【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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黄金の弱点

 バチュンッとゲートが閉じられアウルム・ミダスティアの身体が両断されたと感覚で判断した黒霧と名乗った(ヴィラン)は脳が剥き出しになっている脳無と呼ばれた(ヴィラン)と共に大量の手の細工品を装着した若い男の所へと歩こうとした。

 したのだが……足が動かない、何かと思い足下を見やると両足首と地面が完全に黄金の彫像と化した状態であり一切動く事が出来ない。

 何が……そう思考するよりも速く自身を彫像と化したアウルム・ミダスティアが黒霧の足に触れていたアウルム・ミダスティアは黄金の彫像となっているが口だけは自由になっているのか鈴の如き声音が響き渡る。

 

「やっと……隙を見せたね? やはり貴方は良い目を持ってるのによく見ようとしない……誰が自分を黄金化出来ないと言った? 誰が自分の黄金化を解除できないと言った? そして……私の呪いで黄金化されたものは『絶対に壊れない』‥……それは私自身も決して例外ではないんだよ、油断と慢心がその身を滅ぼすんだ……教訓とするが良いよ」

 

 そう告げて脳無と呼ばれた(ヴィラン)と黒霧と呼ばれた(ヴィラン)の2人を纏めて黄金化させようとした刹那……脳無が黒霧を蹴り飛ばして無理やりに黄金化の範囲から脱出させる。

 両足首は黄金化したまま故に千切れるが完全に黄金化し彫像と化すよりは遥かにマシだと判断された。

 アウルム・ミダスティア自身は地面との接着をしていなかったが故に脳無の蹴りで生じた爆風の如き風圧であらぬ方向へ飛ばされる。

 しかしアウルム・ミダスティア自身は黄金を自在に操作できる……飛ばされている最中、空中で自身の黄金化を解除して空中にて黄金の足場を作りそれを伝ってゆっくりと地面に移動する。

 黄金化が為されていた為に傷一つ負う事は無かったが黒霧というワープゲートを捕縛する事は叶わなかった……しかし脳無は完全に黄金化が為されており黄金の彫像となって固まっている。

 アウルム・ミダスティアは空中の黄金化を解除して黄金化した脳無より得られた情報を脳内で整理、軽快に告げる。

 

「さて……とあの脳が剥き出しとなっている人外の人間……脳無というのですね、個性は超再生とショック吸収ですか……その2つの個性、オールマイト対策ですね? どちらもシンプルな打撃を行うオールマイトに対してのメタ耐性は絶大だ……まぁ一つ言うのであれば……メタを張り過ぎでしたね」

 

 そう告げていつの間にか回収していた2本の投げナイフを再度、黒霧と大量の手を模した装飾品を付けた謎の男性がいる方へと投擲しようとした刹那、凄まじい轟音と共に出入り口の扉が破砕され新たな敵襲だと断定したアウルム・ミダスティアは投げナイフをそちらに投擲しようとしたが土煙が晴れるより速くその姿を表した者の声で手から放たれたそうになったナイフのハンドル部分をすんでの所で握り直す。

 何故ならば……。

 

「もう大丈夫‼︎ 何故って⁉︎ 私が来た‼︎」

 

 其処には、オールマイトが居た。

 その言葉を聞いた刹那、アウルム・ミダスティアは浮遊感と共に肘と膝が崩れ落ちている相澤先生、蛙吹梅雨、峰田実、緑谷出久と共にオールマイトに抱えられて比較的安全な距離まで移動させられる。

 オールマイトからアウルム・ミダスティアに向けて謝辞が述べられる。

 

「アウルム少女、ここまで相澤君や皆を援護してくれてありがとな……もう大丈夫‼︎ あとは……此処からは私達大人に……プロに任せておきなさい」

 

 アウルム・ミダスティアは相澤先生に率いられ蛙吹梅雨、峰田実、緑谷出久と共に13号先生がいる場所まで退避を行っていた。

 そう告げてオールマイトは黒霧と呼ばれる(ヴィラン)と手を模した装飾品を身体の至る所に着けた(ヴィラン)と対峙する。

 手を模した装飾品を身体の至る所に着けた(ヴィラン)がオールマイトを睨みながらねっとりと、絡み付くような憎悪を含んだ声音で言の葉を紡ぐ。

 

「子供達を助けた時……俺の事を気絶させる為に顎にアッパーを……国家公認の暴力装置が……流石に速いな……目で追えない……だけれど(・・・・)思っていた程ではないなぁ……本当だったんだぁ……弱ってるって話し」

 

 大量の手を模した装飾品を至る所に装着した(ヴィラン)に対してオールマイトが自身の技であるカロライナスマッシュを繰り出して殴打しようとした刹那オールマイトと対峙している(ヴィラン)が一言呟く。

 

「黒霧」

 

 そう呟いた刹那……黒霧がワープゲートを展開して突進してくるオールマイトを包み出口となるワープゲートが展開され別の場所へ強制転移する、その出口となる先は……アウルム・ミダスティアの真横であった。

 転移した所でカロナイナスマッシュを繰り出していた移動スピードが0になる訳ではない。

 如何にアウルム・ミダスティアの反応速度がクラスメイトの中でも上位に位置するとはいえ未だ発展途上の子供である。

 相手の動きの真意を察したアウルム・ミダスティアは本能で咄嗟に両手を自身の胸の前に構えて防御姿勢を取ろうとしたが刹那の一瞬で本能に刃向かい構えようとしていたその両手を後ろに回して自身のその手が決してオールマイトに触れない様にするとカロナイナスマッシュをモロに喰らって黒霧達の方へと吹き飛ばされていく。

 それを見た刹那、オールマイトの動揺した叫びがこだまする。

 

「ッ⁉︎ なッ……何故防御姿勢を解いたのだ⁉︎ アウルム少女‼︎」

 

 動揺しているオールマイトの代わりに、吹き飛ばされ身体が思う様に動かせないアウルム・ミダスティアの代わりに……手を模した装飾品を身体の至る所に着けた(ヴィラン)が口を開く。

 

「そのガキの個性……見てた限りだとその手に触れたのがなんであれ強制的に黄金へと変換するらしいんだよ……其処にこのガキの意思は関係ない……分かるか? No. 1? このガキは例え1秒だとしても……例え一瞬の刹那だとしても……この場でお前を黄金化してしまうという絶大な隙を晒す事がない様に、そうさせない為に防御姿勢を解いたのが解らなかったのか? なぁNo. 1?」

 

 そう告げながら手を模した装飾品を身体の至る所に着けた(ヴィラン)は足元に転がるアウルム・ミダスティアの頭を思い切り踏みつけて意識を奪う。




感想・ブクマ・特に評価。飢えております。  低評価をもらったら少し傷つきますが、傷も創作のプラスになることはある(私の場合です)。でも無評価=虚無は創作のマイナスにしかならないッス(私の場合です)!  なので、無言で投げれるので、ぽちぽちっと☆を頂けると嬉しいです。多い分には困りませんよ!

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