老デウスの旅路~老デウスと龍神が人神を倒すまで~ 作:考える僕
長らく開けてしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m
不穏な王宮
謁見の間にて…
ペルギウスと精霊と俺…俺、なんかしたっけなあ…心当たりがないが、逆に心当たりがないのが怖い…
カチンカチンに固まった俺に対して、ペルギウスが口を開く。
「貴様、龍神の配下となったそうだな」
「はい…かまずいことでもあるのですか?…?」
ペルギウスの顔が怖い…オルステッドが前に空中城塞に来ていたから、問題ないと思っていたが、もしかして会うのと配下になるのは違うのだろうか…まあ、勝手に龍神の配下になるのは違うのか…ペルギウスも甲龍王だしな…言いたいことがあるのだろう…まずいなあ…
「いや、不味いことはないだが、奴の目的を知っているか?」
「ええ、『ヒトガミ』を倒すことだと聞いております」
「そのために必要な物は知っているか?」
必要なもの…?うーん…オルステッドは仲間が欲しいって言ってたよなあ……
「仲間だとお聞きしました」
「それだけか?」
「はい」
ペルギウスが難しそうな顔をした。そして、精霊の一人と何かを話している。あれは確か…『洞察のカロワンテ』だ。確か色んなことを見破る能力だったかな…あれ、じゃあ俺疑われているのか…何を疑われているのか分からないから怖い…
「まあいい、いずれ分かる事だ。それよりも貴様に渡すものがある」
「オルステッドが貴様宛に手紙をよこした。中身は見るなと釘を刺されたゆえ、何が書いてあるかは知らんがな、早めに目を通しておいた方がいいだろう。」
アルマンフィがペルギウスのなら手紙を受け取り、俺に渡した。
「用はそれだけだ、またいつでも来るといい」
「ありがとうございます」
俺は一礼して謁見の間を出た。
手紙は紋章の着いた封筒に入れらていた。少し、膨らんでいるから手紙以外になにか入っているのだろう。
俺は印を割、中身を見る。手紙と…これは指輪…?
とりあえず手紙を読む。
―――
ルーデウス・グレイラット
用がある時は同封した指輪に魔力を込めろ。
しばらくは中央大陸から離れんから、半日以内には向かう。
―――
かなり簡潔な分だな…要するにこの指輪は連絡用ってことか…
うーん、説得は終わっちゃったし…次の仕事を貰うべきか…?
あ、いや、その前にシルフィとロキシーにオルステッドのことを説明しておこう。
そう思って、アリエル様の所へ行き、シルフィを連れてきた。
空中城塞なら刺客の危険も無いからと、護衛の仕事に休みをくれた。
そして、シルフィと共にシャリーアの我が家へと帰宅した。
―――
ルーデウスがオルステッドと会い、ペルギウスを説得する少し前。アスラ王国王宮。
月明かりだけの薄暗い王宮、その陰に隠れて蠢く刺客は王の寝所へと向かっていた。
刺客は一人。たった一人だが、剣の道を進む者なら、
彼女が敵として現れたならすぐさま逃げ出すだろう。
「水神」レイダ・リィア
レイダは別に王に個人的な恨念がある訳ではないが、│お告げ│を聞いたのだ。
いや、聞いてしまったのだ。
気づいたら白い空間にいて、「ヒトガミ」と名乗る何やら得体の知れないものから言われたのだ。
「第二王子の味方になりなさい。そして、現王を殺して、
第二王子を新たな王とするのです。そうすれば君の真の願いが叶うでしょう…」
ほんの一瞬、そんな出来事だったが、ヒトガミから確かに感じた感覚。
(あれは、神だ…)
神々しさの塊のような存在にレイダの疑うという感情は全くもって作用しなかった。
むしろ、彼こそが正しいと、そう思ったのだ。
王の寝所の扉の前でレイダは立ち止まり、周囲を確認する。
「よし、誰もいないね…まあ、衛兵を眠らせたのは私だけどね
パパっと終わられせて帰るとするかいね」
そういうとレイダは勢いよく扉を切り倒し、王の寝所に侵入。
部屋で警護に当たっていた騎士はレイダに気づくまもなく斬り伏せられ。
続く護衛の魔術師も同様に散った。
残るは王のみ、そのまま走り、最後の扉を蹴破ったところで、レイダの勢いは止まった。
最後の部屋に、王の姿は無い。代わりにあったのは鎧を身にまとった騎士達の姿だった。
「どうやら、私ははめられちまったみたいだね、お前たちなんてどうだって事ない」
「と言いたいところだけど、そうは行かないらしいね…特にそこの棒を持ったの、
何者だい?」
騎士たちが剣を構える中、一人だけ棒を構える男が居た。