私気づいた。銃より拳のほうが強いんじゃないかって。 作:まっしろたまご
カタコンベから抜け道を使ってゲヘナ自治区の郊外へ。
『廃棄』もといアリウスの解放のため、カオリは妹を担ぎ、人目を避けて廃墟群を歩く。
「ホノカ……の、中にいる君。きっと、その体はこれから一度死ぬことになるだろう。だが、心配はいらない。おそらくは、君が肉体の主導権を持った状態で生き返ることになる。その時は、この子の分まで生きてやってくれると嬉しい」
「だが……もしも。もしも、一人の『生徒』として……あるいは、一人の『大人』として……この
語り掛けていた少女のヘイローはいつの間にか消え、ぐったりと抱かれる
『この辺でいいだろうか』、とつぶやいて、救急医学部に連絡を入れておく。
おそらく検死している間にでも起き上がるだろう。
「それじゃあ。二度と会えないことを祈るよ」
スタスタとその場を後にするカオリ。その背中には確かに後悔の色があったが、決して振り返ることはなかった。
「通報があったのはこのあたりでしょうか……」
燦燦と輝く救急車のランプを背に、救急医学部の部長、氷室セナが降り立った。
『人が倒れている。死んでいるかもしれない』
「なんて通報しておいて、通報者はどこ行ったんでしょうか……」
軽くあたりを見回せど、電話の主の姿は無し、その代わりに、これ見よがしと分かりやすい位置に放置された人間が目に入った。
「……死体、でしょうか?」
死んでいることはないだろうと一応脈をとってみる。が、動きは無し。
息もなければ、ヘイローも消えている。
「ッ!救急です!心停止の患者がここに!」
熟練の動きで飛び出してきた部員たちとともに、車の中へ担ぎ込む。
電気ショックを交えた心肺蘇生をしながら、急いで最寄りの病院へと向かう。
「部長!ダメです。反応ありません!!」
「続けてください。いつ死んだかわからない以上、蘇生の可能性はあります」
しばらく続けはしたものの、一切の反応なし。
あきらめのムードが漂い始めた中、突然動き始めた心電図が正常値を示した。
ざわざわと困惑の声。その困惑の標的はきょろきょろと周りを見回し、一言発した。
「あの、すみません。ここってどこですか?今までの記憶……っていうか自分が誰かもわからなくて……」
どうも。■■■です。どうやら私は転生……もとい憑依してしまったようで。
恐ろしいことに、個人情報が何もわからないんですよね……って感じで持ち物を物色していると、手帳らしきものを見つけました。
お前は風音■■■。今日からゲヘナの生徒として生きていく。
間違った行いはせず、幸せに生きるように。
え、怖ッ?!何この手帳?!この世界の人ってこんな感じで生まれるの??切実に怖いんだけど?!
ホノカちゃんに使わせたいよって武器や技
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パイルバンカー
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グレード類
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ジョジョみたいなラッシュ
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そこらへんに落ちてたパイプ
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その他(コメントへ)