シェイキング・ワールド・ハザード   作:グレン×グレン

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 なんか最近寝ても寝てもね足りなくて、投稿が遅れてしまいました。

 だけどまだまだ続けられますので、そこはご安心くださいな!


第六話 なんでも勘でも数値化すればいいってもんじゃない

―時間は、出撃よりはるか前に戻る―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五十鈴Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 会議中、こちら側の技術についての説明段階になってからね。

 

「異形が持つ異能に、聖書の神が作り上げた神器(セイクリッド・ギア)ときて、更に魔法か。多種多様なことだ」

 

 ルルーシュが呆れ半分で感心し、その上で語繭を上げる。

 

「問題は、聖剣や魔剣の類か。他と比べるとデータが少ないようだし、そちらについても詳しく説明があると助かるが」

 

 なるほど、まぁ確かに。

 

 異能は異形が大抵の場合持っている。神器や魔法についてもデータが大量にあるのである程度の推測ができる。

 

 ただ、聖剣や魔剣の類は、数が比較的少ない部類。データだけでは想定が困難なところもあるでしょうね。

 

「……では、僭越ながら私が説明を」

 

 となると、当然私の出番ね。

 

『そういえば、聖剣のレプリカを持っていたね。例のものかね?』

 

「いえ、研究班が勝手に作った別物です」

 

 アジュカ殿にそう断ってから、私は手首に巻いていたチェーンに意識を集中。

 

 瞬時に剣の形に戻してから、私は良く見える位置に掲げつつ説明を開始する。

 

「これはレプリカ・エクス・デュランダル。エクスカリバー及びデュランダルのレプリカを統合させたものです」

 

 ここまで一息で言い切ってから、とりあえずいうことを言っておこうかしら。

 

「なんで統合させてるかというツッコミがご勘弁ください。色々あってオリジナルが一時期統合しておりまして」

 

「……あ、分かった。あれだあれ、最強と最強を合体させたら超最強とかいう理屈」

 

 ヅラザベスがそんなことと言ってくるけど残念ながら違うのよね。

 

「まぁそういった理論先行だったのは否めませんが、統合させたのはまた別の理由ですのであしからず」

 

 そう前置きをしてから、私は本題に入る。

 

「これはその統合させたエクス・デュランダルのテスト及び、将来的に広めたい研究班の暴走で作られたものでして。まぁ、出力はオリジナルの二割程度ですが機能そのものは再現出来てますね」

 

 そう、そういう意味では説明が非常にたやすいわけでもある。

 

 なんたって、これ一本でエクスカリバーとデュランダルの説明もできるから。

 

「因みにデュランダルは非常にシンプルに強力な聖剣ですが、エクスカリバーは七つの機能を保有してます。さっき鎖型にしていたのはそのうちの一つである擬態(ミミック)の力ですね」

 

 軽く振るいながらエクスカリバーの機能を説明しつつ、私は心の中でため息をつく。

 

 ソードREDとも呼称されるこのレプリカ・エクス・デュランダル。まさかこれを私が持つことになるとも思ってなかったわ。

 

 元々、デュランダルを扱える聖剣使いは人工的に到達できてない。少なくとも現状ではできないし、和平に伴い人工的な聖剣使いそのものが廃止される方向になっている。

 

 だからこそ、デュランダルを扱える天然物の聖剣使いは厚遇される。最低でも、それに見合った武装があるのなら与えられる。

 

 分かっている。自分のこの才能を腐らせたがる者はいない。私だって、目的の為に自分の才能を活かすことは考えた。

 

 ……その上で、私はデュランダルの使い手になるという選択肢は選ばなかった。

 

 既に斬り姫ゼノヴィアがデュランダルを与えられていたわけだし、彼女の方が才能が上だ。そして何より、私自身がデュランダルに相応しい使い手とは思ってない。

 

 そういう意味ではレプリカは気が楽。ただ同時に、レプリカとはいえデュランダルやエクスカリバーに相応しくなれているか、自信がない。

 

 とはいえ、これを使うことは多いでしょうけど。

 

 そう思いながら、私はソードREDの説明を続けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―さて、これをどれぐらい活かせるか。その辺りは常に考慮しておかないとね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―時は戻る―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩里Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すっごい! すっごいよ五十鈴ちゃん!

 

 私は五十鈴ちゃんが凄く戦ってることに驚いてる。

 

 昔っからそつなく色々こなすけど、戦闘もそつなくこなせるんだね。凄いなー。

 

 そう思いながらも、私だって相手の攻撃を回避してから魔力で攻撃する。

 

「ぬうっ! できるな貴様! しかしじんわりとかいた汗が今貴様のパンティーにしみこんでいると思うと……」

 

 急に五人とも拳を握り締めた。

 

「「「「「……素晴らしいっ」」」」」

 

「「死んでくれない!?」」

 

 あ、才司君と五十鈴ちゃんが攻撃を開始した。

 

 エクス・デュランダルのレプリカなだけあって、五十鈴ちゃんは柄の方を伸ばすと鎖鎌みたいにして薙ぎ払ってくる。

 

 全員それを回避するけど、そこに才司君が光の槍をたくさん作って放ってきた。

 

 それを全部捌いてくるゴパンティーって人達だけど、そこに私も魔力を投射。

 

 ミスリルの船体を壊さないように気を使ってだけど、それでも牽制にはなってるよね。

 

 ……全部器用に回避されてるけど。頑張ってるんだけどね?

 

「むぅっ! やはりズボンではパンツが見えん!」

 

「そしてこっちのスカートは動きが少ない! これではパンツが見えん!!」

 

「人の幼馴染達に何セクハラしてるのかな!?」

 

 覗き込もうとしているゴパンティーに、才司君が雷撃と光の槍で攻撃を放ってくる。

 

 あ、やっぱり強いね才司君!

 

 五十鈴ちゃんも真っ向から渡り合ってるし、二人とも最上級クラスの悪魔や堕天使相手にも戦えるかも?

 

 わ、私だって力押しで挑めるなら、そこそこ行けるんだよ!

 

「そこ! 戦闘中にパンティー以外に意識を逸らすとは、甘いぞ!」

 

「うわこっちきた!?」

 

 咄嗟に弾き飛ばすけど、すぐに態勢を整えてくるのは……パンティーホワイト?

 

 なんかとっても怒ってるっぽいけど、言ってる内容が……凄いね!

 

 なんだろう。常識が全く通じないというか、まったく違う世界に生きている感じがする。

 

 う~。これは、これは我慢できない。我慢なんてできない!!

 

「見ていい! 見ていいからもうちょっと付き合って!!」

 

「「落ち着こうか!?」」

 

 うぅ! 五十鈴ちゃんと才司君から、鋭いツッコミが飛んできたよー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

才司Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああもう! ここまで悪いとは思ってなかったよ!

 

 彩里ってばさっきからテンションが上がりすぎてるし。もちろん戦ってくれてるし理由も忘れてないけど、忘れてない範囲内でやらかそうとしているしさぁ、もぉ!!

 

 いや、でもそろそろ増援が来るはずだ。

 

 イッセー君と観束君。赤龍帝とテイルレッド。

 

 最強戦力と専門家が来てくれるのなら、たぶん勝ち目は十分に―

 

『……聞こえるか? 戦いながらで良いから聞いてくれ』

 

 ―カイ少佐?

 

 ゴパンティーをけん制しながら、僕は意識の一割をカイ少佐の通信に繋げる。

 

『艦長代理から話を聞いたが、どうやら異世界からの巻き込まれた人を回収していて、協力してもらっていたらしい。恰好から見て兵藤一誠達の仲間だと思われる』

 

 なるほど。

 

 それならアルティメギルの類が出てきても対応できたわけだ。彼らなら精神生命体に通用する手段があるしね。増してイッセー君の仲間なら、戦闘能力は最上級悪魔にも通用するレベルで最低水準だろうし。

 

 ただ、そういうラッキーなことばかりでもないはずだ。

 

『今は周囲を探索しているが、どうも近いタイミングで別の戦闘をしているようだ。別動隊の可能性もある、警戒してくれ』

 

 だろうね。

 

 近くにいるのなら、すぐにでも援護をしてくれるだろう。そういう人物という前評判を聞いている。

 

 つまり、今動けない状態なのは確実。深手を負って治療中じゃないのは良かったけど、戦闘中だというのなら安心できない。

 

 ただ、こっちの増援は間に合った。

 

「無事ですか、師匠達!!」

 

 イッセー君が着地し、更に三機のKMFが着地。

 

 続けざまにテイルレッドとテイルブラックも飛び降りた。

 

 間違いなくこれで勝機は増えた。ありがたい。

 

「……アルティメギル! お前達……シャーデンフロイデみたいな連中相手に、手を組むとか何考えてるんだ!!」

 

 と、飛び降りざまにテイルレッドが激昂じみた様子で剣を突き付ける。

 

 その表情は、怒り以上に悲しみが沸き起こっている。

 

「一部ヤバいのはいるけど、武人の心意気を持っている奴らだって思ってた。それが、あんな外道*1と組むなんて!」

 

 ……そうか。

 

 アルティメギルは基本的に武人肌が多いらしい。作戦上卑怯な手段や策略もするが、掲げた誓いや宣言はしっかりと守る、ある種の好漢だと聞いている。

 

 そんな者達と戦ってきた身として、観束君が傷ついているんだろう。

 

 相容れない敵であると同時に、好敵手。そういった認識が、裏切られた気がするんだろう。

 

 ただ、ゴパンティーは一斉に首をかしげていた。

 

「「「「「……しゃーでんふろいで……?」」」」」

 

 ………ん、ん~?

 

 なんだろう。何かおかしい気がする。

 

「ふむ、そういう事か」

 

 と、マルチーズギルティが何かを解く神したように手を打った。

 

 なんだろう。この、何か勘違いがあるのに気が付いた敵な態度。

 

 困惑していると、マルチーズギルティは首を横に振った。

 

「勘違いしているようだが、君達を巻き込んだこの事態は我々アルティメギルによるものではない。むしろその調査の為に、我々ゴパンティーは首領様自らのご命令で呼びつけられたのだ」

 

 え゛

 

 僕がそんな言葉を脳裏に浮かべている時に、今度はシーズーギルティが顎を撫でつけて僕らを見る。

 

「なるほど。属性力無しで我らと戦えるのは驚きだが、我らの知りえない世界の技術だったのか。……属性力抜きで我らを倒すとは、マーメイドギルティの奴が生きていれば妙なことをしでかしそうだな」

 

 ………え、これ凄い新情報じゃない?

 

「ふむ、誰かと思えばゴパンティーか。裏切者が言うセリフではないが、一つ質問しても良いか?」

 

 と、ブラックが得心したのかそういった。

 

『そうだな。どうやら誤解があるようだが……つまりヴァンプギルティは君達と袂を分かっているという事か』

 

 と、L.L.も納得している。

 

「ヴァンプギルティ? あの悪名高い奴がどうしたというのだ?」

 

「どうも最近、出奔でもしたのか行方不明になっているようだがな」

 

 と、チワワギルティとトイプードルギルティも言ってきた。

 

 え、あいつ、アルティメギルをやめてたの?

 

「……ほぼ答えは出ておるが、あえて聞くぞ」

 

 と、テイルブラックは冷や汗を一筋流したうえで尋ねた。

 

「ヴァンプギルティ含めた、アルティメギルを離反した者達が多数発生した。そういう事か!」

 

「―その通り。それもあり、首領はアルティメギルの歴史でも類を見ない多数部隊によるこの現象への調査を試みたのだ」

 

 その言葉と共に、ゴパンティーの後ろから何かが現れる。

 

 髑髏のような感じがする、独特な格好の存在。

 

 気配からアルティメギルと思われるけど、生物の意匠を持つゴパンティーやヴァンプギルティとは何かが決定的に違う。

 

 そんな姿を見て、テイルレッドとテイルブラックは警戒心を一気に増加させる。

 

「お前は、ハデスギルティ!」

 

終の零星(フォー・ヴァリス・ジョーカー)か!?」

 

 明らかにやばい奴なのは間違いない。

 

 そして何より、ハデスギルティ?

 

「勘弁してくれよ。ハーデスの名にいい思い出はないんだけどな」

 

 イッセー君がそういうのも仕方がない。

 

 現状最大の懸念事項であり、いつか必ず敵対活動をとると考えられている、僕ら異形勢力における危険因子。

 

 三大勢力を中核とする和平に反対的立ち位置をとり、最近では国際レーティングゲームであるアザゼル杯に、未知かつ超強い悪魔を多数擁したチームを送り付けてきた。

 

 何かしてくるのはほぼ確実視されており、潜在的な現体制側の敵。

 

 そんな奴の名前を冠したエレメリアンとか、縁起が悪いにもほどが―

 

「……なん、だと」

 

 ―あると思った時、ハデスギルティは絶句して、イッセー君を見る。

 

 えっと、なにが?

 

 思わず全員怪訝な様子で仕掛けにくくなっていると、ハデスギルティは愕然とした様子でイッセー君を二度見する。

「変態値……180万……っ。テイルレッドに迫る規格外ではないか」

 

 呆然と意味不明なことを口にしたよ。

 

「……師匠、殴っていい?」

 

「落ち着きなさい。色々聞きたいこともあるわ」

 

 五十鈴がイッセー君を宥めるけど、ハデスギルティはそんな五十鈴を見て得心した感じになっている。

 

「さらにそちらは変態値37万。ゼウスギルティすら超える変態性を持つとは、そのドラゴンみたいな子の師匠なだけあるね」

 

「………切り刻みたい……っ」

 

「落ち着こうね!?」

 

 これ確実に酷いけど、抑えて五十鈴!?

 

 思わず止めに入るけど、そこで彩里が手を上げる!

 

「はい! 私と才司君はどれぐらいですか!?」

 

「「それ今聞くこと!?」」

 

 思わず五十鈴とシンクロツッコミだよ。

 

 ああ、昔はよくしたなぁ。

 

 そんなことを思っていると、ハデスギルティはこちらを見た。

 

「君はせいぜい1万程度だ。だが才司君とやらは8万千といったところか。中々やるね!」

 

「畜生! たぶん高いと思ってたよ!」

 

 女装趣味だし、たぶん変態扱いされやすいとは思ってたよ!

 

 仕様で外出する時でも女装することが多いしね。変態か否かで言うと変態扱いされるのは自覚してたよ。

 

「落ち着きなさい! 私の四分の一以下よ! 後でぶち殺すにしても今は我慢して!」

 

「……そっか、私……一番下なんだ……」

 

 五十鈴はちょっと違う方向でツッコミ入れてくるし、彩里に至っては完全に凹んでるし!

 

『……話を戻していいかね?』

 

 L.L.がぼやくけど、ハデスギルティはそちらに視線を向けると感心していた。

 

「……中々やるね」

 

 あ、あれ変態値とやらが高い奴だ。

 

『……心の底から屈辱だ……っ』

 

『『………あぁ……』』

 

 L.L.の声は震えてるけど、C.C.さんと紅月さんは納得してるっぽい。

 

 というか、本当に勘弁してほしい。

 

 ハーデスに近いハデスギルティがこれとか、なんというか死神が切れそうだよねぇ。

 

 そう思った、その時だ。

 

『……ハーデス様に対する風評被害だな、これは』

 

『まぁいいじゃない。ある程度は予想できたでしょう?』

 

 そんな声が、離れた地面から聞こえてくる。

 

 更に森が吹き飛び、そこからいくつかの影が飛び出して―

 

「イッセー君!?」

 

「イッセー先輩!」

 

「我が主!?」

 

「まさか先輩ですか!?」

 

 ―全員イッセー君の知り合いだったよ!?

 

 ただ、彼らをざっくり確認しよう。

 

 まず最初。相手が歴代最弱のイッセー君とは言え、神滅具の禁手と渡り合えるイレギュラーの禁手持ち。更に魔剣を五本も持っている、木場祐斗君。

 

 次。バロールにあやかった神器にバロールの残滓が混じった吸血鬼。新規神滅具保有者のギャスパー・ヴラディ君。

 

 三番目。元龍王タンニーンの第三子。素行は悪いが実力は息子で最強とされる、イッセー君の臣下であるボーヴァ君。

 

 そして最後。五大宗家の中核たる百鬼の次期当主であり、霊獣である黄龍を宿す者。百鬼勾陳黄龍君。

 

 ちなみに全員男性です。一人女装はいるけど男性です。

 

「…………助かった! ちょっともやったけど、助かった!! もやってごめんな!!」

 

 イッセー君、何とか持ち直してくれて良かったよ!

 

*1
リゼヴィム及びアーチボルト




 イッセーの変態値を総二より高くするか低くするかはすごく悩んだけど、クロスオーバー作品である以上、作品が作品をけなすのもあれだと思い、現状高いけど言って劣るレベルにしておきました。 ちなみに数値はおっぱいにあやかって081をより高くするため逆転させてみました。五十鈴に関しては本作後半までお待ちくださいませ。

 そんなこんなでいくつもの勢力が入り乱れる状態となりました。まだ本番ではありませんが、今後も乱戦主体にしていきたい所存です。

 そしてイッセー絡みで近しい男子たちがゴロゴロ登場。ただしイッセーハーレムはもちろんそれ以外の女子すら出てこないので、イッセーちょっとダメージ入ってます。
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