King And Hearts~鍵を待つもの~【完結】   作:かすてらホチキス

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ヒカリが音読した便箋3枚分手紙の内容です。


Another16-2~Buddy's Letter~

Another16-2~Buddy's Letter~

 

 

 前略。

 色々な季節の挨拶から始まり定型文が並ぶ。

 

 以下原文。

 

 君と初めて技の限りを尽くしたぶつかり合いをしたのはとても楽しかった。

 でも、これ以上はいけないと、君の中のもう一人が以前言ったんだ。

 だから僕は離れなければいけない。

 

 それを感じていたタイミングは君の心の鍵を開いた時に彼女は話してくれていた。

「あなたの体は闇の世界に近すぎてヒカリに悪影響が出てきてしまう。私がヒカリを守るから貴方はヒカリから離れて」

 そういったんだ。

 

 ぼくは、ぼくの体を見つけるために闇の世界に行ってくる。

 そこはヒカリが行ってはいけない場所だと彼女は言っていた。

 

 ヒカリは行けない、行ってはいけない。

 闇の力の影響で君の心の中にいる彼女が出てきて君が精神から戻ってこれなくなるらしい。

 

 これが、この前の君の心の鍵を開けた時に加速してしまった。

 必死に君の名前を言っていた理由がこれなんだ。本当にあの時は危なかったんだ。

 

 それと、君の闇の侵食は止まったわけではなくて、君でいられる時間が限られているみたいなんだ。

 今回のコロシアムは君が闇の力を使うくらい切っ泊したものではないから喜んで受け入れたんだけどね。

 でも、最後の彼は少し焦ったよ!僕が交代していたらと思うとあれだけ持ちこたえられたか本当に驚いた!

 

 

 話を戻ろうか。

 彼女はヒカリがこのままだといけない、すぐにでも君が君でいられるようにしてほしいと言っていた。

 

 彼女自身はもう一人の君であって本当の君ではない。

 理由は難しい話になってしまうのだけど、簡単に言えばヒカリが消えると元の体のない彼女も消えてしまうと言っているんだ。

 

 それは、この世界にとってとても重要なことらしい。君は本当の君をまだ知らない。

 もう一人の君も元の体はどこにあるのかは君の中にいる今でも手がかりがないみたいなんだ。

 

 君ともう一人の君がどんな存在なのか今の時点では知らないことがまだたくさんなんだ。

 でも、これだけは言える。

 

『君はこれまでの君であってほしい』

 

 それに、ぼくがいなくてももう君は大丈夫だ。何かあったら彼女も助けてくれる。前みたいにピンチになったらでてきてくれると言っている。

 闇の魔法を使う彼女だけど、君の悪いようにはしないと誓ってくれたんだ。

 

 バーストで目が見えなくなった時、アグラバーでジャファーの誘惑を断ち切った時。

 彼女は君をずっと守っていたのだと言ったのだから、僕以上に心強い味方であると思う。

 

 それまで僕も、おそらく君も、この状況は少し寂しいけど、別々の行動をしよう。

 

 これだけは言えるから!

 僕は必ず君の元へ戻ってくると誓う。

 

 それまで君はマフの求めているメダルを見つけ出して欲しい。マフは金のメダルに自分の忘れている記憶があると言っていた。

 僕も見つけ次第マフの元へ届ける。

 

 君の言葉で言うとしたらどちらが先に見つけられるか勝負しようじゃないか!

 

 幸い銀のメタルチョコボが全て揃ったから手分けして探そう!

 僕の持っているキーブレードは本来向こうの世界のものだから僕はそれを探しに行ってくるよ。

 

 キーブレードとロックセプターが完成したらきっとマフが闇の世界の扉を開ける方法を教えてくれるよ。

 その時、君は闇の世界へと繋がる扉の前で、

『けして、中へ入らず』待っていてほしい。

 

 それじゃ行ってきます。

 

 あ、そうだ、一つ提案。

 ぼくのことを伏せてくれればソラたちと旅をするのもいいんじゃないかな?

 君たちがコロシアムでの観客席で一緒にいた時思ったんだ。ドナルドとグーフィーがさらに楽しくなりそうだと――。

 

 あ、やっぱ、最後のなし。

 みんな楽しそうだとぼくが少しだけ寂しいな。面白そうだと思ったけどそうでなくてごめん。

 僕がそばで見ていたんだ、やっぱり君は一人でも結構強くなっている。

 

 

 でも、これだけはちゃんと言えるから!

 僕は安心して別行動を選んだのだから、今度会うときはお互い何事もなかったように再開するんだって思う。

 

 結構長くなっちゃったね。

 君のことだ、ちゃんと読んではくれるけどそろそろ怒りだす頃か、結びにしておこう。

 

 

 君と君の中の彼女が楽しく安全に旅が出来ますように。

 

 君には鍵なんていらないかもしれないけど

 最後にこの言葉を君に贈るよ

 

 

【鍵が導く心のままに】

 

 

 

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