五条封印解除RTA(ガチ)   作:相川

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 さて、これまで色々ありましたが。いやほんとに色々あったわ。新宿で百鬼夜行があることを忘れてビビり散らかしながら家に引きこもってたりしましたが、いよいよ本番が近づいてまいりました。

 

 領域も反転術式も使えるようになって準備は万端。と言うことで、俺はこれから東京メトロ渋谷駅、B5F副都心線ホームに向かいます。呪力の隠蔽もバッチリだし、ホームで特級の戦いを潜り抜けることができればオールオッケーである。

 

 さて、では行きますか!

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 東京メトロ渋谷駅副都心線ホームは、地獄絵図へと変貌していた。

 

 意味も分からず虐殺される一般人に歓喜の満ちた呪霊たち。それも、花御の死と共に消え去る。

 

 漏瑚は焦る。どれだけ自分が死線を潜り抜けているのか、一歩間違えただけで目の前の男は自分を殺しに来る。あまりに長い二十分。

 

 

 真人は楽しんでいた。ただただ呪いとして享楽的に死を与える存在として。

 

 脹相は辟易していた。自分はただ虎杖悠仁を殺すことができればそれでいい。

 

 羂索は自らの計画、その最大の脅威が取り除かれる瞬間が一歩一歩と迫っていることに笑みを浮かべて獲物を狙う狩人の如く狂暴な視線を五条に向けていた。

 

 

 五条悟。

 

 その圧倒的な脅威を目の前に、彼らは視線を釘づけにされる。

 足元にあるちっぽけな変数(イレギュラー)に気づかぬまま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なんだあいつ)

 

 五条は呪霊たちとの戦いをしながら、一人の一般人を気にかけていた。

 

(術式持ち。呪詛師か?いや、だがこの状況で何もしてこないのはおかしい。呪術師の才能があるだけの一般人だろう)

 

 敵対していない人物を気に掛けるだけの余裕は今の五条にはない。

 

 改造人間による虐殺。それに、呪霊が領域展延を扱えるのも厄介さに拍車を掛けている。

 

(賭けだが、やるしかない)

 

 

 領域展開

 

 

 無量空処

 

 

 五条悟、一か八か0.2秒の領域展開。

 

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 うおおおおおおおおお!!!

 

 血が!血が凄い!ってかグロいって!俺はこんなスプラッタに耐性があるわけじゃないんだけど!

 

 あ、改造人間が投入された。うおおおおおお!逃げろー!

 俺の術式は改造人間には効果がないんよ。ここで呪力を使うわけにはいかないし素の身体能力で改造人間相手に逃げまわらないといけないのきついって!

 

 早く!早く0.2秒の領域展開を下さい!

 

 あ、領域展開されたわ。俺には効かないけど放心してるふりしよう。

 

 うおッ。五条先生が縦横無尽に改造人間を殺しまくってる。やばい。ここで敵認定されたら今までの計画が全てパアだ。持ちこたえろ俺の演技力!

 

 

 よし。第一段階クリア。あとは俺次第だ。

 

 ……やっべぇ。心臓バクバクだし気が抜けたら足が震えそう。でも、ここでやらなきゃ日本は終わり。

 俺の一挙手一投足が今後の展開に大きく影響してくる。

 

 さあ来い羂索!獄門疆を使え!

 

 来い……来い……。

 

 時間が引き伸ばされる感覚がある。

 極限の集中状態。自らの心臓の鼓動音が嫌にうるさく感じるのに、全く気にならない。

 俺以外の時間が、まるで遅くなっているような、そんな感覚。

 

 

「獄門疆、閉門」

 

 

 

 

 ここだ。

 

 

 

 

 俺は制限していた呪力を全開放し、手印を結び飛び出す。

 

 

 

 

 *

 

 

 五条悟を封印できたことに満足した羂索は獄門疆を手に取る。しかし、獄門疆は独りでに地面へと叩きつけられた。

 

「ッ、なんてやつ!」

 

 そう、獄門疆は五条の情報を処理しきれていないのだ。

 だが良い。どっちにしろ五条は封印できたのだ。このことを高専側に知られたとはいえ、あとは獄門疆が高専側に渡らないように防衛すればいい。

 

 幸い、この体は特級術師夏油傑の肉体。呪霊操術の手数と、羂索自身の結界術があれば高専の有象無象程度に後れを取ることはないと断言できる。

 

 

 その先入観が、命取りとなることを知らずに。

 

 

 

 

 唐突に立ち昇る呪力に羂索は慌てて視線を向ける。

 

 見れば、全く知らない人間が驚異的な呪力を用いて手印を結んでいる。

 

(呪霊操術で足止めを…!)

 

 

 だが、一手遅い。

 

  

 

 領域展開

 

 

 

 呪反虚栄神話

 

 

 

 広がる、一面真っ白な世界。

 

 羂索も、漏瑚も、真人も、脹相でさえも驚きに目を見開いている。

 

 誰も彼もが反撃に出ようとするが、呪術が使用できない領域である。呪霊である漏瑚と真人は何もできず、羂索は夏油の肉体すら操れなくなった。

 

 藤原が領域を展開できるのはたった二秒。だが、二秒もあれば充分。

 

 獄門疆は効力を失い、役目を終える。

 

 そして、再び降臨する現代最強の術師。

 

 封印が解けたこの一瞬で五条は現状を把握した。

 

 

「あとは任せな」

 

 そう藤原に語り掛ける。

 

「任せましたよ」

 

 領域の維持に気を張っていた藤原はその一言を聞いて意識を手放す。

 

 五条悟の封印が解かれた。夏油(しんゆう)の肉体が別の人間に乗っ取られていることを知った五条はもう油断も慢心もしない。

 

 ここから始まるのはただの――蹂躙。

 

 

 虚式

 

 

 

 

 茈に抗おうとした羂索の健闘も虚しく、仮想の質量は彼を跡形もなく消し飛ばした。もうこの世に彼の肉片一片たりとも残ってはいない。

 

 街で暴れている呪詛師、呪霊の悉くが五条による一方的な殲滅により片付けられた。

 怒り心頭の五条の前では慈悲などなく、蟻を潰すが如くであった。

 

 これにて、渋谷事変は幕を閉じる。

 

 

 

 いやーめでたしめでたしですよ。俺は俺であの後ナナミンにビックリされるわなんでお前は領域を使えたんだとか呪術師達から質問の嵐に巻き込まれてそりゃもうやばかったんだから。

 

 でも、釘崎もナナミンも死んでないし、宿儺による大量虐殺も行われなかったんだからオールオッケー!

 

 という事で、俺も今日から正式に呪術師として活動していくこととなりました!

 新世代の呪術師として、五条先生の教鞭の元励んでいきますとも!

 

 

 

 

 




ちょっと無理やりですが完結!あれ以上進展させようにもできないなと思ったので。未完で終わるよりは良いでしょう!


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