私気づいた。銃より拳のほうが強いんじゃないかって。 作:まっしろたまご
万魔殿へのあいさつを済ませた後、ヒナたちに一報を入れて再びそのままアビドスへ。
一応今はシャーレ所属なんだけどなぁなどと思いながら普段通りの一本道を駆ける。
普段はまっさらで何もない一本道。その途中でホノカは通行止めを食らった。
「こんにちは。なにかあったんですか?」
「ああ。この先で放棄された警備ロボットが暴走していてな。通行止めだ」
数人のオートマタが隊列を組んでガッチリと警備を固める様はかなり物々しい。しかし、そんなことがあったからと言ってわざわざこんなクソ田舎の道を封鎖するだろうか?
———答えは、否。
完全に勘に任せてのバックステップ。が、予想は的中、先ほどまで彼女がいた場所に戦車の主砲らしきものがかすめていった。
「カイザーですか。めんどくさいですね」
「ああ。随分とブラックマーケットで幅を利かせているそうじゃないか。風音ホノカ」
「ええ。おかげさまで。あなたたちのような人たちの管理から外れて
「……ガキが」
発砲音が響くとほぼ同時、スモークグレネードが展開され周囲が真っ白に染まる。
「挑戦は受けますけれど、態度がなってないですね。勘違いしているようだから言っておきますけど――――――」
「そっちが『
「クソガキが!」
きっちりと組まれた隊列からの統率の取れた射撃。先ほどまで人影のあった場所を銃弾が通過していくが、ヒットの手ごたえはない。
ギャッと悲鳴があがり、隊列の後ろのほうにターゲットが再び姿を現す。
「オートマタって……頭、もといメモリさえ無事ならどんなケガだってへっちゃらなんですよね。それなのに痛覚はあるっていうんだから不思議です」
「……何が言いたい?」
「指揮取ってるってことはアンタが大将ですよね?ねぇ大将首でしょう?首置いてけ!!!なぁ!!!」
「こいつ……やべぇ!?」
たかだか子供の処分。そう思って任務に臨んでいたカイザーの兵達は知ることとなる。
たとえ子供であろうと、それが絶対的な力を持つのであれば絶対に侮ってはいけないと。
首を引きちぎられたオートマタの絶叫。これを開戦のファンファーレとし、カイザーPMCの歴史内でも屈指の死闘が幕を上げた。
***
どうも。様々な要因が重なって絶好調な風音ホノカです。何があったかと聞かれれば、副委員長に任命されたりぐっすり眠れたりヒナに信頼されてることが分かったり万魔殿と仲良くできそうだったりとそれだけじゃないのですが今は割愛。
つまり何を言いたいかというと絶好調ということ。言い換えるならハイになってるのかもしれません。最ッ高にハイってやつだ!ふうふう!!
年甲斐もなく首置いてけなんて言っちゃいましたしね。まあ実際置いて行ってもらうんですが。
筋力の強化に神秘を振り切った私は誰も知覚できないなんて自惚れじみた自覚がありましたが、もしかしたら意外とそんなこともないかもしれません。
それでも音の壁は超えられないんですけどね……っと危ない。迫撃砲が雨のように降り注ぎます。地雷も何個か踏みましたし、この人たちは戦争でもするつもりなんでしょうか。
「殺しても殺してもワラワラと……まあ実際には体と今生の別れを告げてもらっているわけですが」
迫撃砲を華麗に避け、時々地雷を踏みぬきながら踊り舞う私は蝶のよう。さしずめ地雷原のタップダンサーといったところでしょうか。
歩兵はあらかた片づけ終えたので、次は戦車を……って、どんだけいるんですかこれ。ザっと数えただけでもいち……にい……さん……これ以上は億劫になりますよ。
巡航戦車Mk.Ⅵ クルセーダー。―――まさか実物を拝めることになるとは思いませんでした。心躍りますね。
おそらく原型となっているのはクルセーダーⅲ。だとすれば6ポンド砲以上の何かしらが何かしらの改造を施されて搭載されていると考えるのが妥当でしょう。
つまりは、当たらなければ何の問題も―――
「ッッづぁ?!」
私の右脇腹に焼けるような痛みが走りました。おそらく狙ったものではないでしょうがそれでも痛いもんは痛い。
一瞬足を止めたが最後、地獄のような集中砲火が私を襲いました。
***
「どうだ?」
「ヘイローは消えている。恐らく気絶だろう」
「心臓あたりに数発撃ちこんでおけ。ここで時間をつぶすわけにはいかん」
「はっ!」
一瞬置いて、『タタタ』と銃声。仕事を終えた兵士が分隊に合流した。
「完了しました」
「本隊から救援要請が届いている。急ぐぞ」
「「「「了解!!」」」」
恐ろしいスピードで撤収をする戦車や輸送車。先ほどまで戦場だった場所へ残されたのは自らの血に塗れ、力なく横たわる少女だけだった。
ホノカちゃんに使わせたいよって武器や技
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パイルバンカー
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グレード類
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ジョジョみたいなラッシュ
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そこらへんに落ちてたパイプ
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その他(コメントへ)