ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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第75話 ハイスペックアーマーの実力

ベリィベリーは目の前に立つキメラングの姿に思わず冷や汗を流す、白衣を脱いだかと思ったら持っていた装置を使って全身から電撃を発しながらプリキュアの様に変身した彼女の姿に驚きを隠せないでいた。

 

「驚いたかい、それとも臆したかい?まぁどちらもという可能性もあるか」

 

「くっ…!」

 

キメラングの煽りに顔を歪めるベリィベリー最初はキメラングもランボーグを使役してくると思っていたらまさかプリキュアの様に変身してくるとは思っておらず、更に変身した姿から発せられるプレッシャーに思わず後退りをしてしまう。

 

「ブハッ!おい、いきなり白衣を投げるんじゃって、えええええっ!?何じゃそりゃああああっ!?」

 

顔に張り付いた白衣を剥がしたバッタモンダーはキメラングに文句を言おうとしたが、今の彼女の姿を見て驚きのリアクションを見せる。

 

「ああ、そう言えば君にも初めて見せるよね。私専用の戦闘スーツ、ハイスペックアーマーTYPE-Tさ」

 

「せ、専用の戦闘スーツだと!?」

 

専用戦闘スーツ…何とも少年心燻る言葉にバッタモンダーは戦慄が走る。そんな浪漫ある装備の存在を知ったら男だったら誰でも欲しくなってしまう。バッタモンダーも例外では無い。

 

「うーん。中々のデザインだね。良かったら僕の分も作ってくれないかなその専用の戦闘スーツとやらを」

 

「あーダメダメ、これは予算が結構掛かってね。最近色々と作ったりこの前破壊されたハイマックスの修理費とかもあって金銭的な意味で作る余裕が無いんだよねぇ」

 

だから作れないとキメラングはバッタモンダーにスーツは作れないと告げる。一方でベリィベリーは目の前のやり取りに腹を立てていた。

 

「(敵を目の前にして呑気に会話をして…!)お前たち!私がいるにも関わらず無視とはどう言うつもりだ!?」

 

「「ん(お)?」」

 

ベリィベリーの声にキメラング達は反応し、ベリィベリーに視線を向ける。

 

「おっと、これは失礼した。別に無視してた訳じゃ無いよ。仲間同士は誰だって会話は弾む物だからね」

 

「はっ、そんな油断を見せているやられてしまうぞ」

 

そう言ってベリィベリーはグローブに電撃を発生させいつでも攻撃が出来るようにする一方でキメラングは少し顎に手を当てて考え事をすると口を開く。

 

「そうかい?はっきり言って君と私じゃ実力に差があると思うんだけどねぇ。勿論私が上で君が下だよ」

 

「な、なんだとぉ…!?」

 

再びキメラングの煽りにベリィベリーは表情を歪ませる。完全に下に見られている事に気付いたベリィベリーはキメラングに怒りを露わにする。

 

「私が下かどうか、この電撃を味わってからにしろっ‼︎」

 

ベリィベリーは怒りのままにグローブに溜め込んだ電撃をキメラング達に向かって浴びせようとした。

 

「やめなさいベリィベリー‼︎」

 

「っ!ら、らんこ…!」

 

その時、グランドにいるツイスターがベリィベリーに静止の言葉をかけ、それを聞いたベリィベリーは攻撃を中断する。

 

「そいつのアーマーは危険よ!下手に戦っちゃ駄目よ!」

 

「そうです!キメラングとは相手をしないで下さい!」

 

「な、何を言う!どうせこいつのスーツとやらは見掛け倒しだろ!」

 

ツイスターに続き彼女に支えられているスカイもベリィベリーにキメラングと戦っては駄目だと忠告するが、ベリィベリー忠告を聞かずに戦うつもりだ。

 

「駄目です!そのアーマーを甘く見てはいけません!」

 

「逃げてベリィベリーさん‼︎」

 

ウィングとプリズムも2人に続いて戦いは避けるように説得しようとする。そのやり取りにキメラングとバッタモンダーは肩をすくめる。

 

「何とまあ、仲間思いなんだろうね。君の事をプリキュア達は心配してくれてるよ。実に泣けるとは思わないかいバッタモンダー」

 

「本当にそうだね。弱いと周りの足手纏いになるから可哀想だ」

 

皮肉とも言えるその発言にベリィベリーは我慢出来なくなり怒りに身を任せ攻撃しようとしたが、ツイスター達の顔が頭の中を過り攻撃を止めるとグランドにいる4人に視線を向ける。

 

「確かにお前達の言う通りだ。ここからでも奴が発するプレッシャーが強い。私では勝てない。逃げた方が正解だろう……だがな、私の任務はお前たちのサポートだ!だから少しでも敵の手の内を明らかにしてやる!」

 

「「「「ベリィベリー(さん)‼︎」」」」

 

ベリィベリーは4人の静止を再び振り切りキメラングの元へ駆け出しそのまま電撃を纏った拳に力を込める。

 

「ほほう、臆せずこちらに来るのか。良いよ、1発だけ君の攻撃を受けて上げるよ」

 

「なら後悔するなよ‼︎はああああああっ!!!!」

 

防御の構えを取らないキメラングに向かってベリィベリー叫びながらは自身の最大の一撃を彼女の腹部目掛けて叩きつけると其処から大きな衝撃と電撃が走り2人のそばにいたバッタモンダーはその衝撃で吹き飛んでしまった。

 

「どうだ!今のは効いたd「う〜ん、やはりプリキュアでは無い者の力はこの程度か」なっ!?」

 

先程の一撃はベリィベリーにとっては最大と言っても過言では無い威力だ。それなのに受けたキメラングは涼しい顔を浮かべている事に驚愕の顔を浮かべる。その隙にキメラングはベリィベリーの腕を掴むともう片方の手の人差し指を彼女に向けつつ、其処から電撃を放った。

 

「があああああああっ!!!」

 

指先から放たれる強力な電撃を受けたベリィベリーは屋上から吹き飛ばされる。

 

「ベリィベリー‼︎ウィング行って!」

 

「任せて下さい!」

 

屋上から落下するベリィベリーを見てツイスターはウィングに声を掛けると彼は飛び地面に激突する前にベリィベリーを受け止めてツイスター達の元へ戻ってくる。

 

「ベリィベリー大丈夫!?」

 

「しっかりして下さい!」

 

ツイスターとスカイはベリィベリーに呼びかけるも彼女は気を失っており呻き声を上げるだけだ。今の彼女は電撃を浴びたお陰で全身の至る所に火傷を負ってしまっている。これでは気を失うのも仕方ない話だ。

 

「酷い怪我…早く治療しないと!」

 

「そうですね。でも今は「おや、どうやら1人お荷物になった様だね」っ!」

 

一同はベリィベリーを安全な場所へ避難させようと考えた時、屋上からツイスター達を見下ろすキメラングの声に反応する。

 

「でも、ちょっと出力が高すぎたみたいだったよ。1発で戦闘不能の状態とは…まぁ、君達がいれば残りの実験も出来るからいっか」

 

「ふざけないで!ベリィベリーさんををこんな目に合わせて…!」

 

「絶対許しませんよ!」

 

ベリィベリーを傷つけたキメラングにスカイとプリズムは怒りを露わにするもキメラングは呆れた顔を見せる。

 

「おいおい、私に怒るのはお門違いって奴だよ。彼女は戦わない選択肢があったにも関わらず私と戦う事を選んだんだよ。こうなる事は予想はしてただろうし君達のために捨て石になろうとは…いやぁ、実に泣けるねぇ」

 

「あんた…あっちの世界でちょっとばかし良い奴と思ったけど、撤回するわ!やっぱりあんた最低よ!」

 

「おやおや、あの時はダークネスを倒す為の一時共闘のつもりで戦ったんだよ。それが終わればいつも通りの関係になると思ってたけど、君は私がちょっとの事で改心する様に見えたのかな?だとしたら君の目は節穴だね」

 

キメラングの発言にツイスターは頭にカチンと来て怒りを募らせ拳を振るわせる。

 

「どうやら私はとことん甘かった様ね……わかったわ。あんたを倒してやられたベリィベリーの仇を取る。そしてキラキラエナジーを貰う!

 

全身からオーラを放つとツイスターはキメラングに対していつでも攻撃出来る様に構えを取る。

 

「良いねぇそう来なくちゃ。そうやって私と戦ってくれれば素晴らしい戦闘データが手に入るよ」

 

「あんたにはデータじゃ無くて拳をくれてあげるわ!」

 

余裕な態度を見せるキメラングにツイスター屋上にいる彼女の元へ一気に跳んで行こうとしたが、直前にスカイが彼女の腕を掴んで止める。

 

「ツイスター落ち着いて下さい」

 

「止めないでスカイ!あいつは絶対1発は殴らないと私の気が済まない。だから手を離して!」

 

自分を止めようとするとツイスターは思い、スカイに手を離す様に言うが彼女は首を横に振る。

 

「いいえ、逆です。私達も一緒に戦いますよ」

 

「え?」

 

スカイの発言を聞いてツイスターは呆気に取られ恐る恐る彼女の顔を見るとその顔はツイスターと同様に友達であるベリィベリーが傷つけられた事により怒りを露わにしていた。

 

「私も戦うよ。本当なら怒りを身に任せるのは良く無い事だけど…!」

 

「仲間を傷つけられて僕たちも黙っている訳にはいけませんから」

 

プリズムとウィングもスカイと同じくキメラングに対して怒りを募らせていた。

 

「ヒーローは怒りに身を任せないと思ってたけど」

 

「私もその事については重々承知しています…ですが、友達を目の前で傷つけられて怒らない人なんていませんよ」

 

スカイはそう言うとキメラングに視線を移す。

 

「其処から降りてきなさいキメラング!あなたのお望み通り我々は戦いますよ!」

 

「クククッ、まさか君がそう言うとは思わなかったよ。でも私としては好都合だ。ではお見せしよう。我が最新の研究成果…ハイスペックアーマーTYPE-Tをね!」

 

そう言うとキメラングは右腕を突き出すと腕を覆っていた籠手をロケットの如くツイスター達の元へ飛んでいき、4人はそれを回避し籠手は後方へ飛んでいく…かと思いきやパシッと音が4人の後ろに響き渡ると反射的に振り向き、その光景に目を見開く。

 

「ふむ、スピードも中々のものだね」

 

「「「「なっ!?」」」」

 

其処にはキメラングが立っており、飛ばした籠手を受け止めて腕に装着していた。

 

「今のはワープ!?」

 

「違うよ、ただ走っただけさッ‼︎」

 

驚いているツイスター達に向かって腕を振り電撃を放つがツイスター達は咄嗟に避けて直撃を免れる。

 

「ウィング!私達が彼奴を抑えてるからその隙にベリィベリーをあげは姉さんの所に連れてって!」

 

「お任せを!」

 

ベリィベリーを抱えるウィングはツイスター達の元から離れると、ツイスター達はそれぞれ三方向から同時に攻撃を仕掛ける。

 

「「「はあああああっ!!!!」」」

 

「遅い遅い♪そんな攻撃じゃ私に当たらないよ」

 

「だったらこれはどうですか!」

 

何か思いついたスカイは地面を足で大きく踏み砕きその破片を蹴り上げると拳にエネルギーを溜める。

 

「スカイショットガンッ!!!!」

 

破片に向かって拳を叩きつけると破片は細かくなり散弾の様にキメラングに飛んで行く。これなら避けられないとスカイは確信する。

 

「下手な鉄砲も数打ちゃ当たるか、と思っている様だけど当たらないよ!」

 

「なっ!?」

 

しかし、スカイの予想に反してキメラングは飛んでくる破片と破片の僅かな間を通り抜けるとそのままスカイの懐へ潜り込み、電撃を纏った拳で彼女の腹部を打ち抜く。

 

「がああああああっ!!!」

 

「「スカイ‼︎」」

 

腹部に打撃と電撃の同時攻撃を受けたスカイは悲鳴を上げながら吹き飛び、背後にある校舎の壁に叩きつけられる。

 

「良くもスカイを…!プリズム援護をして!」

 

「わかった!はああああっ!」

 

スカイがやられるのを見てツイスターとプリズムはキメラングへの怒りを募らせるとツイスターが突っ込んでいき近接格闘を繰り広げ、後方からプリズムが光弾を放って援護をする。

 

「へぇ、怒りで我を忘れるかと思ったら冷静に仲間同士の連携攻撃を繰り広げるとは中々だね」

 

「あんたが言うと皮肉にしか聞こえないわよっ!」

 

実際称賛しているのか皮肉なのかは知らないが先程からプリズムと協力してキメラングに攻撃を仕掛けるツイスターであるが、彼女の攻撃は全て受け流され同時に飛んでくる光弾も避けたり手で弾かれたりしてしまう。

 

(こっちは強化してるっていうのに全然当たらないなんて…!)

 

驕りでは無いがツイスターは自身の強化には自信があった。スカイランドにて発現したこの力は大抵のランボーグ相手なら圧倒することが出来る。だが、今のキメラングやかつての並行世界の戦いではあまり活躍する事が出来ないことがある。

 

「ほらほら私はこっちだよ」

 

「こん…のおおおおおっ!!!!」

 

煽るキメラングにムキになったツイスターは拳を振るうが足を引っ掛けられ地面に倒れてしまう。それを見たキメラングはツイスターの背中に自身の電撃を浴びせようと手をツイスターに向けた時だ。ツイスターは首のマフラーを解くと直ぐ様背後に立つキメラングに向かって振るい、彼女の腕に巻きつける事に成功する。

 

「なっ!?」

 

「漸く捕まえたわ…プリズム!ウィングやって!」

 

「「うん(はい)!」」

 

ツイスターはしてやったりと笑みを浮かべるとプリズムにベリィベリーを安全な場所へ連れて行ったウィングが戻って彼女と共にキメラングへ攻撃を仕掛ける。

 

「絶対当たるよ!ヒーローガール、プリズムショット‼︎」

 

「ひろがる!ウィングアタークッ‼︎」

 

確実に倒そうとプリズムとウィングは自身の浄化技を放ち、動けないキメラングに迫っていく。

 

「言っとくけど逃げようとしても無駄よ。マフラーをあんたの腕に固く巻きつけてるから逃げる事は出来ないわ」

 

「やってくれるね…だが、これくらい対処は可能さ」

 

「え?」

 

キメラングは焦った顔から一変し余裕ある笑みを浮かべた事にツイスターは一瞬呆然になると、その隙にキメラングはマフラーが巻き疲れた腕…厳密に言えば籠手から腕を外してマフラーの拘束から流れたのだ。

 

「先ずは君だよ…ウィング‼︎」

 

「なっ!?」

 

突撃してくるウィングに対してキメラングはバク転して回避するとそのままウィングの背中に乗り彼の背中に向かって強烈な蹴りを喰らわせる。

 

「がっ!?あああああああっ!!!」

 

「「ウィング!」」

 

地面に落ち、更には先程まで行っていたウィングアタックの勢いをもあって身体が地面に引き摺られてしまう。そんなウィングを見てツイスターとプリズムは思わず悲痛の声を上げる。その隙にキメラングは続いて迫り来るプリズムショットに向かって電撃を纏った足でサッカーの如くボレーシュートを決めるとプリズムショットはプリズムの方へ跳ね返される。

 

「え、あああああああっ!!!」

 

「プリズム‼︎」

 

ウィングに意識を向けていた事でプリズムは戻ってくる電撃を帯びたプリズムショットの存在に気付かず。そのまま彼女はプリズムショットを受けてしまい、衝撃のあまりに吹き飛び地面に数回バウンドして倒れる。

ツイスターはプリズムがやられた姿を見て直ぐ様彼女の元へ向かおうととマフラーを回収して走り出すが、それをキメラングが利用する。

 

「仲間がやられて焦るのは仕方ないけど、それが命取りだよ!」

 

「しまっ、がはっ!?」」

 

背中がガラ空きとなったツイスターに向かってキメラングはもう片方の腕に装着している籠手を飛ばすとツイスターの背中を打ち抜き彼女は地面に倒れる。

 

「ジ・エンドって奴だね。いやはやこうも簡単に勝つ事が出来るなんて我ながら自分の才能が恐ろしいね。見ていてくれたかいバッタモンダー君」

 

「…え?あ、ああっ!見てたさキメラング!まさに君の圧勝だったよ!」

 

屋上で先程までの戦いを見ていたバッタモンダーは唖然となっていた様でキメラングに話しかけられるとハッとなり慌てて答え拍手を送る。一方でキメラングは笑みを浮かべながら先程ツイスターに放った自身の籠手を回収する。

 

「ククッ、まぁそう言ってくれると嬉しいね。さて、私の勝ちだから君たちを「ま、まだよ…!」お?」

 

倒れているツイスター達を捕まえようとしたキメラングだったが、先程倒して筈のツイスターが地面から立ち上がって見せたのだ。

 

「ま、まだ…勝負はついてないわ!」

 

「へぇ、まだ立てるんだ……さっきのは完全に無防備な背中を捉えたと思ったつもりだったんだけどなぁ」

 

立ち上がって見せたツイスターの姿にキメラングは驚いた表情を見せると、ツイスターは背中に手を伸ばすとそこからテンペストバトンを取り出したのだ。

 

「成る程、咄嗟にバトンを背中に召喚して威力を軽減したのか。中々の判断力だね♪」

 

先程の背後からの攻撃をテンペストバトンを使って防いだのだと理解したキメラングは笑みを浮かべる。

 

「じゃあ、早く攻撃をしておいでよ。君が倒れるまで戦いに付き合ってあげるよ」

 

「だったら、遠慮なく行くわ!

 

再びオーラを放ち強化を行うとツイスターはキメラングに距離を詰めて両腕に風を纏わせ連続で拳を振るうが、それをキメラングは全て避けてしまう。

 

「どうしたんだい?強化しても大して速さも力も増して無いよ!」

 

「う、五月蝿い‼︎」

 

煽りに反応してしまったツイスターは先程と比べて動きが乱雑になっていくとキメラングは涼しい顔を浮かべ、それが余計に彼女を苛立たせる。しかもツイスターは大振りに腕を振るってしまったために隙だらけだった。

 

「ほら、足元がお留守だよ」

 

「なっ!?」

 

そんなツイスターに向かってキメラングは足払いを決める。バランスを崩したツイスターは地面に倒れそうになった瞬間、全身から放たれる緑のオーラは黒へ変わり、両手を地面に付けて逆立ち状態になる。

 

「はあッ!」

 

「ごおっ!?」

 

ツイスターはその状態からキメラングの顔に回し蹴りを決めた。ただ、攻撃を喰らったキメラングは嬉しそうな顔を浮かべる。

 

「今の蹴り…中々の物だよ。それに一瞬だけどアンダーグエナジーを使ったね」

 

「ふぅ…ふぅ…黙って…!」

 

キメラングに攻撃をしたツイスターは息を荒くして彼女を睨むが、ツイスターの身体からは所々衣装が緑から黒に点滅する様に変化を繰り返していた。

 

「ほら、我慢せずアンダーグエナジーに身を委ねればいいじゃ無いか。ハイマックスを破壊したあの圧倒的な力をもう一度この私に見せてくれよ!」

 

「ふ、巫山戯るんじゃないわよっ‼︎誰があんな力を…使うか!!!」

 

苦痛の表情を浮かべながらツイスターは自身の身体の内にあるアンダーグエナジーの力に意識が乗っ取られない様に己を抑えていた。かつてその力により並行世界で暴走しその世界のスカイ達を傷つけてしまった事があったが、その後に自我を取り戻し力を使いこなす事に成功はしていた。だが、再び力を制御する事が出来ずまた暴走することを恐れているツイスターはアンダーグエナジーの力を使う気にはなれなかったのだ。

 

「ったく、君も頑固だね…まぁ、使うつもりが無いのならこれ以上君と戦っていても新鮮な戦闘データは手に入りそうじゃ無さそうだからさっさと捕まえさせてもらうよ」

 

「捕まえるものなら……捕まえてみなさい!!!」

 

再び緑のオーラを放ちつつツイスターはキメラングに襲いかかるが、キメラングは彼女に向かって電撃を放つ。それに対してツイスターは咄嗟にテンペストバトンを投げ避雷針代わりにして防ぐ。そのまま接近して回転蹴りを喰らわせようとするが、あっさりと受け止められてしまった。

 

「なっ!?」

 

「だから言っただろう。新鮮な戦闘データは手に入らないってね!」

 

そう言ってキメラングはツイスターを投げ飛ばすも何とか地面に着地する。キメラングはそこから追撃を掛けようとツイスターに向けて手を翳し、鞭状の電撃が発生する。

 

「ほう…これは驚きだ。まさかこんな物まで作れるとは装備がとは……流石はプリキュアの力だねっ!!!」

 

「ああああっ!!!」

 

電撃の鞭を握るとツイスターに向かって振るうと彼女の身体を締め付けた。それと同時にツイスターは電撃に襲われて悲鳴を上げる。

 

「さて、これで君と他の3人も動けない。このまま纏めて捕まえさせて貰うよ」

 

「ぐっ、ぐうっ!」

 

全身電撃に襲われるツイスターは何とか意識を保とうとするがその電撃はかつてキメラングのドローンから放たれた電撃よりも強力であり、長時間耐える事は出来ない。

 

「もう…だ…め…」

 

ツイスターはどうにか10秒は耐えるがそれ以上耐える事が出来ず、両足の力が抜け、目の前が真っ黒になり意識が無くなりそうになる。そんな時だった。

 

「はあッ!」

 

「なにっ!?」

 

その時、キメラングのツイスターの間に青い人影が迫ると2人を繋いでいた鞭を切断される。鞭が切れた事によりツイスターの身体を流れる電撃は止まりギリギリ意識を失わずに済んだが身体に力が入らずそのまま地面に倒れそうになるが、そこへ先程の青い人影がツイスターの身体を受け止める。

 

「大丈夫ですかツイスター!?」

 

「はぁ…はぁ……す、スカイ?」

 

ツイスターは自身を呼びかける人物を見るとそこには先程まで気を失っていた筈のスカイが自分の身体を支えてくれていた。

 

「スカイ…まさか目が覚めるとはね。だけど今更君が起きても私にはかt「僕も忘れるな!」うおっ!?君もかっ!」

 

スカイに意識を集中していたキメラングは死角から迫ってきたウィングに頭部を目掛けて攻撃をされるも咄嗟に腕で防御して攻撃を防いだ。キメラングはお返しに電撃を放って今一度気絶させようとするが、突然目の前に光弾が飛んできた事に呆気に取られた。加えて、自身の前に来たその光弾は突然閃光球の如く激しく光り出す。

 

「なっ、目ガフッ!?」

 

その光弾の影響で目が眩んでいるキメラング。そこに向かってウィングはムーンサルトを繰り出し、彼女の顎を蹴り上げる。そして、ウィングと先程光弾を放ったプリズムはスカイとツイスターの元へ駆け寄った。

一方でキメラングは蹴り上げられた自身の顎を摩りながら4人に視線を向ける。

 

「おーいちちっ…まさかスカイだけでなく君たちも立ち上がるとはね…」

 

「当然です…仲間が戦っているというのに自分だけ戦わない訳には行きません!」

 

「それにツイスターをよくも…!」

 

「僕たちは絶対許さないぞ!」

 

自分達が気絶している間ツイスターを傷つけられた事にスカイ達はキメラングに対して怒りを込み上げていた。

 

「仲間の為に怒りを燃やす…うーん、実にヒーロー様らしいね。だけど君たちは立っているのが限界じゃ無いのかい?」

 

「「「ぐっ」」」

 

キメラングの指摘通りスカイ達は先程までのキメラングの攻撃によるダメージが大きく残っており満足に戦える力は残っていなかった。

 

「だとしても私たちは引く訳には行きません!」

 

「貴女によって傷つけられたツイスターとベリィベリーさんのためにも!」

 

「僕たちは戦い続ける!」

 

「み、みんな…」

 

スカイ達の言葉にツイスターは嬉しそうな顔を浮かべる。対してキメラングは「へぇ〜」と声を上げる。

 

「成る程、相変わらずの麗しい友情って奴か…なら此処は互いの最大技でぶつけ合うのはどうだい?君たちも残り少ない体力と力全て振り絞ればひょっとしたら勝てるかもよ」

 

「最大技…いいでしょう!その話に乗りました!」

 

キメラングの提案を聞いてスカイはスカイミラージュを取り出すと続いてプリズムもスカイミラージュを構える。そしてツイスターもテンペストバトンを構えようとするが手に力が入らずテンペストバトンを地面に落としそうになり掛けるがウィングが彼女を支える。

 

「ツイスター、僕も出来る限り協力します」

 

「ウィング…ありがとう」

 

ウィングが協力してくれる事にツイスターは彼にお礼を言うとウィングに支えられながらテンペストバトンを構えた。

一方でバッタモンダーはそのやり取りを見て慌ててキメラングに話しかける。

 

「おい!キメラング本当に大丈夫なんだろうな!?」

 

「大丈夫さ、驕りのつもりは無いが今回ばかりは勝つ自信しか無いよ」

 

もしかして負けてしまうのではと心配するバッタモンダーにキメラングは大丈夫だと返事をする。

 

「では、行きますよ!」

 

「「「ええ(うん)(はい)!」」」

 

スカイの言葉にツイスター達は返事をして、それぞれ手に持つスカイミラージュとテンペストバトンにスカイトーンを装填する。テンペストバトンにスカイトーンが装填されると竜巻が発生するがその反動にツイスターは耐え切れずテンペストバトンを離しそうになるもウィングが支えて何とか竜巻の反動に耐えてスカイとプリズムの身体に当たる事に成功する。

 

「ひろがる勇気!」

 

「輝く希望!」

 

「「嵐を起こす絆と共に!」」

 

そこにツイスター彼女を支えるウィングが更にエネルギーを照射する。そして、スカイとプリズムが手を繋ぐ。

 

「「エクストリーム!」」

 

「ツイスターズ!!!」

 

スカイとプリズムの空いている手を突き出すと目の前に三つのリングが出現し、それが重なると青、緑、白のエネルギーが放出され、仁王立ちするキメラングに襲い掛かろうとする。

 

「ハハッ!相変わらず凄まじいね。なら、こちらも全力で君達を迎え撃とうか!」

 

するとキメラングは自身の両手を重ね合わせると両手を覆っていた籠手の装甲が瞬間変形し両腕を覆う程の巨大なキャノン砲へと変わる。そして胸から強力な電撃が発生するとその電撃が両腕のキャノンへ溜まっていく。

 

「マキシマムサンダー!!!!」

 

キャノンから強力な電撃…マキシマムサンダーが放たれると4人のエクストリームツイスターズとぶつかり合っていく。

 

「「「「はああああああっ!!!!」」」」

 

「必死だね…そうこなくちゃ!」

 

残りの体力が少なく立っているのも辛い、それにもかかわらず絶対勝つという強い意思が籠った眼差しにキメラングは笑みを浮かべるとそこから更に力を入れエクストリームツイスターズを押し返していく。

 

「くっ…皆さん頑張って下さい…!」

 

「ううっ!」

 

「手に、手に力が…!」

 

「諦めないでくださいツイスター!」

 

互いに声をかけて励まして行くがやはり先程までの戦闘による体力消費は大きくエクストリームツイスターズの勢いは落ちていく。

 

「おや、どうやら私の勝ちのようだね」

 

キメラングは段々と出力が低下するエクストリームツイスターズを見て此処から王手をかけようと更にマキシマムサンダーに力を入れようとした時だ。

 

「皆んな!!!」

 

「ん?」

 

其処へキメラングにとって聞き覚えのある声が消えてチラッとその方向に視線を向けると気絶するベリィベリーを背負ったあげはが立っていた。どうやらツイスター達のことが気になっていても立ってもいられずに来てしまった様だ。

 

「「「「あ、あげはさん(姉さん)(ちゃん)!?」」」」

 

「おや、君はベビーシッターじゃ無いか。いやぁ、何とも悪い間に来たものだね……んん?」

 

キメラングはよりにもよってツイスター達が自身にやられそうな時にやってきた事にあげはの事を気の毒に思っていると、側にもう1人いる事に気が付き視線をずらすと、

 

「あげはさん此処は危険です。もう少し離れないと」

 

「でもヨヨさん!皆んなが辛い目に遭っている所から離れるなんて無理だよ!」

 

其処にはエルを抱き抱えたヨヨが立っておりあげはにこの場から避難する様に説得をするが、あげはは説得に応じてくれない様だ。

 

「あの老婆は……ガアッ!?」

 

「「「「え!?」」」」

 

ヨヨの姿を眺めていたキメラングだったが突然彼女のヘルメットにスパークが走り、悲痛の声を上げ顔を歪める。

 

「あ、頭が…い、いたいっ!!!」

 

突然のスパーク共もに起こる頭痛にキメラングは地面に膝をつき苦痛の表情を浮かべる。

 

(な、なんだ…あの老婆を見た瞬間、頭が割れるように痛い…!)

 

キメラングは今まで感じた事の無い痛みに苦しみ悶えながらも再びヨヨに視線を移すと其処にはましろにそっくりな女性が立っていた。

 

(なんだ…あの女は…!?)

 

先程までいなかった筈の女性の存在にキメラングは困惑していると先程から放出していたマキシマムサンダーの威力が低下する。

 

「っ!キメラングの技の威力が下がった!皆さん!」

 

「「「ええ(うん)(はい)!」」」

 

今がチャンスだと言わんばかりのスカイの掛け声にツイスター達は返事をすると自分達の残された力を出し切ろうとする。

 

「「「「はああああああああっ!!!!」」」」

 

「なっ!?しま──」

 

女性の存在に気を取られてしまったキメラングはエクストリームツイスターズの光に飲み込まれてしまった。

 

「き、キメラングゥゥゥゥゥゥゥウ!!!ぐっ、クソォッ!バッタモンモン!!!」

 

それを屋上から見ていたバッタモンダーはただでさえ青い顔が更に青ざめるも悪態を吐きつつ撤退する。

そして、技を出し切ったツイスター達は肩で息をしながら先程のエクストリームツイスターズが放たれた場所を見つめる。

 

「はあ…はあ……キ、キメラングは…?」

 

「何処にも…いません…ね」

 

「ま、まさか…!」

 

先程自分達のエクストリームツイスターズの光に飲み込まれたキメラングが立っていた場所には彼女の姿やその場にいた痕跡すら無いことにスカイ達は最悪な事を想像してしまう。

 

「いや、プリズム…皆んな安心しなさい。彼奴はこんな事でやられる奴じゃ無いわ」

 

ツイスターが3人を安心させる様に声を掛ける。彼女のいう通り今まで自分達の技でやられそうになった時、間一髪の所で撤退していた事が何度もあった今回もそうなのだろうと考えられる。

 

「そう…だと良いんですけど」

 

「大丈夫よ。彼奴も中々の悪運の持ち主だからそう簡単にやられる筈がないわ」

 

まだ不安になっているプリズムにツイスターは大丈夫であると宥めているとウィングが苦笑いを浮かべる。

 

「ツイスター…やけにキメラングの事を信頼してますね」

 

「認めたくないけど彼奴のしつこさとしぶとさだけは信頼できるから…認めたくないけど」

 

ウィングの言葉にツイスターは嫌な顔を浮かべながら答える。皮肉にもこれまでのキメラングとの関わり合いで彼女が簡単にやられる筈がないと証明してきている為、ツイスターは其処に関しての信頼だけはあったのだ。

 

「皆んなお疲れ様!」

 

「おちゅかれ!」

 

「あっ、あげは姉さん達もベリィベリーの事をありがとう」

 

労いの言葉を送るあげは達にツイスターはお礼を言う。そんな中、ヨヨが何やら神妙な顔を浮かべている事にプリズムが気がつく。

 

「あれ、お婆ちゃんどうしたの?」

 

「え……え、ええ。今までミラーパッド越しで皆さんの戦いを見ていましたが先程間近で見た時に私も少し驚きました」

 

「そうなんだ…」

 

プリズムに話しかけられてヨヨは先程まで神妙な顔からいつもの様に穏やかのある顔に戻って先程の戦いを見て驚いていたと説明するとプリズムは納得した声を上げる。

 

(お婆ちゃん…なんだか別の事を隠している様だけど)

 

だが、プリズムは祖母であるヨヨと一緒に暮らしている為彼女が珍しく呆気に取られている事から先程は何か別の真意を隠す為の誤魔化しであると見抜く。しかし、プリズムはこの事を無理に聞こうとせず本人が自分から言いたくなったら聞こうと思っていた。

 

「所で皆んな、戦いは終わったからそろそろ変身解いたら?」

 

「それもそうね。いつまでもこの姿でいたら目立って…あれ」

 

あげはの提案を聞いたツイスターは変身を解いた瞬間、彼女は地面に倒れ伏す。

 

「「ら、らんこちゃん!?」」

 

「にゃんこ!?」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「まさか何処か怪我を!?」

 

突然糸が切れた人形の様に地面に倒れ伏すらんこに一同は心配して声を掛けつつ彼女の身体を支えて立ち上がらせる。

 

「そ、それが…疲れ過ぎてて、身体に力が入らなくて指一本も動かせないのよ…」

 

どうやら今回の戦いでらんこは体力を使い果たし、先程まではプリキュアに変身していた事でかろうじて動かしていた様だ。

 

「そ、それは大変です‼︎ならましろさんの家で休みましょう!」

 

「ちょ、ちょっと待って…戦いが終わった今は学校の皆んなが戻ってくる筈だから此処にいなきゃ…」

 

一応今は体育祭の最中だ。そんな時にリレーで勝った自分達がこの場から居ないのは不自然な状態になる為保健室にいた方が良いと提案しようとする。

 

「あのさ、らんこちゃん。多分、大丈夫だと思うよ」

 

「え、なんでよあげは姉さん?」

 

あげはの言葉に疑問を投げるらんこ。何故大丈夫なのか問うと彼女は言いづらそうな表情を浮かべつつグランドに向かって指を指した。

 

「だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校がボロボロで体育祭が続行出来ないと思うよ

 

「「「「え?」」」」

 

あげはの言葉にらんこ達は一斉にグランドに視線を向けると其処には先程自分達がキメラングとの戦いによって砕け散った地面や、ボロボロになった校舎が視界に広がっていた。

 

「えええええっ!?ど、どう言う事!?」

 

「なんで学校が直って無いんですか!?」

 

「こ、これは一体…!」

 

いつもなら戦いを終えた後、何事も無かったかの様に戦いによって傷ついた周辺の物が修復されるのに目の前の学校がボロボロのままである事にスカイ達は何故直ってないのか疑問で頭がいっぱいになっていた。そんな中らんこはある事に気がつく。

 

「…ま、まさか…マッドサイエンティストとの戦いはいつもの様にキラキラエナジーが出てこなかったから学校は直んないって事!?」

 

「と、言う事は暫く学校は…」

 

「休校って事……」

 

キラキラエナジーが放出されない限り学校はすぐ戻らない事実に一同は固まってしまう。そんな中スカイは恐る恐るミラーパッドを取り出した。

 

「なら少しだけ使いますか……キラキラエナジーを」

 

今まで集めてきたキラキラエナジーから少し使って学校を直そうとスカイは提案するがらんこはその提案を否定する。

 

「ダメよスカイ。キラキラエナジーは王様と王妃様を目覚めさせるために必要なものよ。無闇に使うのは良くないわ」

 

「ですが、このままでは体育祭もちゃんと終わらない上に翌日からの学校生活ままなりませんよ」

 

互いに一歩も引かない。スカイのいう通り学校が直らないと体育祭を最後まで出来ない上に明日からの学校も登校する事が出来ないだろう。だけどもキラキラエナジーは元々眠りから目覚めない王と王妃を目覚めさせる為を目的として集めてきた物だ。それ以外の事に使う事は許せないとらんこも言う。

 

「2人とも落ち着いて此処は冷静に──」

 

冷静になって話し合おうとプリズムが言おうとした瞬間、何処からとも無く鐘の音が鳴り響く。

 

「なに……この音?」

 

「なんで鐘の音が?…と言うか近くに寺とか無い筈だよね」

 

一同は辺りからゴーンッゴーンッと繰り返し響き渡る鐘の音に疑問を浮かべるとスカイがある事に気がつく、

 

「あっ、見て下さい学校が!!!」

 

スカイの指摘に一同は校舎やグランドに視線を向けるとまるでランボーグを浄化した後の様に映像を巻き戻すかのように修復されていく。

 

「これはいっt「ちょ!らんこちゃん!」ん?どうしたのよプリズム?」

 

何故からんこに指を指して慌てふためくプリズムに疑問を浮かべつつ話しかけるが、プリズムは相変わらず慌てた様子である。

 

「どうしたのはこっちの台詞だよ!らんこちゃんさっきから身体が光っているよ!」

 

「は?何を言って…って、なんじゃこりゃあっ!?」

 

プリズムの指摘にらんこは自身の身体を見ると確かに自身の身体は光っていた。しかし、光っているのはらんこだけで無く気絶しているベリィベリーもで数十秒経つと光は収まり、なんと先程まで身体にあった怪我が無くなっていた。

 

「ど、どうなっているのらんこちゃん!?」

 

「わ、わからない…と言うか無茶苦茶身体が軽いんだけど、本当に何コレ!?」

 

一同は目の前で起こった怪奇現象に物凄く動揺するのであった。尚、あげはが「妖怪の仕業じゃないの」と言った所でスカイが余計に動揺するのであった。

兎に角一同はこの後、目の前で起こった怪奇現象が頭の片隅に残りつつもなんとか体育祭を終える事が出来たのであった。

尚、気を失っていたベリィベリーが体育祭の閉会式に目を覚ましてまだ戦っていると思い込みグローブから電撃をグランド内に誤って放ち一悶着を起こしたのはまた別の話になるのであった。

 

 

─────────────

 

一方その頃、ベリィベリーが問題を起こしている所をとある青年が学校の屋上から眺めていた。

 

「全く、折角私が後処理をしたというのに…」

 

ベリィベリーが電撃を起こした事にらんこ達が慌てて手品だと周りの生徒や教師に生徒の家族に向かって言い聞かせて誤魔化している所を呆れた声を漏らす。

 

「でも戦いは終盤しか見れませんでしたが、相変わらずらんこさん達は悪意を滅ぼす為に戦っていますね」

 

そう言って青年は先程のキメラングとの戦闘を見ていたのからんこ達に向けて賞賛の声を送るとチラッとらんことソラと共になんとか誤魔化しているましろの姿を見つめる。

 

「別世界とはいえ、やはり貴女はどの世界でも美しいですよましろさん。いずれ相見える時が楽しみです。それまで暫くこの世界の善意と悪意を見定めさせて貰いますよ」

 

そう言うと青年の側から灰色のカーテンの様な物が現れる。それから青年は其処に入ると姿が変わっていき、かつてこの世界に訪れた際に白き正義の執行者となる。それから彼はカーテン越しに青い複眼を光らせるとカーテンごとその場から姿を消すのであった。




お知らせします。次回よりikkunさんが執筆される『ゼインの世界渡り』と再びコラボする事になります。
コラボ相手の作品のURLを貼るので気になった方は是非読んで下さい。

https://syosetu.org/novel/344015/
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