ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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職場がコロナで大変な上、夜勤も入った為投稿に遅れました。
やや雑かもしれませんがコラボ第10話をどうぞ。


第85話 共闘、そしてラストバトルの開幕

ツイスターと正義が会話している裏ではキメラングがスカイ達に向けて殺気を放ち、スカイ達はいつでも迎え打てるように構える。

 

「さて、まず誰とやるか…」

 

指を突き出したキメラングは誰から倒すかとスカイ達を選んでいる様子。そんな姿にスカイは恐る恐るプリズム達に声を掛ける。

 

「なんか…キメラングの雰囲気がおかしくありませんか?」

 

「うん、私もそう思ってた」

 

「普段のキメラングにはやらなそうな事が有りますしね」

 

「何だか…人が変わった感じだね」

 

スカイ達もキメラングの違和感に気づき出す。最初自分達の前に現れた時はいつも通りだったが、正義を強制的に変身解除させた後から言動や態度が変化し、更には動けない正義を殺そうとするなど普段の彼女からはあまり考えられない行動が見られる。

一方でキメラングは考えが纏まったのか指を下ろす。

 

「やはり1人ずつより纏めて相手をするか」

 

「「「「っ!」」」」

 

キメラングは全員と戦うことを決めると両手に電撃を纏わせ戦いの構えを取り、スカイ達も今にも襲い掛かろうとするキメラングに改めて戦いの構えを取る。

 

「さぁ、久方ぶりに暴れさせてもらおうかあっ!?」

 

キメラングがスカイ達に迫ろうとした瞬間、彼女の真上から切断されたコンテナが降ってくると反応する間も無くコンテナに閉じ込められた。

 

「ツイスタートルネード!」

 

更に其処へ漆黒の竜巻がコンテナを覆い金属と風による二重の檻と化し、スカイ達は突然の出来事にポカンとなるも背後から誰かが現れた事に気が付きバッと振り返る。

 

「皆んな待たせたわね」

 

「「「「ツイスター!それに…ゼイン!?」」」」

 

「どうも。それと今は正義です」

 

先程まで混乱状態で味方にも手を出していたツイスターが自分達の元へやって来たことに思わず警戒するが更にその隣にいる正義の姿を見てより強めた。

 

「つ、ツイスター…何でゼイン…正義さんも一緒に居るんですか?」

 

スカイはプリズム達の代わりに尋ねる。正義は先程まで戦っていた敵の筈だ。そんな彼と共にいる事が不思議なスカイにツイスターは頬を指で掻きながら言いづらそうな顔を浮かべる。

 

「あー…大丈夫よ。()()()()()()()()()マッドサイエンティストを倒すのに協力してくれるみたいよ」

 

「「「「なんか知らないけど…?」」」」

 

ツイスターの発言にスカイ達は先程の出来事が脳裏に蘇る。正義に共闘を持ち込もうとしたが彼はツイスターの共闘を拒否し、其処へ運が良いのか悪いのか混乱のエナジーアイテムを取りビンタで強制的に従わせた(ついでにベリィベリーを気絶させる)。その所為で正義の頬に紅葉の様な腫れが浮かび上がっており、スカイ達は互いに顔を見合わせながら彼の元に近づく。

 

「あの…大丈夫ですか?」

 

「ほっぺ…赤く腫れてる。よかったらハンカチに水を濡らして頬っぺたを冷やした方がいいですよ」

 

「正直貴方の事は嫌いですが…なんか、さっきのやり取りを見たらどうもほっとけなくて」

 

「気休めだけど…絆創膏使う?」

 

ツイスターによるビンタで無理やり従わされた正義を不憫に思ったのか先程まで敵対していたスカイ達は彼を優しく接する。

 

「お気遣いありがとうございます。ですが、これくらいの傷は大した事はありませんよ」

 

一方で正義は心配してくれるスカイ達に謙虚な姿勢を見せるもちゃっかりプリズムのハンカチだけは受け取っている。

 

「…何であんたらそいつと仲良くなってんのよ」

 

先程まで敵対していた正義を労わるスカイ達にツイスターはジト目を向ける。

 

「さっきまで敵対してたのに仲良くするなんて……解せぬ」

 

「いや、一部始終を見てたがお前も変身してない奴をプリキュアの力でビンタするのはどうかと思うぞ」

 

「いや、私はそんな記憶は…って、あんたはシロップ!?何で此処にいるのよ!?」

 

「今更かよ!?」

 

自分と会話している相手がシロップだと気づいたツイスターは思わず驚きの表情を浮かべ、シロップは漸く自身の事を認識したツイスターにツッコミを入れる。

 

「て言うかあんたが居るならレモネードも来ているの?」

 

「悪いがレモネードは今日来てない。彼奴は今仕事をしてて忙しいロプ」

 

以前出会った時彼と共にいたプリキュアのレモネードの存在を思い出し、何処かにいるのではと辺りを見渡すがシロップはそれを否定する。

 

「仕事?いやいやあの子なんか見た感じ私と同じっぽい歳なのに働ける訳無いでしょ。もしそうだとしても労働基準法に違反するわよ」

 

「いや、彼奴の仕事は特殊ロプ。て言うか今はそんな話をしている時じゃ─」

 

シロップの話を遮るかの様にキメラングが捕まっているコンテナに視線を向けると激しい金属音と共にコンテナが爆散し、コンテナの破片がシロップに向かって飛んでくる。

 

「ロプーッ!?」

 

「っ!危ない‼︎」

 

咄嗟にツイスターはシロップを抱えて飛んでくる破片を避けてことなきを得た。

 

「先ずはお前からにするか」

 

「っ!?」

 

その直後、真横からいきなり現れたキメラングはツイスターに向かって拳を振るう。それに対してツイスターはシロップを片腕で抱えながらももう片方の腕で防ぐ。しかし、キメラングの重い一撃が腕に響く。

 

「ぐぅっ!(なんて…パワーなの…!?)」

 

想像以上の力にツイスターは苦痛の表情を浮かべる。ダークツイスターと化したツイスターの身体は元よりも大きく強化している。それにも関わらずキメラングはツイスターにダメージを与えた。ツイスターは彼女の力に一瞬怯んでしまう。

 

「腕はもう一本あるぞ!」

 

「しまっ!?」

 

そこにすかさず顔に向かって迫り来るもう片方の拳。ツイスターはどうにか防御をしようにも間に合わず、そのまま顔面に拳を叩き込まれそうになる。

 

「ヒーローガール!スカイパンチッ!!!!」

 

「むっ!」

 

「「スカイ!」」

 

だが、その直前スカイがキメラングの死角からスカイパンチを仕掛ける事でキメラングはツイスターへの攻撃を中止。その場からすぐに飛び退くとスカイパンチを避けて距離を開けた。そのままスカイはツイスター達に話しかける。

 

「お二人とも、大丈夫ですか?」

 

「ええ、大丈夫よ」

 

「ああ、傷一つないロプ」

 

ツイスターとシロップは自分達は平気と答えるとスカイの後ろからプリズム達も駆けつけるとキメラングは地面に降り立ちツイスター達を見つめる。

 

「ふっ…5人来るか?面白い、私は一向に構わないぞ。寧ろちまちま1人ずつやるよりも纏めてやった方が楽しめるからな」

 

「「「「「っ!」」」」」

 

普通なら舐められていると憤慨する所だが今のキメラングから放たれるプレッシャーに思わず固唾を飲むもツイスター達。

 

「シロップ。悪いけどあんたを守りながら戦える自信が無いからあんたはあっちに行ってベリィベリーと隠れてなさい」

 

「ああ、そっちは任せたロプ」

 

シロップはツイスターの腕の中から抜け出すと後方のコンテナで気絶しているベリィベリーの元へ向かい、それを確認するとスカイ達と共に構えた。

 

「お待ち下さい。先程5人も言いましたが、まさかだと思いますが私は数にカウントされてないと?」

 

「無論だ。お前は現在変身する事は不可能、よって必然的に戦力としてカウントは出来ないな」

 

正義からの質問に対してキメラングは彼をゼインへの変身が出来なければ何もできないと評価していた。しかし、それを正義は鼻で笑う。

 

「ふっ…随分と見くびってますね。ゼインに変身出来なければ無力と…確かに現状私はゼインへの変身は出来ませんが、それ以外の方法でお前を倒す事は可能だ」

 

「ほう?」

 

「ちょ、正義さん!?」

 

キメラングに対して挑発発言した正義にスカイは思わずギョッとなる。彼は先程から故意があるか否か相手を煽る事がある。そのため、下手に今の正義にキメラングを刺激させたら真っ先にターゲットにされてしまう。そうなると非戦闘員である正義は呆気なくやられるためにスカイは正義を思い止めようとする。ただ、そんなスカイへとツイスターがフォローした。

 

「心配は無用よ。そいつは見た目は優男で性格はクソだけどまだ戦う力はあるから」

 

「クソって…酷い評価ですね。ですが大丈夫です。私はゼインに変身出来なくても別の姿になれますから」

 

「え、別の姿って?」

 

正義の言葉に引っかかったバタフライは思わずどう言う意味なのかと問うと彼は片手にいつの間にかリボルバーの銃の様なアイテム…マグナムレイズバックルを腰に巻いている中央に狐のエンブレムが入った装飾のついたベルト…デザイアドライバーの右側のスロットに装填する。

 

SET!

 

ベルトに音声がなると正義の右側にMAGNUMと大きな表記が現れると待機音が鳴り、正義は右手に狐の影絵を作ると突き出して指を鳴らす。

 

「変身」

 

マグナムライズバックルのシリンジを回転させ更に引き金を弾くことで弾丸が放たれる。同時に正義の身体は黒い素体へ変わり上から降ってきた白い狐の様なマスクが頭に装着され、彼の右側にあったMAGNUMと言う文字は白い鎧へと変化。そのままスライドされる形で黒い素体へ装着されると共に首に巻かれた白いマフラーをたなびかせる。

 

MAGNUM!READY…FIGHT!

 

「へ、変身した!?」

 

「でも、さっきとは別の姿…」

 

「というか…お、お稲荷さん?」

 

「白い…狐?」

 

「また白って…」

 

スカイ達は正義がゼインとは別の姿へ変身した事に驚くのに対して、ツイスターはやや呆れた表情を浮かべる。

 

「ほう…別の姿への変身が可能か」

 

「如何にも。この姿はギーツ…仮面ライダーギーツです」

 

そう言うと正義…ギーツは腰に装着してある白い銃…マグナムシューター40Xを抜いて銃口をキメラングに向ける。

 

「さぁ、此処からが…ハイライトだ!」

 

その台詞と共にギーツはキメラングへ銃撃をすると彼女は迫る弾を弾くと戦いは始まる。

 

「はあっ!」

 

「ふっ!」

 

先程のお返しに電撃を放つもギーツはそれを避けつつ連続で弾丸を放つもキメラングは電撃を纏う事で加速して避け、ギーツへ迫り接近戦をしかけるがギーツも負け時と対応していく。

 

「ほう、反応速度は中々だ。だが、これはついてこられるかっ!?」

 

「むっ」

 

キメラングは更に加速してギーツを惑わし彼に対応できない速さで攻撃を仕掛け、ギーツは防御をしながら銃撃をするが命中せずコンテナに当たり中々攻撃できずにいた。

 

「さて、どうする小僧ッ!」

 

キメラングは拳に電撃を纏わせると先程と同様加速しながらギーツへ重い一撃を喰らわせようと背後から迫るが、ギーツは手をベルトに置くと180度回転させた。

 

REVOLVE ON!

 

「んなっ!?」

 

「「「「「ええっ!?」」」」」

 

攻撃を仕掛けたキメラングと戦いを見ていたツイスター達は思わず驚きの声を上げる。なんとギーツはベルトを回転させた瞬間、身体が丸ごと半回転。その際に一度ギーツの頭が消えてから両腕が両脚へ、両脚が両腕となり上半身と下半身も同様に入れ替わる。最後に頭が戻ると変化が完了。その人体構造を無視した変化によって上半身から下半身へと白い装甲が移動する事になった。

そして、ギーツの変化に呆気に取られているキメラングの隙を突いてマシンガンを思わせる様な速さの連続蹴りを喰らわせると、数m後方へ飛ばされる。

 

「な、なんだ今のは!?」

 

「驚きましたか?」

 

「驚かない方が無理あるぞ‼︎」

 

キメラングは思わず声を荒げる。それもその筈だ。誰がいきなりこんなフォームチェンジを初見で動揺せずにいられるだろうか。キメラングの発言にはツイスター達も思わず頷き同意する。

 

「まぁ良い。先程は驚いたが、もう驚かん!」

 

そう言うとキメラングは指先から幾つもの強力な電撃を放ち襲い掛かるもギーツは跳んで避ける。

 

「本当にそうですかねっ!」

 

「なにっ!?」

 

するとギーツは両脚の白い装甲が展開し銃口が姿を表し其処から弾丸の雨を降らしてキメラングへ襲う。キメラングは再び驚きの表情を浮かべるも冷静に避けていく。

 

「先程の変形に続いて隠し武器か…面白いが、武器ならこちらもあるぞ!」

 

「っ!?」

 

今度はお返しと言わんばかりにキメラングは電気鞭を作り出しギーツの足を巻きつけそのまま投げ飛ばしコンテナへと叩きつけようとするが、ギーツは冷静に再びベルトを回転させる。

 

REVOLVE ON!

 

身体が再び入れ替わり、同時に強制的に側転をする事で体勢を直し上手くコンテナの上に着地するとマグナムシューター40Xを構えて銃撃をする。

 

「無駄だ!そんな豆鉄砲が通用するか!」

 

「くっ」

 

キメラングは飛んで来る弾丸を電撃で消し飛ばすとそのままギーツに向かって襲いかかる。ギーツはそれを何とか避けるもやや不利的状況だ。

そしてキメラングは更に追撃をしようとコンテナごとギーツを吹き飛ばすべく両手に強力な電撃を溜める。そのままそれを放とうとした。

 

「ヒーローガール!プリズムショットッ!!!」

 

「ぬっ!」

 

其処へプリズムがキメラングの死角からプリズムショットを放つとキメラングはギーツへの攻撃をやめて迫り来るプリズムショットを自身も同等の威力のある電撃の玉を放ち相殺して爆発させる。直後にその爆発の中からスカイが突っ込んできた。

 

「キュアスカイ!?」

 

「ヒーローガール!スカイパンチッ!!!」

 

プリズムショットの後ろに隠れていたのだろうスカイはキメラングの虚を突き、スカイパンチを放つ。これに対してキメラングは至近距離からどうにか避ける。

 

「はああああっ!!!」

 

更に其処へ橙色のオーラを纏ったウィングが突撃してきた。この連続攻撃に対してキメラングは余裕の表情を浮かべる。

 

「二段構えではなく三段構えか…悪く無い…だがっ!」

 

「うわあっ!?」

 

飛んでくるウィングを避けると彼の腕を掴んで振り回す。それによって彼を明後日の方向へ投げ飛ばした。そのまま追撃としてウィングに電撃を放とうとするが、その瞬間に自身の視界が蝶のバリアで覆い尽くされる。

 

「なにっ!?」

 

「そうはさせないよ!」

 

バタフライがバリアでキメラングの視界を妨げて動きを止めていると其処へ大量の投げキッスを放ちキメラングの周りを爆破させ土煙が舞う。

 

「煙幕か、これしきの小細工うおっ!?」

 

その時、キメラングに突如としてダメージが走り、更に追加で別の方向から次々と何かが命中してダメージを受ける。

 

「チッ…煙の中で隠れて攻撃とは…ツイスターだな、姑息な手を使って」

 

「そうよ」

 

すると辺りからツイスターの声が聞こえるが土煙のお陰で姿が見えなかった。

 

「だからといってあんたは卑怯と言わないわよね」

 

「勿論だ。複数人を相手にしているんだ…今更卑怯なんてっ!?チィッ、小僧がっ!!!」

 

ツイスターと話をしている最中に煙の中からギーツが弾を放ってきたが、キメラングは咄嗟に避け弾が飛んできた方向に向かって電撃を放つも手応えが感じない。

 

「外したか」

 

「あんたが全員でかかって来いって言ったんだから一度吐いた唾を飲むわけないわよね?」

 

ツイスターの煽り言葉にキメラングは口元を吊り上げる。

 

「無論だ…だが、このまま攻撃を受け続けるのは私としては気分が悪い!!!」

 

キメラングは拳に電撃を纏わせると地面に叩きつけた瞬間衝撃が辺りに響き渡り、煙が一気に吹き飛びツイスター達の姿が現れる。

 

「隠れんぼは終わりだ!」

 

「くらうかっ!」

 

ツイスターに狙いを定めると一気に懐に潜り込み拳を腹に叩き込もうとするが、ツイスターは咄嗟に片腕で防御すると回し蹴りを放つ。それに対してキメラングは身体に電撃を纏うと加速して回避。すかさずツイスターの背後に周り奇襲を仕掛けようとした。

 

「させないぞ!」

 

「ぐっ!?」

 

そこに横から再びウィングが飛んできてキメラングに強力なタックルを喰らわせ彼女を吹き飛ばす。着地したキメラングに対して今度はバタフライが高く飛び攻撃を仕掛ける。

 

「ひろがる!バタフライプレスッ!!!」

 

バタフライは足元にバリアを発生させそのままキメラングを押しつぶすと言わんばかりに急降下してキメラングをプレスしようとした。

 

「力を得たばかりの戦闘経験皆無のお前がその程度の技で私を倒せるかっ!」

 

だが、キメラングはそれに対してバタフライプレスを受け止めてしまう。

 

「嘘っ!?それならっ!」

 

バタフライプレスが駄目ならとバリアを解除し高く跳ぶと其処から投げキッスを放とうと構える。

 

「遅い!」

 

「があっ!?」

 

「「「「バタフライ!」」」」

 

だが、キメラングはそうはさせないと一瞬でバタフライへ距離を詰めてから踵落としを喰らわせ、バタフライを地面に叩きつけた。これを見て近くにいたプリズムがいち早く彼女の元へ駆けつける。

 

「先ずは1人だ。さぁ、次は誰だ」

 

バタフライを倒し、キメラングは続いて他の者達に狙いを定めようとしたその瞬間。

 

「引っかかったね!」

 

「なにっ!?」

 

倒したと思われていたバタフライは気を失わずプリズムに身体を支えて貰いながらキメラングに手を翳すと彼女の周りの一部を除いてバリアで取り囲んだ。

 

「確かに私は今日プリキュアになったばかりだよ。それでも皆んなに良い所を見せないと‼︎」

 

「はっ、だからなんだ!?こんな物直ぐに抜け出して─」

 

抜け出してやるとキメラングが言った時、彼女の目の前にプリズムの光弾が現れる。

 

「煌めけ‼︎」

 

「があっ!?め、目がっ!」

 

光弾を激しく光らせる事でキメラングは目を押さえて苦しみ悶えて動きを止めてしまう。

 

「今だよ皆んな!」

 

「やっちゃって!」

 

「「「はい(うん)(ええ)!」」」

 

プリズムとバタフライが作ったチャンスを無駄にしない様にスカイとツイスターとウィングはキメラングに向かって飛び出す。

 

「ヒーローガール!スカイパンチッ!!!」

 

「ひろがる!ウィングアターック!!!」

 

「ヒーローガール!ダークツイスターストライク!!!」

 

3人はそれぞれの技を一斉に放ちキメラングへと突撃する。

 

「…なんてなぁ!」

 

「「「なっ!?」」」

 

キメラングは先程の苦しんでいた姿は演技だった様で直後に彼女は平気そうに笑みを浮かべると迫り来るツイスター達に向かって両肩のトゲから強烈な電撃を放つ。

 

「「「ああああああああッ!!!!」」」

 

「「スカイ!ツイスター!ウィング!」」

 

3人はキメラングの放つ強力な電撃が身体を流れて身動きが取れず悲痛の声を上げてしまう。その様子にプリズム達は思わず彼女達の名を叫んだ。

 

(何とか助けないと…!)

 

プリズムは電撃で動けない3人を助けようとプリズムショットでキメラングを攻撃しようと考えるが、丁度3人のいる位置はキメラングと重なってしまう。その為、プリズムは咄嗟に攻撃する事が出来ずにいた。

一方でギーツはその様子を遠くから眺めていた。

 

「…やれやれ、プリズムが作ったチャンスを生かせないとは…なんとも情けない」

 

捕まっている3人を見て落胆の声を漏らすギーツは全体的にメタリックレッドに光るバイクのハンドルが付いたバックル…ブーストレイズバックルを取り出す。

 

「やはり私が決めますか」

 

そう言うとベルトの空いているスロットにバックルを装着しようとするが直前で止めて何か考える。

 

「……少しは彼女達に花を持たせましょうか」

 

RIFLE

 

するとギーツはマグナムシューター40Xのノズルを展開させると伸びてライフルモードになり、ベルトからマグナムレイズバックルを外しマグナムシューター40Xのスロットへ装填すると照準をキメラングへと向け引き金を引いた。

 

MAGNUM TACTICAL BLAST

 

「ガアッ!?こ、小僧貴様ぁ…!」

 

遠距離から強力な弾を胸に浴びたキメラングは苦しそうに胸を押さえながら撃ってきたギーツを睨む。そんな時、ギーツの攻撃を受けた所為かツイスター達の動きを止める電撃が弱くなった。

 

「こ、これは…今がチャンスよ!」

 

「「は、はい!」」

 

ツイスター達は電撃を振り解くと全身に力を溜めて再度技を発動。一気に突撃する。

 

「「「はあああああああああっ!!!!」」」

 

「チッ、負けるかっ!!!」

 

迫り来るツイスター達を撃ち落とそうと両腕の装甲をキャノン砲へ変形すると強力な電撃を放とうとした。

 

「がああああっ!?な、なにっ!?」

 

しかし、突如として胸部を中心にキメラングの身体からスパークが起こる。どうやら先程のギーツの一撃によりアーマーが破損しエネルギーが暴走を引き起こした様だ。

 

「チャンスよ!」

 

「「はい!」」

 

「ぬ、ぬああああああっ!?」

 

3人は動けないキメラングを好機と見てそのまま自分達の技を叩き込む。そして、技を受けたキメラングは地面へ落下し大きなクレーターを作り出した。

 

「や、やったの?」

 

「まだわからないよ」

 

プリズムとバタフライは地面に倒れるキメラングを見て倒せたのかじっと見つめているとツイスター達に加えギーツも集まる。

 

「さて、奴が動けない今が確実に仕留められるチャンスですね」

 

「ちょ、やめなさい!」

 

「そうですよ。協力してくれた事に感謝しますがこれ以上の戦いは不要です」

 

動けないキメラングにトドメを刺そうとするギーツにツイスターとスカイ達が止める。

 

「あなた方は本当に甘いですね。そんな甘い考えを持っているからいつまで経ってもアンダーグ帝国との戦いを終える事が出来ないんですよ」

 

「あんたこそ!なんでもかんでも相手を消せば良いって楽な方法を取ろうとするんじゃないわよ!」

 

「そうですよ!相手を消したら一生分かりあう事が出来ないじゃないですか」

 

ギーツとツイスター達は互いにキメラングの処遇についてどうするか一歩も譲ろうとはせず言い争う。そこにキメラングが声を上げた。

 

「やってくれるな…お前達」

 

『っ!?』

 

その時、話しかけられた声に一同は振り返ると其処には気を失っていた筈のキメラングが立っていた。

 

「全く、こいつの記憶のプロテクトが解けかけて久方ぶりに表に出られたがまさか敗北を味わう事になるとはな…まぁ、暴れられただけでも得したか」

 

「あんた…何を言って?」

 

ツイスターはキメラングの言葉の意味がわからずツイスターは聞き返そうとするが、その直前ギーツがキメラングに向かって弾丸を撃ち込む。

 

「おい、人が会話中に弾を撃ち込むとは…随分と礼儀がなってない小僧だな」

 

「っ!?」

 

しかし、キメラングは飛んできた弾を全て片手で受け止めてギーツを睨みつけ、ギーツは思わず後退りする。

 

「まぁ良いさ…それにしてもこの身体もそろそろ潮時か。限界に近いし新しい身体に取り替えるか」

 

「潮時?新しい身体?…さっきからあんたの言っている言葉の意味がまるっきり理解できないんだけど」

 

先程から続くキメラングの発言にツイスターは自分達にわかりやすく説明を要求するもはぐらかされる。

 

「わからなければ別にそれでも良いさ…さて、私は少し休むとするか」

 

「え、休むって?」

 

キメラングの発言にプリズムが聞き返そうとすると、突如とキメラングは糸が切れた人形の様に地面に倒れ伏したのだ。

 

「き、急にどうしたんですか!?」

 

「まさか、怪我で意識を失って!」

 

突然会話中に倒れたキメラングにツイスター達は心配になっているとピクリとキメラングの指が動き彼女がゆっくりと立ち上がる。

 

「う…い、一体何が起きたんだ?」

 

「マッド…サイエンティスト?」

 

立ち上がったキメラングの姿にツイスターは奇怪な眼差しを向ける。

 

(どう言う事?さっきまでのこいつと全然雰囲気が違う…)

 

先程まで好戦的な雰囲気を放っていたが今はいつもの様な雰囲気に戻っている事に不思議に思っている。そんな中キメラングは辛そうな表情を浮かべる。

 

「ぐっ…ど、どう言う事だ?何故私の身体にここまでのダメージが…!」

 

「「「「「え?」」」」」

 

先程の戦闘により傷ついた自身の身体の傷に苦しむキメラングに一同は思わず声を漏らす。

 

「あんた…さっきからおかしいわよ。何で今更身体に受けたダメージにそんな反応をするの?」

 

「何って…私はさっきまでゼインを追い詰めてその後……あれ、おかしいな。全然記憶が無い…と言うかそこの白い狐君は誰だい?」

 

「え、どう言う事?」

 

先程まで自分達に好戦的に戦っていたキメラングがまるで記憶を丸々抜き取ったかの様に先程の戦闘を覚えてない事に不思議に思った。

 

「よくわかりませんが相手が混乱している今がチャンスですね」

 

「ちょ、あんたこの状態でマッドサイエンティストを!?」

 

状況が飲み込めてないキメラングに攻撃を仕掛けようとするギーツにキメラングは身の危険を感じたのか構えを取る。

 

「何だかよくわかないけど…身の危険を感じるから抵抗させてもら…ってうおっ!?」

 

キメラングは電撃を起こそうとしたが、突如と胸の装甲が小さな爆発を起こし、アーマーが解けてしまう。

 

「な、なんだ…何故ハイスペックアーマーが此処までボロボロになっているんだ!?」

 

「何故って…さっきまで僕たちと戦っていたから…あれ?」

 

キメラングの疑問にウィングが答えようとすると先程の爆発により散らばったアーマーのパーツなのか、何か見覚えのある物が落ちている事にそこに目を集中させると驚きの表情を浮かべる。

 

「な、何でお前がそれを持っているんだ!?」

 

「ウィング?」

 

「急にどうしたの?」

 

突如と声を荒げるウィングにツイスター達は彼に心配の声を掛ける。

 

「皆さん!キメラングの足元にあるアレを見てください!」

 

「アレ…え!?」

 

「嘘っ!?」

 

「な、何で!?」

 

ウィングの指摘された場所に一同は視線を向けると先程のウィングと同様に驚きの表情を浮かべる。何故なら其処にある物は自分達にとって馴染み深いアイテムなのだ。

 

「おっと、大事な動力源g「ちょ、ちょっと待ちなさい‼︎」ん?」

 

「マッドサイエンティストどう言う事なのよ!?何であんたがミラージュペンを持っているのよ!?」

 

そう。キメラングが手に持っているのは自分達がプリキュアへの変身に必要なアイテム…ミラージュペンだ。まさかそのミラージュペンはキメラングの物なのかと一同は一瞬思ったが、それは本人が否定する。

 

「何でって…拾ったからだよ」

 

「拾ったって…そんな大事な物が道端で落ちている訳ないでしょ!?」

 

勿体ぶる様な発言にツイスターは苛立ちを募らせる。キメラングが持つペンは彼女の物ではないと判明し安心を覚えるが、今度はそれが誰の物なのかと新たな疑問が発生する。

 

「勿体ぶってないでそれが誰の物でいつ手に入れたのか教えなさい!」

 

「ククッ、随分と気になっている様子だね。でも、教えてあげない」

 

キメラングはツイスターの表情が愉快に思ったのか焦らす発言をする。そんな発言にツイスターは更に苛立ちを募らせ、額に青筋を立てる一方でスカイ達も話しかける。

 

「キメラング…私達からも教えてください。それが誰の物なのか」

 

「スカイの言う通りだよ。キメラング、それを渡して」

 

「そうだよ、それに私にとってはその持ち主か私にとって先輩なのか後輩なのか気になる所だしね」

 

「其処気にしますか!?」

 

スカイ達がペンの本当の所有者について尋ねる中でバタフライだけ別の事を考えている事に思わずウィングがツッコむ。

 

「それならさ、私に戦って勝ったらこのペンを手に入れて聞き出しなよ」

 

「おや、私としてはペンの所有者が誰なのか気になりませんが、そんなボロボロの身体で戦えるとでも?」

 

キメラングの発言にギーツはやや呆れた言葉を放つとキメラングは「ん?ああ」と何か納得した声を漏らす。

 

「先程から気になっていたが君はゼインか…まぁ、君たちからすれば私の身体はよくわからないが大きなダメージを負っており、アーマーのスペアは用意してないなら戦闘は出来ないだろう。しかし、ヴィランっていうのは色々と手札を用意している物さ」

 

「それはどういっ!?皆んな!逃げてっ!!!」

 

『っ!』

 

ツイスターは何かに気付いたのか全員に声を掛けるとスカイ達も察したのか慌ててその場から離れると先程いた場所に突如とミサイルが飛んできて爆発を引き起こした。

 

「い、一体何が!?」

 

「わかりませんが…このバックルを出し惜しみしている場合では無さそうですね」

 

ギーツは嫌な予感がしたのか先程使うのを躊躇ったブーストレイズバックルをベルトに装着しようとする。

 

「おっと!所が問屋は下ろさないよ!マグネコントローラー!」

 

「なっ!?」

 

その直後、キメラングはマグネコントローラーを取り出し以前ゼインから武器を奪った時の様にブーストバックルを自身の手に収める。

 

「言っただろう。色々と手札は用意してるって」

 

「味な真似を…!」

 

ギーツはブーストバックルを奪われた事にキメラングへ苛立ちを募らせていると突如と海の方から大きな音が立てられ、反射的にそちらに振り向く。

 

「なっ!?」

 

「なんですかあれは!?」

 

突如と海の中から現れたのは全身金属で覆われた鳥…否、鳥の姿をした10mもある巨大なロボットだ。

 

「お、大きな…とり?」

 

「いや、アレはロボットですよ!」

 

「何で海の中からロボットの鳥が!?」

 

鳥型のロボットの登場にプリズム達も驚きの表情を浮かべる。

 

「マッドサイエンティスト、あんたいつの間にこんな物を!?」

 

「言っただろう、くどいけどヴィランは色々と手札を持っているものだって。キメランラン♪」

 

するとキメラングはその場から転移すると鳥型のロボットの操縦席へ乗り込んだ。

 

「さて、ゼインが使おうとしていたコレとミラージュペンをグサっと♪」

 

キメラングは手に入れたブーストバックルとミラージュペンを操縦盤に無理矢理突き刺すと其処から大きなスパークが起こり、ロボットの外見が無機質な銀から赤く染まり背中からバイクのマフラーが出現し炎を噴き出し、更には所々電撃が帯びている。

 

「ハハハッ!!!良いね最高だ!!!性能が想定していた数字から三倍へと上がったぞ‼︎」

 

キメラングは愉快な笑い声を上げると共に地面に立っているツイスター達に視線を向ける。

 

「さぁ、ラストゲームと行こう!君たちはこのメタルリーバードに勝てるかなぁ!?」

 

そう言うと鳥型のロボット…メタルリーバードは激しく電撃と炎を吹かせるとツイスター達も険しい顔を浮かべながら最後の戦いを迎えるのであった。

 




次回がコラボ最終回の予定です。お楽しみに。
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