ねこ「なーん」   作:ねこのともだち

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【ねこ語辞典】

「なんな」

意味:メンテ

「なーん なんな!」
の様に別の単語と組み合わさると意味が変わるが、単体はメンテを表す。


なーん?

 

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

 

 

 

 

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

 

 

 

 

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

 

 

 

 

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

 

 

 せんたくをしただけで! しょうめつしたわけではなかった!

 

 ――リーチ! カン! ツモ! 嶺上! 裏ドラ4 跳満! よし! 麻雀は運に限る! さて、次の対局は……ってねこ。また来たの?

 

「なーん」

 

 ――割と評判良かったからまた書け? ……人使い荒くない?

 

「なん」

 

 ――いまから???

 

「なぁーん!」

 

 ――わかったよ。人使い荒いんだから。本当に魔王かもしれないね、君。

 

◇◆◇

 

 

 やぁ、こんにちは。

 そういえば自己紹介をしてなかったね。僕はねこのともだち。「あるけみすと」とは別世界の人間だ。ねこは通訳しろって何度もうるさかったから、一回だけと仕方なくチラシの裏に書いてあげたんだけど……それはおいといて、話を始めよう。

 

 実は「あるけみすと」の世界は時空が常に乱れているのを知っているだろうか? あの世界には、転生という概念が存在している。何度も何度も生涯を過ごすことで魂を強くしていく行為だ。ただ、僕たちの世界の単語でいう、一生や老いとはちょっと違う概念だ。これを分かりやすく説明するのはちょっと難しい。

 

 時間という意味であの世界の住民は繋がっていない。わかりやすいもので説明すると、転生が早い人と遅い人が存在することだ。普通に考えて時の流れは言って一定だ。しかし、あの世界は住民によって変わってくるのである。この流れを変化させるのが、星の砂時計であり、時の砂である。

 

 付いてこれるだろうか、上手く説明できている自信がないが、そこまで気にしなくてもいい。そして重要なのは、例外として時の流れが共通の場が存在するということ。

 それは全体チャットや個人戦、街の外の時間帯だ。住民の歩幅は一人一人違うが、共通の時間を歩む媒体も存在する。

 

 時についての説明は本当に難しい。例えばレアイベントでダンジョンが発生した場合、時の流れが高速化し、住民同士の経験に差が産まれ……

 

「なん! なーん!」

 

 ――ごめん、もっと単純に話せばよかった。僕たちの世界の一日と、「あるけみすと」の世界では体感速度が全然違うってことを言えばよかった。

 つまり、そう! こう……たった一日だけど一日以上に楽しいことをした! ということもあるし、三日かけて一日分の行動をする事もある……単純じゃないか、やはり僕は眼鏡を付けた次元の研究者にはなれない。

 

 「あるけみすと」は時間を大切にしてるって覚えておけばいいと思う。おしまい

 

「なーん」

 

 ――いやぁバカだなって顔で見ないで欲しいなぁ……これでも頑張ったんだよ?

 

 さて、僕たちの世界でいう月曜日から、第六世代という新しい住民がやってきた。ねこが居る魔王軍にも、寝具だったりロボットだったり、迷子だったり、和の匂いを感じたりする住民であったり、第六世代を中心に続々と人が増えていったのだ。

 

 それもこれも、『魔王』という単語に興味を持った人間が多いからだろう。

 「あるけみすと」の世界で新しいイベントが産まれる中、魔王軍ではここから騒動が発生していたのだ。……一応物騒なものではないとだけ伝えておく。

 

 

 魔王軍の広報、プロデュースをして、魔王軍らしい威厳を取り戻す! 今の魔王軍は平和すぎる! とトーストを齧りながらダラダラしていたねこたちに新しい仲間がやってきた。実際今の魔王軍は鯖が刺さったケーキを除いて平和そのものであった。

 

 一時的に加入すると話した住民は、瞬く間に第六世代の住民を勧誘し、魔王軍を拡張していく。とてつもないカリスマ性を持っていた人物だったのだ!

 

「なーん!」

 

 ――対抗してるけど、君はなんか違わないかな……

 

 こうして、魔王軍は更なる軍備の拡張に至ったわけだが、平和そのものなのはやっぱり変わらなかった。

 

 しかし、更に新たな人物が入国し、魔王軍は動揺していた。

 本人の名誉のために、詳しいことは言わないが、南の方から元魔王を名乗る研究者のロリコンがやってき……いや罵倒酷くない?

 

「なーん」

 

 ――あ、はい。大丈夫なのね。そうして、彼から語られたのは、かつての魔王の過ちであった……え、なになに? スクショがある?

 

 

◇◆◇

 

「…フフ、いえいえ、仮に私が離れてから魔王という存在が現れたら「何買かを判断する際は仲間に耳を傾けろ」と忠告してやってくださいな」

 

「忠告いたみいるですよ」

 

「あと「●●●っていう幼女にばっかり目ェ行ってたらアカンぞ」とも。」

 

「おい」

 

「!?……???」

 

「いや実際それで山奥と戦争になりかけたんだから……こわいったりゃありゃしないよ全く……」

 

「戦争時にそっちに助力すっから●●●さんをうちの国に寄越してくんね?って言ったら「ふざけんな、戦争がしたいのかって返ってきたよ……」」

 

「やっぱりロリコンなんだ……」

 

「キモいのだ」

 

「ちなみに城出てすぐ真東に●●●さんいますよ?」

 

「まじ!? 突っ込むわ!」

 

「オイ!!!!!!」

 

 

 

 

「おかえり」

 

「……」

 

「ワンパンでボコされた……」

 

◇◆◇

 

 ――ごめんよねこ。保存した場所絶対間違ってると思う。保存しちゃいけないの保存してるよこれ。過ちの部分がなんもわかんない。

 

「なーん」

 

 仕返し? いや、いいけど……歴史は繰り返されるのと、魔王は沢山いるっていう事実がこれで明らかになったそうだ。

 「あるけみすと」の世界も単純なようで奥が深い。今後魔王軍はどうなっていくのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なーんっ! なん!」

 

 ――あ、それはもう君にとってもうどうでもいいんだ。そっか。

 

 ねこは過去も未来も気にしない。ただ、気まぐれで色々な人に物をぶん投げて、挙句の果てにミミックの応援もかねて全財産賭けちゃったから、マーが一切ないことの方が重要だった。装備はある程度あるが、0もそれはそれでなんか恰好いいという謎のプライドがあった。やっぱりねこは猫だった。

 少し苦手だったメテオの人が、とっても優しくしてくれて嬉しくなったり、安い値段で売りつける商人に対してタダでBクラスのアクセサリーをぶん投げて困惑させる遊びをしたりと、そういうのがねこは好きだった。

 

 属国というシステムが新たに産まれ、沢山の住人がやってくる。そんな世界が始まろうとしていた。

 

 

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

「属国テスト用が消滅することを選択しました。」

 

 ……あぁ、うん世界が変にならないといいね。ねこ。

 

「なぁん」

 

 ねこは あたらしい しんぐで まるくなった!

 

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