【完結】黄金郷のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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ガチバトルトーナメント準決勝 アウルム・ミダスティアVS爆豪勝己

 リカバリーガールの治療が終わり他の人の試合を観戦していると直ぐに順番が来た……準決勝ともなるとサイクルが速い。

 アウルム・ミダスティアは控え室で椅子に座ってイメージトレーニングをしていると不意にドアが開いて対戦相手である爆豪勝己が現れた。

 爆豪勝己は不機嫌そうな表情で何でテメェがここに……と言いかけて控え室を確認すると自身の控え室が逆である事に気づいたらしい。

 それを横目で見ながらアウルム・ミダスティアは椅子にもたれかかり精神統一をしながらゆっくりと言の葉を紡ぐ。

 

「……間違いが判明したなら早く戻らないともうそろそろ時間ですよ? 急いだ方がよろしいと思いますが?」

 

 そう告げると爆豪勝己は更に不機嫌になりツカツカとアウルム・ミダスティアの控え室に入りアウルム・ミダスティアの襟を乱雑に掴んで叫ぶ。

 

「ッ‼︎ 俺ァ……テメェに対して何か苛立ってたが今その理由が分かったわ……テメェのその態度‼︎ 常に飄々として余裕そうに不敵な笑みを浮かべているその態度が癪に障るんだ‼︎ この試合でテメェを完膚なきまでに叩き潰してやる‼︎ 覚悟しろ‼︎」

 

 爆豪勝己の宣言に対してアウルム・ミダスティアはゆっくと椅子から立ち上がって爆豪勝己の顔を見ながら呟く。

 

「……そうですね、貴方にはもう勝利以外の択が無い……万が一私に負ければ開会式でのあの発言がただの腑抜けの発言に終わる……何でしたっけ? 確か『俺が一位になる』でしたっけ? では私も貴方を叩き潰しましょう……全身全霊を以って」

 

 そう互いに言い合い……フィールドへとお互いが出てきて試合が始まった。

 実況のプレゼント・マイクが更なるハイテンションで捲し立てる。

 

「さぁさぁ‼︎ 第3種目も遂にここまで来た‼︎ 準決勝‼︎ 対戦するのはこの2人‼︎ アウルム・ミダスティアVS爆豪勝己‼︎ 個性を考えても2人の内どちらが勝利するか全く結果が分からないこの試合‼︎ 3.2.1スタート‼︎」

 

 スタートと同時にアウルム・ミダスティアは自身が着ているジャージを脱ぎ黄金化させて形状を変化させ一本の槍を創り出した。

 そして……その槍をフィールドに思い切り突き立ててそのまま黄金化を侵蝕させフィールド全体にヒビを入れ破砕すると破砕により出来た無数のコンクリートの破片を黄金の破片に変換しそれを操って言の葉を紡ぐ。

 

「……行きます」

 

 大質量の黄金の破片を操り爆豪勝己との距離を詰めていく。

 黄金の破片を束ねて黄金の破片による3本の渦巻いている柱を創り出しそれによる大質量攻撃を繰り出すアウルム・ミダスティア……それに対して爆豪勝己は個性による爆破を繰り出すが麗日お茶子戦で見せた様な大技や大振りな攻撃は黄金の破片で防がれて一切当たらず逆に爆破で生じた爆煙や攻撃に利用した爆破が即座に黄金に侵蝕されそのまま黄金となり自身に襲いかかり牙を剥く。

 既にフィールド全域が完全に黄金化しており常に爆破による立体機動を余儀なくされている爆豪勝己……空中に飛ぶ為の爆破で生じる爆煙すら黄金化し襲いかかってくる。

 そして注視すべきは黄金の破片による大質量攻撃だけではない……槍を携えたアウルム・ミダスティアにも注意を払わなければならない。

 黄金化されたら即座に負けが確定する。

 しかし未だ爆豪勝己の眼から勝利に対する思いは消えていない。

 爆破による超スピードによる立体機動でアウルム・ミダスティアの黄金の破片で守られていない箇所へと即座に回り込んで守られていない脇腹を狙い今この場で創り上げた新技を放つ。

 

「A.Pショット‼︎」

 

 今までの爆破と異なり一点集中させ速度を極端に上昇させた爆破。

 一点集中させた爆破はアウルム・ミダスティアの黄金の破片操作よりも速く脇腹を貫通し負傷させるがアウルム・ミダスティアもまた……その眼には諦めなど見ていない。

 しかし脇腹を貫通した爆破はかなりのダメージとなったのか口から血を一筋垂らしてボソッと呟いた。

 

「……これは一点集中させた『爆破』か? 何だこの速度は……」

 

 それを見逃さずにこのまま猛攻を仕掛けようとした爆豪勝己だが大質量攻撃を行うために纏めて使っていた黄金の破片が元々の細かな破片へと分かたれて爆豪勝己の頭上から豪雨の如く降り注いで来た為に回避に専念せざるを得ない状況へと追い込まれる。

 そして豪雨の如く降り注いだ黄金の破片が切り裂いた空間も黄金化が侵蝕していきゆっくりと、しかし確実にと逃げ場が無くなっていく。

 もはやフィールド全域どころか空中すら黄金化から逃れる事が出来る安全地帯ではない。

 爆豪勝己は迫り来る黄金を避けつつ爆破を繰り返し放つがここに来てアウルム・ミダスティアの元々長けていた黄金操作を利用した防御能力が更に増しており初見は脇腹へと当たったAPショットもここにきて黄金で防がれるか避けられる事が増えてきており決定打とならない。

 爆豪勝己は苛立ちながら思考する、先程のAPショットは本来ならばコスチュームによる保護を大前提としたものだと……自身の掌は既に裂けかけておりAPショットどころか最早……普通の爆破を放つ際ですら腕が痙攣し激痛を訴えてきている。

 しかもアウルム・ミダスティアは先程のAPショットを最大限に警戒して決して半径5m以内には近づこうとせず、また爆豪勝己を近づかせる事もさせずに黄金の破片による中遠距離攻撃を繰り返している。

 極めて相性が悪い、爆豪勝己の個性である『爆破』はニトログリセリンの様な汗を爆破に用いる。

 その個性故に長期戦となればなるほど汗が分泌される為に攻撃性が増すがそれは相手であるアウルム・ミダスティアも殆ど同じである為に爆豪勝己のみのアドバンテージとはならない。

 むしろアウルム・ミダスティアの場合は黄金が増えれば増える程に攻撃性能も防御性能も格段に、飛躍的に跳ね上がる。

 爆豪勝己は空中に飛んだ状態でAPショットを放つが限界に近い腕で放つそれは満足な威力は出ずに黄金の破片に遮られ痛みが限界を超え……ほんの一瞬だけ空中で体勢が崩れる。

 アウルム・ミダスティアはほんの一瞬、APショットを遮ぎったほんの一瞬……爆豪勝己の体勢が崩れたのを見逃さずに黄金の破片を纏め上げて大質量攻撃を行い爆豪勝己を場外へと叩きつけて意識を奪い……勝負は決した。




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