シェイキング・ワールド・ハザード   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 前話では感想がいっぱい出てきてホクホクなグレン×グレンでっす!

 そんなこんなで会議タイムとなっております。ここで一気に情報のすり合わせを行っていきたいですね!


第八話 何事も、初見以上のインパクトはそうそうない

彩里Side

 

 

 

 

 

 

 

 

 謎の宇宙要塞に連れられて三十分ぐらい、それぞれのグループに部屋が宛がわれたりして、話を進める為の会議が進められることになった。

 

 私はゲオルグさんの子飼いという立場なので、ゲオルグさんが英雄派代表という形で席についているけど後ろに立つ形になってる。

 

 ……なんだろう。多次元世界会談に参加とか普通はないよね。

 

 こんな時でもワクワクするのはあれかもだけど、英雄派に入ってなかったらこんなところに参加できなかったんだろうなぁ。

 

 うん、ちょっとはしゃぎたくなってきた。

 

 と、殆どが集まっているなか、ドアが開いて人が入ってくる。

 

「すいません! 遅くなりました!」

 

 急いで入ってくるのは、鎧を解除した赤龍帝さん。

 

 時間は間に合ってるけど、ぎりぎりではあるんだよね。

 

「大丈夫? もしかして、ダメージが残ってたりとかしてるの?」

 

 ポニーテールの人がそう言うけど、それをゲオルグさんの隣に座っている天使のデュリオさんが片手を横に振って違うと示していた。

 

「大丈夫大丈夫、たぶんだけど、子供達を安心させようとサインでもプレゼントしてたんだよ。だろ、イッセー君?」

 

「まぁな。いきなりこんなことになっちゃったし、やっぱり少しは不安だと思ってさ」

 

 おお~、お気遣いの紳士。

 

 色々困ったところを五十鈴ちゃんに言われて引かれていたけど、その様子に少し評価が改まったみたいだね。

 

 これが噂のおっぱいドラゴンかぁ。なんていうか、こうしてみると好青年って感じだよね。

 

 しかもあの駒王学園生か。……ちょっとため息つきたくなったかも。

 

 そんな赤龍帝さんは、ちょっと戸惑いながら椅子に座っている。

 

「なぁ、デュリオ。やっぱ俺、席に座らなくていいんじぇねえか?」

 

 因みに会議室にも限度があって、座ってるのはそれぞれ代表者とかそんな感じ。

 

 私も才司君も五十鈴ちゃんも、それぞれゲオルグさんたち各グループの上役の後ろに座ってる形になってる。

 

 だから、悪魔側で現在一人なだけで抵抗があるって感じなんだろうけど―

 

「あの、赤龍帝さん? 貴方は異形社会(私達)側の今のメンツだと、ジョーカーの次に偉い人ですからねー?」

 

 才司君の上司なお姉さんが、ちょっとためらいがちにそんなことを言ってきた。

 

「……一見するとただの少年にも見えるが、どれぐらい偉いんだ?」

 

 と、カイ少佐っていう軍人さんが聞いてきた。

 

 うん、学生服の少年が偉いとか、普通は思えないよね。

 

 だけど、実際偉い人なんだよね。

 

「文字通り世界の英雄ですねー」{エルシア}

 

「ついでに大人気特撮番組のモデルだったりするよ」{デュリオ}

 

「付け加えるなら、貴族の末席であり国家元首の義弟というべき立場でもある」{ゲオルグ}

 

 と、他の座っている側が連続で言ってきたのが真実だから。

 

 あ、ちょっと周りが面食らってる。

 

「……いや、まぁそうなんだけど……」

 

 ちょっと反論できないなりに反論したがっている赤龍帝さんに、五十鈴ちゃんがため息をついた。

 

「懲罰覚悟で言わせてもらいますけどね、赤龍帝? 今の貴方は悪魔側の代表に近いので、あまりなよなよしていると後々大変ですよ?」

 

「五十鈴に同感。第一、名だたるトップクラスの役職の方に気に入られているんですから、文字通り世界の代表に適任でしょう?」

 

 才司君もそう言うし、私もそこは思うんだよね。

 

 だって、すっごいことしているし。

 

「北欧の二代目主神と女性を賭けた激突して、見事勝っちゃったじゃないですか! すっごいですよ! 私、思わず歓声上げました!」

 

 あれは本当に見ててドキドキしたなー。

 

 ロスヴァイセさんって人がちょっと羨ましいかも。凄い男の人が自分を取り合って激突って、なんていうかロマンだよね。

 

 ただ赤龍帝さんは、ちょっと首を捻っている。

 

「……う~ん。ただ目の前の問題とか将来の夢とかに頑張ってただけだから、やっぱりちょっと慣れないんですよね」

 

 と、赤龍帝さんは困り顔だ。

 

 ただその時、彼の席の後ろにつけられたモニターが起動した。

 

『まぁ、その辺は安心してくれ。総合的な話は俺がするからね』

 

 と、そこから声が響く。

 

『先に自己紹介をしておこう。俺はアジュカ・ベルゼブブ。そこにいるイッセー君達悪魔の長である四大魔王、その一角にして現状唯一の現役を務めている者だ』

 

 超越者、超越者のアジュカ・ベルゼブブ様だ。

 

 うわぁ。この人がリモートとはいえ参加する会議に、護衛に近い立場とは言え参加するなんて夢みたい♪

 

 そんなこと思っていると、映像のノイズも取れて―

 

『ただ、珍妙な格好なのは詫びておこう。……着替えたくてもできない状態でね』

 

 ―何故か戦隊ヒーローのブルーみたいな服を着てた。

 

「……アジュカ様、一ついいですか?」

 

『言いたいことは分かる。むしろ言ってくれていいぞ』

 

 赤龍帝さんが許可をもらったうえで、モニターの方に振り返った。

 

「なんでサタンブルーの格好してるんですか!? 実はサーゼクス様と同じぐらい気に入ってましたか!?」

 

 あ、本当に戦隊ヒーロー的なあれなんだ。

 

『そうだな。その説明の前に、まず事前知識を関係者にだけ分かる話をしておく必要があるだろう』

 

 と、アジュカ様はゴホンと咳払い。

 

『実は隔離結界領域は限定的に情報や物資のやり取りができるように設計されていてな。前回の定期通信で「気分転換にサタンレンジャーの格好をする」とセラフォルーから聞いていたので、ちょっとしたジョークのつもりで通信前に着替えていたんだ。……現状俺は封印されているようなもので、服を着替えることができない状態なだけさ』

 

 す、凄い情報が出たよ!?

 

「……ほぅ? つまり増援を送ることもできるという事か。曹操が知ったら滾りそうだな」

 

「なるほど~。っていうか、イッセーどんは特別に教えられてたのかな? ま、アザゼル元総督とか要請してそうだしね」

 

 ゲオルグさんやジョーカーが感心しているけど、その辺は笑顔でスルーされているアジュカ様。

 

 その上で、アジュカ様は映像越しに会議室の上座の方を向く。

 

 そこには、英霊志士さんが何故か海賊の真っ黄色な忍者服になっていた。

 

「お初にお目にかかる。俺は英霊志士オバZ改め、ニンジャイ―」

 

 その瞬間、後ろから踵落としが三つぐらい入った。

 

「オイイエロー。話が進まねえから着替えるヨ」

 

「しょ、承知したリーダー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 五分後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めましてお初にお目にかかる。俺は英霊志士オバZ改め、宇宙海賊キャプテンカツー」

 

「「「いい加減にしろぉおおおおおお!!!!」」」

 

 今度はトリプルドロップキックが入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 5分後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ええ全く注文の多い。というわけで、マスコットキャラ、ズラザベスだ」

 

「……確かに、今までで一番まともなの……かな?」

 

 サイドテールの人が困惑しているけど、あの格好、この宇宙要塞の中にたくさんいるから確かにそうかも。

 

 ……着ぐるみが結果的に一番まともって、ここ普通じゃないね!

 

 生きててよかった~

 

「では改めてようこそ。宇宙傭兵改め宇宙多目的企業蓮舫の宇宙エンターテイメントパーク「LUNATWO」へ」

 

「……どっから突っ込んだらいいのか分からねえが、とりあえず第二の人生歩めてよかったな、あいつら」

 

 後ろの天然パーマの人がちょっと感慨深げだったりする。

 

 色々あったのかな。私も色々あったし、そういうこともあるよね。

 

 というわけで、そこから順番に代表が自己紹介する形になったね。

 

「地球連邦軍特殊戦技教導隊長、カイ・キタムラ少佐だ」

 

「超合衆国日本、黒の騎士団統合幕僚長。藤堂鏡志郎(とうどう きょうしろう)と言う。隣は―」

 

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。超合衆国日本におけるアドバイザーに近い位置にいる。通り名としてL.L.(エルツー)を名乗っているので、人の多いところではそちらを使って欲しい。」

 

「時空管理局教導隊所属、高町(たかまち)なのは一等空尉です」

 

「日本国内務省特務機関、超能力支援研究局所属、特務エスパーチーム「ザ・チルドレン」現場運用主任の皆本光一(みなもと こういち)です」

 

 ……軍人系が多いなぁ。あと、日本人とか日系人が殆どなのかな?

 

 で、ある意味一番要人が多いメンバーの私達に視線が映った。

 

 そこで最初に咳払いをしたのは、才司君の上司さん。「堕天使統括組織、神の子を見張る者(グリゴリ)所属特殊戦闘チーム「水底(みなそこ)(ひかり)」チームリーダーの、エルシア・ダウンフォール・夏村です。……そっちはもうチーム全体で名乗った方がいいんじゃないですか?」

 

 と、エルシアさんはいい提案をしてくれている。

 

「んじゃそれで。……異形社会における対テロ混成部隊、チームD×D。リーダーやらされてるデュリオ・ジュズアルドっす。天使やってます」

 

「チームD×D所属、兵藤一誠! さっき言われてましたけど、上級悪魔やってます!!」

 

「チームD×Dの準構成組織、英雄派幹部のゲオルグだ」

 

 と、私達のリーダー側がそうやって名乗ってくれる。

 

「……かなり若いな。そこの兵藤一誠は、やはり学生なのか?」

 

 カイ少佐がそう言うけど、そこでエルシアさんが片手をひらひらと降っていた。

 

「あまり気にしないでくださいねー。うちの業界、実働においては実力主義なんで十代半ばでも暴れられるところがあるのでー」

 

 うん。人間社会だとそういうのって少ないし、やっぱり引かれるかな。

 

「別にいいんじゃないかな? 能力と意志があるなら時空管理局でもそういうことあるし。……私ももっと幼い時から嘱託魔導師になってたから」

 

 高町さんはそう言うけど、一部ちょっと複雑な表情だったりしているかな。

 

「いいじゃんいいじゃん。大事なのは子供とか大人とかってことじゃないだろ?」

 

「……まぁ、あまり人のことは言えんか。高町空尉達についてはもう少し気になるが」

 

 皆本さんの傍にいる明石さんとか言われてた人がとりなすけど、カイ少佐はちょっと複雑そうな顔だったり。

 

 あと皆本さんも結構複雑そうだったりしてる。何かあったのかな?

 

 ただその上で、私達の視線は一か所に集まった。

 

 ……幼いとしか言えない、二人の女の子。

 

 ちなみにに未だに服装が、SFチックな格好のままだったり。

 

 ちなみに、二人について知っているっぽい人達は何故か二人に対する対応が二分されてる感じだった。

 

 もはやアイドルというか教祖レベルで大人気なテイルレッドちゃんに、何故か凄く引かれているテイルブラックちゃん。

 

 何があったんだろうと思ってると、テイルレッドちゃんが意を決したように立ち上がった。

 

「……よし! 自己紹介の前に変身を解く!」

 

「待つのだレッド! 絶対にややこしいことになるぞ!?」

 

 ブラックちゃんが止めるけど、レッドちゃんは首を横の振った。

 

 なんかこう、覚悟が凄く決まってる感じだ。あと悲壮な表情だった。

 

「トゥアール達がいない以上、ずっとこのままってわけにもいかないだろ。今後も話し合うんだし、この場の人達にぐらいは明かしておくべきだ……よし!」

 

 と、そこでテイルレッドちゃんは手首についているブレスに触れる。

 

 その瞬間、全身鎧型神器が消える時のように光り―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『『『『『『『……え?』』』』』』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―私達が思わず声を上げる中、そこにいたのは学生服を着た、赤龍帝さんより若いぐらいの男の子だった。

 

「……初めまして。私立陽月(ようげつ)学園高等部一年生の、観束総二(みつか そうじ)です。……テイルレッドやってます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーSide

 

 

 

 

 

 

 

 な、なんてことだ。なんてことだ。

 

 ロリっ娘レベルの女の子なヒロインの正体が、男子高校生だった、だと?

 

「すっごい技術だな、おい!?」

 

「そこ!? まず性別とかそういった案件に指摘を入れるべきじゃありませんか!?」

 

 近くにいた堕天使のお兄さんにツッコミを入れられるけど、なんで堕天使に言われるんだ。

 

「性別変換光線銃なんて作って封印処置を喰らったアザゼル先生が率いてた組織の人に言われたくないんですけど!?」

 

 それに比べればこんなもの、たいしたことじゃ……ない!

 

「ひ、引かないのか? 自分で言うのもなんだけど、男が幼女ですよ? 女の子の格好で戦ってるんですよ?」

 

 観束って奴が逆に驚いているけど、なめられたもんだ。

 

 確かに驚いたけど、そんなことで引くものかよ。俺が引く道理なんて欠片も無い。

 

 なんたってなぁ!

 

「二十四時間三百六十五日、授業でもプールでも社交パーティでも初詣でも女装してる、段ボールヴァンパイアに比べれば大した問題じゃねえ! 俺と殴り合いで模擬戦もできる自慢の後輩だぜ!」

 

「「「「「「あ、確かに」」」」」」

 

 知ってる人達がすぐ納得してくれて安心だぜ!

 

 ありがとう、ギャスパー。お前がレーティングゲームでも常に女装するおかげで、説得力が段違いだ。

 

 俺は心の中で、頼れる後輩にお礼を言った。

 

『ちなみにこんな少年だ』

 

 と、そこでアジュカ様がナイスフォロー。

 

 レーティングゲームの時の記録映像を映してくれた。それも矢印をつけてくれる分かりやすいフォロー体制。

 

「え、これマジでついてんの? え、マジで?」

 

「どんなレベルの女装趣味なんですか、オカマの権化ですか!?」

 

 なんか天然パーマの人と志村って奴が勘違いしてるな。

 

 ギャスパーの名誉の為にもそこはフォローしとかないとな。

 

「女装趣味なだけだよ。むしろ幼馴染のお姉さんを助ける為に、毎日頑張って鍛えている(おとこ)だぜ!!」

 

「赤龍帝。すいませんが話が脱線してるので戻してください」

 

 と、そこでデュリオの後ろにいる聖剣使いのお姉さんが指摘してくれた。

 

 ま、確かにそこは気を付けないとな。

 

 まずは観束の方だな。

 

 で、だ。

 

「それで観束だっけ? お前達の世界ってどんな感じなんだ?」

 

「そういえば、精神力を力に変えるとかそれをいろんな世界から奪う奴らがいるとか言ってたねー」

 

 と、堕天使側のお姉さんが俺に乗っかる形で補足してくれてる。

 

 俺はその辺、まだ分かってなかったのでちょっと助かる感じだな。

 

 と、そこでテイルブラックとかいう方も変身を解除してゴスロリ姿になった。

 

「そこに関しては妾、イースナが説明した方が早かろうて」

 

 ふむふむ、これは色々と知ることになりそうだな。

 

 なにせ異世界、それも次元違いレベルで巻き込まれた事態ってことぐらいしか分かってない。はっきり言ってちんぷんかんぷんだ。

 

 だからこそ、俺はちょっと背筋を伸ばして話を聞く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1:観束達の世界群の中に、精神をエネルギーとして運用する技術が存在した。

 

2:属性力(エレメーラ)と呼ばれるその力は、人生を捧げるレベルの趣味嗜好という瞬発力が形になる。

 

3:その属性力から生まれた精神生命体エレメリアンは、属性力を糧にする為人間からそれを奪い組織である「アルティメギル」を結成している。

 

4:観束達の世界でそれに対抗するのが、観束達が変身する「ツインテイルズ」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、基本的な部分を聞いたうえで、デュリオ達はすごい関心というか納得の表情をして俺を見た。

 

 え、なんで俺?

 

「なるほど。どうやらアザゼル元総督が提唱した「乳(パワー)」は、あながち間違ってなかったようだな」

 

「むしろ乳限定じゃない辺り、救いがあるんじゃない?」

 

 ゲオルグと、聖剣使いの女の人がそんなことと言ってくる。

 

 俺は一瞬どう答えたらいいか分からないけど、エルシアさんの方が頭を抱え始めた。

 

「……いや、技術概念無いのに、なんで次元違いの世界の異能を振るってるの、この子ー?」

 

 どういう意味ですかー!?

 




 ついに本格的に出会ってしまった、おっぱドラゴン兵藤一誠とテイルレッド御束総二。

 とりあえず、奇人変人変態との縁が尽きないイッセーがいるので、そのあたりはいつの間にかスルーとなりました。








 ……さて、どうやって巨乳属性の力をイッセーに使わせるか……。
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