(仮タイトル)ウマ娘として生まれましたので   作:強炭酸スイ

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特殊タグの練習用です。
内容についてはあまり深く考えないでください。


1話

 

──何も罪を犯していないのならば天国に行けるなどとナイーブな考えは捨てろ。

 

気が付けば俺はコロリと死んでいた。

真面目に、日々の仕事をこなし生活を営んでいた筈である。

 

死んだ俺はやたらとイケボな死神に導かれた先は、そこは地獄にあると聞く生前の罪を裁く法廷であった。

裁判とは閻魔様の前、天秤で生前の罪の重さを測る古風な行いであり、俺の魂と罪の重さは、秤は釣り合っていた。

ならば天国に行けるのですか、と閻魔様に聞けば両親より早くに死ぬ親不孝者には、

 

「判決!有罪!罪状は童貞罪っ!」

 

「い、異議あり!意味わからんだろ、なんだよ童貞罪って!?」

「よろしい。童貞罪とは──人を愛する事を知らず、また人に愛される事も知らず、ただ己の快楽を享受し、伴侶を得ず、子を生み育む力がありながらも成そうともせずに、挙句実の両親よりも先に死ぬ親不孝者への――罰と知れ!」

 

手にした笏をパチンと叩いてこちらを睨むロリ閻魔様。

 

「それとも何か申し開きがあるとも?」

「しかしだね、わたしの貞操はケモ耳尻尾の生えたおっぱいおっきくて旦那様専用どすけべエチエチなお嫁さんの為に取ってあるのだから」

「よくしゃべるっ!」

 

めちゃくちゃ怒られた。

ちなみに件の閻魔様は平な胸平(たいらなむねひら)だった。おのれ胸元の減氏(むなもとのげんじ)め、俺は平の胸盛(たいらのむねもり)だぞ!

 

「こほん。昨今はお前のような輩が増え、我々は大いに困っているぞ。輪廻の時まで地獄にて魂を磨くとよい」

「ははーっ」

 

厳正な判断を下す閻魔様の判決である。

不服はなかった、大方その通りであると認識していた。

 

 

 

「なあ、兄ちゃん。その元気出せよ。来世はきっと良いことあるぜ…多分だけどよ

「シモ以外で困った事があれば相談にのるぜ。きっと力になれるぜ」

 

「チクショー!ウルセーやい!こちとら出会いもなければ安い給料でこき使われてた身分なんじゃーっ!エッチなゲームとすけべなプラモ作りが俺の生きる糧だったんだよォーー!!」

 

地獄への道すがら、脱走防止と道案内を兼ねて両脇を固める鬼の皆様と暇つぶしにしりとりをしていたらどんな刑罰を受けたんだと聞かれたから正直に答えたら慰めれてしまった件。

なけるぜ…。

 

獄中生活は賽の河原RTAをしたり、インドの修行僧も顔真っ青な苦行をしたり修羅界の先達たちと肉体言語による異文化コミュニケーション*1したりと、まあそれは別の機会にでも話そう。

何とか無事に輪廻転生までの長い期間をお勤めしたのである。

 

 

 

さて、ほんぎゃあと生まれ変わり*2早幾年。

今世もまた人種族に生まれたのであった。やったぜ。

いや、もしかしたらおれが認知していないだけで畜生道とかを経由したかもしれんがおれの認識上は1回である。

転生先の世界もwarhammer40kとか女神転生シリーズとかニーア世界みたいな転生先自体が罰ゲームな世界(ところ)ではなく、前世の地球とさほど変わらぬ平和な世界だった。

 

感謝・・・・っ! 圧倒的感謝・・・・っ!

 

一つ異なる点をあげれば、この地球には人間以外にも共に歩む種族が存在するのだ。

その名はウマ娘!

ウマ娘とはその名前の通り馬の尻尾と耳が生えた女性のみ種族であり、聞けば皆、麗しい容姿なのだという。

人類のよき隣人として、この世界には存在しない馬のかわりに共に歴史を歩んできたのである。

 

 

ケモ耳ッ!尻尾ッ!!女の子ッ!!!

 

ありがとう つるぺたロリ閻魔様 本当に………

 

本当に……「ありがとう」…

 

それしか言う言葉がみつからない…

 

ありがとう

 

 

何故そのような事を言うと何を隠そう、おれ自身がそのウマ娘とやらなのである。

ちなみにおれの両親は共に人間である。

 

基本的に母親がウマ娘の場合、娘にウマ娘が生まれるという。

両親ともに只人からでもウマ娘の子供が生まれる場合*3もあるが、あまり事例がないと聞く。

 

……なるほど、これはあれか、閻魔様にケモ耳尻尾の生えたどすけべエチエチなお嫁さんと言ったのがまずかったのか。

 

(お嫁さんに)おまえが、なるんだよっていうやつに違いない。

どうしてこうなった…。

 

 

さらにおれが通っている保育園の担当の先生が件のウマ娘である。

先生の名前はちょっとキラキラネームといいますか、なかなか常人寄りの感性のおれには理解し難い感性のものである。

しかも困った事にウマ娘という種族が全体的にみょうちきりんな――カタカナで擬音とか固有名詞に会社名みたい物やら何やらが入り混じった名前ばかりである。

 

なお、おれの名前は普通の女の子の名前である。

聞けば生まれてくる子供が普通に只人であると思っていたのだ。両親共に只人なら仕方がないね。

ウマ娘らしい名前を思いつかなかったともいう。

 

ウマ娘は容姿端麗との前評判の通り実際、先生はかなりの美人である。*4

艶やかな長い黒髪――やんちゃな子供に引っ張られないように結ってある――で柔らかな笑顔。そして通常の人間にはないウマ耳と尻尾、アクセントだろうかキラリと光る左耳の飾りもよく似合う。

 

 

チチ×シリ×フトモモ×高身長=圧倒的エッッッッッッッッの暴力。

エプロン越しにもわかるお乳たわわ。あふれる母性。

 

ウワーッ! 性癖が破壊されちまう!

 

大丈夫? FANZA(エッチなソシャゲ)世界出身だったりしない?

本当に現代日本の方!?

 

 

「せんせい、おはようございまーす」

「――ちゃんも今日も元気で、おはようございますね~」

 

我が母上殿に連れられ、毎朝の登園時に挨拶をすれば、

件の先生は喜怒哀楽の様々な感情にあわせて耳と尻尾が揺れ動く。しかも脳波コントロールできる!

 

幼少期からこれとかお兄さん許して、情緒壊れちゃ~う!!*5

 

 

小さな幼子にとって学校の先生や親しい間柄の大人の女性をお母さんと呼んでしまうことはよく多々ある。

これが何を意味するかと言えば、同じグループの子が、件の先生を間違えてお母さんと呼んでしまったのだ。

 

「あのね――おかあさん、あわわ、せんせい」

「あらあら」

 

言い間違えて恥ずかしがる園児。

 

だが、過ちを気に病むことはない。ただ認めて、次の糧にすればいい。それが、子供の特権だ。

 

おれは倫理観を捨てるぞ!ジョジョ―!

先生に正面から抱き着くことでなぁ!

 

「ママーッ!!」

「はーい、ママですよー」

 

膝立ちで柔らかな笑みと共に両手を広げ、ハグをしてくれた。

園児のちびっ子ボディならば当然それが顔面に直撃するわけで――。

 

ギュ、むにゅ。やわ、あったか、ふわふわ、お、おぱ――。

 

大きすぎる…修正が必要だ…。

言葉は不要か…。

 

体はおっぱいを求める。

 

 

これからも保育園に行くのが楽しみです。

家の中と家の外とでダブルにママ味を感じて、これには赤いひともにっこりである。

 

 

 

よく晴れた日曜日の朝、おれはテレビの前にかじりついていた。

女児向けのアニメのプリファイシリーズや変身ヒーロー枠のキャロットマン──ウマ娘が存在する影響か実写特撮番組のクオリティがまじヤバい──いわゆるところの日朝キッズタイムを存分に楽しんでいたのだ。

 

「きゃろっとまん、がんがえー」

「頑張れー」

 

テレビの向こうの変身ヒーローを父上殿、母上殿と共に幼児的に応援し、見終わると

宇宙人で捕獲の有名な写真の如くに両手を引っ張られて両親に連れられて近所の公園へと行くのであった。

 

件の公園は本格的なスポーツをするには狭いが、キャッチボールやウォーキングなどでリラクゼーションをするには適したほどほどの広さである。

実際にボール遊びに興じる者たちもいれば犬を引き連れ散歩する者もいる。

 

 

とても平和な光景であった。*6

おれをこの世界に生み落としてくれた父上殿と母上殿にはもはや感謝の念しかない。

 

おれよりも少し歳下のウマ娘の幼子が芝の上を走り回り、楽しそうにカラカラと笑う姿。

そんな女児を慈愛に満ちた眼差しの母親。

 

うーむ眼福眼福。

 

背後から迫る気配が一つ。

それをおれは軽やかに避ける。*7

 

おれと同じくらいの背丈の男児が一人サイバイマンにやられたヤムチャの如く芝上に斃れ伏している。

 

「ふふっ、おれをとらえるにはまだまだちからふそくのようだな」

「ぇあ、やめ、やめ、うぁぇ」

 

近づくと首と脇をくすぐる。

おれの攻撃に、くすぐったさに、身を捩り逃れようとするがマウントを取られているため無理な話である。

 

 

「ふはは、こわかろう、おそろしかろう。じぶんのむりょくさをうらむがいい」

 

こやつはおれと同じ保育園に通う近所に住むジャリ餓鬼である。

おれが一人称をおれと言う事に意を唱えたり、おれや他の子に、先生の尻尾を引っ張ったりと、どうやら気になる異性にいたずらをすることで興味引いて貰おうと考えているようである。

 

クソ、けしからん。

おれだって愉しみたいのを我慢しているのだぞ!

 

「ふぅっー…゛っっ……!、…゛ふぅう゛うー…゛゛……っ…っっ…゛!、゛」

 

くすぐり攻撃を心ゆくまで堪能してから放してやると半分泣きながらこっちを睨んできた。

さて、この世界は只人も容姿端麗なウマ娘と交わっているため、総じて顔面偏差値がみな高めである。

 

「は……ぁっっっ、…゛はぁっぁ…っ、……゛ゆ…゛!るっっ゛っ!さ…っっ!なあいぞぉっっ」

 

ジャリ餓鬼とは言え、整って容姿のショタが頬を赤くさせ、衣類を乱し、息も絶え絶えな様子。

その姿、まるで事案。

 

うーん、これはいけない扉を開きかねないな…。

 

 

 

*1
既に死んでいるからもう死なないという謎理論である。

*2
本来ならば転生する時に前世の記憶は消える筈であったが奇しくも地獄の経験が一種の修行であったため記憶を持ち越してしまったのである。夢の中でお前も行者や識者にならないかと先達に誘われたが、先ずは幸せを掴んでからにしますと辞退しているのである。

*3
多くの場合、母体が只人だと胎児の発育に必要となる栄養が不足し未熟児になりがちである。医療の進んだ現在であれば兎も角、昔は母子共に死に至る可能性が高かった。

*4
君たちは彼女の容姿をアズールレーンのケモ桜の大戦艦クラスだと思ってもいいし、ラストオリジンのバイオロイドだと思ってもいい。

*5
このようにして脳を破壊された児童たちがトレーナーを目指し、行く行くはウマ娘の伴侶を得るのである。これは種の存続にヒト雄を必要とするウマ娘たちにとってある種の生存戦略ともいえるだろう。

*6
なお比較対象が本物の地獄の為、戦地でも同じ事をいいます。

*7
皆川亮二の漫画『スプリガン』の朧や『アームズ』の単身赴任のサラリーマン染みた動きである。なお只人である両親はウマ娘ならばそれぐらい出来る物だと思ったいる。




BINGでミクさんと戯れてたら駄犬にBANされた腹いせです。
やる気が続く限り。
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