D×Dの比重を減らすべく、今のところなるべくイッセー視点で書くことを避ける今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
その観点からすると木場との合流は遅らせた方がいいかとも思うけど、まず真っ先に木場をイッセーと合流させたいんですよね~。どうしよっかな~と迷い中です!
才司Side
「というか、一体どういう取り合わせでこんなことに?」
僕は喫茶店に入ってから聞くと、その前にちょっとため息が入った。
「いや、その格好のままでするの?」
ツッコミを入れたのは橙色の髪の女の人だ。たぶん二十歳ぐらいだろうか?
えっと、確か高町一等空尉のお連れさんだったね。名前は―
「―ティアナ・ランスターさんでしたっけ。ええまぁ、プライベートな時間は大体半々ぐらいで」
「そ、そうなんだ」
ちょっと引かれたけど、まぁ仕方ないか。
女装ってやはりマイノリティだしね。そこは仕方がないだろう。
ちょっと苦笑したくなっていると、観束君は気にしてない感じで首を横に振っていた。
「別に悪い事じゃないですよ。そりゃ人に迷惑かけるのはいけないことですけど、好きなものを好きって言えるのはいい事じゃないですか」
「……まぁ、それはそうなんだろうが」
と、隣のユウキとか言われていた人がちょっと抵抗がある感じだけど頷いている。
「御免ね~。ユウは頭が固いところがあるから。悪い奴じゃないんだけど」
「悪かったなカーラ。だがまぁ、あまりに自然体で女装をしているから面食らったのは事実だが」
あはは……。ま、まぁマイノリティなのは事実なんだけどね。
「気にしなくてもいいよ。というか、この格好で性別知られると大抵引かれるしね?」
「それ、ナンパ目的の男ばっかりだからじゃない? 観ているだけだと、美女にしか見えないし」
と、カーラさんと言われていた人にフォローされたりしているけど、まぁ実際にねぇ?
「……ふっ。この程度で驚いてたら、俺達の世界じゃやっていけませんよ?」
と、そこで赤龍帝が何故か遠い目になった。
というか、なんかすすけている。
「……神社裏の森で落ち武者の幽霊が出るってんで退治に向かったら、鎧武者の格好で女子会をやってるだけだったってことありましたし」
「いやそれは流石に特殊じゃないですか?」
思わず即座にツッコミを入れるけど、赤龍帝さんは首を横に振った。
「………同じ森で丑の刻参りが行われてると知って止めに向かったら、フルプレートメイルで全国大会をやる野球の練習だったりしたし」
その連続コンボはきつい。
「…………何なら鎧武者の格好をした女子大生に矢文でヘッドショットされて、その腕前を誉めて付き合い始めたフルプレートメイルの大学生もいるし」
「……なんていうか、凄い人達もいるんだね」
軽く引くというかなんというか。
「えっと、落ち武者は何となく分かるけど、丑の刻参りって何?」
「……話を聞く限り、時間を指定しての宗教的行事かしら?」
「いや、日本に伝わる呪術の一種だよ。呪う相手の髪を入れた藁人形に丑三つ時という時間帯に釘を打つことで呪う呪術だね」
カーラさんとかティアナさんがその辺り分かってないみたいだったので、とりあえず説明をしておいた。
まぁ、丑の刻参りなんて東洋呪術、異世界の方はもちろん地球人だって日本のコアなマニアじゃなければ知らないだろうしね。日本人でも知らない人って結構多いだろうし。
「あと、私地球出身じゃないからそもそも落ち武者が分からないんだけど。日本の旧戦闘階級でいいのかしら?」
「あ、鎧武者の格好ならスーザンさんから近況報告来たんで紹介できます」
と、ティアナさんに赤龍帝さんがスマホで写真を見せてるけど、そんなレベルで着込んでるんだ。
あまりのガチ鎧武者っぷりに、僕はちょっと引いた。
というより、覗いた人達がちょっと無言になっている。隣で腕を組んでいるフルプレートメイルのインパクトもあるだろうね。
「……これって人から通報されないんですか?」
「もっと凄いお得意様もいるけど、そんな話は聞いてないな」
観束くんに赤龍帝さんが応えるけど、もっと凄いのがいるんだ……。
「ま、女装に関しては問題ないですって! そんなんでビビってたら生きてけないですから」
「それはお前の周りが魔境なだけじゃないのか?」
ユウキさんがかなりキているみたいだけど、まぁ確かに。
「
思わずぼやくと、赤龍帝さんがなんか顔を上げた。
「え、あの人駒王学園落ちてたんですか?」
「うん。一応中学時代から成績優秀で、中学三年二学期末は学年9位だったんだけどね。……念の為言っておくけど、
それに合格して、特に留年とか補習とかをしているわけでもないらしい。
うん、冷静に考えると本当に凄い子だよ。
「……あの、やっぱりその敬語、やめてくれません?」
と、そこで赤龍帝さんはそう言った。
「なんていうかこそばゆいんですよね。それにほら、幼馴染の鈴乃屋さんは恩人ですし。というか、この場だと最年長なのに俺に敬語使ってるから、周りにも気を使って無理してる気もするし」
そんなレベルで感謝しているのか。
いや、普通に考えて割とアウトな気がするんだけど。もっと早く気づこうよ。
周囲の人もそっと視線逸らしてるし。
でもまぁ、そうかな?
「……じゃぁ、お言葉に甘えて。これからよろしくね、イッセー君」
「うっす! あ、それと女装似合ってますね! ギャスパーに匹敵してますよ」
ああ、あの子と同レベルで似合ってるのかぁ。
うん、あのレベルと同格と言われるのはちょっと趣味としては嬉しいかな?
ま、あんまり褒められた理由でもないんだけどね。
「昔異性関係でやらかして、今でも後悔しててね。二度と繰り返さない努力の一環として、女の子の立場を形から入ってみたら似合ってたのもあってすっかり趣味になってて。……正直、本末転倒というか何かを取り違えてる気もしないでもない」
ちょっと苦笑い気味だけど、イッセー君は首を横に振る。
「大丈夫ですよ。TPOはちゃんと考えてるんでしょ?」
そういうと、イッセー君は胸を張る。
「妹の授業参観に魔法少女で堂々とくるセラフォルー様や社交界のパーティにドレス着てくるギャスパーより気を使ってるじゃないですか! 問題ないですって」
堂々とはっきり言うけど、視線が再び逸らされた。
「別の意味で問題だらけだろう、それは」
「あはは……。ユウキ君、良いこと教えてあげるよ」
苦笑を隠せてないけど、とりあえず言っておこう。
「異形社会のトップ陣、割とそういうところあるから覚悟した方がいいよ。そのセラフォルー殿はアジュカ殿と同じ現魔王だし」
「……確かに。むしろそうでないハーデスとか、潜在的な敵だったりするからなぁ」
イッセー君も遠い目をして補足してくれたので、ユウキ君は絶句している。
うん、これは仕方ない。
「文字通り人じゃないんで、人間の理屈を求めても難しいところあるよね」
「でも人間に気を使ってくれてるしなぁ。ハーデスも積極的に人間巻き込んだりはしてないしなぁ」
僕とイッセー君は、その辺りをふと考えて乾いた笑い声をあげてしまう。
「……ただ、俺のお得意様は奇人変人ばっかりなんだよなぁ。いや、マジで
イッセー君は本当に遠い目になった。
なんていうか、本当に君は大変なんだね……。
彩里Side
「……なんというか、腹が立ってきたな」
ピザを食べながら世間話で中を深めていると、なんていうかC.C.さんが苛立ってきた。
あれ、今は私の来歴から、悪魔関連の話をしていた最中なんだけど。
何か悪いこと言ったっけ。えっと、フェニックス家についての話をしてたんだけど、あれ?
「なんだフェニックス家というのは。頭が吹っ飛ばされた瞬間に再生し、挙句の果てに涙でぼろもうけだと? 不死のくせしてメリットが多すぎるだろう」
「あ~確かに。人体実験されるどころか、お貴族様でしかも一気に成り上がってるとかズルいかもな」
銀さんもなんか納得している。
……あ~。そっか。
不死レベルの再生力を持っている人が少ないと、当然人体実験のとかでされたりするんだろうなぁ。
それに、話を聞くと再生速度もだいぶ違うみたいだし。
「う~ん。ここ数百年は転生悪魔っていう長命種になる手段も比較的メジャーですし。あと、人間でも異能に長けてると数百年ぐらい生きてるって話もまれに聞きますね{スピンオフ参照}」
「「魔境だな、オイ」」
あ、やっぱりそうなんだ。
ゲオルグさんと監視も兼ねて共闘している関羽様も、元々人間だけど今は須弥山に属する神様だし。人間が数百年以上生きれるようになるって、難しいけど確立されてるところがあるよね。
そういう意味だと確かに魔境かも。
「そっか、私ってすっごい恵まれた世界に生まれてるんだ……」
「え? 今の流れで恵まれてる言っちゃう? むしろ落ち込むところじゃね?」
銀さんがなんかおかしなことと言ってるけど、そんなに落ち込むところかな?
いろんな神様がいて、いろんな能力があって、すっごい戦いを繰り広げてる。そして今は競技試合でそれができるから、殺し合いに限定しない業界。
……う~ん。ピンとこない。
「夢の世界だと思いますけど。私、一度でいいから
「ハイアウトー! 名前聞いた時点でろくでもない技だって分かるからアウト―! 赤松作品みたいなノリ確定じゃねーか!」
食い気味で銀時さんからツッコミが入っちゃった。
あれ、そんなに?
冥界でも使うと聞いたら大人気なんだけどなぁ? アザゼル杯でも老若男女が沸き立ってるんだけど。
あ、でも異形と人間界では文化が違うって話はあったなぁ。やっぱり洋服崩壊は人間基準だとまずいのか。
……まぁ、こういうところなんだろうけどね。
「それも、そうかもですね」
うん、それは認めるしかないかも。
「御免なさい、銀時さん。私って昔からこうなんです」
ちょっと悪いところが出ちゃったかも、反省しないと。
「この業界に入った時も、山脈を吹き飛ばす攻撃を喰らって死ぬこともあると聞いてはしゃいじゃって引かれたこともあって。才司君が堕天使だって聞いた時、なんでそんな素敵なことを教えてくれなかったのか、ちょっと嫌な感想も浮かんじゃいましたし」
「夢見がちにしても限度はいるだろうに。難儀な奴だな、お前」
C.C.さんにも手厳しいことを言われちゃった。
うん、人からもちょっと引かれることは多いかも。
高校生の時も、同年代の友達があまりできなかったしなぁ。女の子同士だと、どうしても趣味が見えると引かれてるし。お前は男子かって感じで。
で、男子相手で話してみても上手くいかないし。結局ちょっと引かれてるし。
才司君や五十鈴ちゃんも、結構辛辣に呆れることが多かったしなぁ。
「……う~ん。私、自分だとあまり気にならないからたまにやっちゃうんですよねぇ」
ちょっとしょぼんとしてると、銀時さんもC.C.さんもうんうんとしたり顔になってた。
「分かる分かる。変人ってのは基本的に自覚が足りねえからなぁ。巻き込まれると大変だぜ」
「全くだ。自覚無しに比べれば、少しはあるお前の方がまだマシだろう。自覚無しに比べればな」
したり顔でそんなことを言うけど、なんだろう。
才司君と五十鈴ちゃんがいたら、何か言ってくるような空気がするなぁ。
五十鈴Side
なんか凄く「お前らが言うな」と言いたくなったわね。
会議も進んでいるから、少し疲れてるのかしら。
……後でしっかり休んだ方がいいわね。具体的には酒を浴びるほど飲んで寝て、あとで穢れなき子供達の映像メディアでも見たいわね。
基本的には情報交換と対策メソッドの組み立てとなっている会議だけど、話もだいぶ終わったし、休憩時間は取れそうかしら。
「さて、一通りの情報交換は終わったうえで、最も警戒するべきはリゼヴィムだ」
「そのようだな」
ゲオルグとルルーシュさんが同時に納得するけど、実際そうだし仕方がない。
『そう、こちらの三強は一切の誇張なくイッセー君、デュリオ・ジュズアルド、ゲオルグの三名。その三人を完封しかねない上、三人クラスの実力でなければ単独では勝算が見えないのがリゼヴィムだ』
アジュカ殿が言う通り、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーは極めて凶悪な敵だ。
腐っても超越者の一角。半端な神なら単独で返り討ちにできる戦闘能力を持ち、更に異世界侵略を目指してからは、しなくていい行動力と扇動の才覚で被害も甚大と来ている。
そして最悪なのが
こちらの三強は神器使いであり、リゼヴィムはその神器を無効化する体質を持っている。つまるところ相性が最悪なわけだ。
ため息をつきたくなる状況よね。
「しかし、兵藤君はそのリゼヴィムを単独で撤退に追い込んだのでは? 彼がいるなら―」
『そう簡単にはいかない』
皆本さんの言葉を遮ったうえで、アジュカ殿はモニターを映し出す。
『神器無効化能力を神器で突破した前例は二つ。イッセー君が新たに解放させた赤龍帝第三の力たる「透過」と、彼とヴァーリ・ルシファーが到達した二天龍の極限たる
そう告げたうえで、アジュカ殿は首を横に振る。
『だが、透過だけでは戦えるだけで倒すとなると性能もあってよほど不意打ちで押し切らなければ無理だ。かといってイッセー君のD×Dである龍神化は、使用後多臓器不全を引き起こしたうえ真っ当な方法で治療できないというハイリスクが付きまとう。今の手札では治療手段が確保できない以上、本当に最終手段になるだろう』
それが厄介ね。
奴がどう出てくるか分からない以上、こちらがうかつに戦力を割けない。
加えて勝ち目を見出す場合、こちらの最強戦力を戦闘不能にするぐらいの覚悟が必要になる。
……控えめに言って悪夢ね。頭が痛いわ。
「となると、正面から打倒するならば大火力兵器は必須という事か。……惑星攻撃用兵器でも用意するべきだったか」
ヅラザベスがさらりと凄いこと言うけど、流石恒星間文明が発達してる世界ね。衛星軌道上から都市攻撃するレベルの兵器群があるとはね。
高町一等空尉も頷いているし。
「確かに、そんなレベルだとアルカンシェルが必要かもしれません」
そして多次元世界文明も一味違うわね。どうにかできそうなのがあったとは。
「……対策も必要だが、それ以外にも考慮するべき点は多いがな」
「そうですね。この事態、僕達のように巻き込まれている者は数多くいるでしょう」
カイ少佐に皆本さんも頷いて、より具体的な方向で提示する。
「僕らのように生活可能な拠点を確保できるものばかりではないはずです。民間人で巻き込まれたものが多数いるでしょうし、サバイバル技術があり、更にそれができる環境下に転移されたという保証はありません」
そこも問題よね。
まさか、訳の分からない空間に呼び出されたのが私達だけってこともないでしょうし。
『……この事態は俺が
アジュカ殿もそこは警戒しているようね。
「とりあえず、アジュカ殿のおかげで一定範囲内に入った関係者の通信を傍受は可能だ。それに引っかかれば救援を送ることはできるだろう」
ヅラザベスはそう言うけど、同時に瞑目もしている。
「とはいえ、それは引っかかればの話―」
『緊急連絡! 地球連邦軍の通信コードで、救難信号を感知しました!』
「―が上手く進んでくれたようだな。今日は赤飯か」
「まず救助が先でしょう?」
半分本気っぽいトーンはやめて。
つい反射でヅラザベスにツッコミを入れてから、私は軽くため息をついてしまった。
これ、胃痛と頭痛に悩まされる日常が約束されそうね。
そろって意外と奇人変人な主要オリキャラ三人衆。
三人ともD×D世界出身という形ですが、自分はクロスオーバーにおいていろいろ混ぜ込んだオリジナルを出したいので、そのあたりの魔改造を楽しみしていてくれ! 最低でもKMFとPTでそれぞれ専用機をだしたいぜー!