【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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祝50話目

ここまで続いて来たのも読んでくださる皆様のおかげです


エンデヴァー事務所

 新年が明けて……エンデヴァーの下でインターンを行う。

 

「焦凍の頼みだから渋々許可をしたが‼︎ 正直言って焦凍だけ来て欲しかった‼︎」

 

 隠す気も無くそう告げてきたエンデヴァー。

 アウルムもそれに対して柔和な笑みを浮かべながら、しかしその眼が一切笑っていない笑みを浮かべエンデヴァーに言の葉を返す。

 

私の(・・)控え室にきた時よりかは……体育祭のあの時よりかは幾分か雰囲気が変わりましたね……何か切っ掛けでも?」

 

 そう凍て付くような声音で語りかけるアウルム。

 それに対してエンデヴァーは焦凍のみを見ながら言葉を紡ぐ。

 

「……『子供の人生はその子供の物』だったか……申し訳ないが焦凍以外には構う気はない、学びたいなら後ろで見ていろ‼︎」

 

 衝撃音が響き渡る前にそう叫びながらエンデヴァーが熱を利用して噴射し推進力とし現場へと急行する。

 そしてアウルムもエンデヴァーと全く同じタイミングで駆け出してエンデヴァーの真後ろにつきながら言葉を返す。

 

「そう言わずに近くで見たいものです」

 

 天空舞う黄金郷への道(エルドラド・ロード)で高速移動し硝子操作をしている(ヴィラン)の下へと辿り着く。

 硝子操作……一目で分かる素晴らしい練度だが悲しきかな……炎系最強と目されているエンデヴァーの個性とは相性が余りにも悪すぎる。

 巨大な硝子球が地面に激突する前にエンデヴァーが溶かしきる。

 

 硝子操作を行っている(ヴィラン)もエンデヴァーとの相性差は如何ともし難いと理解しているのか素早く裏路地へと逃走しようとしたが硝子操作を行っていた(ヴィラン)は極細の黄金の糸で身体の自由を奪われて地面へと捩じ伏せられる。

 エンデヴァーに目を取られ私に気づいてすらいなかった老人と、奥で待ち伏せしていた手下3人と硝子操作を行った者を黄金の糸で捕縛しつつ言の葉を紡ぐ。

 

「まぁ……相性差は如何ともし難いですよね、硝子操作と炎……相性は最悪……逃げの一択で逃げ込めるとなればこの裏路地くらい……だからこそ読みやすい」

 

 アウルムが指を鳴らすと捕縛されている4人の半身が黄金化する。

 

「ちなみに……逃げれないように態と中途半端に黄金化しました……おや、遅かったですね3人とも」

 

 アウルムがそう告げると緑谷も爆豪も焦凍も少し遅れて到着していた。

 その後ふらりと現れたホークスから渡された本を手に一度エンデヴァー事務所へと戻っていた。

 エンデヴァーは事務所に戻るまでずっとホークスから渡された本を読みながら歩いており……アウルムは3人から問いかけられる。

 

「なんであの時アイツと同じ速度で反応してアイツと同じ速度で移動できたんだよ黄金女ァ‼︎」

 

「アウルムさん……なんで衝撃音が響く前に移動を、そもそも高速移動の技なんて……いやそれよりも……」

 

「アウルム……はええな」

 

 3人に同時に問いかけられクツクツと笑みを浮かべながら一つずつ返答していく。

 

「爆豪の質問から順に答えようか……私はパトロールの時には常に黄金を操作して凡ゆる振動や空気の流れを拾う……微細な空気の流れすら掴める程にね、あの硝子操作の(ヴィラン)は実に分かりやすかった」

 

 そして緑谷の方へと向くと彼の質問にも答える。

 

「衝撃音が響く前に察知しただけですよ……そう言えば貴方の前で見せるのは初めてでしたっけ? 黄金を利用しての高速移動、今現時点で天空舞う黄金郷への道(エルドラド・ロード)は最高時速145kmまで出す事が可能です……それ以上となると要修練と言った具合ですが」

 

 緑谷への返答が終わると焦凍の方へと振り返り口を開く。

 

「焦凍……貴方が遅すぎるのです……何の為の炎と氷ですか? 氷で滑走するだけでは速度は上がりません、貴方は炎で推進力を得ないといけません……まぁそこら辺は爆豪やエンデヴァーの方が詳しいでしょう……」

 

 そう告げるとエンデヴァー事務所に到着してサイドキック達に迎えられる。

 即戦力として……。

 そして、エンデヴァーは事務所にある自室へと籠りホークスから渡された本を熟読していた。

 そして……ホークスの真意と暗号に気づいた。

 

 数分後……自室から戻ってきたエンデヴァーより告げられる。

 

「ショート、デク、バクゴー、アウルム……4人は俺が見る、だがその前に……貴様らの抱えている課題を言葉にしてみろ……出来るようになりたい事を言ってみろ」

 

 緑谷出久は力をコントロールして最大のパフォーマンスで動ける様に、轟焦凍は赫灼の習得、爆豪勝己は出来る事を知りにきた、アウルムは爆豪勝己と同じく……何でもできるが故に出来ない事を知りに来た。

 4人はエンデヴァーへとそう告げる。

 

 そして……少し考え込んだエンデヴァーから各自課題を課される。

 

「爆豪と焦凍は同じ課題だ……力を溜めて放出、力の凝縮だ……最大出力を瞬時に引き出せる様にする事、力を点で放出する事、先ずはどちらか一つを無意識下で行える様になるまで反復しろ」

 

 そして言葉を切ってデクの方へと向いて課題を言い渡す。

 

「デク、瞬時の引き上げが出来ているそうだな? 意識せずとも行えていると……ならば先ずエアフォースとやらを無意識でやれる様に……『副次的な方』は一旦忘れろ、一つ一つ終わらせてから次に進め」

 

 最後にアウルムを見てエンデヴァーが告げる。

 

「アウルム……お前は更に黄金操作を熟達して……限界範囲の増加、それに今できる繊細な操作を更に繊細に、息をする事や寝食と言った思考を必要としない、日常生活の一動作を送るのと同じ位に身体に染み込ませろ」

 

 そして事務所を出て再度パトロールへと向かい強盗の捕縛や窃盗犯の捕縛などをしていく。

 そして1週間後。

 

 ショート、バクゴー、デク、アウルムの4人は休憩に入ったおり、エンデヴァー自身も事務所の自室で少し休息を取っているとエンデヴァーのスマホに着信が入り……電話に出ると冬美からであった。

 

『もしもし? お父さん、いま焦凍とお仕事してるんだって? お友達と焦凍の彼女(・・・・・)のアウルムさんも一緒らしいじゃない? 何で教えてくれないのよ? 私なんか聞いた瞬間ブワーッてなっちゃった……それでそれで‼︎ 今日よかったら皆も連れて来てよー‼︎ お夕飯奮発しちゃうからさ‼︎』

 

 それを聞いたエンデヴァーは通話を終了した後に……ショートとアウルムへ部屋へ来る様にと告げる。

 呼び出されたアウルムとショートが部屋に入って扉を閉めた瞬間、アウルムに対して問いかける。

 

「焦凍の彼女だと……冬美からの電話で今初めて聞いたぞ……焦凍……お前付き合っていたのか……」

 

 そう問いかけられた焦凍は頬を掻いて告げる。

 

「別にいちいち報告する様な事じゃないだろ」

 

 焦凍がそう告げた後にアウルムも言の葉を紡ぐ。

 

「焦凍と私の関係を知っているものだとばかり……知らなかったのですね」




感想・ブクマ・特に評価。飢えております。  低評価をもらったら少し傷つきますが、傷も創作のプラスになることはある(私の場合です)。でも無評価=虚無は創作のマイナスにしかならないッス(私の場合です)!  なので、無言で投げれるので、ぽちぽちっと☆を頂けると嬉しいです。多い分には困りませんよ!

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