横須賀鎮守府の日常   作:イーグルアイ提督

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部隊は天国か。
部隊配置されて教育隊のクセがまだ抜けてない作者だよ(๑>؂•̀๑)


ローン・サバイバー

〜マイケル・マーフィ〜

 

「ケストレル!艦載機の発艦を急がせて!」

 

「分かってるよ!あともうちょいで!」

 

デコイを散布しながら回避行動を取る。

魚雷の狙いは空母ではなく私らしい。

 

「私を沈めるつもりかしら?面白いわね」

 

米海軍の駆逐艦舐めないでほしいわね。

そう心の中で呟き、敵潜を探す。

 

「見つけた・・・」

 

短魚雷を3本連続発射する。

これで沈む相手では無いことは知っているが。

 

「準備よし!艦載機発艦始め!」

 

「対潜ヘリを上げます」

 

ケストレルから対潜爆弾を搭載した航空機が、クズネツォフからは対潜ヘリコプターが発艦した。

 

「死にたくないなら投降しなさい。私も艦娘沈めるのには抵抗あるから」

 

戦力的不利は明らかだ。

降伏勧告を行ってみる。

 

《マーフィさん!弾道ミサイルがトラックに着弾!》

 

「・・・被害は?」

 

《トラック泊地に甚大な被害が出ています!ただ・・・核弾頭ではなく通常弾頭で・・・》

 

「・・・そう・・・了解」

 

核弾頭では無かった・・・それを聞き少し安心した。

そしてもう1度敵潜に呼びかける。

 

「シンビルスクだったかしら?優しいところあるじゃない。貴方みたいな娘死なせたくないわ」

 

もう1度、降伏勧告を行う。

だが返事は魚雷で返ってきた。

 

「チッ・・・!可愛くないわねソ連艦は!」

 

「僕そんなに可愛くないかなぁ・・・」

 

「心外です。」

 

「なんでアンタらが精神的ダメージ受けてんのよ!集中しなさい!」

 

何故かクズネツォフとヴェリーキーが心にダメージを負っていた。

 

「魚雷は無誘導・・・拡散しつつ接近!」

 

「うらかぜ、対潜兵装をばら撒きつつ敵潜を追い込むわよ」

 

「了解!」

 

「マイケル・マーフィより提督へ。交渉決裂、現在攻撃を受けているわ」

 

《・・・ダメか・・・》

 

「一応、沈めない程度にダメージ与えてみるけど相手は潜水艦だからちょっと難しいかもね」

 

《分かった・・・》

 

提督は若干落ち込んだ声を出す。

私はそこに少しイラついた。

 

「貴方が攻撃を受けたらやり返せって言ったのよ。自分の言葉に責任持ちなさい!」

 

少し説教してみた。

しかし返事は無かった。

 

「魚雷は・・・このコースなら当たらない」

 

遠ざかる魚雷の航跡を見つつ、アスロックを準備する。

たがその時だった。

 

「くっ・・・」

 

「クズネツォフ!」

 

突然の爆発音がして振り返る。

クズネツォフから水柱が上がっていた。

 

「く・・・あ・・・あの中に誘導魚雷が混ざっていたようです・・・」

 

「クズネツォフ!喋らないで!どこをやられたの!」

 

「機関部が・・・自力では動けません・・・置いていってください」

 

「何言ってるの!意地でも連れて帰るから!」

 

ヴェリーキーがクズネツォフを介抱してる間に新たな魚雷を警戒する。

空母が1隻行動不能になるのは痛い。

ここは全員で撤退するべきか・・・

空母を安全な外海に駆逐艦と共に撤退させて・・・そうなると戦力は私だけになる。

ヴェリーキーの対潜兵装だと少し心もとない。

だが防空能力はうらかぜと同じくらい頼もしいものだ。

 

「・・・全員聞いて、私以外はクズネツォフを連れて外海に退避しなさい。私はあなた達が撤退出来たのを確認したらすぐに退避する」

 

「でもそれだと・・・」

 

「分かってるわ。でも誰かが後ろも守らないといけない、だから私がやるわ」

 

「分かった・・・でも、必ず・・・」

 

「はいはい、分かってるわよ。私はイージス艦なんだから」

 

そう言って私は敵潜の方向へ舵を切る。

艦隊は反転して撤退に入る。

 

「さぁ、来なさい」

 

この言葉に反応するように魚雷が2本向かってきた。

デコイを散布して回避する。

 

「簡単に避けられるわね!ソ連製なんてそんな物かしら?」

 

するとクルスクとシンビルスクから2本ずつ、計4本の魚雷が発射された。

デコイを散布し、魚雷の近くに砲撃をする。

 

「くっ・・・装填!」

 

しかし途中で弾薬が尽き再装填を行う。

魚雷は3本デコイに食いついた。

だが・・・

 

「キャァァ!!」

 

喰らった。

右舷に魚雷を被弾した。

 

「う・・・く・・・しまった・・・」

 

航行に問題はないが、ソナーが壊れてしまった。

これでは海の中の事が何も分からない。

 

「少し調子に乗りすぎたかしら・・・」

 

痛む脇腹を手で抑えて、近くの島に向かう。

出血もしているようだ。

 

「あ・・・」

 

ふと後ろを振り向くと更に魚雷が2本迫ってきていた。

 

「キャァァァ!!!」

 

足に激痛が走る。

足の力が抜ける。

あと少しで浅瀬なのに・・・!

 

「う・・・く・・・」

 

私は何とか立ち上がって島へ向かう。

無線で・・・増援を呼ばないと・・・

その時、ケストレルの艦載機から投下された対潜爆弾が敵潜を1隻捕らえた。

大きな水柱と共に破片のようなものが上がってくる。

 

「沈んだ・・・?」

 

沈んでいなくても損傷は負っている。

今のうちだと、島に向かった。

 

「くっ・・・痛むわね・・・」

 

足と脇腹の痛みに耐えつつ島影に隠れる。

無線機は・・・

 

「・・・雷撃のせいかしらね・・・全くついてないわ」

 

無線機は破損していた。

これでは連絡が取れない。

 

「虎の子の衛星電話だけど・・・この島が邪魔・・・か」

 

電話をかけようと思ったら敵前に身を晒す必要がある。

・・・ソナーが壊れて、機関部も損傷が酷い。

でも・・・

 

「・・・コイツらを沈めないと・・・皆が危ないのよね・・・」

 

敵前に身を晒せば私もタダではすまないだろう。

私は電話を握り締めていた。

 

「あら・・・なんで震えてるの・・・私・・・」

 

勝手に体が震える。

寒いわけじゃないのに・・・

 

「そっか・・・私・・・皆と会えなくなるのが怖いのね」

 

ハワイ沖で出会って、今まで横須賀鎮守府で過ごしてきた。

その大切な仲間達と会えなくなるのが怖かった。

 

「でも・・・私が守らないとどちらにせよ会えなくなるのよね・・・」

 

決意を決めた時だった。

目の前にあの潜水艦ではない、別の勢力が現れた。

 

「深海棲艦・・・!」

 

駆逐艦クラスが3隻出てきた。

すぐに照準して撃沈するがまだ湧いてきた。

 

「ふざけないでよ・・・!!」

 

痛む体を引きずって電波の通じる場所に出る。

ここなら鎮守府に・・・

 

「見てなさい・・・皆殺しにしてやるわ・・・」

 

電話番号を素早く入力して鎮守府に電話をかける。

 

「早く出てお願い・・・」

 

片手で砲撃しながら島の近くにある岩山にもたれ掛かる。

もうほとんど自力では立てない。

 

《横須賀鎮守府だ。誰か?》

 

「こちら駆逐艦マイケル・マーフィ・・・至急、増援を・・・」

 

《マーフィ・・・!?どうした!?》

 

「空母達が損傷したからその撤退援護をしてたのよ・・・」

 

《分かった、今どこだ!》

 

「現在位置は作戦海域にある小島・・・ぐッ?!」

 

《どうした!?》

 

足に砲撃が命中した。

激痛に襲われて電話を手放してしまう。

 

《応答しろ!おい!!正確な座標を!》

 

「クソッ・・・電話が・・・」

 

電話が海の中へと沈んでしまう。

私は残った力で砲を構える。

あと駆逐艦が・・・6隻・・・

 

「遮蔽物があれば・・・」

 

何とか砲を杖にしながら立ち上がって岩山の陰に移動しようとする。

 

「動いてよ・・・私の足・・・お願いだから・・・!」

 

だがまた砲弾が私に当たる。

また足だ。

 

「ぐっ・・・うぁ・・・!」

 

自分でも弱弱しいと思うほどの声が出る。

私はその場に倒れてしまう。

 

「まだ・・・撃てるわよ・・・」

 

意識が朦朧とするなか砲を構えて深海棲艦に攻撃する。

だが・・・

 

「・・・!?弾切れ・・・?!」

 

弾倉を交換しようとした瞬間腕にも砲撃が命中する。

 

「あぐッ!?」

 

力が抜けて垂れ下がる。

腕が上がらない。

 

「絶体絶命じゃないのよ・・・」

 

私は腰に差してした拳銃を取り出す。

提督がくれたM9ピストルだ。

 

「ただの拳銃だけど・・・」

 

威嚇するように駆逐艦に向けて発砲する。

砲を杖にしながら何とか立ち上がる。

 

「せめて・・・キレイな空が見たいわね・・・」

 

そして空を見上げた時だった。

背中に大きな衝撃が来た。

痛みは感じなかったが体の力が自然に抜けていく。

 

(あぁ・・・やられた・・・)

 

もう、声すら出なかった。

景色がスローモーションになる。

私は何とか動く顔を動かして空を見た。

 

(キレイだわ・・・空・・・)

 

そのまま意識が途切れた。




結構めちゃくちゃした気がする。
まあいっか(´>∀<`)ゝ
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