【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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コメントや感想、評価点などが爆増してて狂喜乱舞しています

これからも拙作をよろしくお願いします


雄英体育祭 騎馬戦

「さぁさぁ‼︎ 次なる種目は騎馬戦だ‼︎ 今から15分間騎馬戦のチーム決めの時間だ‼︎」

 

 それを聞きながらアウルム・ミダスティアは顎に手を当てて考える……触れれば黄金化させてしまうこの『呪われた手』でどうしたものかと……クラスメイトには伏せていたというより……黄金化のプロセスにはわざと抜け落ちた説明をしたが……。

 正確には手で触れるor黄金化したモノが触れる→黄金化→アウルム・ミダスティアの意思で操作及び解除が可能と言うプロセスを踏むという都合上必ず1度は黄金化するのだ。

 それに例外はない。

 

「チッ……忌々しいな」

 

 そう誰にも聞こえない声量で呟く……と言うよりそもそも1000万ポイント所有者なんぞチームアップするよか敵となってそのポイントを奪い取った方が遥かに効率的だ、私が逆の立場でも当然同じ行動をする。

 クラスメイトは元より騎馬戦出場者の全員から既に敵意剥き出しの熱い視線を注がれているがぶっちゃけた話しそんなのはさておきチームアップをしないといけない。

 八百万百に声を掛ける。

 

「八百万さん、私が騎手を務めますので騎馬役を務めてくれません? 貴方の創造と私の黄金、ちょうど互いに足りない部分を補い合えます」

 

 八百万百の個性は何かを創造する事で戦況をいくらでもひっくり返す事が可能な個性『創造』だが発動には僅かではあるがタイムラグが存在する。

 だがしかし、強者はその一瞬の隙を見逃さずに押し切ってくるがアウルム・ミダスティアという近接戦闘殺しがいる以上、アウルム・ミダスティアがただそこに居ると言うだけで、私と言う圧倒的な脅威が居るだけで相手の手数を極端に減らせる。

 対して私の個性『黄金』は黄金化に必要なプロセスは直接手で触れる事で黄金化または私が操作している黄金に間接的に触れる事、黄金化は凄まじい脅威だが初見殺し性能が異常に高いだけでありクラスメイト達は各々対策を講じているだろうである事は想像に難くない。

 そして何より私自身の周りに何も無い状態では敵から見ればさしたる脅威ではない……しかしそこを八百万百の個性がカバーする。

 完全に盤面を制圧するには何かしらに触れた後に黄金化を広範囲を侵食し制圧するのが1番効率がいい。

 

「……えぇ今は貴女の口車に乗りましょう、貴女を倒すのは目的ですが予選突破という過程を通過しない事には目的も達成できませんし……一つだけ確認を、貴女と組んだら本選に行けますか?」

 

 その問いかけに対してアウルム・ミダスティアは一切の迷いなく告げる。

 

「えぇ、間違いなく……それは確実です、本選に進めるという100%の保証をしましょう、私という存在は本選出場権獲得チケットと言い換えてもいい」

 

 そう告げると握手をする為に八百万百から手が差し出され、アウルム・ミダスティアは絹の様に薄い手袋を着用したまま握手をする。

 あと2人……騎手はあと2人必要なのだ。

 顎に手を当てて思案するアウルム・ミダスティア。

 そんな彼女に轟焦凍から声をかけられる。

 

「アウルム……まだ空いてるか? 俺が騎馬になる……予選で落ちたら元も子もない……お前に勝ってみせるという目的の為、今はお前とのチームアップをする」

 

 そう宣言されたアウルム・ミダスティアは不敵な笑みを浮かべ高笑いをして焦凍の肩をポンポンと叩き焦凍の耳元で焦凍にしか聞こえない声量で言の葉を紡ぐ。

 

「良いですね‼︎ 良いですね‼︎ 予選という過程を確実に通り抜ける為に倒すと決めた相手すら利用する、そんな考えは私‼︎ とても大好きですよ‼︎ 本選を見据えて行動する‼︎ 願わくば私と戦う時にはその左側、炎も使ってくれると嬉しい限りです」

 

 焦凍がその言葉を聞いた刹那、露骨に苛立ち睨みつけてくるがアウルム・ミダスティアはどこ吹く風である。

 あと1人……思案していると飯田天哉から声が掛けられる。

 

「アウルムさん‼︎ まだ空いてるだろうか‼︎ 騎馬を務めたいと思うのだが‼︎」

 

 そう告げられた、アウルム・ミダスティアは一切の迷いなく答える。

 

「えぇ、宜しく頼みます」

 

 これでチームアップが終わった。

 そして……騎馬戦が開始される。

 

「第二種目騎馬戦カウントダウン‼︎ 3.2.1‼︎ 騎馬戦スタート‼︎」

 

 ミッドナイト先生によるスタートの合図と同時に全員がアウルム・ミダスティアの頭に巻かれている1000万ポイントのハチマキを奪いにきた。

 葉隠透チーム、爆豪勝己チーム、その他チーム全てが一切の躊躇いなく、迷いなく。

 しかしそんな事は織り込み済み、八百万百が個性を使い目眩しのM84スタングレネードを複数個創造し投擲する。

 フラッシュバンの発する凄まじい轟音と閃光に耐えきれず近づいてきていた全てのチームが10秒程行動不能になり方向感覚の喪失と見当識の失調を起こしていた。

 当然、投擲を行なったアウルム・ミダスティアチーム自身もフラッシュバンの範囲内に居る為に自らが投擲したフラッシュバンの被害を受けたモノだと誰もが思った、いや思っていた。

 

「さて、問題なく動けますね? フラッシュバンの効果はあと7秒……この7秒間で可能な限りポイントを獲りに行きますよ」

 

 そうアウルム・ミダスティアが呟くと八百万百、轟焦凍、飯田天哉の肩を軽く叩きスタート前に決めていた手順で合図を出す。

 そして自身を含めた4人の目と耳に施した黄金化を解除すると飯田天哉の機動力を利用して根こそぎポイントを奪い取る。

 そして八百万百がストップウォッチを見ながら決められた時間が経過した為に叫ぶ。

 

「アウルムさん‼︎ 2分経ちます‼︎ 次のステップに‼︎」

 

 それを聞いた瞬間アウルム・ミダスティアが轟焦凍の肩を軽く叩いて指で指し示して無言で指示を出す。

 それを理解した焦凍は凍結を行使して地面を凍らせて近くにいたチーム全員を行動不能にさせる。

 

 そして続け様に轟焦凍が氷壁で自分達の周囲を覆って防壁を生成しアウルム・ミダスティアがその氷壁に触れる事により内側のみ氷壁を黄金化させて絶対に破壊されない防御壁と化す。

 

 

 そして制限時間切れを伝えるミッドナイトの声と共に……第二種目の騎馬戦は終了した。

 

 騎馬戦結果、上位4チーム。

 1位アウルム・ミダスティア率いるチーム。

 2位爆豪勝己率いるチーム

 3位緑谷出久率いるチーム

 4位心操人使率いるチーム

 

 以上4チームが最終種目に進出が確定した瞬間であった。




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