それではコラボ第4話をどうぞ。
「はああああああっ!!!」
『ランボオオオオオオグッ!!!』
保育園内での戦いが始まり先ずはスカイが自慢の一撃を叩き込もうと拳を振るうがランボーグは長い鼻を使って防御する。だが、その横からツイスターが飛び出すとマフラーを持ちランボーグに向かって叩きつける。
『ランボッ!?』
「ほら、象はとっとと動物園に帰りなさい!」
まるでサーカス団の調教師の如くマフラーを鞭の様に振るうツイスター。ランボーグはその攻撃に怯み後退りする。その間にプリズム達があげはに声を掛ける。
「あげはちゃん!今のうちに子供達を連れて行って!」
「ランボーグが動きを止めている隙に!」
「わかった。さあ皆んな!プリキュアが戦っている内に避難するよ!」
子供達に声を掛けて避難をさせるあげは。騒ぎに気付いた先生達もやってきて子供達の避難誘導を行う。だが、そんな中たけるとひかるは戦いを見ておりその場から動こうとしない。それに気付いたあけばは2人に駆け寄る。
「ほら、たける君とひかる君も避難するよ!」
「「ええーっ!?」」
自分達の推しが間近で戦う所を見たいたけるとひかるらあげはに無理矢理連れて行かれようとする。
「おい、観客がいなくなったら意味ないじゃないか!ランボーグお前もいつまでビビっている!そもそもお前は本物の象じゃ無くジョウロだろうが!怯えるな!」
『ランッ!?ランボオオオオオオグ!!!』
バッタモンダーの声にランボーグはハッとなり、ツイスターに反撃と言わんばかりに鼻を振り回すがツイスターはそれを避ける。その隙にランボーグは避難しようとする子供達に向かって鼻から勢いよく水を放ち子供達を襲おうとする。
「そうはさせない!」
「我々も忘れるな!」
子供達を守る様にプリズムとベリィベリーが立つと光弾と電撃を放ち水を相殺していく。そしてランボーグが2人に意識を向けている隙にウィングが突撃する。
「はああああああっ!!!」
『ランッ!?』
ウィングはタックル繰り出しランボーグの足に命中すると、ランボーグはよろけて倒れそうになる。それをどうにか地面についている片足に力を入れて踏ん張ると倒れるのを阻止しようとした。
「今よスカイ!」
「はい!」
だが、そこへスカイとツイスターがやってくるとランボーグの長い鼻を掴み全身に力を入れる。
「「はあああああああああっ!!!」」
『ボ、オオオオオオッ!?』
2人の力によりランボーグの巨体は宙に投げ飛ばされるとそのまま地面に叩きつけられる。ランボーグは地面に叩きつけられた衝撃によりグロッキーになり目を回す。
「やった!」
見事な連携でランボーグを地面に倒した所を見たあげはは思わずガッツポーズを決める。
「何やってんだランボーグ!?この役立たずが!(チッ!流石にこの人数相手に通常のランボーグはキツいか!?)」
一方でバッタモンダーは不甲斐ない姿を晒すランボーグに向かって暴言を吐きつつ内心今のランボーグでは勝つ事は難しいと考え、ドーピングカプセルで強化しようかと思考。いつものようにカプセルを取り出そうとする。するとその時、視界の端に遠くからこちらの戦いを覗くエルの姿を確認する。
(あれは……そうだ!この手がある!)
何か思いついたのかバッタモンダーは口角を釣り上げる。一方であげははバッタモンダーの考えに気付かず煽り言葉を送る。
「これが貴方の言ってた見せたい現実?」
「ははは、 まさか…観客が君だけになったのは残念だけど、今から見せてあげるよ!」
「っ!何を企んでいるつもりか知らないけどプリキュアには勝てないよ!」
この前の河川敷の様にムキにならず余裕の笑みを浮かべるバッタモンダーにあげはは一瞬動揺するも直ぐに何かするのかと思い警戒する。
「果たしてそれはどうかな…ランボーグ!」
バッタモンダーは指を鳴らすと先程まで倒れていたランボーグが起き上がる。その姿を見たツイスター達はいつでも動けるように構えを取る。だが、ここでランボーグは彼女達とは別の方向へ向く。
「どういうつもり?」
「何故僕たちがいる所とは別の方向に?」
先程まで戦っていたランボーグが自分達とは別の場所に身体を向けた事に不思議に思った。だが、そんな中ツイスターはデジャヴを覚える。
「(待って、これは前にも似た様な事が…)まさかっ!?」
何かを察したツイスターはランボーグに視線の先を見るとそこには茂みに隠れているエルの姿があった。
「エルッ!」
「「「「なっ!?」」」」
ツイスターの声にスカイ達もバッタモンダーの狙いがエルだという事に気がつく。バッタモンダー達アンダーグ帝国の狙いはエルをアンダーグ帝国へ連れていく事だ。その為、今までエルを傷つけない様にアンダーグ帝国側も注意をしていた。その事とがあったために一同は恐らく自分達の動きを止める為のブラフなんだろうと一瞬思い掛ける。
「あんまり弱い者虐めは好きじゃ無いけど……ランボーグ攻撃だ」
『ラン、ボーグッ‼︎』
「えるっ!?」
しかし、バッタモンダーはランボーグに隠れているエルに向かって容赦無く攻撃の指示を出し、ランボーグは鼻から水を放ってエルを襲う。エルは飛んでくる水に驚きつつも何とか避ける。だが、ランボーグの連続攻撃により追い詰められていくとエルへと攻撃が当たりそうになる。
「エルッ!」
「「エルちゃん!」」
「「プリンセス!」」
エルを守ろうとツイスター達は一斉に動き出しその中で比較的エルとの距離が近いスカイとプリズムとウィングの3人が先にエルの元へ到着すると彼女を守る為に前に立つ。その直後、ランボーグの鼻からは先程まで放っていた水ではなく墨の様な水…ではなくアンダーグエナジーを放った。
「「「うわあああああっ!!!」」」
「「「スカイ!プリズム!ウィング!」」」
エルと共にスカイ達はアンダーグエナジーを浴びてしまい衝撃で土煙が舞い姿が見えなくなり、ツイスター達は攻撃を受けたスカイ達を心配する。すると土煙は直ぐに晴れ、そこにスカイ達の姿が現れるとツイスターは安心しかけてから直ぐに表情が険しくなる。何故ならスカイ達はドームの様な物に閉じ込められていた。幸いにもエルは3人に庇って貰った為、ドームの外にいる。
「3人とも無事!?」
「は、はい、私たちは何ともありません。ですが…」
スカイは自分達を閉じ込めるドーム目掛けて拳を叩き込むが効果は無く、プリズムも光弾を作ろうとするが手からは何も出ない。ウィングもいつもの様に宙に浮こうとするが足が地面から離れる事はなかった。
「僕たちの力が使えない…」
「一体どうなっているの!?」
自分達のプリキュアとしての力や能力が使えない事に困惑するスカイ達。そんな様子にバッタモンダーは愉快に笑い出す。
「ダーハハハッ!!!残念ながら其処に囚われた以上、君達の力は使えないよ!何故ならそのドームは濃密なアンダーグエナジーで出来ているからね!」
「っ!あんた…私たちがエルを守るのを見越して!」
最初から自分達を捕まえるのが目的でエルを攻撃したのだとツイスターはバッタモンダーの思惑を察した。
「その通りだよ。この前、君が子供を身を挺して守ろうとする姿を見てピンと閃いたんだよ。何せ君達は正義のヒーローだからね…子供を見捨てるわけ無いよねぇ♪」
「このゲスが‼︎」
バッタモンダーの発言にベリィベリーは睨みつけるが、バッタモンダーは余裕を崩さなかった。一方でツイスターはスカイ達の元に駆けつける。
「待ってなさい、今助ける!はああああっ‼︎」
スカイ達を閉じ込めるドームを破壊しようとツイスターは拳を振りかぶり渾身の一撃を叩き込むが破れなかった。
「なっ、私の攻撃が効かない!?」
「今度は私が!」
続いてベリィベリーもドームにやって来ると強力なら電撃を放つ。しかし、これもツイスターと同様に効果が無かった。
「これは…まさか、外からの攻撃も無力化出来るのか!?」
「そうだよ!残念でしたー!外からの攻撃なら破れるかと思ったけど、現実はそう簡単に甘くは無いのさ!」
「なら、ランボーグを浄化して3人を解放する!」
外からもドームが破れないとわかるとツイスターはランボーグを浄化すればスカイ達は解放出来ると考えランボーグに視線を向ける。
「果たしてそう上手くいくかな?ランボーグ受け取れ!」
バッタモンダーはそうはさせまいとすかさずランボーグにカプセルを投げ込む。するとカプセルを取り込んだランボーグの身体は大きく変化する。足が2本から4本へと増え、更には青紫だった身体に所々霜が現れて全体的に白く染まり、牙の様な氷柱まで生えてきた。
「おおっ!?こいつは予想外だ…まさか此処まで強くなるなんて…!」
『パオオオオオングッ!!!!』
先程まで象をデフォルトした様な姿から一変して本物の象の様な姿となったランボーグは大きく吠えると共に鼻から冷凍ガスを吹き出し辺りの気温が急激に低くなり、吹雪が起こる。まるで突然大寒波が押し寄せてきたかの如く。
「嘘でしょ…元はじょうろよ!なのに何でこんな力が!?」
今までキメラングが作ってきたカプセルはランボーグを強化させてきたが今回は明らかに今までと異なっているのが一目瞭然だ。
「さ、寒い…!」
「え、えりゅう…」
「一瞬で……気温が急激に……下がるなんて…!」
「ベリィベリー!エル!あげは姉さん大丈夫!?」
ツイスターは幸いにもプリキュアの姿である為、普通の人間と比べて寒さや熱にある程度耐性はある。しかし、あげはとベリィベリー…そしてエルはがあるが身体は普通の人間である為、寒さに耐性はないのだ。ベリィベリーはエルの体温が下がらない様に身体を抱きしめるがこの寒さだ。効果は薄いだろう。ツイスターは急いで自身のマフラーを使って3人の身体を温めようとするが、別の場所からドサッと音が聞こえそちらに振り向く。
「さ、寒いよぉ…」
「こ、こおりそう…」
「ひ、ひかる!?」
其処には先程他の子供達と共に避難した筈のたけるとひかるがあまりの寒さに地面に蹲っていた。何故、此処にいるのか…恐らくプリキュアの戦いが見たくて2人ともこっそり抜け出したのだろう。ツイスターは急いで2人の元に向かい抱き抱える。そんな中、ツイスターはある事に気がつく。
「(待って…この状況って、スカイ達はドームに閉じ込められてベリィベリーはあげは姉さんと共に寒さで動けない。そして、エルやひかる達も同様で寒さで動けない…て事は戦えるのは私だけ!?)最悪…っ!」
まさに最悪の状況だ。今この場でまともに動けるのは自分だけでしかもランボーグは強化しており1人で勝つ確率はこの極寒の寒さの如く低いだろう。
「どうしたんだい?まさかたった1人で立ち向かおうってのかい?だとしたら無謀って奴だよ」
「舐めるんじゃ無いわよ‼︎」
直ぐにエルと子供達を抱き抱えるとあげは達の元へ向かいあまり効果は望めないがマフラーで彼女達の身体を巻きつけるとランボーグとバッタモンダーを睨む。
「皆んな待ってて、直ぐにランボーグを倒すからそれまで頑張って耐えて!」
「だ、だめ…ひとりで…たたかう…なん……て…!」
ランボーグへ戦いを挑もうとするツイスターをあげはが彼女の手を掴んで止める。
「大丈夫…私は皆んなを助けるから、だから信じて…!」
「…らんこ…ちゃん…」
そう言うとツイスターはあげはの手を優しく離す。そんな様子をスカイ達が見て心配する表情を浮かべる。
「「「ツイスター…」」」
「あんた達もそんな顔をしないで。直ぐに其処から出してあげるから」
スカイ達を安心させる様に言うとツイスターは再びランボーグの方に向き走り出す。
「やれやれ、1人でカッコ付けるとはヒーロー気取りのつもりかい?はっきり言って君が勝つ可能性は無いよ。ランボーグ!」
『パオオオオオングッ!!!』
「勝つ可能性が無い…果たしてどうかしら!」
ランボーグは鼻から出す強力な冷気でツイスターに攻撃をするがツイスターは両足に風を纏い加速して避け懐に潜り込み。
「はあっ‼︎」
『パオッ!?ングーッ!!!』
腹部に向かって拳を叩き込み、ランボーグは動きを一瞬止めるも直ぐに懐に鼻を伸ばしてツイスターを襲おうとする。ツイスターはそれを再び避けると今度は脇腹に向かって風の塊をぶつける。
「チィッ!蝿の様にウロチョロしやがって!」
「そういうあんたは高みの見物なんて良い身分ねっ!」
そう言うとツイスターはバッタモンダーの足元目掛けて風の塊を放ち、バッタモンダーは思わず「うおっ!?」と声を上げて驚く。
「お、おま、おまっ!?ランボーグじゃ無くて俺に攻撃するなんてありかよ!?」
「何を言ってんのよ?別にあんたを攻撃しちゃ駄目ってルールなんてないでしょ?」
「其処は暗黙の領域だろ!?戦いに参加してない奴を攻撃するなよ!」
自分に攻撃するなんて信じられないと言わんばかりの表情を浮かべるバッタモンダーに対してツイスターは物凄く冷めた表情を浮かべる。
「はあ?……あんた何言ってんの?ランボーグを作って指示出してるんだから十分戦いに参加してると思うんだけど。それにこの前からあんたは私たちの戦いに一般人に手を出したりしてるしそんな被害者ぶってもって話よ」
「ぐっ、そ、それは…」
ツイスターの正論にバッタモンダーはぐうの音も出なかった。
「それによくよく考えればあんたを倒せばあんたが作ったランボーグも自動で消滅するかもしれないから先にあんたをやっつけた方が合理的よねっ!」
「うおおおおおっ!?」
そう言ってツイスターは両手から旋風を作り出すとそれをバッタモンダーに投げつけて攻撃し、バッタモンダーは慌てて避ける。
「ら、ランボーグ全力で俺を守れ!」
『パオオオオオング!!!』
ランボーグはツイスターの攻撃からバッタモンダーを守る為にバッタモンダーの前に出ると鼻から冷凍ガスを放ちツイスターに襲い掛かるがツイスターは避けたり風を放ち相殺していく。
「それくらいの事しか出来ないの?強化した割には大した事ないわね」
『パオッ!?…ぱ、パオオオオオング!!!』
ツイスターの煽り発言にランボーグは一瞬固まるも直ぐに怒り出し大きな鳴き声を上げるとツイスターに自身の牙である2本の氷柱を向けると、その氷柱はミサイルの様に発射する。
「やっぱりあるじゃない隠し武器が!」
ツイスターは迫り来る氷柱の内1本を蹴り飛ばすともう1本の氷柱を両手を受け止め、其処から自身を中心に回転する。
「返すわよ!大回転、プリキュア返しっ!!!」
『パオングッ!!!』
回転によって勢いがつき、ツイスターは持っていた氷柱をランボーグに向かって投げ返した。対してランボーグは迫り来る氷柱を新しく生えた氷柱を撃ち込み粉砕する。
「へぇ、その氷柱は直ぐ生えるみたいね。まぁ、だけど連続で氷柱を撃ってきても今みたいに対処する事は可能だから大した脅威にならない様ね」
「ぐっ…」
ランボーグの攻撃に対応出来るツイスターは余裕そうな表情を浮かべてバッタモンダーを嘲笑う。対してバッタモンダーはツイスターの見下した様な発言に思わず歯を食いしばる。スカイ達が動けない今はツイスターだけなら余裕と思っていたが、彼女単体の実力を侮り自身は不利になりつつあった。
(チィッ!少しは出来るからって調子に乗りやがって…だけど、下手に彼奴を攻撃しても勝てる気はしねぇ。そうなるとやる事は一つだ…)
バッタモンダーは何か策を思いついたのか視線をツイスターから少し離れた所で互いに身体を密着して温めあうあげは達へずらす。
「ランボーグ!其処で震え上がっている外野達を狙え!」
「なんですって!?」
『パオオオオオングッ!!!!』
バッタモンダーはランボーグに指示を出すとランボーグは氷柱をあげは達に向かって撃ち込む。
「くっ、そうはさせない‼︎」
ツイスターはあげは達の前に駆け込むと迫り来る氷柱を蹴り飛ばした。だが、それだけでは終わらずランボーグは更に氷柱をマシンガンの如く撃ち込み続け、ツイスターは飛んでくる氷柱を後ろにいるあげは達に当たらない様に防いでいく。
「く、あんたね!いい加減にしなさい!ひかるやエルの時もそうだけど、動けないあげは姉さん達を狙うなんて卑怯よ!」
「卑怯な手?其処は頭を使ったって言って欲しいね。それに君なら其処にいる3人と同様に守ると思ってたしね」
何度も一般人を狙って自分の動きを止める戦法をするバッタモンダーにツイスターは苛立っていく。
「埒が開かないわね。こうなったらフルパワーであんた諸共ランボーグを吹き飛ばす!!!」
ツイスターはテンペストバトンを召喚しランボーグを吹き飛ばす程の風を放とうとする。
「吹き飛びなさいツイスタートr「おっと、そうはさせないよ‼︎」きゃっ!?」
するとバッタモンダーは指を鳴らすとツイスターの顔に黒い雲が出現し彼女の視界を一瞬遮る。そして、その際ツイスターは動きを止めてしまいその隙に彼女に向かって複数の氷柱が放たれる。
「しまっ、ああああああああっ!!!」
「「「ツイスター!!!」」」
大量の氷柱がツイスターを襲い彼女はあげは達の直ぐ側まで吹っ飛ばされる。それを見たスカイ達は思わず悲痛の声を上げる。
「くっ…目の前でツイスターが苦しんでいると言うのに我々は何も出来ないというんですか…!」
「「スカイ…」」
仲間が1人で戦っている所をただ見ているだけしか出来ないこの状況にスカイは自分達の無力に痛感する。
一方でツイスターは傷ついた身体を庇いながら立ち上がると再び飛んでくる氷柱を防いでいる中彼女はある事を考えていた。
(やっぱりあの力を使うしかないの?)
この状況を何とかする為、こちらもアンダーグエナジーで強化するかと考える。しかし、最近強化の力を使う度にアンダーグエナジーが大量に蓄積されて最近は使って直ぐ身体が溜まりに溜まったアンダーグエナジーにより苦痛を味わい更には闘争本能も強くなっている。下手に使えば背後にいるあげは達を巻き込みかねない。
(あの黒い姿になれば何とかなるかもしれない…でも暴走するリスクが…!)
脳裏に過ぎるのはアンダーグエナジーによって強化された自身の姿だ。あの戦闘能力があれば目の前のランボーグなどあっという間に倒せるだろう。だが、その力を理性が飛ばされずに使いこなせるか不安だ。するとバッタモンダーはツイスターが思い悩んでいる表情に気がつく。
「おや、考え事かい。戦いに考え事をするなんて余裕だね」
「う、うるさいわよっ!」
バッタモンダーに煽られながらも迫り来る氷柱を拳で弾こうとするが、先程の煽り言葉に焦りを感じたのか拳を振るうも空振ると氷柱がツイスターの後方へ飛んでいく。
「い、いけない!?」
ツイスターは対処し損ねた氷柱があげは達の方に飛んで行くのを見て表情が変わる。
「あ、危ない!」
そして、寒さによりまともに思考が働かないあげはは迫り来る氷柱を見てハッとなりたける達を抱えて自分の身体を盾にして守ろうとするとドスッという嫌な音が辺りに響き渡る。
「「あ…あげは…せんせい…」」
先程の音を聞いたたけるとひかるは恐る恐るあげはの顔を見上げて心配な表情を浮かべると。あげはは苦痛に満ちた顔を──
「……あれ、痛みが……ない?」
「せんせい…だいじょうぶ……?」
「げが…してない?」
「う、うん…私は大丈夫…」
浮かべかけたが、一向に自身の背中に痛みが無い事に不思議に思った。対してたけるとかけるはあげはが怪我をしてないと分かると安心した表情を浮かべて安堵の息を吐くが、直後に聞こえた声にその方を向く。
「「「ツイスター!!!」」」
「「「え?」」」
そんな時、スカイ達が声を荒げてツイスターの名を叫んだ事にあげは達はどうしたのだろうと不思議に思っていると自分達の後ろからうめき声らしき物が聞こえて、振り向くと2人は絶望に満ちた表情を浮かべる。
「ぐぅ…だ…だい…じょぉ…ぶ……」
其処にはツイスターが立っているが彼女は苦痛に満ちた表情を浮かべて地面に片膝を突いている。何故彼女がそんな表情を浮かべているのか…それは彼女の背中に氷柱が深々と突き刺さっており、其処から血を流しているからだ。
「つ、ツイスター!」
「ひ、ひどい…怪我…!」
自分達を文字通り身体を張って守ったツイスターを見てあげはは声をかけ、ひかるは痛々しいその姿を見て泣きそうになる。一方でたけるはツイスターが自分の身体が傷ついて守ろうとした姿を見て呆然となっていた。
「どうして…どうして…?」
たけるは分からなかった。普段から傷ついて他のプリキュアより弱いと思っているツイスターが自分の身体が傷ついても守ろうするその姿を見てかっこいいと感じていた。
「し、心配しないで…私……こういうのには慣れてるから……だから、あんたもそんな顔を…し、しないで…!」
「ツ、ツイス…タ……」
背中に今も激痛が走っているにも関わらず自身を安心させようと笑みを浮かべてツイスターたけるとひかるの頭を撫でる。撫でられた事でたけるは少しではあるが安心感を覚える。普段から敵味方関係なく口が悪く怪我する事が目立ち印象が悪かったツイスターであるがこうやって彼女に守られて安心させようと声をかけて笑みを浮かべるその姿は正にウィングやスカイとプリズムに劣らないヒーローの様だった。
一方でそんなやり取りにバッタモンダーはキザなポーズをして口を開く。
「おやおや、子供達を安心させる為に言葉を掛けるとは…んんー、正にヒーローだね」
「ぅ…るっさい…この、馬鹿ナルシスト…!」
「ハッ!虫の息状態の君に言われても全然頭に来ないよ」
バッタモンダーの煽りにツイスターは声を出すが、背中に刺さる氷柱によって血が多量に流れ、更には氷柱の冷たさで体温も下がり顔の色も悪くなっている弱々しい状態だ。そんな彼女に何を言われてもバッタモンダーは逆上する事は無いだろうが、バッタモンダーの発言にツイスターは「ぷっ」と吐き出す。
「む、虫って…バッタみたいな名前に触覚…あんたが言うとギャグにしか、聞こえない…」
「んな!?んだとぉ…!」
先程の自身の発言に笑ったツイスターを見てバッタモンダーの額に青筋が浮かび上がると顔を下に俯かせる。
「き、君ねぇ……弱っている癖に調子に乗りやがって!!!ランボーグ‼︎」
『パオオオオオング!!!』
「え、あああっ!?」
『ツイスター!?』
結局逆上したバッタモンダーはランボーグに指示を出すとランボーグは自身の鼻を伸ばしてツイスターの胴体に巻き付くと宙に浮かせると、氷柱で出来た牙をツイスターに向ける。
「こうなったら先に君から始末してあげるよ。其処の外野達と他のプリキュア達もこいつの最後をよく見てろ!」
『や、やめろおおおおおっ!!!!』
「や〜だよ!ランボーグやっちまえ!」
その場にいた一同はバッタモンダーに止める様に言うがバッタモンダーは止めるつもりは一切無く氷柱を発射させ、ツイスターに向かって飛んでいく。そして、ツイスターは鼻から抜け出そうとするが、もう間に合わないと思い目を閉じる。そして、氷柱はツイスターの身体を串刺しにしようと彼女に迫った瞬間だ。
ヒート!マキシマムドライブ!
その時、ツイスターの身体を貫こうとした氷柱は何処からとも無く聞こえてきた謎の音声と共に火の玉に貫かれると一瞬で溶かして水蒸気と化した。
「…え…な、何が…起きたの?」
ツイスターは恐る恐る目を開き自分を貫こうとした氷柱が消えた事に驚き辺りをキョロキョロと見渡す。一方でバッタモンダーはツイスターの危機を救った火の玉の存在に驚愕の表情を浮かべる。
「な、何だアレは……って、こっちにきたって、うおおおっ!?」
バッタモンダーに向かって火の玉が突撃していくとバッタモンダーは慌ててしゃがむことで避ける事ができた。
「お、おどかせやがって…ん?なんか焦げ臭い…って、アチィーッ!?アチアチアチアチッ!!!」
どうやら先程頭に掠った様でバッタモンダーは燃える自身の髪を直ぐに鎮火しようと頭を叩き出す。そしてバッタモンダーを襲った火の玉は今度はあげは達の元へ突撃していく。
「あ、あげは姉さん!」
「「「あげはちゃん(さん)!」」」
ツイスター達はあげはに迫り来る火の玉を見て思わず声を上げる。あげはも逃げ出そうとするが間に合わずせめてたける達を守ろうと再び彼等の身体を抱きしめて盾になろうとする。そして、自身の背中には焼ける様な熱さが襲って──
「……あれ、温かい?」
─こず、寧ろ周りにあった雪が溶け始めてまるで春の様な心地よい温かさを感じる。そして、エルの体温を保とうとエルを抱きしめていたベリィベリーも気がつく。
「これは…身体から感覚が…」
「える…?」
寒さの影響で鈍くなっていた感覚が戻ってきて、エルも身体の調子が戻ってきたのだ。
「これはどうなっt「あ、あげは先生!」え、どうしたのひかる君?」
自身の腕の中にいるひかるが何かに気づいた表情を浮かべ話しかける。
「肩に変なのが!?」
「へ、変なの?」
ひかるの指摘を聞いてあげはは右肩に違和感を感じて視線をずらすと其処には機械で出来たクワガタが自身の肩に乗っていたのだ。
「え、何これ!?ロボットの…クワガタ?」
あげははいつの間にか乗っていたクワガタに驚きつつも冷静になって考える。先程自身に迫っていた謎の火の玉が消えて自分達の身体が温まると代わりに現れたのがこの謎の機械のクワガタ…更にはこのクワガタからは火傷はしないが高めの熱さを感じていた。恐らくこのクワガタが先程ツイスターを助けバッタモンダーを襲った火の玉の正体だろうと勘づいた。
「ひょっとして…君が温めてくれたの?だとしたらありがとう!」
あげはは機械のクワガタにお礼を言って優しく撫でると心なしかクワガタも嬉しそうにギィギィと音を鳴らす。
「さて…じゃあ、助けてくれて悪いんだけどちょっとここでたける君達とベリィベリーちゃんを温めてくれる?私ちょっと行ってくるから」
「「え?」」
「えるっ!?」
「おい、行ってくるって…お前は何を言っている!?」
たける達はあげはの発言に呆然となり、エルとベリィベリーは声を荒げる。
「まさかツイスターを助けようと考えているのか?だとしたら駄目だ!お前を行かせるわけにはいかない!」
あげはを止めるベリィベリー。それも仕方ない事だ。あげははベリィベリーの様に戦える技術を身に付けている訳でも無ければ武器を持ってない一般人だ。そんな彼女を危険な目に遭わせるつもりはない。
「お願いベリィベリーちゃん。私にツイスターを助けに行かせて」
「絶対駄目だ!いいか?あのランボーグはタダでは厄介なのに強化しているんだぞ?お前が行けば大怪我だけじゃ済まされないぞ!」
ベリィベリーの言う通り目の前のランボーグはツイスターが苦戦する程の実力がある。其処に行ったら大怪我では済まされないかもしれない。だからベリィベリーはあげはを説得するがあげはは引き下がろうとしない。
「それでもツイスターは…らんこちゃんは私の妹分だよ!妹のピンチに姉が動かない訳には行かないよ!」
「っ……」
ツイスターを助けたい。それだけを思うあげはの真剣な眼差しにベリィベリーは思わず動揺する。彼女もまたツイスターが好きである為、あげはの先程の発言には思うところがあるのだ。
「はぁ…わかった。それなら私も行くから無茶だけはするなよ」
「ありがとうベリィベリーちゃん!」
あげはの言葉に折れたベリィベリーは彼女と共にツイスターを助けようと動き出そうとする。
「先生…」
「たける君」
そこで後ろにいるたけるに話しかけられたあげはは振り返ると彼は不安な顔を浮かべている。あげははそんなたけるの頭を優しく撫でる。
「大丈夫。すぐ戻って来るから此処で待っててね」
「う、うん」
「あの…先生これを…」
「それはツイスターのマフラー…ありがとうねひかる君」
あげはの言葉にたけるは返事をすると続いて隣にいたひかるがツイスターのマフラーをあげはに渡して口を開く。
「先生…ツイスターを助けて…!」
「もっちろん!このあげは先生に任せて!」
ひかるの頼みに強く答えると彼にも頭を撫でてその場を振り返るとベリィベリーと並ぶ。
一方でベリィベリーは先程のあげはの様子に軽くため息を吐く。
「全く、子供の前だからかっこつけて…」
「えへへ、でも。私はちゃんとツイスターを助けるつもりだよ。何せ、私は最強の保育士を目指しているからね!」
「ふむ、言葉の意味は分からんがとにかくすごい自信だな。まぁ良い。プリンセス、此処でこの子達とお待ちを。いくぞ、あげは!」
「オッケー!」
あげはの言葉がイマイチ理解出来ないベリィベリーだが、ツイスターを助ける自信がある事を理解するとエルをたける達の元へ置き、あげはと共にランボーグに向かって走り出す。
対してランボーグは2人がこっちにやってくる事に気付くと氷柱を向ける。
「あ、危な…い…!」
『パオオオンッ!!!』
ツイスターは自分を助けようとする2人が狙われている事を警告すると同時にランボーグから氷柱が次々と発射され2人に向かって飛んでいくが、2人はそれを避けていく。
「中々の瞬発力だな!」
「こう見えても昔ましろんとよく鬼ごっこしてたからね。足には自信があるの!」
飛んでくる氷柱を避ける中でベリィベリーはあげはを褒めると己の瞬発力を自慢する。
「そうか、なら私の特訓を受けて更に身体を鍛えれば青の護衛隊への入隊が出来るかもしれないぞっ!」
『パオッ!?』
ベリィベリーはあげはを勧誘しつつランボーグの足元目掛けて電撃を放つと地面に積もっていた雪が舞いランボーグの視界を塞ぐ。そしてその間にあげははマフラーを振り回す。
「魅力的なお誘いありがとう!でも、私は最強の保育士になる夢があるから悪いけどその誘いには答えられないよ‼︎」
『パオンッ!!?』
あげはは勢い良く振り回したマフラーをランボーグの足に向かって鞭の如く叩きつけるとバシィンッと良い音を立て、ランボーグはあまりの痛みにしゃがみ込む。その隙にベリィベリーはツイスターを捕える鼻に向かって飛び上がる。
「そうか、それは残念だなっ!!!」
『ングッ!?』
拳に電撃を纏わせると鼻に向かって叩き込み、衝撃によって鼻が緩むとその隙にベリィベリーはツイスターを抱えて地面に降り立ち、ツイスターに話しかける。
「おい、大丈夫かツイスター!?」
「ご…ごめん…迷惑……掛けたわね」
ツイスターは申し訳なさそうな顔を浮かべるがベリィベリーは首を横に振る。
「気にするな。我々は仲間だから助け合うのは当然のことだ」
「そう…ありg『パオオオオオング!!!』っ!」
ツイスターはベリィベリーにお礼を言おうとした時、ランボーグが大きな鳴き声をあげ、更には前足をあげてツイスター達を踏み潰そうとする。
「くるかっ‼︎」
ベリィベリーは迎え撃とうと拳に電撃を溜め、ランボーグは振り上げた前足を勢い良く彼女達に叩きつけようとした時だ。
「そうはさせないよっ!」
『パオッ!?』
ランボーグが攻撃しようとした時にあげはがマフラーをランボーグの目に向かって投げるとマフラーは目隠しの様にランボーグの目を塞ぎ、ランボーグは突然視界が見えなくなった事で驚きツイスター達とは違う場所に足を下ろした。ランボーグは鼻を使って目についたマフラーを剥がそうとするが先程のベリィベリーの一撃が鼻の感覚を麻痺させて自由に動かせずマフラーを取れずにいた。そして、それを好機と見たあげはは両手を叩きだしてランボーグに自身の存在を気付かせる。
「へいへーい!鬼さんこちら、手の鳴る方へ!」
『パ、パオオオオオンッ!!!』
ランボーグはあげはの声を頼りに突撃するが、あげははギリギリの所で横に避ける。そして、ランボーグはそのまま真っ直ぐ走っていきその先にあるバッタモンダーがいる作りかけの家へ突撃していく。
「ふぅ…漸く火がおさまって、うおおおおおっ!?なんでこっちくんだランボーグ!?」
髪についた火を鎮火したバッタモンダー自身の髪がチリヂリ…つまりアフロになる事で済み、安心してツイスター達の様子を見ようと前を見るとランボーグがこちらに突っ込んできた事に驚きの声をあげ、静止の声を掛けるがランボーグは聞こえずそのままバッタモンダーの方へ突っ込んでいきバッタモンダーは慌てて家から飛び降りると同時にランボーグは家に突っ込んでいき、作りかけの家へ無惨にもバラバラになって崩れ落ちる。尚、バッタモンダーは慌てて飛び降りた為、上手く着地出来ず雪の積もった地面とキスする羽目になる。
「へへん、どんなもんよ!」
「全く、無茶するな」
「あげは姉さん……スゴッ…!」
瓦礫に埋もれたランボーグにあげはは得意げな顔を浮かべ、ベリィベリーは呆れた顔を浮かべツイスターは驚いた顔を浮かべる。
「すっげぇ…今の見たかたける?」
「うん、あげは先生強い!!!」
「あげはしゅごーい!」
遠くから見ていたひかるとたけるとエルもあげはの活躍に目を輝かせる。そして先程地面にダイブしたバッタモンダーは起き上がりあげはを睨みつける。
「クソッ!外野の癖に…ふざけた真似しやがって!!!」
バッタモンダーはあげは達に怒鳴り声をあげる。特にあげははプリキュアの様に力が無く。今までプリキュア達の戦いを遠くから眺めている外野に過ぎないと思っている。そんなあげはがバッタモンダーにランボーグを利用されて地面に顔面からダイブするという屈辱的な姿を晒す羽目になった事を酷く恨む。
対してあげはは軽く息を吐くとバッタモンダーに声を掛ける。
「ねぇ、その外野っていうのやめてくれる?」
「あんっ!?」
あげはの言葉に酷く反応するバッタモンダーは青筋を立てながらあげはを睨む様に見つめる。対してあげはは睨んでくるバッタモンダーに動じる姿は見せず逆に堂々とした態度を取る。
「プリキュアも保育園のみんなも私の大切な人達なの…だから私は外野じゃ無い!!!」
「っ!…だ、だったら何だ!?外野じゃなかったらお前は何なんだ!?」
あげはの気迫に思わず後退りするバッタモンダーは負け時と聞き返す。
「私は…保育士」
「はぁ、ほいくしだぁ?」
あげはの言葉を聞いて思わず首を傾げるバッタモンダー。対してあげははゆっくりとバッタモンダーの方へ近づいていく。
「最強の保育士も最強のヒーローも目指す所は一緒…それは、大切な人達を守る事!」
「ぐっ…だ、だからどうした!?プリキュアじゃ無いお前に一体何が出来る!?」
ゆっくりと近づいて来るあげはの放つ気迫にバッタモンダーは再び後退りをするも負け時と睨み返す。あげははプリキュアでなければベリィベリーの様な武器や技も持ち合わせないただの人間…そんな彼女に一体何が出来るんだと強めの口調で問う。すると、あげははその問いに答える。
「だったら…なるよ」
「……へ?なるって……何に?」
あげはの出した答えに目をぱちくりさせつつバッタモンダーは問うとあげはは余裕のある笑みを浮かべる。
「言ったでしょ…最強の保育士も最強のヒーローも同じ。それならなるよ。保育園の皆んなや、私の大切な友達を守れる……最強のヒーローに!!!」
すると、あげはの決意に応えるかの様に彼女の胸からピンクの光が輝く。
「な、何だ!?」
「あげはの胸から光が…!」
バッタモンダーとベリィベリーはあげはの胸から放たれる謎の光を凝視するがスカイ達はその光の正体が直ぐにわかった。
「あれは!?」
「うん、絶対そうだよ!」
「間違いありません!」
見覚えのあるその光は自分達にとって久しぶりに見る希望の光にスカイ達は目を輝かせる。そして、ベリィベリーに身体を支えてもらっているツイスターはゆっくりと笑みを浮かべる。
「成れると……思ってた…!」
前々から自分達と苦楽を共に過ごしていたあげはならいつの日か自分達と同じ様に成れると思っていたツイスターは漸くこの時が来た事に薄らと涙を浮かべる。
そして、光は収まるとミラージュペンへと変化してあげははそれを手に取るとたける達に顔を向ける。
「たける君にひかる君、これで先生も最強になるよ!」
「ううん、違うよ!」
「そーだよ!あげは先生はもう最強だよ!」
「っ!……ありがとう」
2人の言葉を聞いてあげはは嬉しそうに笑みを浮かべお礼を言うと今度はその隣にいるエルに視線を向ける。
「エルちゃん!アゲアゲなのをよろしく!」
「える……あげっ!ぷりきゅあああああっ!!!」
エルは身体を光らせるとあげはに応えるかの様に彼女に向かって光を放ち、その光をあげはが手で受け止めるとピンク色のスカイトーンへ変わり、中央には蝶をモチーフとしたマークが浮かび上がる。
「じゃあいくよ!最強の保育士の力、見せてあげる!」
そう言うとミラージュペンが強く光だし、あげはの身体を包み込んでいく。
「スカイミラージュ!」
ミラージュペンがスカイミラージュへと変化すると、あげはは手に取る。
「トーンコネクト!」
そして、スカイミラージュのスロットにスカイトーンを嵌めるとマイク部分が回転する。
「ひろがるチェンジ、バタフライ!」
マイク部分にBUTTERFLYと文字が浮かび、周りが光るとあげはを中心に大きなステージと幻想的な宇宙空間が広がり、あげははステージへと舞い降りた。その瞬間、髪に蝶が止まると同時にピンクの光に包まれて黄色へと変化。そして、そのままピンクのブーツが装着される。
「きらめきホップ!」
その言葉と共に舞台にHOPの文字が浮かぶと髪にまた蝶が止まるとピンクの小さな帽子と蝶の髪飾りが出現する。更に両耳にハートのピアスが出現する。
「さわやかステップ!」
続いて舞台がSTEPに変わると体にピンクのヘソ出しのドレスが装着。また、右脚には紫のタイツ。左脚にはアンクレットを着ていた。加えて腰の辺りから蝶の羽のような形をしたローブが現れる。
「はればれジャンプ!」
最後に舞台がJUMPの文字へ変化すると両腕に中指で留められたピンクのアームカバーを装着され、肩に向かっていくにつれて素肌へと変わっていくという奇妙なデザインをしている。最後にあげはの目元にアイシャドウが入ると変身が完了する。
「アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!」
キュアウィングが誕生して数ヶ月が経ち、新たなる伝説の戦士キュアバタフライの誕生である。
今回はコラボ要素が薄いですが、次の話は本格的にコラボっぽくなりますので引き続き読んでくれると助かります。
コラボ相手の作品のURLを貼っておくので気になった方は是非読んでみてください。
https://syosetu.org/novel/344015/
次回は本日の19時に投稿するので楽しみにしていて下さい。