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うとうととしていたアウルム・ミダスティアは目が覚めて時計を確認すると10.30分を指しており一気に眠気が消し飛んで急いで学校の準備を行い超特急で制服に着替えて家を出ようとした段階で思い出す。
体育祭の振替で今日と明日は休みであったと。
……自身の姿を確認して一度制服から普段着へと着替えて買い物に行く。
食材や日用品が足りなくなっておりそれの補充をしなければならない。
家計簿を確認して今月使えるお金を計算してからショッピングモールへと出向く。
食材や日用品の買い物をしていると突如として眼前の子供から声をかけられる。
「あー、おうごんのおねーちゃんだー」
スマホで他の店との値段を比較していた為に下を向いていたがその声が耳に届いたアウルム・ミダスティアは声のした方へと顔を上げる。
見ると子供が私を指さして無邪気な笑顔で手を振ってコチラを見てきており和かな笑顔でこちらも手を振り返す。
その瞬間、周囲の客もアウルム・ミダスティアに気づいた。
わらわらと人だかりが出来て写真や握手を求められるが写真には応じたが握手は遠慮していただく。
20分してようやく解放され買い物が再スタートされる。
「はぁ……つ、疲れた、これがマスメディアに顔が売れる事の弊害ですか……」
家に帰り着くと買ってきた物を仕分けして食材は纏めて黄金化させて一箇所に保管する。
トイレットペーパーや洗剤、歯ブラシや歯磨き粉といった消耗品は纏めて洗面所下の収納スペースへと仕舞い込む。
普段着から部屋着に着替えてジャージや溜まってきている洗濯物を洗濯機へと放り込み洗濯機を稼働させて洗濯が終わるまでの間に作り置きしていた料理の中から適当に選び朝食兼昼食である野菜炒めと長ネギと油揚げ入り味噌汁を黄金化を解除してテーブルにセッティングする。
ちょうど洗濯が終了しベランダへと出て洗濯ハンガーに掛けて日光へと当てて干す。
洗濯物が乾くまでの間に朝食兼昼食を食べながら明日の予定を脳内で組み立てる。
「さて……と、買い物は先程全部済ませましたし、明日は……と……バイトの後の時間は近接格闘術の訓練にでも当てるかなぁ」
そう誰も居ない居間で呟くと食べ終わった料理を片付けて食器を洗って後片付けを行った後インターホンが鳴った。
カメラ付きインターホンを確認したアウルム・ミダスティアは外に居る人物を見て素っ頓狂な声を上げた。
「やぁ……アウルムさん……今少し時間あるかな? 少しお話しがあるんだ」
そうインターホン越しに声を上げた人物は轟冬美……アウルム・ミダスティアの中学時代の恩師でありまた…….轟焦凍の姉であった。
玄関先で待たせてるのもアレなのでアウルム・ミダスティアは玄関を開けて家の中へと入れる。
とりあえずリビングへの案内して椅子に座っていただく。
轟冬美は仏壇に手を合わせて挨拶を行っておりアウルム・ミダスティアはそれが終わったのを確認した後お茶とお茶菓子をお盆に用意して机に置いて声をかける。
「こんな物しかお出しできませんが……もしよろしければどうぞ」
そう告げて自身も対面に座るがアウルム・ミダスティアから見れば何故轟冬美が家に来たのか全く思い当たる節がないのだ。
故に思い悩む。
それを察してからどうかは不明であるが轟冬美が口を開く。
「ごめんなさいね……休日に押しかけたりしちゃって……貴女には一言どうしても直接会ってお礼を言いたかったの」
そう言われるがいかんせん何も思い浮かぶ事がない。
思案していると轟冬美から先に告げられる。
「焦凍の事……ありがとね、体育祭が終わってからあの子……抱いていた迷いというか……父に対する憎しみが前よりはなくなってたのよ……おそらくは貴女の影響よね……改めてお礼を言わせて欲しいの、あの子を救ってくれてありがとう……話しは終わり、ごめんなさいね休日に、時間を割いてもらって悪かったわね……もう帰るわね」
玄関先まで見送り轟冬美が帰ったのを見送ってから冬美先生の言葉を噛み締める。
そして玄関を閉めてリビングのソファへと座って言葉をボソリと呟く。
「そっか……焦凍くん……救われてたなら良かった……」
その言葉を噛み締めた後……日課の散歩とカポエイラや軍隊式近接格闘術、蟷螂拳やあらゆる近接格闘訓練を行う為に着替える。
8時間後、シャワーを浴びて汗を流し休みの1日目を終える。
2日目の朝、朝食を食べ終わり日課をこなした後……アルバイトとしてたまに行っている料理教室へと向かい講師として教鞭を取る。
本日作るのはアップルパイ。
ホワイトボードに作り方を説明した工程表と共に分からない箇所を教えていき時間が経過していく。
「はい、仕上げ、最後は個々人の好みによるけどシナモンを適量かける、アップルパイの作り方学んだね? 各自……また今度ここでまたアップルパイ作ってもらうからね……料理は楽しく作るのが個人的にはおすすめではあるけど、1番大事なのは絶え間のない反復と練習です、では……今日の講義は終了です、お疲れ様でした」
4時間の講義を終えて皆がアップルパイを作り終わり料理教室の生徒達が帰った後にアルバイト代を受け取って帰宅する。
そして夜になりシャワーを浴びながらため息を吐きながら言の葉をゆっくりと発する。
「はぁ……それにしても疲れた……昨日の買い物の時思ったけど車の免許さえあれば買い物も少しは楽になると言うものだが……原付は持ってるけど流石に車はなぁ……2年後か最短で」
シャワーを浴び終わりドライヤーで髪を乾かすと家計簿を確認する、消耗品の消費スピードが最近特に多くなってきており毎日の買い物で掛かる金額もそれに比例して増えている。
ため息を吐きながら家計簿を確認して使える金を再度計算してズレを修正する。
それを計算し終わりアウルム・ミダスティアはため息を吐く。
「やっぱ金額のズレが大きいな……何が原因だ? あぁ……1番は食材の高騰が……野菜が特に高い、食費以外を切り詰めていきたい所だけれど……いかんせん食費以外に切り詰められるものがもう他には……あーもー‼︎ うにゃー‼︎ もーやだー‼︎ こんなのー‼︎」
アウルム・ミダスティアは頭を乱雑に掻きながら叫びテーブルに置いてあった家計簿やボールペンを乱雑に薙ぎ払うとひとしきり、アウルム・ミダスティア以外誰も居ない家でたった1人で駄々を捏ねるが少しすると落ち着いて家計簿を確認し再計算してなんとか今月の金額の収支を合わせる。
そして翌日の学校の為20時には就寝した。
また学校が始まる。