私気づいた。銃より拳のほうが強いんじゃないかって。   作:まっしろたまご

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『これ死にません??ねぇこれ死にません??』

「ッ死ぬ!!死にます!!ねぇバカ!!!死ぬから!!!」

 

 どうも。脱兎が如く風音ホノカです。私が今何をしているかと言いますと、

 

 先生付きのC&Cから逃げ回っております。 

 

 すさまじい。いや本当にすさまじい。頭を出せば飛んでくる狙撃に、どこへ逃げても鉢合わせるアスナに、さっきまでいた建物が爆破解体されたり、直線距離で追いかけてくるネル。なお、いずれも最高効率の動き、100パーセントの能力を引き出しているものとする。

 

 無理です無理無理。無理無理うんち。一発も被弾してないのが奇跡ってくらいですよほんとに以前の私ならハチの巣待ったなしだったでしょう。まるで将棋ですね。

 

「オラァ!逃げ回ってるだけじゃ勝てね「今取り込み中なんですよッ!!」

「あ、やべ」

 

 派手に吹き飛んでいきましたね……廃墟突き破って……ま、ネルさんなら大丈夫でしょう。ええ。きっと。多分恐らく。

 

「あれ?ホノカちゃんやっほー!」

「かれこれ5回目ですね鉢合わせるのは……」

「あれっ?もうそんなに?」

 

 出ました天敵。というかこの人の性能って大体の人にとって天敵ですよね。

 豪運、強運、あるいは正解を引き当てる因果の逆転……暗号に限定しないコユキみたいな感じでしょうか。アスナさんには明確なデメリットがありますがそれを差し引いても小細工が通用しないのはきつい。

 

 逃げても逃げても目の前に現れますし、普通に戦ってもバチバチに強いって罪じゃないですか。間違えた詰みじゃないですか。いや罪でもあるんですけどね??

 

「どうします?やりますか?」

「お、やる気だね!どうしたの?」

「ちょうど1v1ができそうで―――」

 

 そう思った矢先、踏み出そうとした私の体は大きく真横に吹っ飛びました。被弾1です。あーあ。

 

「ハッ!お返しだ―――」

 

 勝ち誇ってるところに顎入れてやりました。ざまーみろ!!ステゴロじゃ私に勝てるヤツなんていねーんですよ!!だからやめて!!弾幕やめて!!また逃げないといけないじゃないですか!!!!やだーーー!!!

 

“ホノカ。逃げてるだけじゃ何も得られないよ?”

「通信越しに暢気ですね貴方は!いっちょ前に指揮しながら何言ってんですかバカ!!」

“バカって言われちゃった……”

「うるせーですよスパルタ!!バーカバーカ!!」

 

 ブツリと通信を切断。あんな人は放っておいてこれからのプランを考えましょう。

 

 戦闘経験はないものの知識として脳内に記憶していることが割とあります。さっすが、アリウスのエリートは違いますね。

 え~っとなんでしたっけ。1v1を三回繰り返すんでしたっけ。いやこれ前世の記憶ですね。

 

 あ~もう考えるのめんどくさいんで一番楽そうな相手から行きましょうか。さああからさまな隙を与えます。そして待ちます。さぁどこだどこだ……

 

「ちょぉ待って痛ッたあ?!」

 

 北西の大体800メートルぐらいですかね。しかし側頭部が痛い。ガチガチに強化して急所にはバリアを張っておいたはずなんですけど?

 まあ一旦我慢として……行きましょうか。

 

 


 

 

「どうも。カリンさん」

「いつの間に―――」

「セイッ!!」

 

 どんな凄腕のスナイパーだろうと直接殴りに来るなんて思いませんよね。南無南無。

 

「……さて。あと3人」

 

 残るはフィジカル化け物二人に爆弾魔……&先生ですか。

 カリンさんは完全にノーマークだったから落とせたものの、残りの三人はそうはいかないでしょう。やはり狙うのであればまともな方のアカネさんがマスト。

 

 残りの二人は……まあ、うん。何とかなるでしょう。するんですよ。もっともネルさんが倒れるビジョンが見えないんでどうしようもないかもですけど。

 

 そう考えたらアスナさんにはスモークや閃光は使えない分ネルさんにぶっぱできるから楽……ですかね?

 

「致し方なし……まずは誰にせよタイマンのフィールドを……」

 

 作らないといけませんね。と言い終わる前に、体が妙な浮遊感に包まれました。あ、これまっずい。

 

 フェーズワンを乗り切ったが束の間のフェーズツー。本格的に地獄の始まりです。

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