アーキバスの一般AC乗り(休止)   作:ルビコーン

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Cパルス変異波形さんからのお便りです。

Q「まだメインヒロインである私が出てないのに長期間何してたんですか」
A「サボって別ゲーしててすまんかった...ブルアカにハマっちまったよ...」



9日目

am10:00

 

「というわけで明日の偵察については以上です」

 

「どういうわけで?」

 

俺は今メーテルリンクさんに呼びだされ普段あまり使われることの無い会議室へと足を運んでいた、今どきわざわざ移動せずとも通信で何とかなるのに...

こういうシチュエーションって普通は告白!?だとかドキドキワクワクする場面なんだけど相手が彼女だと目的がわかってる上に自分に対する矢印がとても鋭利に向けられたものなので別の意味でドキドキしてしまう。

 

呼び出された理由としてはやはり明日の偵察任務の件でいつまでたっても打ち合わせの連絡が来ないから呼び出されたというごく普通のものだった。

 

....問題なのはその内容。

 

「1度で聞いてください、あなたには壁上に設置された重装機動砲台【ジャガーノート】の相手してもらいます」

 

「だからどういうわけ!?」

 

え?今回って偵察じゃなかったんですか?

遠方からデータ記録するだけだし戦闘にはならんやろ...って心構えでやっと行く気になってたのになんなんすか!

 

しかも【ジャガーノート】ってさっき見せてもらったあれでしょ?

クソでか砲を撃ちながらあちこち突撃しまくってMTとか轢き殺しまくってたやつだろ?

 

この前ゴリラ呼びしたのそんなに怒ってるのかな...この前の合コンの時も何故か紛れて参加してたしすんごい睨んでたもんな...

あれ?俺のこと殺す気じゃね?

 

「安心してください、相手をすると言っても緊急時の話ですので予定通り偵察が終わればわざわざ戦う必要はありません」

 

「ほんとに〜?」

 

「ほんとです」

 

うーん...ほなら大丈夫やろ!

偵察するだけだし見つかるなんてことそうそうないでしょ、うん。

僚機がフロイト隊長だったりストライプの戦闘狂御一行じゃない限りはわざわざ見つかりに行くわけないしましてやメーテルリンクさんですよ?酒に酔ってない限りは大丈夫です。

 

「私が西側から奇襲を仕掛けますのであなたは後方支援とデータの収集をお願いします」

 

「見つかる前提やないかい」

 

威力偵察かよ!

しかもちゃっかり後方支援も要求してやがる!

つまりはあれだ、ヤバくなったら撤退までお前がジャガーノート相手しておけよってことか、なるほどね、完璧に理解したわ。

 

...嫌だが?

何回か作戦に同行してるから彼女の実力は十分知っているがそれでも壁での作戦であれば話は別だ。

だってヴェスパーのトップクラスの実力を持つフロイト隊長とかラスティ隊長投入前提の作戦ですよ?見つかってなんの危なげもなく撤退できるなんて思えない。

 

何より俺の身が危ない!

ジャガーノートの相手をして物理的に死ぬか逃げてファクトリー送りで人間的に死ぬかの2択じゃねえか!

 

「相手もいないのにどうやって性能を見るんですか、あなたが代わりに囮になりたいなら構いませんが」

 

「それは勘弁してほしいけど...」

 

どうすりゃいい、俺が代わりに囮になるなんてもってのほかだしとはいえこのままでもなぁ...

ここは身を案じてるアピールをして前線に行くのをやめてもらおう、一応教育担当したこともあるし?行けるっしょ!

 

「いやほらさ...やっぱ後輩が危険な目にあうのを見て見ぬふりはできないなぁ〜と思いましてね?」

 

「...ならやはり一緒に前線に来てもらいましょうかね」

 

「ッピ」

 

そこは一歩引くところやろがぁ!

なんで一緒に地獄連れていこうとすんねん!

やっぱ隙あらば葬ろうとしてませんかね?今から土下座すれば間に合ったりしないっすかねぇ...

 

「はぁ...冗談ですよ、珍しく先輩面してくるので少しイラッとしただけです」

 

「反抗期の子供じゃんね...」

 

「前線に行きたいんですか?」

 

「ナンデモアリマセン」

 

「では明日朝予定通り輸送ヘリにてベリウス中部の壁付近まで向かうので機体の準備をしておいて下さい」

 

「はい...」

 

くそう...酒さえ入ってなければ大丈夫だと思ってたのに...パワハラで訴えたら勝てたりしないですかね。

新人の時はもう少し敬ってくれてたのに今じゃ立場が逆転しちまったよ...オヨヨ...

 

 

 

pm1:00

 

どうも、あの後も軽くブリーフィングをして早めの昼ご飯を済ませてきたソークです。

後輩に奢られるのは癪なので本日の昼も1COAMうどんでした。

 

それはさておき明日に備えて機体の準備していきましょうかね、せっかく念願の《VP-20C》も手に入った訳ですからね、張り切っていきましよう。

 

「というわけでジェネレーター設置に来てくださったエンジニアの皆さんです」

 

「俺1人だけどな」

 

さすがに俺1人でジェネレーター交換するのは怖かったので担当のついてないエンジニアさん引っ張ってきました。

それでもうち所属のちゃんとしたエンジニアだから問題ないです、強いて言えば1人あたり結構な額の請求が来るので今回は1人しか雇えなかったことかな。

てかわざわざ倉庫までパーツ届けてくれるならついでに設置とかしてくれないのかな?一応俺もここ所属ぞ?最弱だけど一応AC乗りぞ?

 

まぁ...無いものは無いのでさっさとやりましょう、こうしている間にもこのフリーエンジニアくんの賃金が発生しているからね、なんで時給なんだよ。

 

 

 

そんなこんなでジェネレーター用のコンテナに入った愛しき《VP-20C》ちゃんを丁寧に取り出す、エンジニア君が合図をしてくれるのでぼっち作業の時と比べ...すごい楽。

1人でやる時はあっち行ったりこっち行ったりで忙しいからね、それに誰かと一緒って言うのも気持ち的にいいね、黙々とやってるとたまに集中力が切れて「俺なんでこんなことやってんだ( ᐙ )?」って虚無る時があるからね。

 

それに例のエンジニアくんもほんとにフリーなのか疑うくらい手際が良い、俺だったらその配線だけで数時間かかりますよ?

俺に金があれば専属になってもらうんだけどな...ちなみに同じAC乗りで専属のエンジニアが居ないのは俺だけだとか。

...なんでや!なんでそんなに金あるんや!

 

「おい、あんま動かすな」

 

「さーせん...」

 

歳下に怒られながらもドックに備え付けられた小型のアームを動かし接合部に近づけていく。

ジェネレーターのサイズとか問題ないのかな?って思って聞いてみたけど市販のならだいたい収まるようになってしてるらしい、詳細とかは決まってないけどだいたいの上限サイズがあるらしくて1部のドーザーを除けばだいたいこれに収めてるんだとか。

 

てかドーザーってなんなん?って聞いたらなんか分かりやすく呆れてるような表情をされたあとに説明してくれた。

なんでもこのルビコン3で活動しているコーラル漬けのならず者共でコーラル目当てにあちこちで暴れたり中にはACとかMTを作ってるとこもあるそう、中でも【RaD】っていう集団は普通にショップにも並んでいるだとか。

確かに前に新商品にそんなメーカーもいたな...確か《WR-0555 ATTACHE》っていうヘビーマシンガンだっけな、聞かないメーカーだったから買わなかった...というよりお金が無いから特に気にしてなかったけどそんなのもあるんだなぁ。

 

...それでいいんですかオールマインドさん?

 

 

 

 

 

「設置が終わったから帰るぜ」

 

思いのほか《VP-20C》の設置は早く終わり若きエンジニア君は帰って行った、自分一人だったら多分半日かかってるからな...すごいよエンジニアくん。

 

なんだかんだでもう夕方だし早めの夜ご飯にでも行くか、どうせ明日は早朝からドナドナされるんだしさっさと英気を養いましょうかね。

最後の晩餐としていつもの1COAMうどんに謎の練り物でもトッピングしちゃおうかな。

でもあれ練り物としか表記されてないし原材料なんなんだろうな...そういえばこの前フロイト隊長が「あれか?あれはこの星のミールワームっていうやつから作られてるやつだぞ?」って画像とセットで説明して隊員たちを怯えさせてたなぁ。

 

 

え?嘘ですよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

p.m.9:00

 

「機体に異常はありませんでした」

 

「了解です、明日の朝もよろしくお願いします」

 

機体のチェックが終わりエンジニア達がドックを後にする。

廊下からは彼らのにぎやかな声が聞こえてくる、明日も早朝からの作業なんだからあまり羽目をばしすぎなければいいが。

 

残された私は自分の機体である【インフェクション】へと乗り込む。

システム系統のチェックは済んでいるので意味は無い。

ただあの人が言っていたようにこうやって1人で何も考えず、心と体を落ち着かせ感覚を研ぎ澄ましていく。

 

「こうやって作戦前に1人で精神統一するのは大切だぞ」と言っていたが今思えば新人である私に先輩風を吹かせたかっただけなのかもしれない。

新人の頃何度か僚機として随伴したが機体に乗り込むのはいつもギリギリだったし精神統一しなくていいんですか?と聞いた時も何それ?って感じの顔してたし。

今日だって変なとこで先輩面してくるから前線に引きずって行こうかと思ったくらいだ。

 

...まぁ、あの人のことだから前線に放り込んでも何食わぬ顔で帰ってくるでしょうけど。

 

謎に高い帰還率と被弾の少なさ、後方支援メインとはいえ敵味方が入り交じって戦う戦場ではこの数値は異常だ。

本人は慎重なだけだと言うし、周りも臆病者のシークなんてよくからかっているがその危機管理能力の高さと目を引くものがある。

 

強化手術を受けないままACに乗り、一応の番号を貰っているのにはそれなりに理由があるはずだ。

フロイト隊長程とは言わなくてもそれなりに実績があるはずだ。

しかし彼の過去のデータを確認してもそれらしき実績がない、むしろ後方支援やら物資運搬、挙句の果てには外壁の修理と言ったACの無駄遣いとしか言えないような実績ばかりである。

 

最近僚機として連れ回して彼の実力を伺っていたが今回の任務であの人の実力を確かめる。

本気を出さざるを得ない状況にしてやればいい。

 

「楽しみにしていますよ、シーク先輩」

 

 

 

 

 

あと先日ゴリラ呼びしてきたの忘れてませんからね。

 




今回復帰直後ということで少し短めでした。
またのんびり投稿していくと思うのでコーラルチップス片手に見ていただければと思います。
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