【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

72 / 77
後日譚
同窓会


「何で貴方達2人はそう馬鹿なんです?」

 

 アウルムと焦凍に対して青筋を立てて引き攣った笑みを浮かべながら冷ややかにそう告げる最古参のサイドキック。

 ため息を吐きながら正座している2人に対して諭すようにそう告げてくる。

 

「いや、何で……本当……なんでなんです? 何で休みの日に限って貴方達2人は普段以上に意気揚々と書類仕事に取り組むんです? 普段からも残業に次ぐ残業で……いや貴方達お2人は所長と副所長……どちらかと言えば管理職なので残業という概念自体怪しい領域何ですが……ともかく‼︎ 本当に……貴方達2人は所長と副所長なんですよ? 立場を自覚しろと言う話しです、この事務所のツートップである貴方達2人が休日も来て仕事していたら他のサイドキックや事務員達が畏縮するでしょうが‼︎」

 

「「はい……申し開きもありません」」

 

 アウルムと焦凍は休日に事務所へとちょいちょい来ては自分達の仕事を執り行い少しして2人とも首根っこを掴まれて奥の個室へと引き摺られてドナドナされて最古参のサイドキックに怒られるというのがここ最近続いていた。

 現に今も焦凍と2人、怒られている。

 

「しかも‼︎ 過去に貴方達お2人が150連勤なんてやらかしてるせいでウチの事務所、違法労働の可能性有りで労基署に目ぇつけられてるんですからね⁉︎ そこんところ分かってるんですか?」

 

 そう怒鳴られて焦凍もアウルムもただただひたすらに謝り続けていた。

 

「で? 今回は何しに来たんですか? 馬鹿2人……よもや私に説教される為に来た訳では無いと信じますよ? そこまでして何しに来たんですか?」

 

 そう問いかけられてアウルムと焦凍は頬を掻きながら呟く。

 

「あー……今度職場体験に来る雄英生徒受け入れの為に諸々を……」

 

 その言葉を吐いた瞬間、肩に手を置かれて蛇に睨まれたカエルの如く竦み上がるアウルムと焦凍。

 逆らってはいけない人間は常にどの世界に於いても存在するらしい。

 オール・フォー・ワンですら、死柄木弔ですら倒した百戦錬磨のヒーローであるアウルムは今、猛烈にそれを理解していた。

 

「…………は?」

 

 青筋を立てて、ブリザードの如き冷たい声音を絞り出して、眼が一切笑っていない笑顔で聞き返して来た。

 アウルムと焦凍はその問いかけに対して『ヒェッ』と声を上げる。

 

「……何の為の事務員何ですかねぇ……ねぇ? 馬鹿2人」

 

 眼だけが笑っていない笑顔を見せながらそう告げてくる……そして、そこから1時間みっちり絞られて……ようやく解放された。

 

 

 そうして同窓会の日となった。

 

 受付には飯田天哉と八百万百がおり飯田天哉は相変わらずの性格であった。

 

 そして、雄英高校1-A組同窓会がスタートする。

 皆、壊理ちゃんにも会いたがっていた為に壊理ちゃんも連れて出席して皆に挨拶する。

 

「皆さんお久しぶりです、3年振り……ですかね? 一堂に会するのは」

 

 そうアウルムが告げて皆の近況を聞く。

 

 青山優雅はあの後、オール・フォー・ワンによる脅迫や強要により明確に命の危機があったと緊急避難が認められてその容疑は全て不問、その後事務所を立ち上げたとキラキラしながら告げて来た。

 

 芦戸三奈は切島鋭児郎と同棲しながらもサイドキックとして働いているとの事であった。

 

 尾白猿夫もサイドキックとして働いており、日々忙しなく活動しているとの事であった、一定数ファンがついているとの事で本人も『普通』なんだねと苦笑いで告げていた。

 

 上鳴電気は耳郎響香と結婚しており仲睦まじく生活していると、互いにサイドキックとして働いている為にお互い会える時間はかなり少ないらしいが……それでも幸せそうにしていた。

 

 耳郎響香、もとい上鳴響香は上鳴電気と結婚、その後はサイドキックとして就職、互いに多忙な身の上である為になかなか会えないと言っていたがそれでも幸せそうに語っていた。

 

 切島鋭児郎はファットガムのサイドキックとして就職後、芦戸三奈へ告白するも一度は断られたが同棲からスタートしていた、それを聞いてクラスメイト達は全員思った……とっとと結婚しろこの2人は……と。

 

 芦戸三奈は切島鋭児郎に着いていく形でファットガムの所へとサイドキックとして就職、切島鋭児郎に告白されるも一度お断りして同棲からスタートしたらしく幸せそうな表情を浮かべていた。

 

 砂藤力道はヒーロー事務所を立ち上げた傍ら、自身の趣味で作っていた洋菓子を食べてもらいたいと言う願望もあったのか洋菓子店『シュガー』を開業……今や3年待ちは当たり前の超人気洋菓子店となっている。

 

 障子目蔵もヒーロー事務所を立ち上げたらしく異形型個性に対する差別をなくす為の活動を日々行っているとの事であった。

 

 瀬呂範太もサイドキックとして就職後に独立し今や(ヴィラン)を即座に捕縛する有名ヒーローとして名を馳せている。

 

 常闇踏陰はあの後治療を施され無事に復帰する事が出来たホークスのサイドキックとして日々日本中を飛び回っている、本人は自身の事を伝書鳩と揶揄していたが……。

 

 そして、爆豪勝己はベストジーニストの所へとサイドキック入りした後に独立しヒーロー事務所を立ち上げたらしく……何とこの前のビルボードランキングで見事に一位を獲得して幼い頃からの夢を叶えていた、本人はまだまだこれからだと息巻いていたが。

 

 峰田実はマウントレディのサイドキック入りをして日々忙しく過ごしているらしい、本人曰くサイドキックというよりは家事全般をこなしているんじゃ無いだろうか? と悩んでいた。

 

 葉隠透はヒーロー事務所を立ち上げその隠密性を活かして潜入や調査などを一手に請け負うヒーローとなっていた。

 

 飯田天哉はインゲニウムの事務所を継いだとの話しだ、医療の技術が進歩してお兄さんの下半身不随も段々と良くなって来ているとの事であった

 

 蛙吹梅雨はセルキーさんの所へとサイドキックで就職、日々海難救助や密輸や密入国者を捕らえているとのお話しであった。

 

 八百万百はあの後正式に医師免許を取る為に医科大学へ進学して晴れて医師免許を取得、その『個性』も相まって被災地や(ヴィラン)に巻き込まれた重傷者を救護救命している。

 

 麗日お茶子はガンヘッドさんの所へと就職後、緑谷出久が立ち上げた事務所へと再就職。

 

 緑谷出久はエンデヴァー事務所にサイドキックとして就職後、独立して事務所を開業、麗日お茶子と事務員の3人で回しているとの事であった。

 

 皆の近況を聞き、アウルムと焦凍も自分らの近況を報告する。

 

 歓談しながらサプライズとしてアウルムと砂藤の合作のドルチェが振る舞われ久しぶりに皆と会えて嬉しいと感じるアウルムであった。




後数話、後日譚を投稿して終わります

感想・ブクマ・特に評価。飢えております。  低評価をもらったら少し傷つきますが、傷も創作のプラスになることはある(私の場合です)。でも無評価=虚無は創作のマイナスにしかならないッス(私の場合です)!  なので、無言で投げれるので、ぽちぽちっと☆を頂けると嬉しいです。多い分には困りませんよ‼︎

評価付与 お気に入り登録 感想
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。