【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

41 / 77
インターンシップ③

 壊理ちゃんの保護から数日後、インターンシップ2日目。

 ミルコからナイトアイ事務所へと集まる様に告げられ向かうとそこには切島、緑谷、麗日、蛙吹さん、ビッグ3がおり他にもプロヒーロー達が集まっていた。

 アウルムが到着して全員揃ったのかナイトアイのサイドキック、バブルガールが口を開く。

 

「我々ナイトアイ事務所は約2週間ほど前から死穢八斎會という指定(ヴィラン)団体について独自調査を進めていました……キッカケはレザボアドッグスと名乗る強盗団の事故からであり……警察は不審な点が見られない事から事故として片付けてしまいましたが腑に落ちない点が多く追跡を開始しました……追跡調査の結果、裏取引を行うバイヤーや裏稼業団体との接触が急増しており組織の拡大及び資金集めを目的に動いているものと見ています、そして……(ヴィラン)連合の1人、分倍河原仁、(ヴィラン)名トゥワイスとの接触を図り組織間で何らかの争いがあった事を確認しています」

 

 そしてバブルガールからナイトアイへと語り手が引き継がれる。

 

「数日前……そこの雄英生の少女、アウルムが保護した少女のDNAと……昨夜ファットガムより送られてきた銃弾より検出された肉片や血液が100%合致しました……これにより死穢八斎會の若頭、治崎廻を個性違法行使容疑、違法薬物製造及び販売容疑、並びに保護された少女に対する拉致監禁容疑……それに加えて保護された少女に対する複数回の傷害容疑及び殺人容疑、そして若頭補佐である玄野、治崎廻の部下である八斎衆と呼ばれるボディガード達の逮捕を執り行います……そして死穢八斎會は違法薬物の製造と販売をシノギの1つにしていた疑いがあります、そこでその道に詳しいヒーローに協力を要請しました」

 

 ナイトアイがファットガムを見るとファットガムが語り出す。

 

「昔はそういうんゴリゴリにぶっ潰しとりました‼︎ そんで先日の切島くんのデビュー戦‼︎ 今までに見たことない種類の弾丸が環に撃ち込まれた……『個性』を壊すクスリ……弾も撃ったキリしか所持していなかった……けれど切島くんが身を挺して弾いたお陰で中身の入った1発が手に入ったっちゅーわけや‼︎ そしてその中身を解析した結果……人の血や細胞、肉片が入っていた……」

 

 ファットガムのその言葉にどよめく一同……個性を壊す……しかしどうやら寝たら回復したと天喰先輩は告げてその証左に自身の個性を発動して見せた。

 それを見てロックロックが安心そうに告げる。

 

「回復するなら安心だわな……致命傷にはならねぇ……それにしてもその弾丸……悍ましいな」

 

 ロックロックの発言を聞いたアウルムはゆっくりと手を挙げて語る許可を求める……ナイトアイから話す許可をいただいて口を開く。

 

「アウルム・ミダスティアです……堅苦しい前置きは置いといて、私が現在保護している少女の個性……突然変異による『巻き戻し』と診断が為されております……そして昨夜撃たれたとされる銃弾から少女のDNAが検出された……撃たれた天喰環さん曰く個性が一定時間使用できなくなった……そう伺っております、これを踏まえて私見を述べさせて頂くならば……現時点で今まで試供品の如くばら撒いていた『数時間、若しくは1日2日で効果の消える未完成品』ではなく治崎廻の手元には『着弾すれば永遠に個性を失う完成品』が数発、既に出来ていると考えます」

 

 そう語るとナイトアイから厳しい声音で告げられる。

 

「何故そう思う」

 

 それを聞いたアウルムはしばし顎に手を当ててから言の葉を紡ぐ。

 

「私が治崎廻の立場ならば絶対にそれを目指すからです……書類によると治崎廻の『個性』は『オーバーホール』対象の修復及び分解が可能と……『壊して治す』これにより原材料を枯渇する事なく集め研究に充てていたのでしょう……1人の少女の掛け替えの無いたった1度の人生を平然と……何の躊躇いもなくぶち壊しながら」

 

 少女の人生をぶち壊しながら……そう語るアウルムの表情は誰がどう見ても憤怒に染まっていた。

 皆の視線で自身の表情に気付いたのか手で覆い隠す事1〜2秒ほど……落ち着いたのか、はたまた無理矢理落ち着かせたのか一呼吸置いて再度言の葉を語りだす。

 

「数時間や1日や2日で効果が切れるのでは不完全と考えて……壊理ちゃんの個性である『巻き戻し』の因子を固着させて一度着弾すれば永遠に『個性』を失わせる事が可能な銃弾を目指すでしょう……保護した少女、壊理ちゃんの肉体が銃弾の9割を占める原材料である以上……量産に成功すれば市場を独占し好き放題に言い値を付けられる……そして壊理ちゃんの虐待は少なくとも2年半は経過していると医師より診断されています……ファットガムさんの調査により効果のあやふやな未完成品が出回り始めたのが2年4ヶ月前と判明しており……時期的にも合致しています、何より2年半もあれば整っていない研究設備でも完成品まで漕ぎ着ける事は可能です、時間と(・・・)コストと(・・・・)……壊理ちゃんという1人の人間の血肉という原材料の(・・・・)消費(・・)を度外視すれば」

 

 そう告げると……それを考慮したうえでの会議となった。

 その会議後……相澤先生もといイレイザーヘッドより言葉がかけられる。

 

「今日は君達のインターン中止を提言する予定だったんだが……」

 

 それを聞いた切島が叫ぶ……えぇ、何で!? と……それを聞いた相澤先生は髪を掻きながら呟く。

 

「ナイトアイが言ったろ? (ヴィラン)連合が関わっている可能性があると……そうなると話しは変わってくる……」

 

 それを聞いたアウルムは無言で相澤先生を睨みつける事30秒。

 椅子に座りテーブルに俯いたアウルムはゆっくりと……重い口を開く。

 

「……死穢八斎會は私の全身全霊を以て叩き潰します……2度と壊理ちゃんの周囲に居ないように……2度と壊理ちゃんの人生に影を落とさない様に……」

 

 自身の過去と重ねているのか……ドス黒い表情を滲ませながらそう告げるアウルムであったがイレイザーヘッドに頭部を叩かれる。

 

「最後まで話しを聞けアウルム……」

 

 そして相澤先生が口を開いて……ある事を告げてきた。




感想・ブクマ・特に評価。飢えております。  低評価をもらったら少し傷つきますが、傷も創作のプラスになることはある(私の場合です)。でも無評価=虚無は創作のマイナスにしかならないッス(私の場合です)!  なので、無言で投げれるので、ぽちぽちっと☆を頂けると嬉しいです。多い分には困りませんよ‼︎


評価付与 お気に入り登録 感想
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。