シェイキング・ワールド・ハザード   作:グレン×グレン

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 ふぃー。どうしても全体的な比重がD×Dにより気味な書き溜めになってしまう。

 まぁ、とりあえずまずやっときたいことが終わりそうだから、第十二話ぐらいから本格的な異世界交流が出来そうです!!


第九話 異文化交流始まり始まり

総二Side

 

 

 

 

 

 

 

 覚悟を決めて、正体を明かしたら思った以上に反応が緩かった。

 

 というか、赤龍帝って呼ばれている人が凄い軽く受けれてくれたおかげだな。

 

 良かった。本当に良かった。

 

 俺だって普通に考えて、男が幼女に変身して世界の平和を守ってるとか、知られたらまずいって分かってるしな。

 

 ああ、良かった……。

 

「ツインテールが反動で嫌いになるなんてことは避けれたのか……」

 

「いや、アンタ心配してたのはそこなの?」

 

 着ぐるみの後ろにいる眼鏡の、新八さんがそんなことを言うけど、当たり前だ。

 

「当たり前だろ? ただでさえツインテールは、基本的に大人になるとする人がどんどん減る悲しい運命(さだめ)を背負ってるんだ。無理やりしてほしいわけじゃないけど、好きなる人が減るのが一番悲しい事さ」

 

 考えるだけで涙が出てくるぐらいだ。

 

 ツインテール。俺の世界では俺たちツインテイルズが頑張って戦ってることもあって、すごく人気の上方にもなってる。

 

 でも、それまではやっぱりマイナーな趣味嗜好だった。何なら知らない人だっている髪型だ。ツインテイルズの映画化決定でも、テイルレッド役の女優さんはやっぱりちょっと思うところがあるみたいだったしな。

 

 だから、一番心配なのはそこだった。

 

 男がツインテールの幼女になって世界を守って、ツインテール人気の立役者になった。

 

 こんな真実が知られたら、ツインテールの人気は一気に下火になる。それぐらい俺だって想像できる。

 

 下手をしたらツインテールの人気が、もともとの状態よりさらに下がるかもしれない。少なくとも、全人類が今までのようにツインテールを好きになることはないだろう。もっと減る方が当然なんだ

 

 耐えられない。それは本当に耐えられない……っ!

 

「俺にとってツインテールは、主食で魂で人生だ! ツインテールのためなら死ねる。っていうかツインテールのために戦ってるといっても過言じゃない!」

 

 思わず拳を握って力説するけど、ちょっと引かれてるし。

 

「……まぁ、個人の趣味は人に迷惑をかけない範囲なら尊重されるべきものだし、いいんじゃない?」

 

 お、剣を使っていたお姉さんがいいことを言ってくれた。

 

 それに赤龍帝といった兵藤さんも、うんうんとうなづいてくれている。

 

「ツインテールについてはともかく、好きなものの為に命を懸ける気持ちは分かるぜ。俺も世界からおっぱいが無くなってしまうなんてことになれば、残りの人生全て使ってでも立ち向かって見せるさ」

 

「いやまぁ、世界がお通ちゃんを奪おうとするなら僕だって立ち向かうけどさぁ」

 

 新八さんも理解はしてくれているみたいだ。

 

 ツインテールが大好きってわけじゃない。でもそれはいい。

 

「つまるところ、属性力ってのはキモオタの領域にならないと使えないクソパワーってことアルか。……私の視界に入らないでくれない?」

 

 ……このレベルで嫌われるのも久しぶりだけど、やっぱりきつい。

 

「くっ! 分かった、頑張って避ける! 頑張って避けるからツインテールのことは嫌わないでくれ!!」

 

「どんだけツインテール至上主義アルか!? 髪型の為に命賭けんナァッ!」

 

「断る!! ツインテールをないがしろにしてまで生きるつもりなんて、ない!!」

 

 それは絶対に譲れないからな!?

 

 くっ! やっぱりちょっと引かれてる。

 

 くっ! 確かに俺のツインテール好きは、常人のそれを遥かに凌駕してるしやばい領域にも行っていた。

 

 行っていたけどこれはきつい。やっぱり、適切な付き合い方はちゃんと見据えないといけないわけか……っ!!

 

「……話を戻していいか?」

 

 カイ少佐が咳払いをして、俺達はふと我に返った。

 

 そ、そうだった。

 

 異世界の人、それも属性力に縁がない人にツインテールに語りすぎてもあれだしな。

 

 うん、俺も落ち着かないと。

 

「すいません。それで、エレメリアンのことなんですけど」

 

「ああ。実際あのアルティロイドだったか? PT(パーソナル・トルーパー)の攻撃が通用してなかったしな。事態が事態だし信じるしかないだろう」

 

 カイさんはそう言ってから、映像越しのアジュカさんの方を向いた。

 

「ただ、そちら側の者達はたやすく倒せていたな。原理について聞いてもいいだろうか?」

 

『簡単だ。こちらの運用技術ならたやすくどうにかできる手合いだというだけだよ』

 

 と、アジュカさんは急にいろんな映像を出したり文字を出したりしている。

 

 あ、文字は全部日本語だ。どうやら俺達に気を使ってくれたみたいだ。

 

『基本的に我々異形はオカルトやファンタジーによった存在。また人間社会に表立って内情を公表することを避けるということで、各勢力及び人間側の国家も暗黙の了解としていてね。近年ではネットや電子機器の記録も対処しているが、当然古くから記憶や精神に干渉する術は各勢力で普及している』

 

「なるほどな。エレメリアンは精神生命体故、精神的苦痛が直接生命活動にも影響する。ならば精神に干渉する術があるのなら倒せるのは道理か」

 

 ブラックがアジュカさんの説明に納得した。

 

 確かにそうだな。

 

 俺も属性力を奪われた時、あまりにもあいつらに精神が近づいていたから体に激痛が走ったしな。ああいったことを行えるのなら、そりゃ通用するか。

 

 と、そこでアジュカさんは首を横に振った。

 

『それもあるだろうがことはもっと単純だ。我々はその都合上、亡霊の類を打倒する術にも長けている。つまり、精神体を攻撃して倒す手段が多数あるという事だ』

 

 アジュカさんはそう言うけど、俺からすると凄いことだ。

 

 小さい頃から熊を疑問もなく倒せる幼馴染。高校生になったあいつを相手に渡り合えるメイドさんが、何もできずに戦闘員(アルティロイド)に取り押さえられたりするからな。

 

 属性力が広まってない以上、人間世界に協力を要請しても意味がない。そんな感じのことを言われたこともある。

 

 だけど、彼らは真っ向からそれに立ち向かえるわけだ。凄いじゃないか。

 

『付け加えるなら、当然の帰結として対抗策もいくつも編み出されている。……そちらのルルーシュ君だったか。君の手札が防がれたのもその技術の応用だろう』

 

「そういう事か。武器が一つ封じられたのは痛いが、こんな力を使う機会が無いのはいい事ではあるか」

 

 ルルーシュさんは説明を受けてそう言うけど、隣の藤堂さんは複雑そうな表情を浮かべている。

 

「……裏を返せば、シャーデンフロイデは精神干渉によりこちら側の対策のない人員を操れる可能性があるという事か。すまないが、対抗手段については可能な限り広めて欲しい」

 

『当然だろう。幸い、我らの世界において魔法という技術は理論上誰でも習得可能だ。あとで比較的難易度が低い術式をデータで送るとしよう』

 

 流石偉い人だ。すぐ話が進んでいく。

 

「それ以外にも懸念事項は多いが、そもそも次元が違う世界の交流だ。そもそも知識が足りない以上、まずはその辺りの交流から進めていくべきだが」

 

 カイ少佐もすぐに話を進めてくれている。これは本当に助かるかもしれない。

 

 でも、どうやって説明したらいいんだろう。

 

 俺達の世界の説明は、ツインテイルズの報道をしているテレビの録画とかでどうにかなるだろうか。

 

 ……ダメだ、初見の方にあれはきついかもしれない。

 

 ただ引かれるだけならともかく、ツインテールに忌避巻とか持たれたらどうしよう。お、テイルレッド()の部分だけ映せば大丈夫か?

 

 そう思ってると、エルシアさんって人がポンと手を打った。

 

「じゃ、そもそも言い出しっぺな私達側から説明した方がいいですよねー。それならいいのがありますよー」

 

 と、なんか機会を取り出すと操作した。

 

 と、いきなり宙に魔法陣みたいなのが映し出されて、そのまま映像が更に浮かんでいる。

 

 すげえ! 科学と魔法がかみ合ったような映像が出てきたぞ―

 

 

『……おっぱいドラゴン。我ら冥界を代表する英雄は、いくつもの激戦を潜り抜けてきた』

 

 ―なんて?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

才司Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エレインさん。しょっぱなからこれは難易度高くない?」

 

「いや、アザゼル杯始まってから異形にかかわってきた人向けの番組だけどー?」

 

 僕のそれとない反論は、現実に切って捨てられた。

 

 そう、今流されているのは、今年に入ってから作成された、新しく異形にかかわることになった人向けのテレビ番組。ついでに言うと、ある意味で代表格となっている大人気ヒーローである「おっぱいドラゴン特集」となっている。

 

 ……うん、赤龍帝さんがちょっとうつむいてる。

 

「俺のことは引いてくれていい。でも、おっぱいのことは嫌いにならないでくれ……っ」

 

 君は観束君かな?

 

 まぁ、ある意味で分かりやすい説明ではあるのかな?

 

 赤龍帝はある意味でこのメンツだと、交友関係と戦力的に僕ら側では中核になるし。昨年度の禍の団を主体とする事件は、裏を返すと彼の活躍を中心とする物語だし。

 

 ついでに言えば、国際競技大会アザゼル杯の本戦出場チームで大人気でもあるわけだし。

 

 対テロチームであることを踏まえると、今後も間違いなく動いてもらう必要もあるからねー。

 

「……まぁ、プロパガンダは必要だな」

 

 ルルーシュって人がそれとなく言葉を濁しながらマイルドに言っているけど、残念だけどそうじゃないんだ。

 

「残念だが、機密情報の類こそ出してないが、行動に関してはほぼ嘘はない。むしろその上を行っている」

 

 ゲオルグがその辺をダメオシしていた。

 

 あ、大半の人がそっと俯いた。

 

 そしてゲオルグもゲオルグで俯いている。

 

「……間違いなく死んでいると思っていたら、死んでなかったのではなく滅んだ体を通りすがった世界最強の存在に協力してもらって新しく用意して帰還したこともあったな。いやなんなんだ貴様は」

 

「……そんなに言わなくてもいいじゃねえか」

 

 赤龍帝も反論しているけど、悪いけどまったくもって言い訳不可能だよ。

 

 ちなみに映像は魔獣事件の時。これ、グレートレッドと協力して超大型魔獣を倒したって話だったね。

 

「体を新しく作ってもらった流れで協力してたんだ。それは初耳」

 

「頭痛いんだけど。殺しても死なないというか、当たり前のように強化復活って何よ?」

 

 僕も五十鈴も、正直ちょっと引いている。

 

 ただ、彩里の方はちょっとはしゃぎ気味だったり。

 

 うん、彩里って本当に、そういう展開好きだよね。現実で見ても喜べるとは思ってなかったよ。

 

「凄いですよね! 二天龍の片割れを宿して、更に龍神の体を持ってるなんて! なんかこう……伝説の勇者とかそんな感じです!」

 

「いや、そんなこと言われてもちょっと困ります。……曹操にも言ったけど、おっぱいドラゴンってことで! ヴィーザルさんとか納得してくれました!」

 

「そういう問題かなー?」

 

 エルシアさんがツッコミを入れるけど、たぶん当人がそこに興味ないのが理由だね。

 

「う~ん。帝釈天さんには「普段も本気もB級なのに、いざという時にトリプルS叩き出す意味不明な奴」とか言われたけど、そこまで言われなきゃいけないのか?」

 

「……普通の奴は死んだら終わりなんだけど?」

 

 と、藤堂さんやルルーシュの後ろについていた赤毛の女性がツッコミ入れたね。

 

 うん、ド正論。ぐうの音も出ない。

 

「……すいません。俺、悪魔になる前に一回死んでます」

 

「和平前から各勢力各国家に了承されている暗部活動です。というか、あの状況下だとどう考えてもベターだと言い切れます」

 

 そっと、赤龍帝もエレインさんも視線を逸らしながらそういうわけで。

 

 ちょっと引き気味になっている周囲だけど、ルルーシュは苦笑いはするけど頷いていた。

 

「綺麗ごとで世界は変わらないからな。今までの情報を見るだけでも、状況次第で地形が変わる大惨事が起きかねなかったのだろう。君達の方で問題にする気が無いのなら、ここはあえて触れないのがベターか」

 

「ま、そういうことでお願いします。基本的に神の子を見張る者(グリゴリ)の良い人達とは仲が良いんで、今更問題にされても困るんで」

 

 赤龍帝のそういったところは素直に感謝。

 

 まぁ、赤龍帝のあの火力を見たらそうもなるよね。あれでもかなり弱体化されてるんだし。

 

「そんなに仲が良いのかい? 言っては何だけど、一度殺されてるのなら抵抗感があってもおかしくない気がするけど」

 

 と、皆本さんがその辺りを指摘する。

 

 ま、普通はそうだよね。

 

 殺される目に遭ったりしてたら苦手意識って生まれるだろうし。しかも本当に殺されてるし。ついでに言うと、数か月後に街ごと吹き飛ばされそうになってるし。

 

 ただ、赤龍帝はちょっと首を傾げながらその辺りで悩み出す。

 

「う~ん。確かにレイナーレの時は結構トラウマになってたのに後で気づいたし、何ならコカビエルとは二度と会いたくないけど。……たまに人体実験されたり改造されそうになる以外は、基本的に良い人だしなぁ、俺のよく知ってる堕天使は」

 

 発言を聞いて更に引かれたけど、これに関してはフォローが追い付かない。

 

「「首脳陣が誠に申し訳ありません!」」

 

 異口同音でエルシアさんと一緒に頭を下げるしかなかったよ。

 

 ただ、赤龍帝は軽く笑いながら気にしないでといった感じで手を振ってくれる。

 

「気にしないでいいですって。アザゼル先生にもバラキエルさんにもシェムハザさんにもお世話になってますから! それに、俺の最も身近な堕天使っていえば朱乃さんっすから!」

 

「……ほぉ~?」

 

 と、その言葉に天然パーマの人がにやにやしてきた。

 

 確か、銀さんとか銀ちゃんとか言われてたっけ。

 

 なんだろうと思ってると、なんというか銀さんがしたり顔になってきた。

 

「これはあれだな。甘酸っぱ~いあれか? ほのかな思いをってあれかぁ?」

 

 あ~。下世話な大人のからかいって感じのが始まったぁ。

 

 ま、そりゃそうなるよねぇ。

 

 今の流れで堕天使の女の人が身近で大好きって感じ出してたら、そりゃそういう反応も出てくるよねぇ。

 

 ちょっとほっこりした雰囲気なってるし。

 

 ただ、ちょっと違うんだよなぁ。

 

 ……ま、これは下世話になるし言わなくても―

 

「甘酸っぱい? なめんじゃねえよおっさん! むしろめいっぱい甘やかされてるし甘えさせてみせるからな!」

 

 ―本人、切り返しちゃったよ。

 

『『『『『『『『『『……え?』』』』』』』』』』』

 

 あ~。これもう隠さない方がいいのかな?

 

「じゃ、ちょっと番組変更でこれ行ってみよー!」

 

 あ、もうエレインさんはやる気満々だよ。

 

 もう番組変わってるし、イントロ入ってるし。

 

『―さぁ~始まりました! アザゼル杯、衝撃映像スペシャル!』

 

 始まったのは特版として、今年の夏に放映された衝撃映像系の番組。

 

 国際競技大会であるアザゼル杯。それを主体としてたまに関連映像を流す形式の、映像公開系の番組だ。

 

 そして素早くエレインさんは、目的の部分を映し出す。

 

『続いてはこのコーナー!』

 

『みんな大好きおっぱいドラゴン! そんな彼の、めぐるめく恋物語を映し出します!!』

 

 そんなこんなで始まっちゃったよ。

 

『おっぱいドラゴンプロポーズ戦記―ハーレム王はもうなってる♪―』

 

 ……ま、異形のノリを理解してもらえるには十分なのかな?

 

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