暖かい目で見てください…
「よ~、霊夢!ちょっと邪魔するぜ!」
白黒の魔女風の服を着た少女、霧雨魔理沙が箒にまたがりが神社の掃除をしている少女に話しかける
「あら?魔理沙じゃない、珍しいわね。お賽銭でも入れに来たの?」
答えるのは巫女風の服を着た少女、博麗霊夢は太陽光を手で防ぎ、上を見上げて答える。
「賽銭なんか入れるわけないだろ!博麗神社に参拝客は最近来たのか??」
魔理沙がププッと笑うようなトーンで言ったため霊夢が「チッ」と舌打ちするが魔理沙には聞こえなかったようだ
「じゃあ、なによ?紅魔館に盗みに行く途中で寄っただけとか?」
「あれは盗んでない、借りてるだけだぜ」
何気ない幻想郷の日常
「暇だったから来ただけだぜ?それとなんだ、博麗神社に来るには必ず賽銭を用意しないと立ち寄ることすらできないのか?」
またも魔理沙は煽るようなトーンで話すが
「そういう事じゃないわよ、まぁ最近は異変が起きずに暇で神社の掃除くらいしかやってなかったから話し相手にでもなってあげようかしら?」
霊夢は呆れたように言うが実際のところ霊夢も異変が全く起きず暇なのだ
お互いにちょうど良かったのかもしれない
しかし、それは
「お?霊夢にしちゃ随分ノリがいいな?」
「霊夢にしちゃってどういうことよ、いやね、さっきも言ったけど本当に暇なのよ」
「暇なら仕方がないな、話し相手になってあげるのぜ」
「なぜに上から目線...」
少しやり取りをするだけでわかるが、なかなかに厄介な性格をしている魔理沙であった
「話してあげるから、早く降りてきなさい...なんか疲れたわ...」
「おう、今いくぜ~♪」
魔理沙がノリノッリで降りてくる
突如として崩れ去る
バキイイィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!
はるか上空からとてつもないほどの音が響き二人が気付いた時には
ドゴオオオォォォォンン!!!!!!!
「ふぐおっ!?」
急に上から降ってきた、いや、上に突然現れたものにより魔理沙は地面にたたきつけられる。バキッと大きな音がしたため骨が折れたのかと思い霊夢は叫んでいた。
「魔理沙!?」
急に現れたものの大きな足が魔理沙を地面に押さえつけている、幸いなことに大きな傷はないように見える。さきほどのバキッという音は箒が折れた音のようだった。だが、気を抜いている場合ではないと思い出す。
それし、霊夢は魔理沙からその上にいるものえと意識を向ける、少し灰色がかかった赤色の鱗や甲殻、嵐に巻き込まれたような傷が多く見え、黒い眼球に赤い瞳孔をした鋭い目、模様が入った翼膜。
霊夢は知る由もないが、
それは紛れもない、火竜 ヌシリオレウス だった。
「へぇ…これは新しい異変かしら?人でもない竜が入ってくるなんて珍しいわね、魔理沙を放してくれる?。」
ヌシリオレウスは目線を自分が足で押さえつけている人間から、もう一人いる人間に目をやる。その目には混乱・憎悪、そして恐怖が混じった目をしていた。しかし、霊夢はそれに気付く様子もないようだ。
ヌシリオレウスは憎悪、恐怖、怒りを周囲に伝染されるような咆哮をあげる。
「グギャヤアアアアアアアァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
「「くっ!?」」
大きすぎる咆哮に魔理沙も霊夢も思わず手で耳をふさいでしまった。おそらく、塞いでいなければ鼓膜が破れるまではいかないもののかなりのダメージを負うことが考えられた。そこまで考えて動いたわけではないため、二人とも自然と腕が動いていたのだ。
「グルルルルルル…」
ヌシリオレウスは小さく、しかし、よく聞こえるように唸る。まるで、自分が感じている恐怖を理解させないように
「…。やろうって事かしら。いや、私を敵として見てるのかしら…。この幻想郷のルールをしばいて教えてあげるわよ。」
「グオオオ…」
ヌシリオレウスは霊夢がいる方向に魔理沙を蹴り飛ばし戦闘態勢に入る。それに合わさり霊夢もお札などを準備していた。
さっと蹴り飛ばされた魔理沙に目を向けるが、変なところに当たったようで完全にのびていた。魔理沙を蹴り飛ばしたのはおそらく餌と認識しているためだろうか、逆にこちらのことはやはり敵、しかもかなりの脅威として見ているようだ。
さっき魔理沙を地面にたたきつけたことからもかなり力が強いのはわかるがどんな攻撃をしてくるのかわからない。霊夢もヌシリオレウスを相当警戒しているようだ。
ゴォッ!!
ヌシリオレウスは最初から火球を吐き出す。モンスターハンターの世界では当たり前だったが、幻想郷ではそうでもないため。霊夢は大きく驚いてしまった。
「火ィ!?」
驚いて少し反応が遅れてしまったがギリギリで火球を回避する、ヌシリオレウスは転がってよけないのを少し不思議に思っていた。
「見た目のまんま竜って感じなのね…。少し驚いたわ」
そうして、戦いは始まった。
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場所は博麗神社から少し離れた林
そこに一人、いや一体…?が横たわっていた。見たところただ眠っているようにようだ。
「ン…?ココハドコカシラ…?」
急にハッのような感じで目を覚ました、外見は博麗霊夢に酷似しているが黒い眼球に赤い瞳孔、博麗霊夢の巫女風の服の白い部分は黒くなっており、髪はボサボサ。そして鮮血のような真っ赤なマフラー、黄色いブーツ。博麗霊夢よりも一回り大きい身長。
「ゲンソウキョウ?デモ、ハクレイダイケッカイハ、コワレタハズ。」
自分がいた場所は幻想郷であり、既に博麗大結界が壊れ、幻想郷の者たちが現代入りしてしまった世界。そのため幻想郷にいることはおかしいと、考えた
「ソレニ、ワタシハ…アイツヲコロスタメニ、マリサトトモニシンダハズ…。」
少し考えこみ、可能性としてあり得るものを声に出し確認する
「ツマリ…カコ?イヤ、ベツセカイ?」
しかし自問自答を繰り返しても意味はないと分かったようで、立ち上がり真っ黒な長い祓い棒を持ち歩み始める
「ソウネ…。ヒトザトトカモイイケド…ハクレイジンジャ二イキマスカネ」
「モシ、カコダトシタラ…
晴天の空を見上げ、瞳孔が無くなり真っ黒になった目から黒い液体を流しながら宇宙怪獣はつぶやく
そして巫女型宇宙怪獣は動き始めた。
ちょっと短めですが、一話このペースで行きたいと思います。
次回は主火竜の狩猟とレイム(怪獣)との出会いです。
ヌシリオレウスさんが霊夢さんを異様に警戒しているのは昔巫女装束を着たハンターに狩られる寸前まで追いやられたためです。
レイム(怪獣)さんが目から液体を流すのは完全な独自設定です。こいドキにそんな描写はなかった…