転生して金髪巨乳美女になった陽キャ♂とゴーレムになった陰キャの俺が再会する話   作:骨々ぼおん

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第8話 楽観的な友人は証明する

 

「お前空気を爆発させることは可能か?」

 

ヒートに力を証明してやると豪語した天音は、唐突な質問を投げかけた。

 

「…空気は無理っすけど、石を投げて石を爆発させれば宙に爆発は作れるっス。さっきはそうやって魔物に攻撃しました」

 

天音の口角が「予想通り」とでも言うようにがった。

 

「じゃあそれやれ」

「トールさんの話聞いてました!?こんな暗い夜にそんなことやったら、この森の魔物みんな寄ってくるっスよ!?」

「いいから!それをやってほしいんだって!」

「正気っスか!?!」

「やってもらえないなら、こちらも力づくで行かざるを得ないが?」

 

天音の言葉に合わせて、俺は再び拳を構える。

 

先程の俺のパンチを思い出したのかヒートの首に冷や汗が垂れる。脅しているみたいで申し訳ない。

ヒートは眉を顰め右を見たり左を見たりと混乱しているような動作をしてから

 

「あーもう!!どうにでもなれっス!!」

 

そう叫び、石を蹴り上げて爆発させた。

 

ボカン!!

 

 

その光は、月明かりだけが照らしていた森を一瞬、真昼のように明るくした。

 

生前見た花火のような心臓を穿つような音が静かな森に響き渡った。

 

深呼吸一回分の間が空いてから、森に突風が吹いたようにざわざわと騒がしい音が鳴り始めた。森に住む魔物が全てこちらへ向かってくるのだろう。

 

「どうするんスかこれ!?みんな集まってきてるんスよ!そんな小さなゴーレムに一体何が」

 

ヒートが騒いでいる間に、もう轟音がすぐそばまで近づいてきていた。

 

「もっかいだヒート!あの木の枝当たりを爆発させろ」

 

わけのわからない天音の指示にヒートは涙目で「あぁ!どうにでもなれっス!!」と叫びもう一度石を投げた。

 

ボカン!!

 

狼のような魔物が爆発に噛みつくように飛びだしてきた。

 

「今だ轟介!叩き潰せ!!」

 

俺はまだ火花が散る爆発後の空間の真下当たりを思い切りぶん殴った。

先程よりもかなり強い力を使ったため大きなアリジゴクのような穴が開く。

後から地面を走ってきた魔物達は当然その穴に滑り落ちていく。

 

後は簡単だ。

 

俺の仕事はただ、そこにいる生き物を一心不乱に叩き潰す。

 

「ま、また別のところから…」

「こっちに誘導しろ。あのあたりを爆発!」

「次はもうちょっと右に!!轟介!後ろ!」

「あと5m先に移動!」

 

天音は指揮者のように俺とヒートを操っていく。

夜が明けるまで、爆発音と地面を殴りつける音が森に鳴り響いていた。

 

◆◆◆

 

「嘘だろ…」

 

完全に日が昇り、魔物の活動時間が終わったころ。

俺達は肩で息をしながら、殴り合いをした後に野原に二人して倒れこむヤンキー映画のように地べたに寝っ転がっていた。ただ一人天音だけが、元気に飛び跳ねていた。

 

「嘘じゃねーよ!お前今西の森にいる魔物全員倒したんだって!これで金もたんまり…」

 

結局それかよ。俺は心の中で笑いつつ小さい姿に戻った。

 

「ま、俺の轟介の働きが一番だったけど、やっぱりお前がいないとダメだったよ。轟介、動き遅いからお前の爆発で一か所に集めるの便利なんだ。」

 

「役に立った…?」

 

「もちろん!!これぞチームプレイ!」

 

そう言いながらヒートの背中をバンバンと叩く

 

「結構魔物の動きとか予測すんの面倒だろうし?結構役に立つだろうこの力。なんで今まで気づかなったんだよ!まぁ下ばっか向いてたらそりゃあ視野狭まるよな!あはは!お前やるじゃん!!なぁ轟介?」

 

天音はやたら饒舌にヒートを誉める。

 

確かに俺は体が大きい分、動きはフリが大きい。

これは確実に弱点だ。一撃でつぶせることが一番理想的だ。

 

俺は天音に言葉に大きく頷き、ヒートに手を差し出した。

 

ヒートは弱弱しく笑って人差し指を差し出した。今の俺のサイズにはちょうど良い握手のサイズだ。

俺はそのまま指を握って握手のようなものを交わした。

 

「俺とも握手握手~!」

 

天音も割り込み、ヒートに手を差し出した。

 

「…」

 

「ヒート?」

 

ヒートは黙り込む。

 

それから、まるで戴冠式のように跪いた。

 

「俺を…あなたに仕えさせてくださいッス!!!」

 

アマネは目を点する。

 

「いや、仕えさせてって俺王でも…いや、俺天下とるんだったわ」

 

そう言ってから、にんまりと笑った。

 

「いいだろう!!お前を配下第一号として任命する!!」

「アマネ様!!」

「いや、さすがにそれは恥ずかしいな、もっとなんかない?」

「王!」

「うーん理想的だけどさすがになってもないのに呼ばれるのはなぁ」

「女王様!!」

「何かそういうプレイみたいじゃん」

 

明け方、疲労の割には元気な会話を交わしながら、俺達は3人揃って王都に帰っていった。

 

 

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