わり、ウィングの真横にキメラングが現れるとメイスを振りかぶった。

 

「先ずは1人目っ!!!」

 

「くっ!」

 

「ウィング!」

 

プリズムはやられそうなウィングを見て光弾を放とうとするが間に合わずメイスは彼に向かって振り下ろされるとゴシャッと生々しい音がその場に響き渡る。

 

「……あれ、痛くない?」

 

だが、ウィングは身体に痛み所かメイスが当たった感触が無い事に不思議に思い、恐る恐る横に視線をずらすと其処にはウィングを庇うかのようにオーロラがキメラングのメイスをその身で受けていた。

 

「「お、オーロラ!?」」

 

「ハハっ!見事だよオーロラ我が身を犠牲にして助ける姿はまさにヒーローだよ!さて、早く残りの2人も倒し…ん?」

 

続いてウィング達を倒そうとメイスをオーロラの身体から抜こうとするが全く抜けずそれどころか寒気を感じた。

 

(なんだ?私のメイスが抜けない…それ所かメイスから伝わってくるオーロラの体温が冷たい……いや、冷た過ぎる!?)

 

オーロラの異常に気づいたキメラングはメイスから手を離してその場から離れようと思ったが柄を握る手が凍り付いている事に気がつく。

 

「な、なんなんだこれは!?」

 

「これは…一体?」

 

ウィング目の前で自分を庇ったオーロラの姿が氷像へと姿を変えた事に困惑の表情を見せ、キメラングも同じリアクションを見せる。

 

「まさか、これはダミーか!?」

 

「その通りだよ」

 

「なっ!?」

 

するとキメラングの疑問に答えるかのように背後から声が聞こえ、振り返ると其処には無傷のオーロラが立っている。

 

「氷雪拳…雪ノ型だよ。本来は相手を幻の分身で錯乱させる技なんだけど、氷ノ型で作り出した氷の像に被せて見せたよ」

 

「まさかそういう技も使えるとはね…たまげたよ」

 

最初は自己犠牲をして仲間を助けようとしたと思っていたが実際は己を罠に嵌めるために取った行動であるとキメラングは理解すると、冷や汗を浮かべる。一方でオーロラはキメラングを睨みつける。

 

「一応言うけど皆んなを傷つけた貴女は容赦しないよ!ウィングは離れて!」

 

「は、はい!」

 

ウィングはオーロラに言われた通りその場から離れるとオーロラはキメラングを囲む様に5人へ分身した。

 

「なっ!?まさか分身も使えるのか!」

 

「そう言う事だよ!」

 

キメラングが分身に驚愕しているとオーロラは自身の背後にオーロラが広がると5人が星を描くように線で結ばれると中心に存在するキメラングへと地面からオーロラ色のエネルギーが照射されようとする。

 

「おっと、そう簡単に君の技はくらわないさ!キメらっ、らっ、ブェックション‼︎……あっ」

 

キメラングはその場から転移してオーロラの技を避けようとするが、氷像の冷気が身体に伝わり思わずクシャミをして呪文を間違えて転移が失敗。

 

「ヒーローガール!オーロラミラージュ!」

 

「があああああああっ!!!」

 

直後にオーロラは技を発動させ、キメラングの真下から強力なエネルギーが照射されて彼女の体は吹き飛んで行き、そのままムーンライズ達と戦闘していたヒューストムの足元に落ちてくる。

 

「お前…なに無様な姿を晒しているんだ」

 

「いやね…言い訳するつもりは無いけど、いつもの研究者としての癖が出ちゃってね…ははは…」

 

ヒューストムが冷めた目線を送ってくるのに対してキメラングは笑って誤魔化すとゆっくり立ち上がるとそれと同時に先程までキメラングと戦っていたオーロラ達がムーンライズの元へ合流する。するとヒューストムはオーロラを見て眉を顰める。

 

「お前…まさか、あの女にやられたのか?だとしたら少しお前を期待し過ぎたようだな」

 

「なんだい?私がオーロラにやられた事が不満なのかい?」

 

「当然だろ。他の奴等ならまだしもあんなクズにやられるなんてお前の実力もたかが知れてる」

 

「おい!さっきから聞いていればオーロラを馬鹿にするんじゃねえ‼︎」

 

ヒューストムとキメラングの会話を聞いていたムーンライズは再びオーロラの悪口を言われた事に腹を立て声を上げる。一方でキメラングは顎に手を当て少し考える素振りを見せるとヒューストムに目を合わせる。

 

「それは違うよヒューストム。彼女の実力は中々の物だよ。かつてはキュアスノーであったが今は全く能力が異なるキュアオーロラとしての幻を見せ相手を翻弄させ更には氷雪拳なる物の技を使いこなす…十分な実力を備えているよ。実際私は彼女にしてやられたからね」

 

『えっ?』

 

まさか敵であるキメラングに評価されている事にオーロラとムーンライズ達は思わず面食らった顔となる。

 

「お前…あの女の肩を持つつもりか!?」

 

「おっと、勘違いしないで頂こうか。私はあくまでも研究者としての意見を述べたまでだ別に彼女達に肩入れをするつもりは無いし。ましてや君に敵対する意思は無い…だが、君は少しキュアオーロラを過小評価し過ぎてないか?まるで目の敵にしている様な」

 

「テメェ…!」

 

ヒューストムとキメラングは一触即発の雰囲気を出す。その様子にムーンライズ達は小声で話す。

 

「これは…仲間割れでしょうか?」

 

「そう見たいだね」

 

「僕たちとしては悪く無い展開ですが……」

 

「なんか、俺としてはオーロラが褒められるのは良いが褒めてくれるのがアイツって何が変な感じがするなぁ…」

 

「わ、私はどうしたら…?」

 

目の前はいつでも自分達をそっちのけで戦いが始まりそうな様子に止めるべきか止めないべきか、或いは漁夫の利を狙うかと正義の味方らしからぬ意見が飛んでいると、

 

「みんな待たせたわね」

 

「俺もいるぜ」

 

『ツイスター!それにひかる(君)(さん)!』

 

「「んん?」」

 

其処へハイマックスを倒して更に元の姿へと戻ったツイスターと彼女に肩を貸して共にやってきたひかるの姿が見えた。

 

「ツイスター元に戻ったんだな」

 

「良かった…!」

 

「ごめん…心配かけたわね」

 

ムーンライズとオーロラは元の姿へ戻ったツイスターの姿を見て喜び、ツイスター自身は一同に迷惑かけた事を謝罪する。一方で先程までキメラングに喧嘩腰になっていたヒューストムはツイスターを見つめる。

 

「チッ、ツイスターまでやってきたか…しかも元の姿に……」

 

また1人敵が増えた事にヒューストムは少し焦りを見せる。対してキメラングは余裕な笑みを浮かべる。

 

「ふむ…どうやら役者は揃ったという訳か」

 

「役者?お前、まだ何か企んでいるのか?」

 

何やらキメラングが気になる言葉を口にした事にヒューストムは反応する。

 

「まぁね。実はハイマックスを再びこちらの世界に呼び戻す際にある発明品も取って来させたんだそう急かさない。君も中々気にいるものだと思うよ」

 

そう言うと白衣のポケットに手を入れると何かを取り出した。一同は一瞬警戒を見せるが取り出した物を見て目を丸くする。

 

「それって……」

 

「電池?」

 

キメラングの手の中には彼女の手に収まりきれない程の大きな電池のような物が握られていた。見た目からしてもっと凶悪な物を出してくると思っていた一同は拍子抜けと警戒を緩める。だが、それを否定するかの様にキメラングは答える。

 

「チッチッチ、これは唯の電池じゃ無いよ。この中には我々アンダーグ帝国の力の源であるアンダーグエナジーとは異なった強烈な闇の力が収まっている物さ。これを使えばランボーグ…いや、それ以上の怪物を生み出す事が可能さ」

 

「ランボーグよりも…!」

 

「強い怪物…!」

 

「ですって…!?」

 

ランボーグ以上の怪物と聞いて一 ツイスター達は驚いたリアクションを見せ、その様子にキメラングは愉快に思ったのか口元を緩める。

 

(クククッ、良いリアクションを見せてくれる。そう言う顔をしてくれたらこちらとしても作った甲斐があったというものだよ)

 

ツイスター達の反応を見てキメラングは内心優越感に浸っているとヒューストムはキメラングの手に持つ電池を興味深そうに眺めていた。

 

「ほぉ…それは面白いな。因みに使い方は従来のランボーグと同じ制作方法か?」

 

「い〜や、ただベースとなる物に押し当てれば簡単に生み出せる仕組みd「ちょっと借りるぞ」…え、ちょっ!?」

 

勝手に電池を奪い取ったヒューストムにキメラングは戸惑いの表情を見せる。

 

「ヒューストム!それを返したまえ!」

 

「嫌だ。お前のやり方は実に生温いからな。此処からは俺のやり方でやらせて貰うぞ」

 

そう言うとヒューストムは何処からともなく人型のロボットの玩具を取り出して見せる。

 

「何だねそれは?」

 

「ああ、少し前にバッタモンダーの奴から拝借した物だ。俺としても見た目が中々の物だからランボーグの素体にしようと考えたが、お前の作ったこれに利用するのが丁度良いと思ったまでさ」

 

そう言ってヒューストムはキメラングに玩具を見せびらかす。一方でムーンライズはヒューストムの玩具を見て「あれ?」と声を漏らす。

 

「どうしたのムーンライズ?」

 

「いや、なんか彼奴の持っているあの玩具……なんか何処かで見た様な?」

 

「ムーンライズもそうか?実は俺も見覚えがあるんだよな」

 

ムーンライズとひかるは何やらヒューストムが持っている玩具に既視感がある様だが、それが何処で見た物だったのか思い出せずにいる。一方でツイスターも見覚えがある様でじーっと眺めている。

 

(あのロボットの玩具……左右の腕はそれぞれヘリコプター戦闘機胴体は…ジャンボ…ジェットかしら?それに左右腕と胸には動物の顔が……)

 

中々見ない独特的なロボットのデザインを冷静に観察しているが、先の2人と同様にそれが何処で見たものか思い出せずもどかしい思いをする。

一方でヒューストムとキメラングの方も話が進んだ様だ。

 

「兎に角だ。お前の発明品をこいつで試させてやるよ」

 

「その言い方はなんか気が進まないけど、まぁこれもデータの為だご自由にやってみてくれ」

 

「それならお言葉に甘えて!」

 

キメラングが許可を出すとヒューストムは早速玩具に向かって電池を押し付けるとそこから漆黒のエネルギーが発せられ、一同はそのエネルギーに感じる不快さに思わず後退りをする。

 

「うっ…な、何よこれは…!」

 

「なんだか身体が重く感じてくる…」

 

「これはあのエネルギーが原因…!?」

 

キメラングが作り出した電池から発せられる漆黒のエネルギーの不快感にツイスターとひかるとウィングはそれぞれ辛そうな顔を浮かべる。

 

「くっ、確かにこのエネルギーは強烈です…!」

 

「でも、なんだか前にこれと同じ様な物を感じた様な?」

 

「プリズムもか?実は俺もこのエネルギーを前にも体験した事がある気がする…」

 

「でも、なんだろう。このエネルギーから伝わってくる感情は……憎しみ、恨みにそれと……怒り?」

 

スカイとプリズムにムーンライズとオーロラも3人と同様に不快な思いを感じるが何処かで感じた事があると言うが、思い出せずにいた。

一方で電池と玩具を合体させたヒューストムの手にはエネルギーが収まるとそこには3機の飛行機の玩具と将棋の駒を一回りデカくしたアイテムが3つその手に収まられる。

 

「どうやら成功したみたいだな」

 

「え、これって成功なのかい?…確かにエネルギーがこの玩具達から伝わってくるが……いや、バラバラになっている上にサイズは玩具のままじゃ無いか?」

 

最初の人型をしていた時と比べて三つの飛行機に分裂した上に何か駒の見た目をした余剰パーツをした物もある事にキメラングとしては成功したとは思えなかった。

 

「なに、これの使い方は予習済みだから教えてやるよ」

 

「予習済み?前にこれを使った経験でもあるのかい?」

 

ヒューストムの予習済みという言葉が気になりつつも彼から使い方を教わるのであった。

一方でスカイ達はヒューストムの手にある玩具を見て一安心していた。

 

「どうやら、失敗した様ですね」

 

「てっきりあのロボットの玩具が巨大化するかと思ったけど、そうじゃ無かったみたいだね」

 

「でも、油断はしないで下さい。先程のエネルギーからして嫌な予感がします」

 

「うん、みんな気をつけよう……あれ、3人とも?」

 

スカイ達4人が警戒する一方でムーンライズとツイスターにひかるは物凄く驚いた顔を浮かべていた。

 

「お、おい、あれって…」

 

「間違いない…あれよね…」

 

「え、本当にあれなのか!?」

 

「ど、どうしたの3人は…!?」

 

ヒューストムの手の中にある玩具を見て物凄く反応…と言うよりもまるで1つの話題に盛り上がっている中学生の様な反応をする3人にオーロラは驚いた表情をする。

そんな中ヒューストムから玩具の使い方について説明を聴き終えると戦闘機と駒を1つ受け取っていた。

 

「さて、キメラング準備は良いか?」

 

「いいよ。ククッ、さあ始めようか」

 

ヒューストムとキメラングは並び立つとそれぞれヘリコプター、戦闘機の玩具を手に持ち一部パーツを展開させると、もう片方の手にはそれぞれの玩具の色と合った駒を握って構える。

 

「「◯神ソウル!セット!」」

 

それぞれの玩具に駒…◯神ソウルと呼ばれるアイテムを挿入すると玩具達の目が開き動き出し、ヒューストムは更にジャンボジェットの玩具にも同じように◯神ソウルを挿入する。

 

「「ゴー!」」

 

そしてソウルが挿入されたそれぞれの玩具はぐんぐんと大きくなり巨大な乗り物へとなり空を飛び、ヒューストムはヘリコプター…◯リプターに搭乗し、キメラングは戦闘機…◯ェットラスに搭乗して操縦レバーを握り夜空を飛ぶ。

 

「え、ええええっ!?デカくなったぁーっ!?」

 

「う、嘘ォーッ!?」

 

ぼ、僕も乗りたい(あ、あり得ない)‼︎」

 

「あれ、ウィング今乗りたいって言わなかった?」

 

スカイ達は玩具のサイズから巨大化した飛行機達を見て目玉が飛び出そうなくらい驚く。尚、ウィングだけが本音が漏れている。

 

「驚くのはこれからだ。いくぞキメラング!」

 

「オッケーだとも!それではいくよ!」

 

「「◯神合体!ミッションスタート!」」

 

2人が掛け声を合わせるとそれぞれが乗る機体の後部パーツが分離し前の方に合体し、さらにジャンボジェット…ジャン・◯エールは垂直尾翼が縦に割れ足になり、ジェットエンジンが装着されてある左右の翼が90°回転するとそこにそれぞれの機体が合体して腕となる。最後にジャン・◯エールの顔が外れ、そこに戦闘機のパイロットのヘルメットを模した顔が露わとなり◯エールの頭部は胸部に装着され、全身からスチームが吹き出して合体工程が完了する。

 

「「◯イクウオー、チューンナップ!ゴー・オン!」」

 

3機の大型飛行機合体するとプリキュア達の前に降り立ち、その衝撃で地面が大きく揺れる。

 

「そ、そんな…!」

 

「まさか、あの飛行機達が…!」

 

「が、が、合体したぁーっ!?」

 

ウィングが興奮する中、ツイスターの脳裏にまた声が響く。 

 

『バッドエンド・ドッキング!合体アカンベェ!』

 

『合体したクル!?』

 

『合体しただわさ!?』

 

『合体したぁああっ!?』

 

誰だコイツら。

 

「いつもより騒がしいわね……今それどころじゃ無いのよ!」

 

ツイスターはいつもより騒がしい声に顔を顰めるが、今はそんな事どうでも良いと改めてある事を考えた。

 

「ウィング落ち着いて!ムーンライズ達もウィングを落ち着かせるのを手伝って…って、あれ?」

 

そんな中、全長約50mもある巨大なロボットの存在にスカイ達は圧巻されるとウィングは目を輝かせながら大はしゃぎ。それをオーロラが止めようとムーンライズ達に手伝って貰うべく声を掛けるが、3人共に地面に顔を俯かせると様子がおかしかった。

 

「3人とも、どうしたの?」

 

ムーンライズ達の反応がスカイ達と異なっていることから心配になりオーロラは話しかけた。

 

「「「……オン」」」

 

「え、なんて言ったの?」

 

すると3人は小声で何かを言ったようだが、オーロラには聞こえず再度聞くと今度はガバッとヒューストムとキメラングの乗る巨大ロボを見上げて思わず叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「◯ーオンジャーじゃねえかあああああああっ!!!!」」」

 

このように三人はあまりの既視感に口を揃えて懐かしき日朝の特撮タイトルを口に出すのであった。

 

 

 

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