【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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職場体験

 職場体験当日、駅構内にて、相澤先生より注意事項が言い渡される。

 

「コスチューム持ったな? 本来ならばまだ公共の場では着用厳禁の身だ、絶対に無くすなよ?」

 

 それに対して芦戸三奈が元気よく『はーい』と返事をするも相澤先生より伸ばすなと注意された後再度締め括られる。

 

「では各自、職場体験先のヒーローにくれぐれも失礼の無い様に‼︎ じゃあ行け‼︎」

 

 そう言われて各自各々がプロヒーローの職場体験先へと向かう。

 かく言うアウルム・ミダスティアも職場体験先へと向かう為に新幹線を利用して出発した。

 アウルム・ミダスティアは初めての新幹線に座りながら安堵の声音と共に呟く。

 

「よ……よかった、バイト増やしといて……ほんとによかった……なんとか1週間の交通費ぎりぎり捻出できたぁ……」

 

 趣味が高じてやらせて頂いている料理教室の臨時講師とあと3つのバイトも時間を増やして多少なりとも懐に余裕があった為に何とか新幹線のチケットを購入する事が出来た。

 そしてラビットヒーローミルコの居る場所へと向かう、ラビットヒーローミルコが今居る場所は東京都渋谷。

 オールマイトが居る日本においても(ヴィラン)による犯罪が緩やかながら激化の一途を辿っている地域だ。

 軽犯罪に分類されるモノから果ては強盗、殺人、放火、誘拐など都市部故にテレビで報道されている様な(ヴィラン)による犯罪以外にもただの一般人だった者が激情に身を任せて後先考えず、突発的に起こす犯罪というモノが非常に起きやすい。

 渋谷での待ち合わせという事で人通りが極端に少ない路地裏を事前に指定された為にその場所でラビットヒーローミルコを待っているが予定時刻1分前になってもそれらしい人は来ない。

 50秒、45秒、30秒と刻一刻と時間が迫る中、突如として背後、というより空中から濃密な殺気を感じ取り殺気を感じ取った空中へと無意識的に蹴りを繰り出す。

 しかしアウルム・ミダスティアの放った蹴りは空を切り濃密な殺気を放っているフードを目深に被った謎の人物はアウルム・ミダスティアが大振りな蹴りを放ち体勢が大きく崩れている一瞬を狙って接近して背負い投げを繰り出して地面に叩きつけ痛みに耐えながら起きあがろうとした瞬間に起きるよりも速く関節技を決めて組み伏せてきた。

 完全に関節を極められており微動だに出来ずその状態で首元にカランビットナイフが添えられる。

 そしてフードを目深に被った謎の人物は何故か極めていた関節技を解いて首元に添えていたカランビットナイフを仕舞うと目深に被ったフードを外して語りかけてくる。

 その人はラビットヒーローミルコであった。

 

「大振りな蹴りは軌道も読みやすい、それよりも……気を抜いてるんじゃねえよ……私が本物の(ヴィラン)や激情に身を任せた犯罪者だったらどうなってたと思う?」

 

 そう言いながらミルコが動こうとした時何かに気付いたのかフッと笑いながら語りかけてくる。

 

「……いや、済まない先程の気を抜いてるって言葉は撤回しよう……まさかこんな搦め手も使えるとは」

 

 ミルコの周囲は既に黄金化しておりその影響で近くにいたミルコの両足首から先も黄金化していた。

 恐らくは関節技を極めている時か背負い投げで投げられた際の一瞬の刹那の内に触れたのであろう。

 ぱんぱんと服に着いた埃を払いながらアウルム・ミダスティアは呟く。

 

「敵の身体のごく一部若しくは周囲のナニカでも良いから黄金化する、敵の身体全てが黄金化出来なくてもこれだけが出来れば私の独壇場です」

 

 ラビットヒーローミルコはケタケタと笑いながら改めてと前置きし自己紹介を行う。

 

「ラビットヒーローミルコだ、先程は済まなかったね……雄英体育祭1年優勝者とやらの実力をこの目で見ておきたくてね」

 

 そう告げてきた。

 アウルム・ミダスティアも指を鳴らして黄金化を解除すると頬を掻きながらミルコに対して言の葉を紡ぐ。

 

「流石……武闘派で通しているだけの事はありますね、根っからの戦闘狂だ」

 

 その言葉を聞いたミルコは……一瞬ポカンっとしていたがすぐに笑い始める。

 

「ハッハッ……面白いな君、決して物怖じしないその態度は『その手の呪い』故にか? それとも単なる蛮勇か?」

 

 ミルコの言葉に対しアウルム・ミダスティアの表情が一瞬苛立ち混じりでピクリと動くが直ぐに収めるとアウルム・ミダスティアは襟元を正して一礼をしながらミルコに言の葉を紡ぐ。

 

「さて、どちらでしょうね……私自身私の感情が分かってはいないんですよ……遅くなりましたが、雄英高校1年A組アウルム・ミダスティアです、ラビットヒーローミルコさん、1週間の職場体験……御教授の程、よろしくお願いします」

 

 そう告げてきたアウルム・ミダスティアに対しミルコも言の葉を返す。

 

「あぁ1週間よろしくな、アウルム」

 

 そう告げられて職場体験がスタートする。

 と言ってもテレビで見る様な凶悪な犯罪者を捕らえたり街で暴れ回っている(ヴィラン)のみを捕縛するだけがヒーローの勤めではない。

 その事をミルコはアウルム・ミダスティアに向けて説明する。

 

「一応私らヒーローは国から金を貰ってる公務員なんだが……その成り立ち故に通常の公務員とは何もかもが著しく異なる……そんで、実務ってのが基本的に何かって言ったら犯罪の取り締まりだな、事件発生時に地区ごとに一括で警察を通して応援要請が来て逮捕協力や人命救助などの貢献度を申告、専門機関の調査を経て申告が虚偽じゃないと判断されれば金が振り込まれる、ちなみにここで目立ちたかったり金の為にと虚偽申告すると金額の多寡に関わらず1発でヒーロー免許剥奪されて向こう150年はヒーロー免許の再取得ができない、だから実質的に虚偽申告イコール、ヒーロー業界からの永久追放及び懲戒免職だな、余りにもデカいデメリット故に誰もやらないが……ごく稀に年に1人2人やらかすバカがいるんだよ……一度でも堕ちた信頼と信用は取り戻すのは至難の極みだ、他のヒーローのサイドキックにも登用されなくなるし何よりも前科がつくしな‼︎ あとは……あぁ私たちヒーローは公務員だけれど『副業』が認可されてる……」

 

 街のパトロールをしながらミルコさんからヒーローの成り立ちとその仕事内容に対してのレクチャーを受けるアウルム・ミダスティアであった。

 

 そして1日目が終わり、2日目も問題なく終わり……3日、4日と過ぎていった。




感想・ブクマ・特に評価。飢えております。  低評価をもらったら少し傷つきますが、傷も創作のプラスになることはある(私の場合です)。でも無評価=虚無は創作のマイナスにしかならないッス(私の場合です)!  なので、無言で投げれるので、ぽちぽちっと☆を頂けると嬉しいです。多い分には困りませんよ!

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