それはそれとして、クロスするに値最大の難点といえるハイスクールD×Dの難点を、ここで何とか修正します!
あと本日が遅くなったこともお詫びします。思った以上に前回の流れが不評気味だったので、導入部を作ったりそれに合わせて長さを調整したりをしてました。
五十鈴Side
私は決意した。
必ずやあの変態たる兵藤一誠を矯正せねばならぬと。
……メロス風に考えている辺り、私も大概テンパってるわね。
だがしかし、これは必要経費と言ってもいい。
冥界の英雄、兵藤一誠。
乳龍帝おっぱいドラゴン、歴代最優の赤龍帝、燚誠の赤龍帝。
彼を称する異名は数あり、その戦果もまごうことなく絶大。彼が異形達にとっての英雄であることは明白であり、同時に人々の希望を一身に集める好青年であることも否定の余地はない。
だがしかし、彼とて一つの生物。主ですらできないことがある以上、彼にだって欠点の一つ二つはある。
その中でも最大級。他の美徳を全部吹っ飛ばしてそもそも「なにもいいところがない」と言わしめかねないほどの爆弾。そんな欠点が一つある。
……顰蹙をかうレベルの度変態だという事だ。
異形社会ならば何の問題もない。そもそも彼の変態極まりない技に対抗するべく、ストリップショーが観客満員御礼の競技試合で行われる世界だわ。文化が彼と合致しすぎている。
あと極楽浄土でも笑顔を溢れさせるほどに大人気らしいわね。何故か仏様やら阿弥陀如来様が援護なさったとか。
だが人間世界だとそうはいかない。彼が異形になるまでモテなかった最大の理由はそこである。というか、某忍者の名前がついたアレに匹敵する難易度よね。
だからこそ、この事態においてそれがネックになる可能性は十分にある過ぎる。
まして彼が英雄としてもてはやされている、私達異形側の勢力にすらネックとなりえる。
やれ覗きの常習犯。やれエロ本を堂々と教室で広げる。当たり前のようにエロゲやエロビデオを学校に持ち込んだこともあるらしい。
控えめに言って女の敵ね。モテなくて当然というか、よく補導・退学・訴訟のどれ一つとして経験することがなかったというか。
これはまずい、凄くまずい。他のメンツはもうちょっと危機感を持ってほしいと思うぐらいまずい。
なんとしても矯正しないとまずい。私はガチのレベルでその辺りを警戒していたわ。
そして、多少ごり押し気味だけどそれができるチャンスがあった。それも、周囲の人達に視線を集められる状況下で。
この場で軌道修正を堂々と行うことができれば、どうも器の大きい人が多いみたいだし……今後の活動に支障がきたされる可能性は低い。なにせ立場的にも優秀な人が多いみたいだしね!!
ここが、私にとっても世界にとっても大一番よ!
才司Side
なんだろう、色々な話が脱線してる気がするんだけど。
あと五十鈴。なんか剣を振るったらモニターみたいになってるんだけど、何それ?
「……エクスカリバーっすか?」
「ええ、ちょっとした特例というか例外品というか、まぁそこはあとで説明してあげます」
と、赤龍帝を正座させ、五十鈴は振り返った。
「ついでに他の男女も聞いておきなさい。今後の男女関係で有効に作用するわよ」
そう言ってから、彩里は何というか〇をの中に1、2、3の数字を入れた。
「合衆国の大学で、ある実験が行われたわ。具体的には男女がそれぞれ異性に対し、容姿をほめてから誘いをかけるという形で―」
そして、数字の順番に合わせ、デート、家に上がる、S〇Xをする、と浮かべた。
「こういった誘いを入れた。さて質問だけど赤龍帝、大雑把でいいけどそれぞれどんな感じになったと思う? ちなみにある程度美醜にも気を使った人員が選定されたと考えて」
「そんなの全部オッケーでしょ!? 右肩上がりだと思います!」
即答だった。
「……え~。その、1以外はあまりいないと思うけど」
と、高町一等空尉は言って、女性陣の多くは大体頷いた。
ただし、一人悠然としている緑髪の女性は違った。
「ふっ、どいつもこいつもまだまだだな。答えは両方だ。そうだろう?」
その言葉に、大半の人達が首を傾げて振り向いた。
そして、そのタイミングで五十鈴はにやりと笑いながら答えを告げる。
「大正解」
『『『『『『『『『『え!?』』』』』』』』』』』
思わず大半が振り返って驚くけど、皆本さんは軽くため息をついていた。
「似たような統計データを聞いたことがあるよ。確か、男女間の価値観の違いについてのデータだったね」
「その通りです。で、これが答え」
と、皆本さんに頷いて五十鈴が数字を更に書き加える。
それぞれ男と女でわけたそれは、確かに違った。
① ② ③
男 50% 69% 75%
女 55% 6% 0%
『『『『『『『『『『『お、お~………』』』』』』』』』』』
思わず、僕ら全員感心したよ。
「流石だな
「ふっ。この辺りの機微は童貞坊やには無理があるだろうさ」
そしてルルーシュさん。そういう発言は余計ですよ~?
実際見事に切り返されてるし。この辺り、経験値の差がもろに出てる感じだね。
まぁそれは置いておいて、五十鈴は肩をすくめながら僕らを見渡した。
「このように、男と女は価値観が決定的に違うわ。恋愛関係でのトラブルの過半数は、この違いに対する理解の有無に起因するといっても過言ではないでしょうね」
そういうと、更に五十鈴は語り出す。
「例えば覗きとか露出狂。現実において実行する奴の大半は男だけれど、これも男女間での性的観念での違いが大きな要因よ」
……あれ? これこんな時間だっけ?
「一口に性欲と言っても、男と女では傾向が違う。例えば男は視覚情報や肉体的充足に走りやすいのに対し、女は場の雰囲気や精神的充足に走りやすい。さっきの一年程度でSEXとか体目当てってのは、つまるところそういう意識の違いが大きく作用しているわ」
いや、凄く矯めにはなる。なるけどね?
「また哺乳類の生物学的に、出して孕ませれるほど子孫が遺せる男は質より量、妊娠出産というリスクを背負う女は量より質。そんな感じで傾向が違うわ。男の方が多く持つハーレム願望や、いやな女子がよくやる托卵じみた方法やキープ君的な手法も、この生物学的な素養が大きくかかわっているでしょうね」
うん、凄く勉強になるよ? なるよ?
「例えば覗きや露出狂。これは実行する奴の大半が男で、被害を出す側も女性が多い。これは男女差による傾向的に、好きでもない異性に裸を見られることに対する生理的不快感が、男側が女性に比べると圧倒的に薄いことに端を発するわ。男からすれば異性に全裸を見られること自体、恥ずかしいとか慌てるとかこそあれ、観られただけでPTSDを発症することはまずないもの」
冗談抜きで勉強になるけど、なるけどね?
「………なん、だと? 男が女を求めることが、それだけの罪だっての……か……っ!?」
赤龍帝はもの凄く愕然としているし。
そして五十鈴も残念そうに首を横に振って答えると、更に続ける。
「付け加えるなら。平均的な男子学生の性的観念は、
「……そう、だったの、か……!」
あ、赤龍帝が崩れ落ちた。
ま、この流れだと男の立場が悪くなりそうだしフォローを入れるべきかしら。
「逆に女性は男性と比べると、圧倒的に同性愛に対する心理的抵抗が少ないわ。これは女性愛でも男性愛でも同じこと。ほら、女性向け創作でもマリなんとかとか百合百合しい作品は多いけれど、男向けのホモ臭い作品って同性愛者限定なところあるでしょ?」
いや、これフォローの仕方が間違っているわね。
と思ったら、赤龍帝が天啓を得た表情になってるわね。
「赤龍帝に分かり易く言うなら、男性向けAVとかでも女性が複数同時に出てきたら、裸で抱き合うとか軽いキスとか、別にバイセクシャルでもレズでもない女優がすることあるじゃない。あれもその辺の観点が違うことに由来するんでしょうね」
とりあえず補足説明をすると、更に赤龍帝は悟りの表情になってるわね。
「そう……だったのかぁ……」
例えが赤龍帝向きだけど、なんで男向けのエロ作品に詳しいの!?
「そうか、そうだったのか……そうだったん……だなぁ」
そして赤龍帝は涙まで浮かべてるし。
まぁ、これはこれで必要だったかもね。
異形側の業界ならともかく。人間世界側の人達と共同して行動する可能性が大きいし。赤龍帝の変態性は、ある程度抑えてくれないと後が怖い。
だからまぁ、これを機に落ち着いてくれれば―
「だから俺が悪魔になって木場のいるオカ研に入ってからすぐに、学校の女子達は木場×兵藤なんて腐ったカップリングで黄色悲鳴を上げまくってたのか」
―なんか脱線してない?
「だから二学期に生徒会が摘発するまでの僅かな期間で、野獣兵藤×木場きゅんなんて腐った同人誌が16冊も執筆されたのかぁ」
……いやちょっと待って?
「それを摘発した生徒会女子がその日のうちに、手伝った俺に向かって受けか攻めか聞いてきやがったのか……っ」
えっと、その。
「更に英雄派の入団試験で、筆記問題に新シリーズ「プリンス×ビースト」の23巻辺りが出てきたのかぁ~っ」
あ、その~
「そして生徒会でもぶっちぎりで木場にガチ惚れしているくせに、森羅先輩は俺をライバル扱いするうえ木場と俺の掛け算でホモ同人小説作りやがったのかぁ!!」
「そういえばアザゼル杯で、目の前で朗読されて撃墜されてたけど、落ち着こうか!?」
流石に止めないとまずいよねぇ!?
「あ~、分かる分かる。女どもは遠慮なくそういうことするよなぁ。銀魂でもホモ小説出てるよなぁ、いろんなところで」
「銀さん、土方さんと掛け算されてますよね」
「頑張れ、銀ちゃん。良いこともあるヨ、きっと」
そっちはそっちで大変そうですね!?
基本的にイッセーが女側に器のデカさを大量に求める女の敵であることは事実。なので基本的にそれなりに抑える手法をちまちまやっております。
今回は具体的に「男と女がどう違うか」を徹底的に説明させることで、イッセーに薬漬けになる覚悟を持たせました!
……いや、だってこの展開を考えてるときに「そういえばイッセーの体はドラゴンに挿げ替えられてる」「さらにドライグは薬を常用していた」のコンボに思い至ったんだもん。心を落ち着かせる薬を使うのが一番抑え込みに有効そうだったんだもん。