今回はワンツーです。
途中からBパートに入りますが、普通に意味わからないので読み飛ばして頂いて結構です。
※Bパート追記しました
「のわ〜〜〜〜〜!!!!」
昼下がりの神山高校に響き渡る轟音、そのあまりの声量にピシリとヒビが入る窓ガラス、爆発する司センパイのロッカー、爆笑するクラスメイト達。
『3年C組、天馬司、並びに神代類、ただちに教務室へと向かうように』
そして流れる校内放送。
……神山高校は、今日も平和です。
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「さて、言い訳を聞こうか」
やぁみんな、僕だよ。
ここ神山高校の変人ワンツーという名誉なのか不名誉なのかわからない称号を授けられた2人のツーの方、とでも言えばわかるかな。
今はいつも通り司くんが爆発して、いつも通りに呼び出されて、いつも通りに指導室でのんびりティータイムというわけさ。
「おや、先生茶葉を変えましたか?」
「お、よくわかったな」
今までのも美味しかったけれど、これは別格だね。
結構良い奴なんじゃないかな?
「そりゃあ週12で飲んでますからね」
「そのせいで前のが無くなったんだよ、多すぎだバカ」
先生の言葉に無言の微笑みで返しながら、隣の司くんを見る。
「ん? どうかしたか、類」
真っ直ぐ伸びた背筋に落ち着いた所作で紅茶を嗜む司くんを見ると、育ちの良さが滲み出ているのがわかる。
黙ってるとホントに格好いいね、うちの座長は。
「なんでもないよ、今回の爆発はどうだったかい?」
「うむ、クラスメイト達を使った誘導からのロッカーを開いた瞬間に爆発というのは王道だがだからこその良さがあったな。音も衝撃もかなりだがこのように怪我も一切ない……今回も素晴らしい爆発だったぞ!」
「ふふふ、それはよかった」
ははは、ふふふ。
昼下がりの教室で紅茶片手に微笑む僕達……心安らぐいい時間だねぇ。
「何も良くないわ、一体お前らは何回ここに来れば気が済むんだまったく……」
「おやおや先生、ため息をつくと幸せが逃げてしまいますよ」
「何!? それはよくないな! 俺達になにか手伝えることはありますか!?!?」
「誰のせいだ!!!!!!」
だ……だ……だ……。
静かな指導室に、先生の絶叫が響く。
ふふふ、司くんに勝るとも劣らない素晴らしい声量だね。
「はぁ……はぁ……それ飲み終わったらはやく教室に戻れ、後これいつもの反省文な」
疲れきった様子の先生はそう言うとテーブルに原稿用紙を2枚起き、ふらふらと去っていった。
「さて、今度はどんな反省文を書こうか」
「ふむ……やはり我々の謝意を伝えるためにも、1度しっかり書いた方がいいのではないか?」
なるほど、つまり……。
「たしかにそれもそうだね、論文くらいしっかりと書いておこうか」
「反省文なんて書けば書くほどいいからな。30ページ程は軽い」
さて、それでは気持ちのこもった反省文を書いて行こうかな……。
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『私立神山高等学校3年C組の備品を爆発させた件の反省』
3年C組 神代類
概要
先日私立神山高等学校(以下神高)で同校生徒のロッカーが爆発する事件が起こった。本件の首謀者として使用した爆薬の説明と謝意を述べる。
1.はじめに
人を笑顔にする、それが私の命題である。私はこの命題を叶えるためならば、どんな物でも擲つという覚悟を持っている。ではそもそも、なぜ笑顔は必要なのだろうか。理由としては幾つか考えらる。
1つ目は、気分の高揚である。笑顔というのは通常人間がプラスの感情を抱く時に自然と浮かんでくるものであり、マイナスの感情が大きい時でも笑顔を浮かべていれば意識はプラスの方へ変わっていく。(湾田歩伊著『幸せが笑顔をつくるのか、笑顔が幸せをつくるのか』[1])
2つ目は、仕事の効率化である。鈴木江賀男氏による『笑顔と仕事の効率の間にある関係の研究と考察』[2]にて行われた、どんな時でも極力笑顔を浮べることを意識したグループと笑顔を見せないよう意識したグループで1ヶ月の間に行うことが出来た仕事の量がどのように変化するかの実験では、笑顔ありのグループが笑顔無しのグループに比べて約60%多く仕事をこなすことが出来た。この事から笑顔のある人生と笑顔の無い人生では笑顔のある人生の方が幸せに満ち、仕事の面でも効率的に行うことが出来る事は明らかである。
以上のことより、笑顔という物が人生において生活をより良い物に変えてくれることがわかる。よってその笑顔を引き出すことを目的とした本事件も、志としては良い物であることがわかって頂けるだろう。では、どうして今、こうして反省文を書いているのだろうか。それは本事件にいくつかの問題点があったからである。本論文ではその問題点を述べる。
2.問題点:実行方法
本事件における問題点としてまず挙げられるのは、やはり火薬だろうと誰もが思う筈だ。しかし、本当にそうだろうか。
本事件を思い返すと、たしかにかなり大きな爆発が起こってしまった。しかしこの爆発は爆薬作成者の想定通りであり、実際に人的、物的被害は一切出ていない。ただ天馬司氏が吹っ飛んだだけである。
しかし天馬司氏に関しては、本人からも「正直アリ」との言を貰っており、笑顔さえ取れれば何をしても構わないという契約書も交しているため人的被害には含まないものとする。
その点を踏まえて考えれば、実質損壊ゼロで神山高校3年C組46名中42名を笑顔にすることが出来たという成果は費用対効果として釣り合っているどころかとても良いと言えるだろう。勿論残り4名の内2人は神代類及び天馬司である為抜くとしてもまだ2人笑顔にできていない人がいることは確かである。そのため次回はこの反省を活かし、より大きな爆発でより大きく天馬司を吹き飛ばしたいと考えている。
3.問題点:騒音
上セクションの内容より、火薬を用いること自体はそこまで問題が少ないことが伝わったはずだ。しかし問題が無い訳では無いと言うのは遺憾ながら事実であり、その最たるものが騒音被害である。
たしかに3年C組の人々は笑顔にすることができたかもしれない。しかし天馬司のロッカーが爆発したという背景が分からない新入生等まだ学校に慣れていない人々には、突如教室のひとつから爆発音が鳴り響くというのは恐怖の対象となってしまう可能性がある。これは笑顔を追い求める我々の理念の真反対であり、絶対にあってはならない事だ。
そこで、この問題点の解決策として張り紙等による全校への我々の活動の周知、及び天馬司氏の声量の強化が挙げられる。
まず1つ目の全校に対する周知だが、これを行うこてにより爆発音=笑顔であるという方程式を神山高校の生徒に刷り込むことが出来る。こうなってしまえば突然教室から爆発音が鳴り響いても「あ、またあの人達か」という認識となってくれるだろう。そして2つ目の天馬司氏の声量の強化に関しては、如何に上記の方程式の刷り込みが完了したとしても、まだ爆発音というもの自体に恐怖を感じてしまう人がいるからである。そこで天馬司氏の声をよりデカくし、爆発音にも勝るよう強化を施すことにより教室の離れた新入生達には爆発音よりも天馬司氏の悲鳴が大きく響くことになり、これならば爆発的よりも彼らの恐怖を和らげ、「あ、またあの人達か」という方程式をより強く調教する事ができると考える。
4.考察
もはや鉄板ネタと化した天馬司大爆発であるが、まだまだ問題点を含んでいることがわかった。しかし本事件の結果を踏まえ、より堅実な触れ込み、アフターケアを行うことでそれらの問題点は充分解決出来るのではと考える。また、それはそれとしてもっと派手に爆発させてもっと派手に爆笑をかっさらいたい。
5.まとめ
ごめんよ、キチンと反省はしているから、次を楽しみにしていて下さいね。よよよ^^
6.参考文献
[1] 湾田歩伊著『幸せが笑顔をつくるのか、笑顔が幸せをつくるのか』
[2] 鈴木江賀男著『笑顔と仕事の効率の間にある関係の研究と考察』
参考文献は適当です。