ソードアート・オンライン ~双角の鬼人~   作:句読仮名丸

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設定考えるのってムズいね……


第14話 絡繰屋敷の蜘蛛姫

「───ケホッ……あ"ー、無事かー?」

「な、なんとか……」

「……先週といい今回といい……何で私はこんなに穴に落ちるのよ──!!!」

 

 埃っぽくて薄暗い空間に、リズの嘆きが寂しく響く。トラップを踏み抜き落とし穴に落ちたオレたちは、幸いなことにほぼ無傷である。オレのMP(メンタルポイント)が削れたけどね。次いでにリズのも。

 

「あんま文句言うなよ。オレのおかげで不時着出来たんだぞ?もっとあんだろ言うことが」

「あれは不時着じゃないわよあれはただの恐怖アトラクションよ!普通に落ちた方が良かったんじゃないの、下にクッションみたいなのあったし!!」

「まあまあ、リズ落ち着いて。下にクッションじゃなくて槍とか棘とか設置してあったら死んでた訳だしさ。……アレはどうかと思ったけど」

「フォローすんなら最後までしてほしかったなぁ」

 

 着地の方法に不満タラタラなリズと、フォローしきれないかなぁ、という感じのアスナ。何でそんななのかと言うと、オレが不時着でちょっと無茶したからだ。

 

 この落とし穴、結構深い。灯りが無いのもあるが、上を見ても天井が見えない。

オレは落とし穴に落ちた瞬間、ダンジョンへの文句と同時にアスナとリズをふん掴み、片手で二人を抱えた。2人とも細いのでそれは割と余裕だった。

そして直ぐさまもう片方の手で抜刀、思いっきり壁に突き刺し落下速度を抑えたのだ。

 

 我ながらよくやったと思う。キリトでも咄嗟の判断でここまで出来ないだろう。

で、2人が何が不満なのかと言うと。刀を突き刺して減速している時、色々壁の奥の柱だの木だのに刀がぶつかってかなり揺れたのだ。ガッタガッタ言わしながら落ちていったため、田舎のテーマパークのアトラクション的な恐怖を味わったことだろう。

 

 まあ、結果無事だったことだし、気にしない気にしない!今のでオレの《日光一文字(にっこういちもんじ)》の耐久値もかなり減ったし、お相子ってもんだ。

 

「つか耐久値ヤバ。もう2割しか残ってねえ」

「かなり無理させてたしねえ。貸して、即席だけど研いで回復させてあげるから」

「おっ、サンキュー」

「ちょっと待たせちゃうけどいい?アスナ」

「うん、大丈夫。私たちは出口探しておくから」

 

 オレはリズに刀を渡した後、アスナと一緒に出口を探した。この空間はゴミだめみたいな物なのか、ボロい服だとか古い家具だとか、そういう物で溢れかえってる。オブジェクトの一種なのだろうか、つくづく変なダンジョンである。オレはゴミを掻き分けて壁に沿って探すが、出口っぽいのは見当たらなかった。

 

「ナギ、そっちはあった?」

「いや、駄目だ。分かりやすい所には無いっぽいな」

「じゃあ隠し扉かもね、このダンジョンの仕様的に、開いたら問答無用で中に入るタイプかもしれないから、リズが終わるまで待ちましょうか」

「順応が早いこと」

「あなたが1番このダンジョンを堪能してると思うけど?」

「帰ったらもう1回行こうな?」

「い・や・よ」

 

 笑顔で誘ったのだが同じく笑顔で拒否されてしまった。そんなヌメヌメドロドロになりたくないのか。

……キリトあたりを連れてくか。良い悲鳴を聞けそうだな。

 

 リズは簡易式の砥石を置き、シャッシャッと軽快な音を響かせている。リズの店にあるのは石が回転して剣を置いとくだけで勝手に研がれるタイプのやつなのだが、刀を研ぐ時はわざわざ砥石でやってくれる。そういう所は本当に職人気質なので全幅の信頼を置けると言うものだ。

作業をぼんやり眺めていると、居心地悪そうにしたリズが口を開いた。

 

「そう言えば、あんた達は去年ミコトに何渡したの?私去年はまだ知り合ってなかったから、プレゼント被らないようにしないと」

「ミコトはそういうの気にしないと思うけど……。私はハンカチをあげたよ。ミコト、そういう小物はあんまり買わないから」

「オレは鞘につけるキーホルダー的なやつだな。今も偶に付けてるぞ」

「確かに付いてたわね。そういうデザインの装備なのかと思ってた」

 

 ミコトは鞘を何本か持っており、その日の気分によって変えている。刀本体と違い、鞘は気軽に変えられるので完全にファッション感覚である。キリトが理解出来ないみたいな顔をしていたのを覚えている。

 

「何を作るのかは……ダンジョン攻略した後かしらね」

「だな、何があるかも分からねえし」

「そう言えば、ナギは何で今回共同プレゼントなんて企画したの?そういうの独占欲強そうだと思ってたのに」

「オレを何だと思ってんだ。独占欲強そうってんなら、アスナのがそうだろうが」

「あなたも私を何だと思ってるのよ」

 

 別に誕生日を自分だけで祝いたいとか思うほどメンヘラじゃありませんし。ミコトが楽しいと思う方がオレも良いと思うだけだ。独占欲が強いのは望むところだが。

それはそうと、企画の理由か。

 

「……んー、アイツさ。結構自分に無頓着なところあるだろ?」

「そう?あんたの方がそう見えるけど」

「……確かに、いつも笑ってるけど平気な顔でボスに突っ込んで行ったりするし、自分のことを大切にしてない感じがする気が……まあそれはキリト君やナギにも当てはまるかもだけど」

「ミコトのはオレら以上だよ」

 

 ミコトはいつも笑顔だ。もちろん空気を読んだ上ではあるが、ある程度親しい者に対してはその笑みを崩さない。オレやアスナやリズにはちゃんと甘えるし、ワガママも割と常習的に言う。

 

 ……ただ、偶に。ごく偶にではあるが。

『自分の事なんてどうでもいい』と言うかのような目をすることがある。

アイツは度々ボス戦で無茶をする。1層でボスの野太刀を躱した時、ボス戦でギミックを解明する為に捨て身で突撃した時、「避けれるから」なんて言って攻撃の嵐に突っ込む時もあった。

 

 実際、それで大きなダメージを負ったりしたことはないので、結果オーライと言ってしまえばそうなのであろう。

けれど、どれだけ大丈夫だと言っていても心配はする。

いつか取り返しの付かないことになるなんて、想像もしたくない。

 

「───だから、分からせてやるんだよ。自分がどんだけ大切に思われてるか、どんだけ死んで欲しくないと思われてるか。……どんだけ愛されてるかって」

「……アンタも大概重いわねぇ。けど、分かった。そういう事なら、ミコトに思い知らせてやろうじゃないの!」

「うん! ミコトに目にもの見せてやりましょう!」

「おう、そうと決まればリズ。研ぎよろ」

「やってんでしょ超スピードで!」

 

 気合いが入ったリズがシャコシャコと見事な手際で刀の研ぎを終わらせた。耐久値はきっちり回復されている。流石はマスタースミス。

 

「それじゃ、ナギの準備も終わったことだし、穴から出る方法探しましょうか」

「そうねー。でもこのダンジョン的にそう簡単に見つけられるとも思わないのよねー」

「うーむ……お?」

 

 頭を捻って考えていると、ふと壁に妙な出っ張りがある事に気がついた。さっきゴミを掻き分けてた時に顔を出したのだろうか。全部で3つ、木でできたレバーのような形をしている。

 

「アスナ、リズ。ちょいちょい」

「どうしたの?」

「壁にレバーっぽいのあるの見えるか?」

「んー?あぁ見えるわね」

「あれじゃね?」

 

 オレの言葉に、2人が笑いながら首を振る。

 

「いやいやいや、あんな分かりやすい場所に付いてるわけないじゃないの」

「この性格の悪いダンジョンだよ?あんなあからさまに『動かしてください』みたいな仕掛け作らないって」

「分かってるけど、一応動かしてみようぜ」

 

 『一応ね』と冗談のように各々レバーに付き、せーのの合図で一斉にレバーを下げた。

 

 

 ガコン

 

 

「「うっそお!!?」」

「これはこれである意味性格が悪いな」

 

 デカめのししおどしのような音が鳴り、仕掛けが作動した。分かりやすかったり分かりにくかったり、殺意が高かったり低かったり、攻略すればするほど意味が分からなくなるダンジョンだ。

 

 この仕掛けは玄関と同じくフロア回転のようである。違う点と言えば、玄関でのが横回転だったのに対し、今回は縦回転である。転ぶ心配が少ないのが救いか。床だった所に体重を預け、落とし穴全体が巨大な回廊のようになった。

 

「っと、これで上まで行けそうだな」

「それは良かったけど……これダンジョン全体が回転してるのかな」

「そういう事は考えない方が良い気がするわよアスナ。着いたら確認して……ってええ!?何コレ!?」

「ゴミが吸い込まれていって……!」

 

 仕掛けに感心していると、回転により隅に追いやられたゴミが排水溝に流れる水のように、フロアの天井へと吸い込まれていく。

よく見れば、天井に穴が空いている。オレが絶叫アトラクションした壁はその右側だったから気づかなかった。やがて全てのゴミがそこに吸い込まれ、沈黙が訪れる。

 

「………」

「……リズ、構えて」

「来るぞ」

 

 オレの合図と共に、古びた扉が開くような、楽器の弦をゆっくり引いた時のような、ノイズの混じった高音が響く。

 

 その音と共に現れたのは、逆さ吊りになった女性の後ろ姿。花魁のような髪型に重ね着された着物。腕をふんわりと広げながら下降してくる。

それだけであれば只の人に見えただろうが、そう思えたのは上半身が見えてる時だけだ。下半身が見えたところで、そいつが異形であると確信する。

カタカタと音をたてながら蠢く八本の足。紛うことなき蜘蛛の足である。風船のように膨らんだ黒い尻から糸を垂らし、この屋敷の主は客人(オレたち)に振り返った。

 

『キシャアアアァァァァ!!!』

 

 4対の赤目を光らせ避けた口から牙を見せながら、《Akuta the Gimmickarachne》と表示されたそいつは咆哮した。同時にフロアの端に灯りが点っていく。

 

「……ギミカラクネ?」

「『絡繰仕掛けの蜘蛛女』ってとこだな」

「蜘蛛の大群は無理だけど、あれならいけそうだね。1回ボスの攻撃を見る。その後リズは下で待機。私とナギがたたき落とすから、それに追撃して」

 

 あれも下半身はかなり気持ち悪いのだが、見た目が人に近けりゃ大丈夫らしい。よく分からんな。

ともかくボス戦自体は不測の事だが、アスナというSAO屈指の司令塔もいるので安心感はダンチだ。

 

「分かったけど、どうやって落とすの?ここ結構天井高いわよ?」

「それは……何とかするでしょ、ナギ?」

「丸投げかよ、何かプランあると思ったんだけど?」

「こういうアクシデント的なボス戦は君の方が得意でしょ?」

「分かりやしたよ。けど先ずは攻撃見ないとどうしようもないな」

 

 そうこう言っていると、ボスが動き出した。木製らしい手を巧みに動かし、指先から出た糸を操る。

そしてボスが出てきた穴の中から、糸に括り付けられたタンスが2つ出てきた。それを振りかぶり、こちらに思い切りぶん投げてくる。

 

「散開!」

「絡繰とか言っときながら脳筋戦法かよ!」

 

 最初に吸い込まれたガラクタ共はこういう使い方をするらしい。素晴らしいリサイクル精神だな、見習いたいわ。アスナの号令により散らばったオレたちは、次々とゴミを投げつけて来るボスの攻撃から逃げ回った。タンスだの襖だの衝立だのをピッチングマシーンかのように投げ、ゴミのタワーがいくつか出来上がっていた。

……使えそうだな。

 

「ナギ!ボスに攻撃当てる方法分からないの!?」

「いつまで逃げてればいいのよ!」

「おし、アスナ!ボスの両脇のゴミタワーまでダッシュ!」

 

 オレの言葉を聞いたアスナは迷わず行動に移る。ゴミタワーは家具などが均等に積み上がっておらず、爪先では立てる程に段差がある。オレとアスナなら問題なく上まで到達できる。

1番上まで辿り着くと、ボスが後少しの所まで迫っていた。オレたちは跳び上がって壁に足を付き、一気に距離を詰める。

 

「狙うは糸!」

「了解!」

 

 アスナが構えた細剣と、オレが鞘に納めた刀が淡く紫色の光を帯びる。

 

「「はぁっ!!」」

 

 空中で交差する2種の剣閃。細剣二連撃ソードスキル《オービタル・ベロシティ》と、カタナ重単発ソードスキル《絶空(ぜっくう)》が、ボスの糸を断ち切った。

ボスは吊り上げる力を失い自由落下し、埃をあげながら床に落下した。

 

「でぇい!!」

『ギャァァァァ!!?』

 

 そして、そこにはきちんと待機していたリズがいる。片手棍重単発ソードスキル《ライオット・スマッシュ》により、ボスの巨体は奥の壁へと叩きつけられた。今の一連の攻撃で、ボスのHPは約3分の1程度削れた。

 

「ね?何とかなったでしょリズ」

「いやー、凄いわねアスナ!」

「オレな?賛辞向けるのオレな?」

「褒めて遣わすわよナギ」

「大義だったよナギ」

「扱い雑!!」

 

 そんなコントをしている間に、ボスが憤怒の形相で起き上がった。絡繰でも感情エンジンは組み込まれてるのな。ボスは自身の周囲に糸を撒き散らし、その糸がボスの腹の辺りに纏まっていく。やがて、大きな白い槍を形成した。

 

「多分直進。当たり判定デカそうだから気を付けろよ」

「「了解」」

 

 槍は高速回転しながらオレたち目掛けて飛んできた。アスナは右に、リズは左に、オレは上に跳んで躱した。床板をバキバキ削りながら直進し、反対側の壁まで貫いた。

そして気付いたが、この白槍はボスと柄のような長い棒で繋がっているらしい。再利用できるようにしているのだろう。そこで良いことを思いついた。

 

 思槍は再利用すべくボスの元へ収束していく。その縮んでゆく柄の上に着地し、あっという間に距離が縮まった。

 

「回収ご苦労さまっ!」

 

 そのままボスの胸に4太刀いれ、回し蹴りで再度距離を空けた。

 

『シャアァァ!!!』

「糸玉かよ、芸がないな!」

 

 今度は球状の糸玉を生成する。5個程生成したあたりで、ボスが真上に飛んで浮き、糸玉を射出した。糸を数本天井にくっつけて滞空しているのか。

ひとまず糸玉を弾こうと刀を振るが、そこで問題が起こった。この糸玉、粘着性がある。切ろうとするとくっついて途中で刃が止まってしまう。ブンブン振り回せば取れたが、これだと弾くのも厳しいな。避け周りながら3人で作戦を練った。

 

「今度はゴミタワーもないから、上に上がるのは厳しいかな」

「ナギ、アンタ跳んでボスまで行けないの?」

「馬鹿言うなよ、行けたらさっきもそうしてるわ。ミコトなら壁走って上がれるかもしれんが」

「え、マジで言ってる?」

「マジだよ。実際ボス戦で何度か壁走りしてるし」

「人間やめてるでしょあの子……」

 

 それな。現実の運動神経は確かに良かった。けど仮想世界だと何かが覚醒したのか、人外じみた動きを度々するんだよなぁ。キリトもだけど。

それは置いといて、どうしようかこの糸玉固定砲台。

考えていると、同じく思考していたアスナが口を開いた。

 

「うーん……リズ、ソードスキルでこの糸玉打ち返せない?野球みたいに」

「アスナ、ナギが感染した?おかしな事口走ってるわよ」

「オレはウイルス源か何かか?」

「ほら、こういうのってボスの攻撃を利用するのとか結構あるじゃない?フロアボスでも何度かあったし。粘着性も、凄い強い力なら弾けるんじゃないかしら」

「確かに、一撃の重さならリズが1番だもんな。よし、ピッチャーリズ!かっとばせー!」

「マジで覚えてなさいよナギ!」

 

 立案者アスナだろ、オレに怒るのはお門違いや。アスナがオレの影響を良くも悪くも受けてるのは否定しないけどね。

 

 絡繰蜘蛛女は糸を器用に纏め、今までよりも大きめの糸玉を作った。あれ打ち返せるか?いやいけるさうちのエースなら!

ヤケクソといった感じでメイスを構えるリズ。なんか妙に様になっている。流石はプロ(?)だ。発射された糸玉はさながらピッチングマシーンから放たれたボールである。半径は1m超えているが。

 

 

「───ふんっ…ぬっ!!!」

 

 

 おーっと!リズ選手!片手棍最上位ソードスキル《アダマン・ブレイカー》を発動!流れるようなフォームで打ち上げたぁ!これは、これはー!?

 

『ギャァァァァ!?!?』

 

 決まったあああ!!特大ホームラン(デッドボール)だあ!蜘蛛女の土手っ腹に命中!たまらず地面に落下したあ!

……と、茶番はここまでにして。

 

「決めるぞ!」

「うん!」

 

 アスナとオレはダッシュで落ちた蜘蛛女へと駆ける。これで仕留める。

アスナの細剣《ランベントライト》が鮮烈な赤に染まった。

 

「はああああ!!」

 

 細剣最上位ソードスキル《フラッシング・ペネトレイター》の一撃により、ボスの体は後ろに吹き飛んだ。

そしてその吹っ飛ぶ先には、アスナよりも速く走って待ち構えていたオレがいる。

刀を腰に納め、腰を低く落とす。オレが得意とするソードスキルのうちの1つ。

 

 

「──────……」

 

 

 ……蜘蛛女がオレを通り過ぎ、無音の間が出来た。

 

───刹那、蜘蛛女の上半身がズレた。

 

 そのまま体は滑り落ち、不快な断末魔をあげることなく硝子となって破砕した。

 

 カタナ最上位ソードスキル《居合》。刀を抜いた事も、敵を斬った事も気づかせず、システムにすら認識ラグを起こさせる神速の抜刀。

一撃の重さと回避のし難さで言えば、SAO最強と言える技だ。

 

「いっちょ上がり」

 

 そう言うと遅れてリザルト表示が出た。良かった、あれで中ボスとかじゃなくて。

 

「お疲れ様、2人とも」

「おう、ナイス吹っ飛ばしアスナ。リズ選手も、見事なホームランだったよ」

「誰が選手よ。ていうかナギ、よくアスナがボスを飛ばした先が分かったわね。打ち合わせしたの?」

「いや、勘」

「急募ー!私の周りにもっと一般的な強さの人をー!」

 

 その言葉に苦笑いするアスナ。笑ってるが君、何度かミコトの真似してボスの武器の上に乗ったりしてるの知ってるからな?

 

「……お?」

「何かあった?」

「……ああ。とびきり良いのがな」

 

 リザルトのドロップアイテムを2人に見せると、「おおっ!」と声が出た。

これで、プレゼントの材料は揃ったな。

 

「さて、アイテムも手に入った事だし、帰りましょうか!」

「だね、もう疲れちゃったよ」

「オレのセリフなそれ?ボス戦しかやってねえだろお前ら」

「まあまあ、お目当ての物ゲットしたんだから良いじゃないの!」

「……絶対また来ような!」

「「絶対に、イヤ」」

 

 またも断られた。不平等だぞ、お前らが行かないとキリトが犠牲になるんだぞ。いいのか?いいか。

 

「けど、また来た道戻るんだよね……憂鬱」

「はぁ〜、どこかショートカットルートとかないのかしらね〜」

「おいリズ、待て。そういう事言ったら本当に───」

 

 

 ──────カコン

 

 

「……踏んだ人、挙手」

「私じゃないわよ」

「私でもないよ」

「「………………」」

 

 

「………………ショートカット、できるといいな」

 

 

 床の穴は、無慈悲に開いた。

 

「バカアアア!!!」

「マジふざけんじゃないわよおお!!」

「何だよ、もおおお!またかよおおぉ!!!」

 

 

 

 ……この後、滑り台のようになった落とし穴を抜け、無事フィールドに出られましたとさ。

ショートカット、できたね。




~オリ主の見た目・ミコト~

 ミコト《Mikoto》/左波(さなみ) (みこと)

誕生日:7月7日 16歳(第60層時点)
身長:166cm
容姿:身長高めなスレンダー美少女。黙ってると美人系、口を開けば可愛い系。無敵(ナギより)。
目は赤茶色。まつ毛長い。
青みがかった黒髪。肩にギリ掛かるか掛からないか程度のショートカット。外に跳ねてるくせっ毛。もう少し伸びればウルフになる。前髪は右の比重多め。
胸はアスナよりか小さい。シノンと同じくらい。ただ尻がデk(セコム(ナギ)が来る音)

備考:ガールズではアスナも抜かし1番身長が高い。そして何気にキリト(163cm)よりも高い。ブーツ履いてトントン。ミコトはほくそ笑んだ。
ナギと労せず目線を合わせられるので、身長高いことは特に気にしてない。
くせっ毛なので寝癖は凄い。酷い時はだいたいナギに直してもらってる。
お尻がデkゴフッ


装備:《迅雷怒涛(じんらいどとう)
   巫女服と侍の服を合体させたみたいな装備。上はFG〇の鈴鹿御前の第2臨の上半身の赤色を青に置き換えたもの(また説明丸投げ)。下は袴風の黒いズボン。

   《蒼霹(そうへき)牙装(がそう)
   ナギのと同じようなデザインのロングコート風の羽織。ミコトのは紺色。俊敏性能へのバフが盛りもりになる。ネームドの雷虎からドロップした皮から作ったプレイヤーメイド品。ナギの羽織と似通ったのは偶然。裾にはかすみ草の刺繍がある。

   《月光一文字(げっこういちもんじ)
   角度によって刀身に黄金の筋が見える太刀。五代目鵜丸(うまる)。小烏丸より転生していない。柄は変わらず青い。今後本編で名前すら出てくるか怪しい哀れな子。出して……やれるかな。分からないや。

備考:明るい場所で遠目で見るとクッキーモンスター?ってくらい青い。ナギと違い髪まで青っぽいから尚更。青が好きなので自然と統一されてる感じになった。キリトと同じタイプ。最初の頃はミニスカートタイプの装備だったが、めちゃくちゃ動き回って中身が見える、とナギに怒られたので今の袴風ズボンに落ち着いた。

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