【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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体育祭開催 障害物競争

 休みが終わり……登校する前に仏壇に手を当てて行ってきますと告げて家を出る。

 学校へ着いて席へと座りホームルームが始まり朝の朝礼が始まる。

 そして相澤先生から告げられた。

 

「2週間後、体育祭が開催される」

 

 その言葉を聞いてアウルム・ミダスティア以外の皆が沸き起こる。

 アウルム・ミダスティアは体育祭という言葉自体に聞き馴染みがないのか困惑した表情で頭上にクエスチョンマークを浮かべていた。

 相澤先生が続けて言の葉を紡ぐ。

 

「雄英体育祭は今や目玉イベントだ……たかが(ヴィラン)の襲撃程度で開催を取りやめて良いもんじゃない……しかし一応警備も例年の10倍に増やす……ビッグイベントだ……この体育祭の結果によってはプロからの指名やスカウトで名前を売れる、年1回、合計3回だけのチャンス……ヒーロー志すならば絶対に外せないイベントだ、引き締めていけよお前ら‼︎」

 

 それを聞いてアウルム・ミダスティアは不敵に笑う。

 クツクツと喉を鳴らして……。

 

 そしてあっという間に2週間が過ぎ体育祭本番が来た。

 1-A控え室内でアウルム・ミダスティアは轟焦凍と爆豪勝己から同時に宣戦布告される。

 

「アウルム……お前は強いな、だからこそ……俺はお前に勝ってみせる」

 

「おい黄金女ァ‼︎ テメェをブッ倒して俺は一位を獲ってやる‼︎」

 

 ほぼ同時に2人からの宣戦布告を宣言されたアウルム・ミダスティアは不敵に笑い返答を行う。

 

「えぇ……お2人とも……期待していますね、私は初めてなんですこう言う催しは……私も手を抜かずに本気で参ります」

 

 いきなりバチバチにぶつかり合う3人……その空気に切島が何事かと言の葉を紡ぐ。

 

「急にどうした⁉︎ 喧嘩腰で……直前でやめろって」

 

 そうアウルムや轟焦凍、爆豪に告げるがアウルムと他の2人も変わらずにバチバチの空気感の中でアウルム・ミダスティアがゆっくりと口を開く。

 

「今日は……この日ばかりは……クラスメイトとして……友人としてではなく……体育祭の予選や本選中は、私は貴方達を本気で私の前に立ち塞がる敵対者として叩き潰しますので……よろしくお願いします」

 

 一瞬、極寒の冷気を感じさせるか如く……氷の様な冷たい声音でそう宣言するアウルム・ミダスティアであった。

 

 そして……選手宣誓で呼ばれたのは爆豪勝己であった。

 

「宣誓〜……俺が1位になる、精々良い踏み台になれモブどもー」

 

 その宣誓を聞いた瞬間A組以外の全員からブーイングが行われる……。

 ミッドナイトより早速第一種目が発表される。

 

「第一種目は障害物競争‼︎ 合計11クラスでの総当たりレース‼︎ コースはこのスタジアムの外周4km‼︎ コースさえ守れば何をしても構わない‼︎ さぁさ位置に着きなさい‼︎ 3.2.1……スタート‼︎」

 

 スタートとなるゲート地点が狭いのに11クラスが押し込められた為に満員電車さながらの混雑が発生しているがアウルム・ミダスティアは全く意に介する事なくしゃがみ込んで地面をその手で触ると自身の半径5mを一気に黄金化させる。

 自身の足も黄金化させて滑る様に移動しながらスタート地点の黄金化を全て解除する。

 そして黄金化のリソースを全て自身の前方と移動方法に注ぎ込む。

 その真後ろで爆豪勝己と轟焦凍が叫びながら猛追してくる。

 爆豪勝己は己の個性である爆破を用いて、轟焦凍は半冷半燃の内、地面を凍結させてアイススケートの様に滑りながら。

 

「そうは行くか‼︎ 黄金女ァ‼︎」

 

「そうはいかねぇ‼︎ お前とは一度組んで眼の前で見てんだ‼︎ ここで引き離せると思うな‼︎」

 

 それを聞いたアウルム・ミダスティアは自身の足と地面を黄金化させ滑りながら不敵に笑う。

 

「ク……ハハハハハ‼︎ 面白いですね‼︎ 良い‼︎ とても良い」

 

 そう狂乱の喜びを見せているアウルム・ミダスティア……滑りつつ笑いながら眼前の敵へと対応する。

 トップを走るアウルム・ミダスティア、轟焦凍、爆豪勝己の眼の前に現れたのは入試試験で現れた仮想(ヴィラン)ロボット。

 仮想(ヴィラン)ロボットに向けてアウルム・ミダスティア、轟焦凍、爆豪勝己、三者三様各々の個性を用いた方法で仮想(ヴィラン)ロボットを破砕していく。

 アウルム・ミダスティアは黄金化にて瞬間だけ動きを止めて即座に解除、轟焦凍は凍結にて、爆豪勝己は爆破にて仮想(ヴィラン)ロボットを撃破していく。

 そして……走り抜いた先には第二関門高所からの綱渡り。

 

 アウルム・ミダスティアは臆する事なく黄金化を操作して空中に黄金の道を形成する。

 追随してくる2人や他の者も己が個性やそれぞれの出来るルートを辿って第二関門を越えていく。

 

 そして第三関門解説を務めるプレゼント・マイク地面に地雷が埋設しており威力は抑えに抑えてあるらしい……がアウルム・ミダスティアは一切意に介する事なく突進していく。

 地雷を踏み抜き爆発が起きるが一切構う事なくわざとその爆風を黄金化させて文字通り爆風に乗ってそのまま突っ切る。

 爆豪勝己も轟焦凍も自身の個性を用いて地雷原を超えていく。

 爆豪勝己も轟焦凍もしっかりと距離を詰めている、だがしかし……アウルム・ミダスティアとの間に生まれた最後の数cmという壁が永遠に遠く届かない。

 そして……障害物競争のトップスリーが確定した瞬間であった。

 

 1位アウルム・ミダスティア。

 2位轟焦凍。

 3位爆豪勝己。

 

 確定した順位を見てアウルム・ミダスティアは焦凍と爆豪勝己に語りかける。

 

「とりあえず第一種目は私の辛勝でしたね……楽勝と言わなかったのは最後の最後で距離を詰められて焦りましたよ……ですがこのまま私が独走します……私を倒してみたかったらもっと本気になって下さい、もっと殺す気でかかってきて下さい、そうでなければ私には勝てない……学びを得て下さい、そして本選で私を倒してみて下さい」

 

 そう語りかけて……次の種目の為の小休憩を10分挟み次なる種目が行われる。

 発表されたのは……騎馬戦であった。

 アウルム・ミダスティアが呟く。

 

「騎馬戦ですか……どうあっても私の個性……いや『呪い』とは相性最悪ですね」




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