プロヒーロー御用達の町工場   作:エドモンド橋本

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閑話 ヒーロー握手会②

 

 

 

 

 クラストブース

 

 「あ、あの」

 

 「おおおおおお!!!いつも応援してくれてありがとう!!!!必ず君の声援を力に変えてみせよう!!!ありがとうありがとう!!!!」

 

 ほとんど人の話を聞かずに握手した手をブンブン振るクラスト。そのまま彼との握手は終わった。

 

 「暑苦しい人だったな」

 

 「それが良いんだよ。クラストはね」

 

 「ん〜、まあそれもそうか?」

 

 「ああいう暑いヒーロー程、長く現役でいてほしいな」

 

 「確かに、それじゃ次どこいく?」

 

 

 

 

 

 シシド&ギャングオルカブース

 

 「うおおおおい!!!磁牧!!!お前俺と握手してえよなあ!!??」

 

 「磁牧よ、私の元に来い。こんな奴よりも順位が上の俺と握手がしたいよなぁ?」

 

 ブースから飛び出して来る勢いで俺を呼ぶシシドとギャングオルカ。ここの運営はアホなんか?何でこの2人のブースを隣設したんだよ。

 

 「いや、あの、お二人共握手しますんで」

 

 「なら俺が先にしてやろう!!!」

 

 「いや私が先だ!!!」

 

 もはや俺を見ずにブースから飛び出して取っ組み合う2人。

 

 「お前いつからこんなに人気になったんだ?」

 

 「違う違う。この人達俺を自分らの戦いに巻き込んでるだけなのよ。次行こう」

 

 

 

 

 

 ファットガムブース

 

 何故かやけに良い匂い、と言うかソースの匂い漂うブース。そこに立っているのは愛らしいフォルムに似合わず武闘派なヒーロー。

 

 「おう鋼星!たこ焼き食ってくか!?」

 

 「ファットガム、これ握手会でしょ?何でたこ焼き焼いてるんですか?」

 

 もはや屋台になっているファットガムブース。器用にたこ焼きをひっくり返していくファットガムは、俺を見てニコッと笑った。

 

 「握手だけってのも寂しいしなあ、どうせなら腹満たして欲しいやん。応援してくれてる人らにこっちも感謝の気持ち伝えたいやん。ほれ、ファットさん特製たこ焼きやで!鋼星いつもありがとな!」

 

 思わず元気になるファットガムの笑顔。スッと目の前に差し出されたたこ焼きを受け取ってしまう。いつも食べてるファットガムが、ファンの為に作ったもの。貰わないわけにはいかない。

 

 「頂きます。……あふ!あふぁ、ん、美味い!」

 

 「そら良かったわ!」

 

 結局握手は最後に一瞬交わしただけとなったが、ファットガムらしさが見れて良かった。

 

 「クラスト、シシド、ギャングオルカ、ファットガム。そろそろ女性ヒーローのブース行きたいな」

 

 「男性ヒーローの中でも熱血タイプばっかだったしな」

 

 

 

 

 プッシーキャッツ

 

 「煌めく眼でロックオン!!」

 

 「猫の手 手助けやって来る!!」

 

 「どこからともなくやって来る…」

 

 「キュートにキャットにスティンガー!!」

 

 「「「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!!」」」」

 

 「それ全員にやってたら疲れません?」

 

 「元も子もないこと言うなあ!!」

 

 人気ヒーローチームプッシーキャッツのブース。一度に4人と握手が出来るのはお得、なのか?

 

 「以前はすまんかったな鋼星」

 

 「もう気にしてないっす。もうアポなしとかそんなレベルじゃないヒーローが増えてるんで」

 

 当時アポなしは非常識だとか言ってたけど、ジーンズ作れとか言う頭おかしいヒーローがいるくらいだからな。それにしても、あの暑い男性ヒーローの後だと。

 

 「みなさん美人ですよね」

 

 「「「え?」」」

 

 「む?」

 

 あ、ごめん違う。虎さんはちょっと違うのよ。渋カッコいい系なの。綺麗とはまたちょっと違う感じかな?

 

 「ちょ、何よ急に!ま、まあ、確かに?私達ってほら、ビジュアルとか」

 

 「30過ぎには見えないですね」

 

 「このガキいいいいい!!!!」

 

 ヤバい結構な地雷踏んだ。ブースから飛び出して追いかけて来るピクシーボブ。逃げ回ろうにも、プロヒーローに適うはずもなく、すぐに組み伏せられる。

 

 「アンタ完全にライン超えたわね!!」

 

 「すんませんすんません!ほんと悪いと思ってるんで勘弁して下さい」

 

 どんどん鬼の形相で顔を近づけて来るピクシーボブはもはやヒーローには見えない。ヒーローを敵にしてしまった俺って罪に問われるのだろうか?

 

 「責任とんなさいよ!せ・き・に・ん!!」

 

 「何すりゃ良いんすか?」

 

 「え?そ、それは、ほら、あれよ。ちょ!何で私から言わせんのよ!」

 

 「へぶらあ!!」

 

 急にモジモジしたかと思ったらだいぶ鋭いビンタかまして来やがった。何なんだよこの人。

 

 「まあ、でも、アンタがそういう感じなら、私が言っても」

 

 「怖い怖い怖い!!やめて!!!何か引き返せないとこに行こうとしてるから!!!」

 

 顔を赤くしてヤバい目をし始めたピクシーボブが、顔ギリギリまだ近付いてきたが、寸前でフッと俺の上からいなくなった。

 

 「許してやれピクシーボブ」

 

 「助かったよ虎さん」

 

 「でも今回は鋼星が悪いわよ。私も結構傷ついたし」

 

 安心感から力が抜けてそのまま大の字にフロアに寝転がる俺の側に腰を下ろすマンダレイ。ピクシーボブとは違う大人の魅力を見せる彼女は、そういう類の根強いファンが結構いる。俺も学生時代に出会った時、かなり衝撃を受けた人だ。その衝撃から、何故か彼女にあまり逆らえなくなった。

 

 「はあ、マジですみません」

 

 「うん、分かればよろしい」

 

 「鋼星もまだまだガキンチョだにゃ〜」

 

 ケタケタと笑うラグドールにも、今回ばかりは言い返せない。黒瀬さんからも言われたが、デリカシーがないってのは自覚できない分怖いな。

 

 

 

 

 

 

 エッジショットブース

 

 「随分疲れ切った様子だな」

 

 「エッジショットさんの雰囲気がめっちゃ落ち着きます」

 

 あの後結局、4人とそれぞれ別で遊びに行く事でその場は落ち着いた。瀕死状態の俺を見て竜也が困惑していたが、事情を話したらお前が悪いと一蹴された。まあ事実だから受け入れますけど。

 

 「社会人になれど、お前のコミュニケーション能力の低さは何とも言えぬものだな。学生の頃よりもマシにはなった様に見えて、偽っているのみ」

 

 「返す言葉もありません」

 

 忍者ヒーロー《エッジショット》。彼は、俺をこのまま卒業させるわけにはいかないと感じた雄英教師陣が考えた《磁牧鋼星矯正プロジェクト》に呼ばれたヒーロー2人の内の1人である。謂わば師匠に当たる人。

 

 「だが成長も感じる。初対面の人間にいきなり閃光弾投げなくなったしな」

 

 「恐縮です」

 

 成長していると言われるのは嬉しいものだな。

 

 「鋼星、変わろうとする必要はない。譲れないものを軸に置け。そうすれば自ずと、芯のある人間になる。まあ、既にお前は出来上がりつつあるがな」

 

 流石は尊敬している方の師匠。言葉に重みがある。こういうカッコいい人になりたいものだ。

 

 「精進しなさい」

 

 「頑張ります」

 

 エッジショットとの握手は非常に心が軽くなった。

 

 

 

 

 ベストジーニストブース

 

 「久しいね、鋼星」

 

 「あ、はい」

 

 来ました尊敬出来ない方の師匠。尊敬出来るのはヒーローとしての実力と実績、ビジュアルのみ。かっこいいとは思うが言ってる事の大半が分からないし、無理難題を押し付けて来るから尊敬出来ません。

 

 「ふむ、その様子だとエッジショットの元に行った後の様だな」

 

 「ええ、有意義な時間でした」

 

 「では私との時間も有意義なものにしよう」

 

 それはあんた次第だよ。と言ったらこの服が一気に俺を殺す兵器に変わってしまう為そこはお口チャック。

 

 「エッジショットは君に甘いところがある。私はそうはいかない。既に卒業していようと、君の矯正はまだ完了していないからね」

 

 この人はまともそうに見えてまともじゃない。スマホの持ち方変だし、ジーンズ作れとか言って来るし、あと単純に厳しい。好きだけど苦手だ。

 

 「さて恐らくだが、君はエッジショットから成長していると褒められたのではないかな?」

 

 「お!分かります?いやあ〜、昔みたいに初対面の人に閃光弾投げなくなったって褒められ」

 

 「常人はそもそも閃光弾を投げたりはしない」

 

 グサッと胸に突き刺さったのは、俺の大嫌いな正論という槍。

 

 「そして恐らくだが、エッジショットはこうも言ったはずだ。譲れないものを軸に置け、とね」

 

 「何すか?打ち合わせでもしたんですか?」

 

 「彼とは付き合いが長い。そして共に君を見て来たからわかる」

 

 淡々と語る姿は、ヒーロー活動をしているジーニストそのもの。この空気は苦手なんだよな。ヒーローとしての風格を見せられると、自分が小さく見えてしまう。

 

 「しかし君はまだ、自分にとって譲れないものが何なのか、見えていないのではないか?」

 

 「……」

 

 「君は器用なようで不器用だ。色々見えているようで盲目だ」

 

 マシンガンの様に突き刺さりまくる言葉の数々。正直耳を塞ぎたい。とっととこのブースから逃げたい。

 

 「成長は、受け入れる事から始まる。私は君にそう教えたはずだが?」

 

 「やっぱ俺、あんた苦手です」

 

 「私は好きだよ。君の様に矯正しがいのある者はね」

 

 色っぽく目を細めるジーニスト。女性ならこれで落ちるんだろうな。でも俺には気味が悪くて仕方がねえ。

 

 「今後もより良い関係を築いていこう」

 

 「勘弁してほしいんすけど」

 

 爽やかな笑みとはかけ離れた力強い握手。この人からは逃げられない。昔からそういう人だった。

 

 

 

 

 

 

 

 ホークスブース

 

 「……応援してます」

 

 「今日来てくれたファンの中で1番テンション低いね」

 

 No.3ヒーロー《ホークス》。あの速すぎる男が今目の前にいる。そして彼の言う通り、俺は今かなりテンションが低い。

 

 「すみません、さっきまでちょっと色々あって」

 

 ジーニストとの握手のせいでテンションダダ下がり、というかあの人と話すと疲れるんだよ。最後に人気トップのオールマイトと、支持率の高いホークスのブースに並ぼうって話になったから来たが、俺別にホークスそんな好きでもないからな。なんか不気味なんだよな。裏を感じるというか。

 

 「ん〜、しょうがない、特別だよ?」

 

 「え?」

 

 「スマホ借りるよ」

 

 「は?ちょ、何」

 

 身を乗り出して来たホークスは素早い手つきで俺のスマホをポケットから抜き取る。速すぎて見えなかった。そのまま俺の肩を引き寄せて来るが、もはや何がしたいのか分からず混乱してしまう。

 

 「はい、笑って」

 

 「んあ?」

 

 思わず間抜けな声が漏れた瞬間、パシャリとシャッター音が聞こえた。混乱していた頭もようやく状況を理解した。

 

 「え、これ、良いの?」

 

 「言ったでしょ?特別です。俺も磁牧さんの事気になってたので!」

 

 「あ、知ってたんですね」

 

 ニコッと笑うホークスは穏やかで、優しい人そのものだったが、急に雰囲気が変わった。

 

 「人気ですよね。ジーニストさんやエッジショットさんがよく話してますし、ミルコさんが自分のサイドキックだって自慢してますからね。何よりあのエンデヴァーさんが気にかけている人。気にならないわけ無いですよね」

 

 「まあ、はい」

 

 ミルコのは嘘だよって言いたい。でも言えない。何故なら目が怖すぎる。完全に猛禽類の目だ。やっぱトップヒーローの連中は目付きだけで人を黙らせる事が出来るんだな。凄えけど怖えのよ。

 

 「これから宜しくお願いしますね。磁牧さん」

 

 「え、ええ、宜しく」

 

 ツーショットとかしてくれたし、好意的なのかもしれないが、何か根っこの部分が見えないな。どれが本心でどれが嘘なのか。まあ、正直そこまで深く関わる事も無いと思うが。

 

 

 

 

 

 

 エンデヴァーブース

 

 「……」

 

 「……」

 

 何故かガラ空きのエンデヴァーブース。さっきまでは結構人が並んでた気がするが、竜也曰くその時は炎のサイドキッカーズがエンデヴァーの隣に居たようだ。

 

 「……」

 

 「……」

 

 「オールマイトと握手して帰るか」

 

 「そうしよう」

 

 「磁牧いいいいいいいい!!!!!」

 

 うっさ。おっさんうっさ。何かやけに見て来るなとは思ったけど、何なんだよマジで。

 

 「ふっ、来い。この俺が握手してやろう」

 

 「結構です」

 

 「……」

 

 会場の気温が上がった。というよりも目の前のおっさんの纏う炎がデカくなった。

 

 「来い」

 

 「握手を強要するヒーローっているんですね」

 

 何が悲しくてこの人と握手せねばならんのだ。まあとっとと終わらせてしまえばいいか。

 

 「応援してまーす。頑張ってくださーい」

 

 「……」

 

 「いや、あの、もういいんで、離してもらって」

 

 何で離さないのこの人?怖いんだけど。段々手が熱くなって来たんだけど。このまま火葬されたりしないよね?

 

 「以前聞きそびれたがお前、冬美とはそういった関」

 

 「お疲れ様でした!!!」

 

 バレない範囲でエンデヴァーの手に磁力付与し、反発により無理矢理手を引き離す。その勢いのまま走ってブースから逃げ出す。

 

 「お前、エンデヴァーに何したんだよ」

 

 「何もしてない。今日はマジで何もしてない」

 

 よくよく考えてみると、一応互いに成人してるし、そういう話になっても不思議じゃねえか。

 

 

 

 

 ミルコブース

 

 「遅えよ!!もう少しで迎えに行くとこだった!!」

 

 「何であんたが迎えに来るんだよ」

 

 「遅いからだよ!!」

 

 先程まで退屈そうにしてたミルコが耳をピン!と立てながら声を荒げる。正直オールマイトのとこ行って帰ろうと思ったが、恐らく俺が握手会に来てるなんて他のヒーローの口から耳に入るのも不思議じゃない。後で殺されるなら今会っておいた方が良いだろうと判断した。

 

 「まあ良いぜ。とにかく、やろう!」

 

 「たかが握手で何をそんな、って、え?」

 

 握手をする人間は、本来手を差し出すもの。しかし、ミルコはしゃがみ込み、机に肘を立てて待機している。

 

 「これってさ」

 

 「あ?腕相撲、知らねえの?」

 

 「知ってるよ!そうじゃなくて!」

 

 ファットガムのたこ焼き焼いてるのは理由があるから良いにしても、何故に腕相撲??

 

 「敵蹴っ飛ばす時間割いてやってんだからよお。楽しめるものがないとなあ?ま、今んとこ全勝だけどな」

 

 「でしょうね」

 

 ミルコに腕相撲に勝てる一般人いたら俺じゃなくてそいつサイドキックに誘った方が良いよ。

 

 「私が勝ったらお前はサイドキックになる。良いな?」

 

 「ヤダよ」

 

 ただの契約の儀じゃねえか。そんな出来レースやってられねえよ。

 

 「大体さあ、あんた群れるの嫌うタイプじゃん。だからサイドキック取らないって話だったのに、何がどうしてこんな」

 

 やりたくないですアピール全開でブツブツ言ってると、無理矢理手を掴まれ、強制的に腕相撲の姿勢を取らされた。いきなりだったから肘思いっきしぶつけて痛えんだけど。

 

 「鋼星が勝てば、私を好きにして良いぜ」

 

 「しねえよ。てかまず勝てねえし」

 

 うん。好きにして良いって何?頭ん中やましい事しか浮かばねえけど。

 

 「最近書類仕事が溜まって来て面倒なんだよ。活動報告の届出がどうだのってな。これ以上警察連中から睨まれる前に、そろそろ本腰入れてサイドキックを雇わねえとなあ?鋼星」

 

 「俺じゃなくても良いのでは?」

 

 「お前が良いんだよ。言わせんなって」

 

 「光栄だねー。でも、無理」

 

 ギュッと手に力が入る。口角の上がるミルコの姿は、敵との戦闘時と同じものだった。

 

 「Ready?GO!!!」

 

 

 

 

 

 オールマイトブース

 

 「負傷者が来たーー!!!」

 

 ズタボロ雑巾のまま、オールマイトの前に出ると、仰け反りながら叫ばれた。平和の象徴に引かれるって結構すごいのでは?列に並んでた時もかなり変な目で見られたしな。因みにミルコとの賭けに関しては、俺の負けも負けだが、サイドキックにはならずに済んだ。ただ今度また飯作りに行く羽目になったけど。

 

 「ミルコのブースの方から大きな音が聞こえたと思ったが、もしかして」

 

 「はい、俺がミルコに潰された音です」

 

 「ええぇ」

 

 ドン引きじゃん。オールマイトドン引きじゃん。

 

 「磁牧君気を付けなさいよ。嫌ならNO!と言わないと」

 

 「言ってこれなんですけど、ん?あれ、俺の名前」

 

 「HAHAHAHA!!体育祭の時に会ってるからね!それに13号君やイレイザーから聞いているよ。雄英出身のヤバい子ってね!!」

 

 「いや語彙力。一周回ってヤバい子で落ち着いたのかな?」

 

 散々生徒に向けた言葉とは思えないものをぶつけて来たくせに、今になってヤバい子て。

 

 「何か凄い発明して来たんでしょ?聞かせて聞かせて!」

 

 乙女か!可愛らしい聞き方をして来るが、厳ついから可愛くない。しかし俺の発明に興味があるのなら教えてあげよう。

 

 「仕方ないですね〜」

 

 かつて俺が発明したものについて熱弁することにした。

 透明人間を見つける為のゴーグル。透明人間が雄英を歩いていなかった為、まだ見つけられていないだけなのだが、教師陣はゴミ扱いしている。見る目のない人達だ。因みに他意はないが透視ゴーグルを複製しようとした際に、どこから情報が漏れたのか、設計図から材料から全て黒瀬さんによって塵にされた。

 次に個性の限界を測定出来る装置。対象の人間の持つ個性がどういったものなのか。発動型、変形型、異形型、どこに分類されるものか。そしてその個性は伸ばし続ければどこまで可能になるのか。俺の磁力が、そもそも鉄屑を寄せ付ける程度のものだったが、磁力付与が可能で、レールガンも撃てることが分かり、この発明が成功であると証明された。因みに個性を強化する機能を追加しようとしたところで、教師陣に没収された。

 そして、文化祭の時に作った、巨大ロボ。仮想敵380体分を利用して作成したそのロボの名は、宇宙超人《ガンダゲリオンZ》。破壊力は神話レベル。ウチに置けないので、今も雄英の開発室の隠し地下倉庫に眠っている。

 

 「え、何それ怖」

 

 「めっちゃ引くじゃん。興味持ったのオールマイトじゃないですか」

 

 「HAHAHAHA!!しかし聞いてた以上の技術力だねえ磁牧君」

 

 ヤバい。あのオールマイトが俺を褒めている。リューキュウ単推しではあるが、何というかオールマイトってやっぱ別格だし、これはこれで嬉しい。

 

 「好奇心、行動力、応用力。それらは、母親譲りかな?」

 

 「え?」

 

 「磁牧君、君にはいずれ私のサポートアイテムを作ってもらう事になるかもしれない。その時はよろしく頼むよ」

 

 「あ、はい。ん?いや、え?オールマイトがサポートアイテムを使ってたのってかなり昔に数回程で、自身の戦闘スタイルに合わず、やめたはずでは?」

 

 サポートアイテムを使わないヒーローは、近距離肉弾戦を好む者が多い。防御用のアイテムを身につけるヒーローも居るが、オールマイトの場合、その異次元のパワーに耐えられず破損したはずだ。

 

 「よく知っているね。だが、頼むことになる筈さ、そう遠くないうちにね」

 

 「いや、まあ、喜んでお受けしますが」

 

 ウチじゃなくても、オールマイトなら日本最高峰の技術で作って貰えると思うが。

 

 「HAHAHAHA!!そろそろ時間だね!!では磁牧君、また会おう」

 

 「あ、はい。また」

 

 平和の象徴との握手は、物凄く光栄で高揚したが、同時に悲哀的でどこか寂しく感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「疲れた」

 

 「なんていうか、1日の情報量じゃないよな」

 

 帰りの竜也との会話は少なく、特に問題を起こしてないとして説教される事もなかった。しかし、数時間後にSNSにて、ピクシーボブに組み敷かれ、エンデヴァーの豪炎を前に立ち、ミルコに叩きのめされる俺の画像が出回る事になる。

 

 

 






主人公から見たプロヒーロー

クラスト→暑苦しいけど実績のあるヒーロー

シシド→カッコいいけど喧嘩っ早くてめんどくさい

ギャングオルカ→カッコいいけど変なとこでスイッチが入ってめんどくさい

ファットガム→気の良い兄ちゃん

マンダレイ→逆らえないお姉さん

ラグドール→ちょっかいかけて来る姉ちゃん

虎→面倒見のいい兄貴分

ピクシーボブ→扱いの難しい先輩

エッジショット→尊敬する師匠

ベストジーニスト→尊敬してない師匠

ホークス→イケメン

エンデヴァー→めんどくせぇおっさん

ミルコ→迫って来るトラウマ

オールマイト→平和の象徴

閑話アンケート2

  • 13号の特別授業
  • ミルコとチームアップ
  • リューキュウの1日ボディガード
  • 冬美と買い物
  • ファットガムと食べ歩き
  • エッジショットと忍者屋敷
  • ベストジーニストによるヘアメイク
  • ホークスと空中デート
  • エンデヴァーとサウナ
  • オールマイトとお昼ご飯
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