ひろプリに野良猫系キャラを入れてみた   作:獅子河馬ブウ

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仕事が忙しくて小説を書く時間が中々取れず投稿に遅れてすいません。
ややクオリティが低いかもしれませんがご容赦下さい。
それではどうぞ。



第97話 キュアトールvsキメラング

ツイスター達の前にはプリキュアへと変身したひかる…キュアトールが地面に降り立つ。

 

「これが…ひかるが変身した姿」

 

「すごい…途轍もない力が感じられます」

 

「へぇ、中々かっこいいじゃん」

 

ひかるの変身した姿にツイスター達はそれぞれリアクションを見せる。彼は見た目もそうだが身体からは金色のオーラを纏っており所々にスパークが走っている如何にも只者ではない風格を放っていた。

ひかるも変身した自身の姿を見て驚きが隠せないでいた。

 

「これが…俺なのか?すげえ、かっけえ!しかも体から力が溢れて如何にも強いって感じがするぜ!」

 

(確かに強そうよね。だって髪型がまんま孫○飯だし)

 

見た目もそうだが今の身体からは元の身体ではあり得ない程の力が漲っており、トールは拳を強く握り締め自身の力に高揚感を覚える。

ツイスターも口には出していないものの見た目が某龍玉アニメに出てくる主人公の息子がスーパー○イヤ人になった姿とよく似ている事から強そうだった。

 

「ひかるさんもプリキュアに!」

 

「すごい、これでプリキュアが6人になったよ!」

 

先程まで戦闘を繰り広げていたスカイとプリズムは動きを止めて、また1人自分達の友達(仲間)がプリキュアに覚醒した事を喜ばしく思っていた。そして、キメラングは目を細めてキュアトールの姿を眺めていた。

 

「キュアトールか…確かその名はこちらの世界に伝わる神の名前だったね。随分と大層な名前だが果たしてその神の名に相応しい実力を持っているか私が直々に見極めてあげるよ!」

 

「っ!そうはさせません!」

 

変身したばかりのトールに襲い掛かろうとするキメラングにスカイは彼女の進行方向に立ち塞がり止めようとする。対してキメラングは目の前にいるスカイに向かって自身の羽織っていた白衣を彼女の顔面に向かって投げつける。

 

「なっ、がはっ!?」

 

「スカイ!?はあああああっ!!!」

 

視界を遮られたスカイは動きを止めてしまい、キメラングは隙が出来たスカイの腹部に蹴りを叩き込み数m程吹っ飛ばす。それを見たプリズムが光弾を生成してキメラングに撃ち込む。

 

「おっと、そいつは喰らわないよ!」

 

するとキメラングの周囲に6機の赤いドローン転送され、バリアを展開して光弾を防ぐとそのまま自身の身体に装着し全身が赤い装甲に覆われる。

 

「久しぶりに使う旧式のハイスペックアーマーだけど、君たち相手にこれで十分だよ!そら、ミサイル攻撃!」

 

そう言うとキメラングは両肩のドローンを展開してツイスター達の足元に向かって数発のミサイルを放ち土煙を舞い上がらせる。

 

「ぐっ、こんな物!!!」

 

自分達の周りを舞う土煙を吹き飛ばそうとツイスターは拳に風を纏わせ、地面に叩きつけると一気に土煙が消え去る。そのままキメラングを視界に捉えると一気に距離を詰め、風を纏った拳を振るうがその攻撃は何と身体をすり抜けてしまう。

 

「なっ、すりn「それはホログラムさっ!!!」があっ‼︎」

 

「「「つ、ツイスター‼︎」」」

 

ホログラムの偽物に驚いている隙に本物のキメラングはツイスターの側に現れると延髄斬りを喰らわせて吹き飛ばし、ウィングとバタフライが飛ばされたツイスターを受け止める。

 

「さて、次はトール…君の実力を見せて貰おうか!!!」

 

標的を再度トールに変えるとキメラングは一気に間合いを詰めてそのままの勢いで拳を振りかぶる。対してトールは迫り来るキメラングの攻撃を避けようと身体を動かそうとした時だ。身体から金色のオーラを纏うとキメラングの視界から消え、瞬間移動をしたかと錯覚する速さで彼女の背後に回り込んでいた。

 

「なにっ!?」

 

「オラッ!!!」

 

そして、そのまま拳に電気を纏わせるとキメラングに向かって殴るが、彼女はバリアを貼って防ぐ。

 

「負けるか‼︎どっ、せええええええいっ!!!」

 

「ぐああああああっ!?な、なんのっ!」

 

その時トールのオーラの色が金から青白へと変化すると力が増し、バリアを破るとそのままキメラングを殴り抜いた。だが、キメラングは咄嗟に受け身を取り体勢を直すとミサイルを大量に撃ち込みトールへ襲い掛かる。

 

「いけない!あれ程の量のミサイルは危険です!」

 

「トール避けて!」

 

迫り来る大量のミサイルにスカイ達はトールに逃げる様に言うが、トールは不適な笑みを浮かべると再び身体に雷を纏わせると迫り来るミサイル群に突っ込み全てを爆散させる。

 

「嘘っ!?」

 

「あ、あれだけのミサイルを単身で破壊するなんて…」

 

「しかも全て同時に破壊した様に見えたわ」

 

まるで時を止めたかの様に全て同じタイミングで破壊した事に一同は驚きを隠せないでいた。

 

「どう言う事だ…君の戦闘能力は明らかに先の5人よりも上だぞ!」

 

初めての戦いはスカイを始め然程のプリキュア達は慣れてない己の力に使い熟せず四苦八苦するのがお決まりのパターンだ。しかし、トールの場合は今のスカイ達と比べて攻撃力や回避力が高いだけでない。彼女達が苦戦した自身のハイスペックアーマーの能力と互角…いや、それを完全に上回っていたのだ。

 

「随分と焦っている様だが、まさかこれだけじゃないよな?」

 

「モルモット君の癖に生意気な…!良いだろう。ならとことんデータを取らせてもらうよ!」

 

焦りの表情を見せるキメラングを見てトールは不適な笑みをを浮かべつつ彼女を挑発する発言をし、キメラングは思わずそれに乗ってしまうとトールへ襲いかかって激しい攻防を始める。

そんな光景にツイスターは呆然となっていた。

 

「凄い…トールがあんなに強いなんて」

 

「僕達が一丸となってやっと互角のキメラングを単身で戦うなんて…」

 

自分達が束になって漸く同等の戦いができるのに対してトールは1人で互角…いや、まだ余裕を残して優勢で戦っている。

 

「くっ、ハイスペックアーマーの反応速度が追いつかないだと!?」

 

対してキメラングはこれまでのプリキュアの戦闘データとそれを上回る力を有したアーマーを持ってしてもトール1人に苦戦を強いられている事が信じられない。そのため半端ヤケクソでミサイルやレーザーを一斉にトールに向かって放つ。それにより、彼がいた所は土煙が舞った。少しして土煙が晴れると其処にはトールは居らず。彼は別の場所に立っており、ドヤ顔を浮かべながら口を開く。

 

「こっちだウスノロ」

 

「ちょっ!?その台詞は色々と危険よ‼︎」

 

「あっ、いけね!」

 

ただでさえトールの見た目がアレと似ているだけでもグレーなのに台詞までそのまま吐いたら間違いなく碌なことが起きない。そのためツイスターは思わず声を上げ、トールも自身の失言に気がつく。

 

「一体どうしたんですかツイスター?」

 

「ひょっとしてトールの言葉遣いを気にしているんですか?」

 

「まぁ、あの台詞はね…」

 

「あ、あはは…」

 

言葉の意味を知るツイスターとは違いスカイとウィングは知らない為、ツイスターの反応に疑問が浮かぶ。対して意味を知るプリズムとバタフライはそんなツイスターの気持ちを察したのか苦笑いを浮かべる。

 

「オラオラッ!!!」

 

「はああああっ!!!」

 

そして、戦いは更に苛烈を極めていた。先程のトールの挑発に乗ったキメラングはやや冷静さを欠けているものの力と素早さは増し、トールと戦っていた。しかし、トール自身にある余裕の表情は未だに崩れなかった。

 

「どうやらさっきよりも力は増したが、それでも俺を倒せる実力はない様だな」

 

「だったらこれはどうだい!!!」

 

全身に装着されてあるドローン6機をトールに向かって飛ばして四方八方からレーザーを放つが、トールは飛んでくるレーザーを全て避け一気にキメラングの懐に潜り込む。

 

「な、しまっ「オラッ!」グハッ!?」

 

キメラングは直ぐにドローンを呼び戻そうとするがトールはそれよりも先に彼女の腹部に蹴りを放つとキメラングは数m程吹き飛ばされて後方にある大木に身体を叩きつけられる。

そしてその姿を見たトールは先程まで好戦的な表情から穏やかな表情と変わる。

 

「悪いなキメラング、ちょっと初めての戦いだから力加減が出来ていないんだ。これ以上怪我したくなければ降参する事をおすすめするぜ」

 

自身の一方的な戦いにまるで弱い者虐めをしている様に思えたトールはキメラングに負けを認める様に言う。

対してキメラングは口角を吊り上げると笑い声を漏らす。

 

「クククッ、私に負けを認めろだって…まぁなんとも優しい台詞だ。だけど私にもプライドって言うものがあるのさ。ただのモルモットだと侮っていた君にここまでコケにされて素直に負けを認める程往生際が良くないんでね」

 

「ッ!お前、何を!?」

 

怪しい笑みを浮かべながら拳銃を向けてくるキメラングに思わず身構えて警戒するがキメラングは銃口をトールではなく自身のこめかみに当てた。その直後、躊躇なく引き金を引くと弾丸…ドーピングカプセルを放つ。そのままドーピングカプセルはキメラングの頭へ入っていった。

 

「ぐっ…キタ…キタキタキタキターッ!!!」

 

「なっ、まさかそれは!?」

 

弾を自身の頭に撃ち込んだキメラングは一瞬苦痛の表情を浮かべるも次の瞬間全身から漆黒のオーラが噴き出る。今までドーピングカプセルはランボーグやカバトン。更にツイスターに使ってきたが、キメラングはそれらと違い肉体に大きな変化は見られなかった。

 

「クククッ、正直過去のデータを元に新たなカプセルを作ったもののテストはしなかったから後遺症とか不安だったがそんな物は気にしない程の想像以上の力を手に入れたよ!!!」

 

地面を蹴り一気に飛び出して拳を振るうキメラングにトールは咄嗟に腕を顔の前で交差させて防御の構えを取ると拳が衝突した瞬間、その場には大きな衝撃が響く。

 

「お、重っ!」

 

「先程までは随分と痛めつけてくれたからね。今度はこっちのターンだ!」

 

「まだだ!」

 

キメラングはドローンを1機呼び寄せメイス状にするとトールへぶつける。トールはそれをなんとか耐え、両手に雷を纏るとキメラングに連続で拳を振るう。それに対してキメラングはメイスを地面に突き刺すとそのままメイスを軸にして回転蹴りを放った拳を弾き、すかさずメイスを抜くと力を込めて振り抜く。

 

「そぉれいっ!!!」

 

「が、あああああああっ!!!」

 

『トール!!!』

 

下段から上に向かって振るわれたメイスをトールは防御する間も無く、直撃。その影響でトールは吹き飛ばされ、更に追撃する様にキメラングはトールを地面に向かって叩きつける。彼はその勢いで地面を数回バウンドして倒れ込む。それを見たツイスター達は彼を助けようとキメラングへ迫る。

 

「よくもトールを!絶対に許さないわよ‼︎」

 

「いいよ。纏めて相手をしてあげるよ‼︎」

 

残り5機のドローンを操り迫り来るツイスター達に向けてレーザーの雨を放つが、バタフライがバリアを貼り防いでいる内にスカイとツイスターとウィングがキメラングへ一気に駆け込む。

 

「「「はああああああっ!!!」」」

 

「最初の様に近接主体の3人が前衛で残り2人が後衛によるサポートか…悪くないが今の私に勝てるかな?」

 

迫り来る3人にキメラングは余裕な表情を浮かべてメイスを担ぐと迎え討つべく3人に迫りメイスを振るおうとする。すると、突如としてキメラングの目の前にバリアが出現する。

 

「なにっ!?「はあっ!!!」ぐっ!」

 

「「はあっ!!!」」

 

いきなりバリアにより視界を遮られたことでキメラングは動きを止め、その隙にバリアの陰からスカイが飛び出す。スカイはすかさずキメラングに拳を振るう中、キメラングはそれをメイスを使って防ぐ。更にそこツイスターとウィングが高く跳び、そこから踵落としをキメラングの頭部に喰らわせた。

 

「どう、流石に効いt「悪いけど、虫でも止まったのかと思ったよ」嘘っ!?」

 

ツイスターとウィングによる同時の踵落としが決まった筈なのにキメラングはケロッとしており、ダメージは全く入っている様子は無い。そして、ツイスター達が驚いている隙にキメラングは全身からアンダーグエナジーを放つとツイスター達を吹き飛ばす。彼女達は体勢を空中で立て直すと地面に着地。そのまま直ぐにでも反撃しようと動き出すが、キメラングはそれよりも先に呪文を唱える。

 

「キメランラン♪」

 

「なっ「こっちだよっ!」があっ!?」

 

転移してスカイの死角に現れるとメイスを振るい彼女の胴に向かって殴打する。

 

「スカイ!よくもやってくれたな!」

 

やられるスカイの姿を見てウィングは全身から炎のオーラを纏って飛びキメラングへ突っ込んでいく。対して彼女は持っていたメイスを再び地面に突き刺すと展開して内蔵されたミサイルを爆破させて大きな土煙を巻き起こした。

 

「また煙幕か!」

 

再び視界を土煙で遮られるもウィングは目を集中させて周辺を見渡すと人影らしき物を捉えた。

 

「其処だ!」

 

土煙でぼやけているもののキメラングと思わしき人影に向かってウィングは蹴りを放ち、見事ヒットするが同時に土煙が晴れると自身が攻撃したのはキメラングの操るドローンであると判明する。

 

「しまっ「はい、残念賞!」な、があっ!?」

 

ドローンの存在に動揺している隙にキメラングはウィングの背後に現れると両腕を彼の腰に回して其処から後方に向かって叩きつける…所謂ジャーマン・スープレックスで彼を地面に沈めた。

 

「トールだけじゃなくスカイとウィングまで…こうなったらこっちも全力で行くわよ!

 

次々とやられる仲間の姿を目にしたツイスターは自身を強化してキメラングへ突っ込むと足に風を纏わせつつ連続で蹴りを繰り出す。しかし、それらは全て避けられてしまう。

 

「ハハハッ!悪いね、ちょっと強くなり過ぎて君の蹴りは当たらないよ」

 

「なら、これはどう!」

 

するとツイスターは首のマフラーを外して鞭の様に激しく振るうが、先程と同様に避けられてしまう。

 

「無駄だよ。さっきも言ったが当たらな──」

 

当たらないと言いかけた瞬間、キメラングの頭部に何か鈍器で叩かれた衝撃が響くと思わずふらついてしまう。キメラングは何が起こったのか慌ててツイスターに視線を向けると其処には彼女は先程と同様にマフラーを握っていた。しかし、マフラーの先端には見覚えのある球体…ドローンが巻き付けてある事に気がつく。

 

「そのドローンは!」

 

「ふん、あんなにあったんだから一つぐらい貰ってもいいわよね!」

 

そう言ってツイスターはマフラーにドローンを巻き付けた即席チェーンアレイをキメラングに向かって連続で振るう。キメラングは飛んでくるアレイを回避するが、その重さと遠心力により速さと飛んでくる軌道が変化。そのためアレイは次第にキメラングの身体に命中しつつあり、キメラングの顔も焦りが見られつつあった。

 

「流石にやばくなってきたね」

 

「これで当たりなさい!!!」

 

今度こそ当てると言わんばかりにアレイ部分に風を纏わせると思いっきり力を振るい先程までと比べて物凄い速さでキメラング目掛けて飛んでいき彼女の胴体に叩き込まれる。

 

「なんてね」

 

「なっ!?」

 

しかし、そう思いきやアレイは胴体には叩き込まれず。まさかのキメラングが両手で受け止めており、彼女は受け止めたアレイ部分を地面に叩きつけるとツイスターへと距離を詰めて彼女の右腕を掴む。

 

「それにさ、強化の割には言うほど強くなってないから私のアンダーグエナジーを分けて強くさせてあげるよ」

 

「や、やめっ、ああああああっ!!!」

 

「「ツイスター!!!」」

 

アンダーグエナジーを身体に注がれツイスターは苦痛の表情を浮かべ次第に右半身の衣装が黒く染まり掛けてしまう。咄嗟にプリズムとバタフライがキメラングへ襲い掛かるもキメラングはツイスターから手を離し、攻撃を避けて距離を置く。対してプリズム達は苦しそうに右腕を抑え込むツイスターの身体を支える。

 

「大丈夫ツイスター?」

 

「身体は平気?」

 

「え、ええ、2人が助けてくれたお陰でなんとか…」

 

心配してくる2人にツイスターは平気と答えるものの先程身体に注がれたアンダーグエナジーは身体に残っており、ジワジワと全身に侵食していく。ツイスターはその影響で苦痛を受けているものの、2人にこれ以上心配をさせまいとどうにか痩せ我慢で答えを返す。

 

「どうするんだいツイスター?其処の2人にバトンタッチでもするかい?」

 

「そんなわk「うん、今度は私たちが相手だよ!」ないって、プリズム!?」

 

「プリズムの言う通り、ツイスターは少し休んでて!」

 

選手交代をするのかと煽られたツイスターはそれを否定しようとしたが、プリズム達が彼女よりも先に答えてしまうとキメラングへと攻撃を仕掛ける。

 

「行くよバタフライ!」

 

「うん、最初から最大出力!」

 

プリズムとバタフライはそれぞれ大量の光弾に投げキッスを放ちキメラングを襲うがキメラングは余裕の表情を浮かべてメイスにアンダーグエナジーを溜め込む。

 

「そんなただ数だけの攻撃に私がやられると思っているのかい!!!」

 

そう言うとメイスを振り翳し一気に地面へ叩きつけると地割れが起き、其処からアンダーグエナジーが噴き出すと放っていた光弾と蝶を掻き消してしまう。そのままプリズムとバタフライの方へと噴き出したアンダーグエナジーが向かう中、2人は高く跳ぶ。

 

「いくよ!ヒーローガール!プリズムショットッ!!!」

 

「ひろがる!バタフライプレス!!!」

 

2人は浄化技を同時に放ち、キメラングへ攻撃をかける。しかし、キメラングは迫り来る技に対してドローンを1機その場に出現させるとメイスとなったドローンと地面に埋まっているドローン。この2つと共に合体させ、巨大なバズーカ砲へと進化させる。それが胸部に装着するとプリズム達へと向けられた。

 

「喰らうといいさ、ハイパーデスメットキャノン!!!!」

 

胸部にあるバズーカから漆黒のエネルギー波が放たれ、プリズムショットにバタフライプレスへとぶつかり合う。

 

「「ぐうううううううっ!!!!」」

 

「ククッ、中々の強さだけど今の私の強さの前では無意味だよ!!!!」

 

「「ああああああああっ!!!」」

 

「プリズム!バタフライ!」

 

プリズム達はどうにか粘るが、エネルギー波の出力をさらに上げた事でプリズム達の技は飲み込まれてしまう。そのまま2人は揃ってエネルギー波をまともに受けてしまい、耐えきれずツイスター達の元まで吹き飛ばされた。

そんな2人にツイスターが駆け寄って声をかけるのに対し、倒れ伏すプリキュア達の姿を見てキメラングは愉快そうに高笑いをする。

 

「ハーハハハッ!!!今日はなんて最高な日なんだ!新しいプリキュアとの戦闘データに加えて私自身の発明品で全員倒せたんだ!」

 

自分の新たな力でツイスターを除くほぼ全員を倒した事にキメラングはとても嬉しそうにしているとツイスターは苦痛の表情を浮かべながら拳を構える。

 

「何喜んでいるのよ!まだ私が残っているのをわs「ああ、忘れてた」ああっ!」

 

自分の事を忘れるなとキメラングへ攻撃を仕掛けようとした時、キメラングは思い出したかの様にツイスターに向かって残り3機のドローンでレーザーを集中砲火させて彼女に浴びせる。暫くしてレーザーが止むとボロボロになったツイスターは地面に倒れ伏す。そんな彼女にキメラングが近づと地面に蹲み話しかける。

 

「やめときなよツイスター、今のきみはアンダーグエナジーによりダークツイスターに成りかけているんだ。それで戦ったら闘争本能に飲まれて自我を失っちゃうよ」

 

「ぐぅっ」

 

同情してくる様に話しかけるキメラングにツイスターは悔しい表情を浮かべて彼女を睨みつける。確かに今の状態で戦えば暴走する危険性がある。だが、ここで負けを認めたら自分や仲間達が酷い目に遭うと考えたツイスターはゆっくりと立ち上がり再びキメラングに構える。その姿を見たキメラングはため息を吐く。

 

「はぁ、往生際が悪いね。其処まで戦いを望むなら「ま、まだだ…!」おっ?」

 

声が聞こえた方向に徐に振り向くと其処には最初に地面に叩きつけたトールの姿があった。

 

「まだだぜ…俺はまだ戦える」

 

「へぇ、君も戦えるんだ。初めて戦う人間にしては中々の根性だね…ならその根性に免じて楽にさせてあげるよ」

 

ツイスターに続いて立ち上がるトールの姿にキメラングは胸部に装着したドローンをメイスにして彼にトドメを刺すべく近づこうとすると、更に気配を感じて背後を振り返る。

 

「ま、待ちなさい」

 

「私たちも…戦えるよ」

 

「まだ勝負はついてない…!」

 

「皆んなが戦いを諦めてないのに私も諦めるわけにはいかない!」

 

ツイスター達に引き続きスカイ達4人も立ち上がり戦いの構えを取る。その姿を見たキメラングは再び笑い声を漏らす。

 

「クククッ、そうだね…そうこなくちゃね!ヒーローは最後まで諦めないよね!」

 

キメラングはそう言って再び全身にドローンを装着するとその場から高く飛ぶ。

 

「だけど君たちは既に満身創痍だ。これ以上長期戦をすればさっきトールが言ったように弱い者虐めになるからね。だから互いに最大攻撃で決着を決めようじゃないか!」

 

そう言うとキメラングは両肩のドローンを胸部のドローンと合体させバズーカ砲へと変形させるとエネルギーを溜め込む。

一方でその様子を見た地上にいるスカイはプリズムとツイスターに声をかける。

 

「プリズム、ツイスター我々もエクストリームツイスターズで対抗しましょう!」

 

「うん、わかったよ!」

 

「わ、私もやる…くっ」

 

「「ツイスター!?」」

 

地面に倒れそうになったツイスターだったがスカイ達によって身体を支えられ地面に倒れるのを防いだ。

 

「だ、大丈夫よ…これくらい。バタフライ私にもう一度回復を…」

 

「駄目だよ!そんな無茶する前提で回復なんてさせられない!それにキメラングに注がれたアンダーグエナジーにミックスパレットの回復能力が通じると思えないし」

 

「バタフライの言う通りです。ツイスターは休んでいてください。僕達のタイタニックレインボーで対抗します」

 

これ以上のツイスターの戦闘は危険と判断したバタフライとウィングはその代わりにキメラングと対決をしようとした。

 

「待ってくれ皆んな」

 

『トール?』

 

其処にトールが声を上げたことに一同は彼に何か作戦があるのかと思い視線を向ける。

 

「此処は俺にやらせてくれないか?」

 

『なっ!?』

 

一同はトールの発言に驚きの声を上げる。

 

「まさか1人でキメラングと戦う気ですか!?」

 

「無茶だよ!」

 

1人でキメラングと対決しようとするトールにスカイ達はそれは無謀な行動だと彼の提案を却下しようとする。

 

「俺もこんな事は無茶な話だってわかっている。1人よりも複数人で力を合わせれば勝率が高いってのもわかっているんだ」

 

「だったら尚更みんなで力を合わせた方がいいんじゃ?」

 

1人よりも全員で協力した方が勝算があるのではとウィングが考えるが、トールは首を横に振る。

 

「いや、例えバタフライの回復の力を使って技を出したとしても今のキメラングには勝てると思えない。でも、俺は違う」

 

するとトールは拳を出すと青白い電撃を激しく放ち出す。それを見たスカイ達は思わず一歩後退りしトールは慌てて一同に謝罪する。

 

「あ、悪い、驚かせて。でもこの通り俺の放つ電気は何故か弱らない…と言うか発電機みたいに次々と新しい電気が沢山生み出されて身体に溜まっているんだ。これを使えばキメラングに勝てる可能性がある」

 

「で、でも…それでも1人でやるn「私はトールの意見に賛成よ」ツイスター!?」

 

バタフライがそれでも1人で戦う事は危険と告げようとしたがツイスターがトールの意見に賛成したことに驚きの反応を見せる。

 

「皆んな思い出して、マッドサイエンティストが使っていたアーマーの動力源は元はトールのミラージュペンだったのよ。それを使って私たちと戦っていたマッドサイエンティストは私達を圧倒する力を振るってた。なら、トールの力は単体で考えた場合だけどこの場にいる誰よりも強いのよ」

 

ツイスターの話を聞いてスカイ達は思い出す。かつてキメラングが使っていたハイスペックアーマーTYPE-Tはツイスターの言う通りトールもといひかるのミラージュペンを使っており、その力は自分達が束になっても彼女に勝てず。先程もひかるがミラージュペンを取り戻すまでは自分達を瀕死直前にまで追い込んでいたのだ。その力の源であるミラージュペンで変身するトールはその時のキメラングと同等の力…否、本来の持ち主である彼ならそれ以上の力を発揮するだろう。

だが、それでもトール1人に託すのはどうなのかとプリズム達は悩んでいるとスカイが口を開く。

 

「トール…改めて問いますが勝てる自信はありますか?」

 

「「「スカイ!?」」」

 

この中で人一倍仲間想いであるスカイの口から信じられない言葉が出た事にプリズム達は驚きを隠せなかった。そんなプリズム達の気持ちを察したスカイは彼女達に視線を向ける。

 

「確かにトール1人に任せるのは無責任でしょう。ですが時には仲間の力を信じるのも大事です。そうでしょう?」

 

「「「っ!」」」

 

その言葉を聞いてこれまでの戦いを思い出す。自分1人の力で敵わない敵に対して仲間の力を信じる事で何度も勝利してきたのだ。それを思い出したプリズム達は少し考えた後、決心したのかトールに向き合う。

 

「わかったよ。今日はトールに任せるよ!」

 

「確かに…今の僕達では勝てそうにありませんですし」

 

「私も年下のトールに任せるのは辛いけどトールの事を信じるよ」

 

「ああ、任せてくれ!」

 

プリズム達はトールに自分達の分まで戦う事に応援するとトールは右手をサムズアップして答える。

そして、ツイスターもトールへ話しかける。

 

「トール…私も貴方が勝つ事を信じてる。だからマッドサイエンティストに負けないで!」

 

「ツイスター…勿論だ!!!」

 

ツイスターが自分を信じている事に嬉しく思ったトールは先程よりも強く返事をすると上空に待機するキメラングに視線を向ける。

 

「長く待たせて悪かったなキメラング」

 

「別に気にしてないさ。それよりも本当に君1人でやるつもりかい?だとしたらそれは無謀ってものだよ」

 

自分相手に1人で戦おうとするトールの姿に無謀な行動だと愚か者を見る目を向けるがトールはそれを鼻で笑った。

 

「ハッ!俺のミラージュペンの力で散々イキってた奴がよく言うぜ」

 

「…なんだと?」

 

トールの煽り言葉に聞き捨てならないと言わんばかりに目を細めてトールを睨む。対してトールは喋るのをやめずに続ける。

 

「だって事実じゃないか。お前は俺からこの力を使ってツイスター達に圧倒的な差を見せつけて良い気持ちになってたんだろ?例えるなら親から貰った玩具を自慢するみたいによ!」

 

「ちょ、ちょっとトール!」

 

「流石にそれ以上キメラングを刺激するのは…」

 

ヒートアップするトールにプリズムとウィングはキメラングをこれ以上を煽ったらキレてしまうと思い止めようとするが、それをツイスターが手で制する。

 

「いや、寧ろこれで良いのよ」

 

「え、どう言う事?」

 

「彼奴は今までの戦いから何か切り札とかを隠し持っていることが高いからトールはあーやって煽りに煽ってプライドを刺激して切り札を晒すか、彼女の逃げ場をなくしているのよ」

 

彼女の話を聞いてプリズム達は今までの戦いを振り返る。キメラングは自分が負けそうになった時、引き際を考えて退散する事が多い。ただし、奥の手を披露した時には勝つ自信がある間は最後まで逃げず戦うという癖がある。トールはその癖を利用してキメラングが逃げない様にしようとしていたのだ。

プリズム達はトールの考えに納得した表情を浮かびかけるが一つ懸念が浮上する。

 

「でも、キメラングがトールより力が上回っている可能性があります」

 

「確かにそうだよね」

 

キメラングの今の実力がトールを上回っている可能性がある。トールの次々と生み出される電気に対してキメラングは自身をドーピングして強化している。果たしてどちらが上なのかと不安が過ぎる。だけど、そんな中ツイスターは違っていた。

 

「確かにその可能性はあるかもしれない…でも、私はトールの事を信じているから」

 

「「ツイスター…」」

 

ツイスターはトールが勝利する事を信じ、プリズム達はトールの勝利を信じる事に疑った自分達を恥じるとツイスターに続いてトールの勝利を信じる事にした。

一方でキメラングは先程から続くトールの発言についに我慢の限界か目が血走った。

 

「ははーん言うね……なら、そんなに私を怒らせたいなら要望に答えて怒ってあげるよ!!!!」

 

身体から漆黒のオーラを放つキメラングは胸部に取り付けたバズーカ砲に更にエネルギーを溜め込む。

 

「君がのんびり喋ってる間にエネルギーチャージ完了!そして吹き飛ぶと良いさ!ハイパーデスメットキャノン!!!!」

 

バズーカ砲から先程プリズム達とバタフライに放った漆黒のエネルギー波が放たれる。だが、その威力は明らかに先程よりも大きい物だ。下手をすれば今いる公園やその周辺にも被害が及ぶかもしれない。

トール自身も迫り来るエネルギー波を見て思わず冷や汗が額に浮かび一瞬不安になる。だが、背後から声が聞こえてきた。

 

「トール!貴方の全力を見せて!」

 

「ツイスター…ああ、任せてくれ!こっちも全力で行くぜ!!!!」

 

後ろから聞こえてきたツイスターの応援にトールは不安は吹き飛び元気を貰うと右手を高く空に掲げると突如と空が暗くなり雷がトールに落下する。

落雷を受けたトールにツイスター達は思わず心配の声をあげそうになるがトールは雷をその身で受けたにも関わらず平気な顔を浮かべていた。そしてトールの右手には先程の雷によって作られたハンマーを握っている。

 

「あれは、ハンマーですか!?」

 

「しかも雷で出来ているよ!」

 

「驚く所はこれからさ!」

 

雷のハンマーを持つトールにスカイとバタフライは驚いているのを尻目にトールは雷のハンマーを頭の上で振り回しつつ巨大化させていく。

 

「で、でっか!?」

 

「デカすぎますよ!!!」

 

「なんなのあのデカさは!?」

 

作り出した時よりも一回りも二回りも大きくなった雷のハンマー、まるで巨人が扱うぐらいの大きさに一同は驚きを隠せなかった。

そして、ある程度巨大化したハンマーを握ると迫り来るエネルギー波に向かって跳びハンマーを振り翳した。

 

「ひろがる!トールハンマーッ!!!」

 

ハンマーを迫り来るエネルギー波に叩きつけ大きな衝撃が響き渡り、地上にいるツイスター達はその衝撃に吹き飛ばされそうになる。

 

「うわあああああっ!?ふ、吹き飛ばされる!」

 

「くっ、なんという衝撃なんですか!?」

 

「これがトールの力なの!?」

 

「幾ら何でもこれは…!」

 

「くっ…」

 

足腰に力を入れてなんとか吹き飛ばされない様にツイスター達は堪える。その一方でトールと対決するキメラングは笑みを浮かべた。

 

「成る程、啖呵を切る実力はある様だね。でも、その程度じゃ私に勝つには実力不足だよ」

 

すると両膝に付いているドローンがバズーカへと合体してエネルギー波の放出量が先程よりも大幅に増える。

 

「うおっ、マジか!?」

 

先程よりもエネルギー波の威力が増した事にトールは次第に押され、雷で形成したハンマーも少しずつヒビが入り始める。

 

自身の技が負けそうになる事に内心弱音を吐くトール。これなら自分だけで無くツイスター達と協力すれば良かったと後悔の念も出てきた。

 

「負けないでトール!」

 

「っ!ツイスター!?」

 

するとその時、地上からツイスターの声が聞こえ彼女の方に視線を向ける。

 

「我々も貴方を信じてます‼︎」

 

「私も応援しているよ‼︎」

 

「勝ってください‼︎」

 

「そんな光線押し返しちゃえ‼︎」

 

「みんな…ああ、俺に任せろ!!!」

 

其処には地上にいるツイスターを筆頭とした仲間達が自分にエールを贈っていたのだ。そんな彼女達のエールを貰ったトールはハンマーを握る拳に力を入れると、自身の放つオーラの色が青白から紫へと変化。更に激しいスパークが起こるとキメラングの放つエネルギー波を押し返していく。

 

「な、なんだ!?急にパワーが上がっただと!?」

 

押し返される自分のエネルギー波にキメラングは驚きを隠せないでいた。彼女は先程煽られた影響か、トールを倒す事に集中して失念していたのだ。プリキュア達はピンチになれば成る程にそのピンチを覆す程の力を発揮するという無限の可能性がある事を。

そして、トールはエネルギー波を弾くとハンマーを両手で握り再び振り被る。

 

「いっ、けえええええええええっ!!!!」

 

そのまま勢いよくハンマーをキメラング目掛けてぶん投げたのだ。対してキメラングは迫り来るハンマーに対した構えを取る。

 

「なんのこれしき!ハイスペックアーマーとドーピングによって強化した私の力が合わさればこんなハンマーなんてぶっこわっ!?」

 

ハンマーを破壊しようと拳を振りかぶったキメラング。だが、突然身体が重くなると更には頭痛に吐き気、倦怠感などの症状に見舞われる事となった。

何故、突然と身体に不調が起きたのか一瞬分からなかったがキメラングはある事を思い出した。

 

(そ、そうだった、このアーマーは長時間使うとオーバーヒートを起こすんだった!)

 

キメラングは頭に血が上った事で久しぶりに使うアーマーのデメリットの存在をキメラングはすっかり忘れてしまっていた。それだけではなく少し前に使ったドーピングカプセルの効果が今切れるとその後遺症がキメラングの身体を蝕んでしまう。故にキメラングは目の前に迫り来るハンマーを避ける所か防御することもできなかった。

そして気がついたら時にはハンマーはもう目と鼻の先であった。

 

「き、キメッ!うぎゃああああああああああああああっ!!!」

 

なんとか転移して避けようとしたキメラングだったが、それは間に合わず。トールハンマーを受けてしまうと内包されていた雷がキメラングを襲い、彼女は更に上空へと吹き飛ばされる。

そして、それを見たトールは拳を空に向かって突き上げる。

 

「俺の…勝ちだ‼︎」

 

トールはこれにより、自身の技がキメラングの技を打ち勝つと彼女に勝利した事を確信するのであった。

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